石油給湯器ってどういう仕組みになってるの?
そうお悩みではありませんか?
給湯器と一言に行ってもガス給湯器・電気温水器など様々な種類があります。石油給湯器の仕組みは、それらとは全く異なります。
そこで今回は、石油給湯器とは何かを解説いたします!
目次
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石油給湯器とは|石油給湯器の仕組み・構造を解説
石油給湯器はガス給湯器や電気温水器と比較してランニングコストを低く抑えられるのが特徴です。
寒冷地では特にお湯を大量に使うこともあるため、イニシャルコストとランニングコストのバランスを考慮するといい選択肢になります。
灯油の燃焼の仕組み
石油給湯器の灯油の燃焼方法は以下の2つです。
- 噴霧式
- 帰化式
「噴霧式」は灯油を霧状に噴き出して燃焼させる方法です。
また、「帰化式」は石油給湯器に組み込まれている帰化器の電気ヒーターによって灯油をガス化させて燃焼させる方法です。
従来は噴霧式が主流でしたが、燃焼効率が噴霧式と比較して80%程度高いことから現在では帰化式が主流となっています。
また、噴霧式は燃焼時に出る音が非常に大きいというデメリットもあります。
帰化式の方は音も静かなため、噴霧式から帰化式に切り替えられた方はその静かさに驚く方も多くいます。
しかし、帰化式はお湯が温まるまでに3分ほど必要であり、すぐに温められたお湯を出せるのは噴霧式の方です。
石油給湯器のお湯の温め方
石油給湯器のお湯の温め方には以下の2つがあります。
- 貯湯式
- 水道直圧式
石油給湯器の貯湯式は貯湯タンクの中に温めたお湯を貯めておく仕組みです。
リモコンの電源が入っている時は石油給湯器が燃焼しているので貯めているお湯が設定温度よりも下がれば温め直します。
しかし、リモコンの運転スイッチを切っていると燃焼しないため、貯湯タンク内のお湯の温度は下がっていきます。
このような仕組みから外出時はスイッチを切って出かける方が多いですが、帰宅する頃には貯湯タンク内は冷めています。
そのため、スイッチを入れてから温め直すまで待たなければなりません。
石油給湯器の水道直圧式は、お湯側の蛇口を捻ると同時に瞬間的にお湯にするという仕組みです。
(ガスバーナーではなく、石油を使用)
ガス給湯器でもよくみられる仕組みですが、貯湯式と比較して水圧が高いという特徴があります。
入浴時にシャワーの水圧が弱いと困るという方は水道直圧式の方がおすすめです。
石油給湯器の貯湯式と水道直圧式の比率は7:3くらいであり、やや水道直圧式の方が人気があるようです。
石油給湯器の追い焚きの仕組みー図解で解説!
石油給湯器のフルオートタイプであれば追い焚きが使用できます。
石油給湯器の追い焚きの仕組みはガス給湯器などと同様です。
一度追い焚き配管にぬるくなったお湯を送り、温め直して再度浴槽に送ります。
新しいお湯が出てくるわけではなく浴槽内のお湯を再利用していると言う仕組みです。
そのため、追い焚き配管には浴槽内の皮脂汚れや石鹸カスなどが流れ込むことになります。
追い焚きをよく利用する場合には、同時に配管の掃除を行うようにしましょう。
配管の掃除を怠ると配管が詰まる可能性があることや大腸菌・レジオネラ菌といった雑菌が増えてしまうことも考えられます。
灯油タンクの設置について|消防署への届出が必要なケース有り
灯油がなければ石油給湯器を使用することはできません。そのため、石油給湯器を利用するには「灯油タンク」が必要です。
特に寒冷地ではより多くの灯油が必要となるため、大型の灯油タンクを設置する必要があります。
しかし、灯油タンクの容量によっては消防署への届け出や防油堤の設置が義務付けられています。
以下は灯油タンク設置についての概要です。
- 200L以上の灯油タンクを設置する場合には消防法により消防署への届け出が必要
- 消防法により設置できる灯油タンクは1,000Lまで
- 490Lを超える灯油タンク(490Lは含まれない)を設置する場合には防油堤の設置が義務
- 490Lの灯油タンクを1m以上離して2つ設置する場合には防油艇は必要ない
灯油切れの際の注意点|エア抜きが必要
石油給湯器を使用するうえで注意しなければならないことは灯油切れにならないようにすることです。
特に夏から秋、冬へと季節が移り変わる過程で、灯油の補給を夏と同じようにしていると冬は使用量が増えるため灯油切れになる可能性があります。
灯油切れになってしまうとその後は全くお湯が使えなくなってしまうため注意が必要です。
灯油切れの際にはリモコンに「E110」のエラーが表示されます。
しかし、灯油切れの問題点はお湯が使えなくなるだけではありません。
通常灯油しか流れないはずの配管に、灯油切れになると空気が入ってしまいます。そして、この配管に空気が入ってしまうと石油給湯器が作動しません。
こうなってしまうと「エア抜き」をしなければなりません。
エコキュートのエア抜きとは?やり方やタイミングについて詳しく解説
エア抜きとは、灯油タンクから石油給湯器までの給油配管の中の空気を抜く行為です。
エア抜きは「オイルストレーナー」という空気抜きのためのねじを緩めて灯油が出るようにします。
しかし、慣れてない方は不安もあると思うので、灯油配達の業者や石油給湯器の業者に頼む方がいいでしょう。
水道直圧式石油給湯器のメリット・デメリット
次に、水道直圧式石油給湯器のメリット・デメリットを解説します。
水道直圧式石油給湯器のメリット
水道直圧式のメリットは以下の通りです。
- 水圧が高い
- 設定温度のお湯が出る
- 壁掛けタイプがある
水道直圧式石油給湯器は貯湯式と比較して水圧が高いのがメリットです。
シャワーの水圧にこだわる人は貯湯式石油給湯器では満足できないかもしれません。
また、当たり前に思うかもしれませんが、水道直圧式は設定温度のお湯を出すことができます。
貯湯式では細かい温度設定ができないため、使い勝手の良さを取るのであれば水道直圧式がいいでしょう。
そして、水道直圧式は壁掛けタイプがあります。
石油給湯器を屋外に設置する場合には問題ありませんが、寒冷地では屋内に給湯器を設置する場合もあります。
そのため、壁掛けタイプであればデッドスペースを活用できるため、床面に設置しなければならない貯湯式と比べて部屋を広く使えるというのもメリットです。
水道直圧式石油給湯器のデメリット
水道直圧式石油給湯器のデメリットは以下の通りです。
- 本体価格が高い
- 故障しやすい
- 水質が良くない地域では使用が難しい
水道直圧式石油給湯器は貯湯式と比較して本体価格が高いのがデメリットです。
ただし、その差は数万円程度であるため、使い勝手なども考慮すると少し頑張って水道直圧式を購入することをおすすめします。
ただし、貯湯式と比較すると水道直圧式は故障しやすいのもデメリットです。
貯湯式と比較すると構造が複雑なため、故障をすると部品の交換なども必要になり修理代も高くなる傾向にあります。
そして、水質が良くない地域で水道直圧式石油給湯器を使用すると水漏れが発生しやすくなるのもデメリットです。
貯湯式は配管の一部がステンレスのため水漏れに強いですが、銅配管の水道直圧式は水漏れに対して弱くなります。
そのため、水質に不安のある地域で使用する場合には貯湯式の方がおすすめです。
貯湯式石油給湯器のメリット・デメリット
次に、貯湯式石油給湯器のメリット・デメリットを解説します。
貯湯式石油給湯器のメリット
貯湯式石油給湯器のメリットは以下の通りです。
- 本体価格が安い
- 寿命が長い
- 水漏れに対して強い
貯湯式の石油給湯器は水道直圧式と比較して同じ給湯能力であれば本体価格が安いことがメリットです。
また、貯湯式石油給湯器は寿命が長いのも特徴です。
石油給湯器は寿命が短いと考えられていますが、貯湯式に限って言えばガス給湯器と変わらないくらいの寿命があります。
大きな故障も少なく、バーナーを清掃する程度で直る故障が多いのも大きなメリットです。
貯湯式石油給湯器のデメリット
貯湯式石油給湯器のデメリットは以下の通りです。
- 水圧が弱い
- 使い勝手があまり良くない
- 燃焼音が大きい
貯湯式石油給湯器は水道直圧式と比較して水圧が弱いというのがデメリットの一つです。
貯湯式石油給湯器には減圧弁が部品としてありますが、減圧弁の影響で水圧が弱くなります。
また、貯湯式の石油給湯器は細かい設定ができないため使い勝手が良くありません。と言うのも、温度設定はおおまかで1〜7のような数字です。
数字が上がれば熱いお湯が出ますが、ちょうど良い温度調節ができないため少し熱めのお湯と水で調節しなければなりません。
さらに、燃焼音が大きいのもデメリットです。
近隣住民で音に敏感な人であれば騒音トラブルになる可能性もあります。
住宅が密集しているような地域では水道直圧式を使用する方がいいでしょう。
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まとめ
石油給湯器はランニングコストに優れた給湯器であり、特に寒冷地では重宝されるものです。
「貯湯式」と「水道直圧式」の2種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
ただし、貯湯式は温度設定がおおまかにしかできず使い勝手が悪いため、よっぽどの理由がなければ水道直圧式にしたほうがストレスなく使用可能です。
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