「エコキュートってどんなメンテナンスをすればいいの?」
エコキュートに買い替えたことで、今後どんなメンテナンスが必要か気になっている方も多いでしょう。
エコキュートはメンテナンスを怠ると故障しやすくなる・光熱費や修理費用がかさむなどのデメリットが生じるものです。
この記事では、エコキュートのメンテナンスの頻度目安や自分でできるメンテナンスの具体的なやり方を詳しく解説します。
エコキュートはどんなメンテナンスを行えばよいか気になっている方は、最後までご一読ください。
目次
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エコキュートのメンテナンスが必要な理由とは?頻度は半年に1回?
エコキュートは、定期的なメンテナンスが必須です。
主な理由は、エコキュートが水を使う機器であり、かつ配管やタンクなどを伴う機器であるためです。
水道水にはさまざまな不純物が含まれており、不純物がタンク内に沈殿してゴミとして蓄積されることもあります。
また、浴槽にためたお湯に含まれる汚れが配管やフィルターに蓄積することで、目詰まりを起こしたり配管を劣化させたりすることもあります。
それに伴い、エコキュートの給湯システムに支障をきたして給湯効率が悪くなったり、本体内部が故障したりする可能性もあるのです。
このような事態を防ぎ、できるだけ長く安全にエコキュートを使い続けるために、定期的なメンテナンスは必須です。
エコキュートの寿命目安は10年ですが、定期メンテナンスを怠った場合にはより短い年数で故障することもあります。
エコキュートの寿命をできるだけ保つためにも、各種点検は半年に一度の目安で、また簡単な掃除に関しては一ヶ月に一度以上の頻度で行うのが望ましいでしょう。
エコキュートの自分でできるメンテナンス8項目のやり方
エコキュートの寿命目安は10年であり、少なくとも半年に1回の頻度でメンテナンスを行うべきだと分かりました。
では具体的にどんなメンテナンスを行うべきなのか、自分でできるメンテナンス8項目のやり方をチェックしてください。
貯湯タンク内の掃除
エコキュートの自分でできるメンテナンスの中でも特に重要なのが、貯湯タンク内の掃除です。
貯湯タンクはエコキュートにおいて沸き上げたお湯をためておく重要な箇所ですが、タンクには不純物やゴミが溜まりやすいです。
貯湯タンクの掃除を怠ると、不純物やゴミを含んだ不衛生なお湯で入浴することになってしまいます。
エコキュートの貯湯タンクの掃除手順は、下記の通りです。
- 給水止水栓を閉める
- 電源扉を開け、漏電遮断器を「切」にする
- 逃し弁レバーを上げ、約1分間待つ
- 排水栓を左に回して開ける
- 排水がキレイになったら排水栓を閉める(2分が目安)
- 排水が止まったら給水止水栓を開き、お湯が出ることを確認する
- お湯が出たらすぐに逃し弁レバーを戻す
- 漏電遮断器を「入」にする
- 混合水栓のお湯側を開き、お湯が出ることを確認する
一見手順の多そうに見える貯湯タンクの掃除ですが、タンク内部に沈殿した不純物やゴミは、排水栓から簡単に流すことができます。
タンクの取り外しなどは不要で上記手順により簡単に掃除できるため、一ヶ月に一度くらいの頻度で行いましょう。
貯湯タンクの給水口ストレーナーの掃除
エコキュートの自分でできるメンテナンスとしては、貯湯タンクの給水口ストレーナーの掃除も必須です。
給水口ストレーナーはお湯を配管に流し込む際の入り口であり、ゴミが貯まるとお湯の出が悪くなります。
給水口ストレーナーの掃除手順は、下記の通りです。
- 給水止水栓を閉める
- 電源扉を開け、漏電遮断器を「切」にする
- 逃し弁レバーを上げ、約1分間待つ
- 給水口ストレーナーを外してブラシなどで掃除する
- 給水口ストレーナーを装着する
- 給水止水栓を開き水漏れが無いか確認する
- 逃し弁レバーを戻す
- 漏電遮断器を「入」にする
- 混合水栓のお湯側を開き、お湯が出ることを確認する
給水口ストレーナーの掃除におけるポイントとしては、必ず漏電遮断器をオフにしてから行うこと、ストレーナー自体の掃除はブラシなどで行うことが重要です。
浴槽フィルターの掃除
エコキュート本体のメンテナンスに加え、浴槽フィルターの掃除も重要です。
浴槽フィルターとは、浴槽内部に取り付けられた金具の内側にあるフィルターのことです。
お湯は給水口ストレーナーから入り、浴槽フィルターから出ていく形となっています。
給水口ストレーナー同様に、浴槽フィルターが汚れたりゴミが詰まっていたりすると、お湯の出が悪くなります。
そのため、浴槽フィルターは1ヶ月に1度以上の頻度で掃除をするのが望ましいです。
フィルターを掃除する際には、髪の毛などの大きなゴミを取り除いた後で、ブラシなどで細部を掃除してください。
なお、掃除後にフィルターを取り付けずにシャワーを使用してお湯を流すことは、故障の原因になるため注意が必要です。
エコキュートと浴槽をつなぐ配管の掃除
エコキュートのメンテナンスにおいては、エコキュートと浴槽をつなぐ配管(ふろ配管・追い焚き配管)の掃除も重要です。
その理由は、エコキュートと浴槽をつなぐ配管はお湯の通る頻度が高く、汚れが溜まりやすいためです。
エコキュートには自動配管洗浄機能も搭載されており、この機能を使うことで配管を最低限綺麗に保つ頃はできます。
しかし、自動洗浄機能には限界があるため、半年に一度ほど手動での掃除を行うのがおすすめです。
掃除の方法としては、薬局・ドラッグストアなどで販売されているお風呂用配管洗浄剤などを用い、洗浄剤ごとの指示に従って行ってください。
漏電遮断器や逃し弁の動作確認・点検
エコキュートのメンテナンスにおいては、漏電遮断器や逃し弁の動作確認・点検も必須です。
漏電遮断器はエコキュートが漏電した際に自動的に電気をオフにする装置です。
漏電遮断器が正常に作動していないと、家全体のブレーカーが落ちて上がらない状態を招いてしまいます。
そのため、定期的な点検によって漏電遮断器の動作を確認することが重要です。
確認手順は、下記の通りです。
- 電源扉を開けて点検ボタンを押す
- 漏電遮断器が「切」になれば正常と判断できる
- 漏電遮断器を「入」に戻し扉を閉じる
また、貯湯タンクの圧力が高くなった際に膨張した水を排出してタンクの安全を守る、逃し弁の点検も行いましょう。
逃し弁が正常に動作しない場合には、タンクの変形や故障、水漏れなどを招きかねません。
逃し弁の動作確認は、沸き上げ・沸き増しを行っていない時間帯に、下記の手順で行ってください。
- 逃し弁レバーを上げる
- 排水が始まれば正常と判断できる
- 逃し弁レバーを戻す
凍結防止ヒーターの動作確認・点検
漏電遮断器や逃し弁の動作確認に加えて、凍結防止ヒーターの動作確認・点検も合わせて行いましょう。
外気温が氷点下になる厳寒期には、エコキュートの配管が凍結したりその他の箇所が故障したりするリスクも高まります。
そのため、毎年冬になる前に凍結防止ヒーターの電源を入れ、正常に機能するかどうかを確かめるのがおすすめです。
また、例年よりも厳しい寒さが見込まれる場合などには、別途保温カバーなどを用意するのも一つの手です。
水漏れの点検
エコキュートのセルフメンテナンスとしては、水漏れの点検も挙げられます。
貯湯タンクや周辺の配管から水漏れがあると、正常に運転していてもお湯がたまらない・量が少ないといった症状に見舞われることも多いです。
水漏れの原因としては、下記のようなものが挙げられます。
- エコキュートの寿命
- 長期間に及ぶ不使用
- 凍結などによる配管の損傷
上記のうちエコキュートの寿命が原因である場合には、本体の交換も視野に入れる必要があります。
なお、集合住宅で水漏れが起きた場合には被害が階下に及びケースもあるため、早急に発見して対処しなくてはなりません。
そのような事態を防ぐためにも、日頃から水漏れがないかを確認しておくのがおすすめです。
リモコンのお手入れ
エコキュートのメンテナンスの一環として、リモコンのお手入れも行うのがおすすめです。
リモコンパネルはホコリなどで動作不良を起こさないように、日頃から簡単な拭き掃除をしましょう。
ただし、水をかけると不具合を起こす可能性もあるため、水をかけての掃除は控えましょう。
掃除を行うと同時に、エラーコードなどが出ていないか、各種機能は正常に使えるか、なども確認してください。
エコキュートのメンテナンスを怠るとどうなる?トラブル4選
エコキュートのセルフメンテナンスのやり方を具体的に見てきました。
エコキュートの定期的なメンテナンスは必須ですが、そもそもメンテナンスを怠るとどうなるのでしょうか。
主なトラブルを4つチェックしましょう。
お湯にゴミが浮かぶ・お湯が臭くなる
エコキュートのメンテナンスを怠った結果起こるトラブルとしてはまず、お湯にゴミが浮かぶ・お湯が臭くなるなどの症状が挙げられます。
特に浴槽や貯湯タンクの掃除、およびふろ配管の洗浄などを長期間行なっていないと、浴槽にお湯をためるたびにお湯が汚い・臭いという事態に見舞われます。
清潔かつ快適に湯船を楽しむためにも、浴槽だけでなく貯湯タンクや配管の掃除も必ず行いましょう。
逃し弁やストレーナーなどの消耗品が壊れる
エコキュートのメンテナンスを行わないと、逃し弁やストレーナーなどの消耗品が壊れるトラブルも起こり得ます。
逃し弁や給水口ストレーナーなどの部品は消耗品であり、なんらかの不具合が生じた場合には単体で交換することも可能です。
ただし、メンテナンスを怠ると壊れる頻度が多くなり、余計な交換費用もかかってしまいます。
逃し弁やストレーナーなどをできるだけ長く安全に使うためには、正常に動作するかの確認や定期的な掃除が重要です。
このような細かい部品に関するメンテナンスも欠かさずに行い、給湯器の安全性を保ちましょう。
稼働率が下がって電気代・水道代がかさむ
エコキュートのメンテナンスを怠ると、給湯稼働率が下がって電気代や水道代が余計にかかるトラブルも起こります。
エコキュートは他の給湯器に比べてランニングコストの安い給湯器であり、一般的な電気温水器と比べて電気代を約1/4に抑えることも可能です。
しかし、これはあくまで必要なメンテナンスを行い、初期の正常な状態を保った上での話です。
メンテナンスを怠ってフィルターが目詰まりを起こしたり給湯器内部の機能に支障をきたしたりすると、稼働率・給湯効率が悪くなる恐れもあります。
それに伴い同じ湯量を作るためにかかる電気代・水道代が高くなることもあるため、日頃からのメンテナンスを行いましょう。
給湯器内部が故障しやすくなり修理費用がかさむ
エコキュートのメンテナンス不足は、給湯器内部の故障およびその修理に伴う費用の発生にもつながります。
エコキュートの寿命目安は10年ですが、誤った使い方をしたりメンテナンスを怠ったりした場合には、この限りではありません。
また、メンテナンスを怠って故障すると修理費用もかさみます。
給湯器の故障回数が増えるということは、それだけ修理費用も増えることを意味するため、ランニングコストにも影響します。
エコキュートは電気代が安いため、高額な初期費用の差額分を電気代の節約によって回収することも可能です。
しかし、メンテナンス不足によって修理費用が増えると、せっかくの節約分も無駄になってしまうでしょう。
費用面のデメリットを抑えるためにも、エコキュートのメンテナンスは必ず行いましょう。
エコキュートは専門業者による訪問メンテナンスとは?
エコキュートを長く使うためにはセルフメンテナンスが欠かせませんが、より安全に使い続けるためにはプロの業者による訪問メンテナンスも重要です。
専門業者によるエコキュートの訪問メンテナンスとはどのような内容で、どのくらいの費用がかかるのかを見ていきましょう。
専門業者への依頼が必要な理由・メンテナンス内容
エコキュートの寿命を保つためには、専門業者による訪問メンテナンスも重要です。
理由は、自分では気づけない箇所の不調・不具合を直したり安全性を確認したりすることで、給湯器の故障を未然に防いだりいち早く気づいたりすることが可能になるためです。
特に、給湯器内部のメンテナンスはご自身で行うのが難しく、知らないうちに故障して給湯器が使えなくなるケースもあります。
このような事態を防ぐことは、エコキュートにかかるトータルコストを抑えることにもつながります。
浴槽のフィルターやリモコンのお手入れなどは比較的簡単に行えるメンテナンスですが、貯湯タンクや配管の洗浄、逃し弁・漏電遮断器および給湯器内部の点検はチェック項目も多いです。
専門業者によるメンテナンスは、給湯器の寿命を保つ観点やセルフメンテナンスにかかる手間を省く観点からおすすめとなります。
業者による訪問メンテナンスの費用相場
業者による訪問メンテナンスの費用相場は、1~2万円です。
これには基本的な点検や簡単な清掃などが含まれますが、専門機器を使用した洗浄や経年劣化した部品の交換などには、別途費用が発生します。
なかには強引に訪問してメンテナンスや修理を強要し、高額な費用を請求する悪徳業者も存在します。
費用相場やメンテナンス内容を必ず確認して、適宜セルフメンテナンスを行ったり信頼できる業者に点検や修理を依頼したりしましょう。
業者による訪問メンテンスの頻度目安
業者による訪問メンテナンスの頻度目安は、1年に1回程度が理想です。
また、なんらかの不具合が生じたり異変を感じたりした場合には、放置せずにまずセルフメンテナンスを行い、必要に応じて専門業者に点検や修理を依頼しましょう。
汚れのひどい給湯器・寿命を迎えた給湯器の交換はミズテックにご相談を!
エコキュートを長く安全に使うためにはセルフメンテナンスが重要ですが、なかにはメンテナンスを怠った状態で長期間使用し続けているケースもあるでしょう。
エコキュートの寿命目安は10年であり、10年以上使っている製品に関しては、基本的に交換がおすすめです。
また、使い方やメンテナンスの頻度によっては、10年に満たない使用年数であっても、新しい製品に交換した方がよいケースも多いです。
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エコキュート メンテナンスでよくある質問
最後に、エコキュートのメンテナンスでよくある質問をチェックしましょう。
パナソニックや三菱などメーカーでメンテナンスは異なる?
今回お伝えした、エコキュートのメンテナンス方法は、基本的にどのメーカーにも共通するものです。
なお、エコキュートの不調でメーカーに点検や部品交換などの対処してもらう場合、下記の連絡先に連絡を入れてください。
メーカー | 連絡先 |
パナソニック | 0120-872-150 |
三菱電機 |
固定電話:0120-139-365 |
ダイキン | 0120-881-081 |
コロナ |
固定電話:0120-919-302 |
日立 |
固定電話:0120-3121-68 |
東芝 |
固定電話:0120-1048-19 |
エコキュート メンテナンス まとめ
この記事では、エコキュートのメンテナンスの必要性とセルフメンテナンスのやり方を見てきました。
エコキュートの使用に際して必ず行いたい、セルフメンテナンス8項目は下記の通りです。
- 貯湯タンク内の掃除
- 貯湯タンクの給水口ストレーナーの掃除
- 浴槽フィルターの掃除
- エコキュートと浴槽をつなぐ配管の掃除
- 漏電遮断器や逃し弁の動作確認・点検
- 凍結防止ヒーターの動作確認・点検
- 水漏れの点検
- リモコンのお手入れ
給湯器の使用年数が長い場合には、寿命が近づいており交換をした方がよいケースも多いです。
ミズテックでは、寿命を迎えた給湯器の交換をお得に行うことができます。
すでに7〜8年以上給湯器を使っているという方や交換すべきか分からないという方は、給湯器専門業者のミズテックにぜひご相談ください。