浴室乾燥機の電気代はいくら?洗濯乾燥機・衣類乾燥除湿機の電気代とも比較

浴室乾燥機は洗濯物を乾かすのに便利な一方、電気代が高いのではないかという声が多くあります。

本記事では、浴室乾燥機で洗濯物を乾かすときにかかる電気代にフォーカスした内容を紹介します。

あわせて浴室乾燥機・洗濯乾燥機・衣類乾燥除湿機の電気代を比較し、どれが安く使えるのかも解説します。

浴室乾燥機は使い方を間違えると、毎月の光熱費を高くする要因になりかねません。

本記事を読めば浴室乾燥機にかかる電気代が理解でき、今の生活に取り入れるべきかもわかるので、最後までご覧ください。

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浴室乾燥機の電気代は1時間あたり30〜50円

浴室乾燥機を使って洗濯物を乾かすときにかかる電気代の目安は、1時間あたり30〜50円前後です。

浴室乾燥機の電気代は機種ごとの乾燥方式や性能、契約先の電力会社などによって変動します。

たとえば、浴室乾燥機の乾燥方式には大きく分けて、以下の3つがあります。

ヒートポンプ式浴室内にある空気中の熱エネルギーを取り込み、危機に搭載されている圧縮機で温風に変換し乾燥物を乾かす
ヒーター式電気ヒーターを温めて温風を生み出し洗濯物を乾かす
ガス温水式ガスを使って温水を作り、その温水の熱を利用して温風を生み出し洗濯物を乾かす

ヒートポンプ式は浴室内の熱エネルギーを再利用し温風を作り出せるため、高い省エネ性能を持つのが特徴です。

一方ヒーター式の浴室乾燥機は、熱源となる電気ヒーターを温めるのに電力を多く使うため、電気代が高くなる傾向にあります。

また、ガス温水式の浴室乾燥機はガスをエネルギー源とするので、電気代は安く済みますが、使い方や住む地域によってはガス代が高くなります。

浴室乾燥機にかかる電気代はさまざまな要因によって変動するので、ライフスタイルに合った機種選びが重要になるでしょう。

浴室乾燥機・洗濯乾燥機・衣類乾燥除湿機の電気を比較

洗濯物を乾かす機器では浴室乾燥機だけでなく、洗濯乾燥機・衣類乾燥除湿機もあり、それぞれの乾燥方式は以下のとおりです。

ドラム式洗濯乾燥機ヒートポンプ式
ヒーター式
縦型式洗濯乾燥機ヒーター式
衣類乾燥除温機ハイブリット式
コンプレッサー式
デシカント式

ここでは1時間あたり30〜50円の電気代が必要になる浴室乾燥機に対して、洗濯乾燥機・衣類乾燥除湿機を使った際にかかる電気代を紹介し比較します。

どの乾燥機を選ぶかは洗濯物を乾かす量やライフスタイルによっても変わるので、ぜひ参考にしてください。

ドラム式洗濯乾燥機|ヒートポンプ式・ヒーター式

ドラム式洗濯乾燥機の乾燥方式は、ヒートポンプ式とヒーター式の2通りが用意されています。

ヒートポンプ式は浴室乾燥機と同様に、空気中の熱エネルギーを再利用し温風を生み出し、ヒーター式は電気ヒーターで温風を作り出します。

ドラム式洗濯乾燥機の乾燥にかかる電気代の目安は、以下のとおりです。

  • ヒートポンプ式:約12円/時間
  • ヒーター式:約18円/時間

参考:パナソニック洗濯機カタログ2024

1時間あたり30〜50円かかる浴室乾燥機に比べると、ヒートポンプ式・ヒーター式のドラム式洗濯乾燥機の電気代は安いことがわかります。

しかし、ドラム式洗濯乾燥機は本体サイズが大きく、狭い脱衣所や洗面所への設置が難しいケースがあります。

浴室乾燥機なら浴室内に取り付けるだけで利用できるので、住居スペースが狭い場合にも検討できるでしょう。

縦型式洗濯乾燥機|ヒーター式

縦型式洗濯乾燥機には、ヒーター式の乾燥機が取り付けられています。

縦型式洗濯乾燥機の乾燥機能を使った場合にかかる電気代は、1時間あたり約20円です。

縦型式洗濯乾燥機は高温の風を直に洗濯物へ当てて乾かすため、衣類を傷めやすいデメリットがあります。

一方、浴室乾燥機なら温風を循環させて洗濯物を乾かせるので、衣類へのダメージが少なくすみます。

普段からよく着る衣類の種類にあわせて、乾燥機を検討するのも1つの目安になるでしょう。

衣類乾燥除湿機|ハイブリッド式・コンプレッサー式・デシカント式

衣類乾燥除湿機は、工事不要で室内に設置できる手軽さがメリットです。

衣類乾燥除湿機にはハイブリッド式・コンプレッサー式・デシカント式の3タイプがあり、機器ごとの電気代の目安は以下になります。

  • ハイブリッド式:約12円/時間
  • コンプレッサー式:約10円/時間
  • デシカント式:約9円/時間

衣類乾燥除湿機は浴室乾燥機と比較しても導入コストや電気代を安く抑えられます。

注意点として、室内に衣類乾燥除湿機と物干しラックを設置するスペース作りが必須です。

空き部屋がない・部屋自体が狭いなどの問題があると、衣類乾燥除湿機を導入してもうまく使用できないでしょう。

洗濯物を干せるスペースが取れない場合は、浴室乾燥機を選ぶ方が賢明です。

浴室乾燥機を使うメリット

評判や口コミから分かった浴室乾燥機を使うメリットを解説します。

  • 入浴が快適になる
  • 浴室のカビ対策になる
  • 天気に左右されずに洗濯物を干せる
  • 洗濯物にしわがつきにくい
  • 部屋干し臭が気にならない

それぞれ詳しく解説します。

入浴が快適になる

浴室乾燥機には、換気、暖房、涼風という機能があります。これらの機能によって、年間を通じて浴室の環境を最適な状態に保てます。

たとえば、冬の寒い日には暖房機能が活躍します。浴室乾燥機を使うと、浴室をあたたかく保つことができ、寒い外から帰ってきた時にもすぐに温かい浴室でリラックスできます。設定温度に応じて浴室が暖められ、快適な入浴が可能になります。

夏場には涼風機能が便利です。この機能を使うと、暑い日でも浴室内の空気を涼しく保ち、汗をかきやすい季節でもさっぱりとした入浴が楽しめます。

浴室のカビ対策になる

換気の機能を使えば、湿気がこもりがちな浴室のカビを抑えてくれます。

通常の換気扇だけでは湿度を十分に下げるのに時間がかかりますが、浴室乾燥機を使用することで、湿気を素早く排出し、乾燥を促進します。

換気機能だけでなく、暖房機能も併せ持っているので、寒い季節でも浴室内を暖かく保ちながら乾燥させることができ、カビの発生がさらに抑制されます。浴室を清潔に保つ上で欠かせない機能です。

天気に左右されずに洗濯物を干せる

天気に左右されずに洗濯物を干すことができるのも大きなメリットの1つです。特に天候が不安定な季節に非常に役立ちます。

さらに、冬の寒い日や夏の暑い日でも、浴室内で一定の環境で洗濯物を乾燥させることができます。冬場に外に洗濯物を干すと乾きにくいですが、浴室乾燥機なら室内の暖かい空気を利用して効率よく乾燥させることができます。また、強い日差しで洗濯物が色あせるのを防いでくれるので、非常に便利です。

洗濯物にしわがつきにくい

浴室乾燥機を使用すると、洗濯物にしわがつきにくいメリットがあります。

一般的な洗濯乾燥機では、洗濯物が乾燥する過程で熱による繊維の萎縮や、機械内の回転による圧力が衣類にダメージを与え、しわが発生しやすくなります。

しかし、浴室乾燥機の場合、温風や空気の循環によって優しく乾燥させるため、繊維へのダメージが少なく、しわが抑えられます。

たとえば、ワイシャツやブラウスなど、しわがつきやすい衣類を浴室乾燥機で乾燥させた場合、自然に風が通るように吊るしておくだけで、乾燥後にしわが目立たなくなります。これは、温風が衣類を均一に温め、自然な重みで衣類が伸びるためです。

アイロンがけの必要が少なくなるため、忙しい朝などは非常に重宝されます。

部屋干し臭が気にならない

浴室乾燥機を使えば、洗濯物の部屋干し臭に悩まされることはありません。

特に花粉の季節や梅雨時には、外に洗濯物を干せないため部屋干しを余儀なくされますが、この時に部屋干し臭が発生しやすくなります。

浴室乾燥機を利用すると、温風が効率よく洗濯物を短時間で乾燥させるため、菌の繁殖が抑えられます。清潔な衣類を長く着用できるので、非常に便利です。

浴室乾燥機を使うデメリット

続いて、浴室乾燥機を使うデメリットを解説します。

  • 電気代が高い
  • 洗濯物を干すスペースに限りがある
  • フィルター掃除が面倒くさい

それぞれ詳しく解説します。

電気代が高い

他の乾燥方法と比較して電気代が高いのがデメリットの1つです。

浴室乾燥機は1時間あたり約30〜50円の電気代を消費すると言いましたが、たとえば、週に3回、各2時間の使用を想定すると、月の電気代は約1,800円から3,000円になります。これは、自然乾燥や他の簡易的な乾燥手段と比較して、明らかに高額です。

とくにヒーター式の乾燥機を使用する場合、消費電力はさらに高くなり得ます。

電気代の値上げがあれば、使いにくい状況になるので、日々の運用においてはコストを気にしながら使用しましょう。

洗濯物を干すスペースに限りがある

洗濯物を干すスペースに限りがあるのもデメリットの1つでしょう。

広い浴室を持っていない場合、同時に干せる洗濯物の量に限界があります。家族が多ければ、洗濯物を一度に干そうとすると、スペースが足りなくなるでしょう。さらに、洗濯物を密集させて干すと、空気の流れが悪くなり、乾燥効率が低下します。

少人数の家庭やこまめに洗濯をする人であれば問題ないかもしれませんが、回数が増えればコストもかかるので、家族の人数や洗濯の回数を考慮しながら使いましょう。

フィルター掃除が面倒くさい

最後のデメリットはフィルター掃除の手間です。

浴室乾燥機は運転中に湿気だけでなく、ホコリや繊維くずも吸い込むため、これらがフィルターに蓄積します。これが放置されると、浴室乾燥機の効率が低下し、場合によってはカビや不快な臭いの原因となることがあります。

フィルターの掃除は月に1回程度行うことが推奨されています。掃除はフィルターを取り外し、ブラシや掃除機でホコリを除去するだけですが、この手間を定期的に行う必要があります。

また、掃除を怠ると、乾燥機の消費電力が増加し、結果として電気代が上がる可能性もあります。したがって、浴室乾燥機を導入する際には、この定期的なメンテナンスの必要性を理解し、それを行うことが可能かどうかを考慮に入れるべきです。

結論として、フィルター掃除の手間は浴室乾燥機の使用において避けられないデメリットですが、適切な管理によって長期間にわたり装置の性能を保つことができます。この手間を理解し、計画的に対応することが重要です。

浴室乾燥機の電気代を安くするポイント

浴室乾燥機の電気代を安くする5つのポイントは、以下のとおりです。

  • 電力会社を乗り換える
  • 夜間電力を使用する
  • 干す量を調整する
  • 浴室乾燥機のフィルターを掃除する
  • 扇風機・サーキュレーターを併用する

浴室乾燥機の電気代を安くする方法を知っておけば、家計を圧迫せず家事負担も軽減できます。

ここでは浴室乾燥機の電気代を安くするポイントについて詳しく解説するので、参考にしてください。

電力会社を乗り換える

浴室乾燥機の電気代を安くするポイントとして簡単に実行できるのが、電力会社を乗り換えることです。

電力会社によっても、電気代の基本料金や従量料金は変わります。

電力会社を比較して料金が安い会社へ乗り換えれば、浴室乾燥機を導入しても電気代は抑えられます。電力会社を乗り換えるときのステップは、以下のとおりです。

  • 料金をチェック:比較サイトを使って料金を調べる
  • 申し込み手続き:料金が安い電力会社が見つかれば申し込み手続きをする
  • 手続き完了:申し込み手続きが完了すれば、おおよそ1〜2ヶ月の間に自動で切り替わる

電力会社の変更は立ち会いなど面倒な工程がなく、インターネット上のみで完了します。

今契約している電力会社の電気代は高い可能性があるので、1度比較して検討してみましょう。

夜間電力を使用する

浴室乾燥機の電気代を抑えるなら、夜利用時の電力が安くなる夜間電力プランに変更する方法があります。

浴室乾燥機を使うタイミングとしても、お風呂を使い終わった後に使用するケースが多いため、夜間電力プランに変更すれば電気代を抑えられます。

夜間電力プランを提供している電力会社は、東京電力などの地方電力会社から新電力会社などさまざまです。

浴室乾燥機を検討するタイミングにあわせて、電力会社の契約プランを見直してみましょう。

干す量を調整する

浴室乾燥機は洗濯物を干す量が多すぎるとなかなか乾かず、運転時間が長くなり電気代を引き上げます。

浴室乾燥機が1度で乾かせる洗濯物の量は、2〜3kgが目安になります。

あわせて衣類の種類によっての重さの目安は、以下のとおりです。

ワイシャツ200g/1枚
長袖肌着130g/1枚
ボクサーパンツ80g/1枚
綿のズボン400g/1本
タオル30g/1枚
くつ下50g/1足
ルームウェア上下500g/1セット
参考:パナソニック公式サイト

厚手のズボンやパーカーなどの衣類は、浴室乾燥機の風が当たりやすい中心に配置することで早く乾かせます。

浴室乾燥機を実際に使うときは、メーカーが推奨する干す量にしたがって使用しましょう。

浴室乾燥機のフィルターを掃除する

浴室乾燥機のフィルターにホコリやカビが付着していると乾燥機能が低下するため、定期的なお手入れが必須です。

浴室乾燥機のフィルターが汚れたままだと本来の機能を発揮できず、稼働時間が長くなり本体に負荷をかけてしまいます。

そのため、浴室乾燥機のフィルターは定期的に掃除し、清潔な状態を保つことが電気代を抑えるポイントになります。

浴室乾燥機を導入した際は、1ヶ月に1回を目安にフィルターを掃除しましょう。

扇風機・サーキュレーターを併用する

浴室乾燥機の電気代を抑えるなら、扇風機・サーキュレーターを併用するのも効果的です。

浴室乾燥機とともに扇風機・サーキュレーターを使えば、浴室内の空気がより循環し洗濯物を早く乾かせます。

浴室乾燥機の風量だけだと乾き残しが起こりやすく、稼働時間も長くなり電気代は高くなります。

扇風機・サーキュレーターを導入すれば浴室乾燥機の稼働時間を短くでき、電気代の節約につながるでしょう。

注意点として、扇風機・サーキュレーターを浴室内で使う場合には漏電するリスクがあるので、取扱説明書に従って正しく使用してください。

浴室乾燥機の疑問はミズテックへご相談ください

今回は浴室乾燥機の電気代にフォーカスしながら洗濯乾燥機・衣類乾燥除湿機との比較、電気代を安くするポイントについてお伝えしました。

浴室乾燥機の電気代は、契約する電力会社や洗濯物を干す量などの要因によって変動します。

浴室乾燥機を導入すれば外干しする手間が減り、雨風関係なくいつでも洗濯物を乾かせます。

また、浴室乾燥機を検討するときは、自宅の浴室に導入できるかチェックすることが重要です。

浴室乾燥機を導入できるかわからない方は、ぜひミズテックに1度ご相談ください。

ミズテックは浴室乾燥機に関するささいなご相談から、設置工事まで一貫してお任せいただけます。

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