ビルトイン食洗機は自分で交換可能?取り付け費用や方法も解説

「ビルトイン食洗機は自分で交換できるのか」

「ビルトイン食洗機を少しでも安く設置したい」

ビルトイン食洗機は非常に便利ですが、コストがネックで設置や交換を躊躇されている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、ビルトイン食洗機の基本情報から自分で交換する方法、必要な条件と工事費用まで解説しています。この記事を読むとビルトイン食洗機の交換方法がわかり、自分で交換できるようになります。

自分で交換できればコストを抑えられますが、注意すべき点もありますので、ぜひ最後までお読みください。

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ビルトイン食洗機とは

ビルトイン食洗機とは、キャビネットやキッチンのシンク下に組み込むタイプの食洗機です。

卓上型食洗機とは異なり、キッチンの作業スペースが確保でき、洗浄音や振動が控えめなのでストレスなく使えます。

ビルトイン食洗機は卓上食洗機に比べると寿命が長く、耐用年数は10年です。

ビルトイン食洗機にはさまざまな国内メーカーがありますが、パナソニックが半数以上を占め、ビルトイン食洗機でトップシェアを誇ります。他にもリンナイや三菱電機の食洗機などもあります。

ビルトイン食洗機を自分で交換する3つの条件

ビルトイン食洗機を交換するためには、3つの条件が必須です。購入してから後悔しないように、ビルトイン食洗機を自分で交換する際の条件を解説します。

  • 設置可能なスペースの確保
  • 持ち家である
  • コンロと調理台が同じ高さ

3つの条件にあてはまるかを確認してから購入しましょう。それぞれの条件について詳しく解説します。

条件1:設置可能なスペースの確保

条件1つ目は「設置可能なスペースの確保」です。ビルトイン食洗機はキャビネットに組み込むため、高さ75cm・幅45cm・奥行き60cm以上のスペースが必要です。

必要なスペースが確保できないと、ビルトイン食洗機は設置できません。メーカーによって若干サイズが異なるため、自分が欲しい食洗機のサイズを購入前に測って、設置できるスペースがあるか確認しましょう。

条件2:持ち家である

条件2つ目は「持ち家である」です。賃貸住宅は事前に管理会社などに確認しないと、引っ越しの際に原状回復費用がかかり、トラブルになる可能性があります。

賃貸住宅にお住まいの方は、ビルトイン食洗機の交換をして良いのかをオーナーや管理会社に確認してから、交換を検討しましょう。

条件3:コンロと調理台が同じ高さ

条件3つ目は「コンロと調理台が同じ高さ」であることです。

上の画像のようにコンロと調理台の高さが異なると、寸法が足らず、設置不可能になる可能性が高いです。

自宅のキッチンにビルトイン食洗機を設置できるスペースがあるか、事前に確認してから購入を検討しましょう。

ビルトイン食洗機の工事費用

ビルトイン食洗機は本体価格5〜15万円が相場です。

また、設置工事費用の相場は以下のとおりです。

  • 新規設置の工事費用:5~8万円
  • 既存設置の工事費用:1~4万円

ビルトイン食洗機は自分で交換する場合、本体価格だけなのでコストを抑えられます。

しかし、食洗機本体を購入した際に設置工事がセットになっている場合が多く、お得に購入ができる可能性もあるので、一度専門業者に見積もりを出してもらうのが良いでしょう。

ミズテックではこちらより無料見積もりが可能ですので、お気軽にご相談ください。

ビルトイン食洗機の取り付け設備を自分で確認する

ビルトイン食洗機を自分で交換するためには、事前に取り付け設備を確認するのが重要です。事前に確認していないと、取り付けられない場合があります。

ここではビルトイン食洗機の取り付け設備を自分で確認するポイントを3つ解説します。

  • シンクの下を確認
  • 電源コンセントの有無
  • 設置場所の確認

ポイント1:シンクの下を確認

ポイント1つ目は「シンクの下を確認」です。

キッチンの下には給水管と給湯管、排水管があります。まずは、給湯管に分岐金具と接続管がついているか確認しましょう。

また、キャビネットの場合、排水管があるか自分で確認するのは困難です。給湯管に分岐金具や接続管がなく、排水管の有無がわからない場合は追加工事が必要になります。

ポイント2:電源コンセントの有無

ポイント2つ目は「電源コンセントの有無」です。

シンク下や食洗機の設置する場所に電源コンセントがあるか確認します。

また、ブレーカー内の分電盤に「食洗機用」「キッチン予備」「オプション用」などの回路があるか確認します。

どちらか一方でもなければ追加工事が必要なので、購入前に必ず確認しましょう。

ポイント3:設置場所の確認

ポイント3つ目は「設置場所の確認」です。

ビルトイン食洗機は浅型と深型がありますが、深型の多くはシンク下に設置できません。

ビルトイン食洗機のサイズはもちろん、設置場所によっては設置できない場合があるので、注意しましょう。

ビルトイン食洗機を自分で交換する9ステップ

ビルトイン食洗機の設置ができるとチェックが済んだら、実際に交換していきましょう。

難易度は高いですが、正しい方法で行えば自分で交換できます。

  1. ビルトイン食洗機を自分で交換する前の準備
  2. 給水と電源を止める
  3. 給水と排水の配管を取り外す
  4. ビルトイン食洗機と台枠を撤去
  5. ビルトイン食洗機 設置スペースの清掃
  6. 台枠の組み立てと設置スペースの調整
  7. 台枠を固定
  8. 新しいビルトイン食洗機の設置
  9. 試運転をする

コストを抑えて、自分で交換したい人に向けて9つのステップに分けて解説します。

ステップ1:ビルトイン食洗機を自分で交換する前の準備

ステップ1は「ビルトイン食洗機を自分で交換する前の準備」です。

ビルトイン食洗機を自分で交換する際に、必要な工具や材料は以下のとおりです。

  • 布や毛布
  • 雑巾
  • 桶や洗面器(受け皿)
  • メジャー
  • 絶縁テープ
  • プラス・マイナスドライバー
  • 台所用洗剤
  • ペンチ
  • キリ
  • 水平器
  • モンキーレンチ
  • カッターナイフ
  • 電動ドリル
  • ライト(あると便利)

電動工具のなかには、ホームセンターでレンタルできるものもあります。

必要な工具や材料を揃えたら、キッチンの床を傷つけないために布や毛布を敷いて養生しましょう。

ステップ2:給水と電源を止める

ステップ2は「給水と電源を止める」です。

ビルトイン食洗機専用の止水栓もしくは水道メーターのバルブを閉めて、給水を止めましょう。

バルブがついている方が給水です。

また、ビルトイン食洗機のコンセントを抜いて電源を切ります。

ステップ3:給水と排水の配管を取り外す

ステップ3は「給水と排水の配管を取り外す」です。

給水の接続部分を外したら、給水ホースは止水栓を閉め、水こぼれが心配な人は雑巾や洗面器などの受け皿などを用意しましょう。

排水管と排水ホースの接続部分も外します。

排水ホースは匂いが広がるため、テープを貼ったり、布を突っ込んだりするのがおすすめです。

ステップ4:ビルトイン食洗機と台枠を撤去

ステップ4は「ビルトイン食洗機と台枠を撤去」することです。

固定ビスをドライバーで外し、前ズレ防止金具の一部を取ります。

既存のビルトイン食洗機を手前に引き、取り外します。

ビルトイン食洗機は残水が漏れる場合があるため、平行に持ちましょう。

本体撤去後、台枠も撤去します。

ステップ5:ビルトイン食洗機 設置スペースの清掃

ステップ5は「ビルトイン食洗機 設置スペースの清掃」です。

食洗機があった場所を雑巾や台所用洗剤などを使い、汚れを拭き取ります。

一度設置すると掃除する機会がないので隅々まで掃除しておきましょう。

ステップ6:台枠の組み立てと設置スペースの調整

ステップ6は「台枠の組み立てと設置スペースの調整」です。

新しいビルトイン食洗機の説明書を読んで、台枠を組み立てます。

組み立てたら、台枠の寸法を設置スペースに合わせて高さや前後を調整します。

この際に水平器を使うと、水平なのかがわかるので便利です。

ステップ7:台枠を固定

ステップ7は「台枠を固定」です。

電動ドリルを使い、台枠を固定します。

配管カバーを取り外し、説明書で指定された箇所をビスで固定しましょう。

ステップ8:新しいビルトイン食洗機の設置

ステップ8は「新しいビルトイン食洗機の設置」です。

最初に、新しいビルトイン食洗機に給排水と電源を接続します。

接続できたらビルトイン食洗機を台枠の上にのせ、ビスで固定します。

この際、ホース類がビルトイン食洗機や金具に挟まれないように気を付けましょう。

最後に前ズレ防止金具で固定し、ビルトイン食洗機の前パネルやドアパネルを取り付けます。

パネルを取り付ける際は手回しドライバーを使用します。

ステップ9:試運転をする

ステップ9は「試運転をする」です。

設置を完了させた後は、食洗機が問題なく動くかを確かめます。

また、試運転後には給排水ホースから水漏れが起こっていないか必ず確認しましょう。

ビルトイン食洗機を自分で交換する際の注意点

ビルトイン食洗機を自分で交換する際には、さまざまな注意点があります。

注意点を知っておかないと、設置不備や故障の原因となる可能性が高く、住宅の損傷や怪我につながる可能性もあります。 以下に注意点を挙げたので、それぞれのポイントについて見ていきましょう。

  • 資格が必要な作業
  • 正しい工具と部材
  • 正しいサイズとタイプの選定
  • 水漏れリスク

資格が必要な作業

電源の配線やアースの配線など、特定の工事には第2種電気工事士以上の資格が必要です。 自己判断で工事を進めると、電気法違反に問われるリスクがあります。

配線の作業が必要であれば、資格を持つ専門家に任せてください。

正しい工具と部材の使用

ビルトイン食洗機の取り付けには、専用の工具と部材が必要です。

たとえホームセンターで基本的な工具がレンタルできるとしても、必要なすべてが揃っているとは限りません。

部材についても、どれぐらいの部材が必要か把握できていなければ、過剰に購入してしまって余る可能性があります。 再利用が難しい部材もあるので、計画的に購入しなければなりません。

正しいサイズとタイプの選定

食洗機のサイズが合わない、あるいはタイプが異なると取り付けが不可能になる場合があります。

たとえば、奥行きが足りない場合や、配管が干渉して設置できない場合があります。購入前には、キッチンのスペースに合ったサイズとタイプを確認しましょう。

水漏れリスク

正しく配管やホースを接続しないと、水漏れを引き起こす可能性があります。 マンションだと、階下へ水漏れし、トラブルになる可能性もあるので気を付けましょう。

これらの注意点を理解し、適切に対応すれば自分で交換できます。

しかし、リスクを避けるためにも、経験が少ない方はプロの専門業者に依頼することをおすすめします。長く安心して使いたい方は一度ミズテックへご相談ください。

ビルトイン食洗機の処分方法

ビルトイン食洗機を自分で交換する際、交換の段取りだけではいけません。前に使っていた食洗機の処分も自分で行わなければなりません。

古い食洗機の搬出時に気を付けなければならないのが、食洗機の重量です。

海外製の食洗機は約50kgのものもあるので、非常に重く、1人での搬出は困難でしょう。自宅の2階がキッチンの場合は階段も使ったりするので、食洗機が通るスペースを確保してから複数人での作業が必要です。キャビネットや壁を傷つけないような配慮も必要です。

また、ビルトイン食洗機の処分にはいくつかの選択肢がありますが、それぞれにメリットとデメリットが存在します。

処分先自治体産廃業者
メリット回収費用が安いほかに不用品があれば同時に処分が可能
デメリット手間がかかる自治体よりお金がかかる

自治体による粗大ゴミの処分は手間がかかるものの、費用は比較的抑えられます。事前に自治体への連絡と処理費用の確認が必要ですが、適切に廃棄できます。

対照的に、業者に依頼する方法では費用が高くなる可能性がありますが、他の不用品と一緒に処分できるため便利です。

食洗機の交換業者に依頼すれば、以前使っていた食洗機の処分も行ってもらえるので、自身の状況と条件を考慮し、安全かつ経済的に効率的な選択をしましょう。

食洗機の相談はミズテックへ

この記事では、ビルトイン食洗機にかかる費用と自分で交換する方法9ステップを解説してきました。

ビルトイン食洗機にかかる費用相場

  • 本体価格:5〜15万円
  • 新規設置の工事費用:5~8万円
  • 既存設置の工事費用:1~4万円

ビルトイン食洗機は自分で交換すると、本体価格だけなのでコストを抑えられます。

ビルトイン食洗機を自分で交換する方法9ステップ

  1. ビルトイン食洗機を自分で交換する前の準備
  2. 給水と電源を止める
  3. 給水と排水の配管を取り外す
  4. ビルトイン食洗機と台枠を撤去
  5. ビルトイン食洗機 設置スペースの清掃
  6. 台枠の組み立てと設置スペースの調整
  7. 台枠を固定
  8. 新しいビルトイン食洗機の設置
  9. 試運転をする

ビルトイン食洗機は工具を揃えて、正しい方法で行えば自分でも交換が可能です。

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