「給湯器がガス臭い!これって故障?」原因の確認方法と対処の仕方、注意点まとめ

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【はじめに】給湯器がガス臭いと感じた時にとるべき行動は?

全ての火を消す

給湯器やガスコンロなどのガス機器で火を使用している場合は、ガスへの引火を防ぐために真っ先に使用を中止します。

ガス栓を閉める

ガス漏れを最小限に抑えるため全てのガス栓を閉止します。

ガス栓は、主に以下の場所に設置されています。
※ガス栓の設置場所はご家庭によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

①給湯器やガスコンロなどのガス機器付近
②ガスメーター
③ガスボンベ付近(プロパンガスのみ)

ガスボンベのバルブを閉める(プロパンガス対応)

プロパンガスをお使いの場合は、ガスの流れを止めるため、ガスボンベ全てのバルブを閉止します。
閉止方法は、ガスボンベ上部のバルブを時計回りにしっかり閉まるまで回します。
※ご家庭によってガスボンベの本数は異なります。

換気をする(窓を開ける)

万が一のガス漏れに備え、漏れたガスを外に逃がすために必ず窓を開けて換気します。
窓は1ヶ所だけでなく2ヶ所以上開けることが有効な換気方法です。

またガスの性質上、都市ガスは空気より軽いため天井付近へ、プロパンガスは空気より重いため床付近にそれぞれ滞留します。それぞれのガスの性質に合わせて都市ガスであれば上部の窓を開ける、プロパンガスであれば低い開口部を開けることでより有効的な換気となります。

しかし近年、屋外設置型給湯器のニーズが高まり、屋外式を見かける機会が増えています。
屋外設置型給湯器などの外からガス臭いにおいがする場合は、窓を閉めて室内へのガスの流入を防止します。

そして絶対にやってはいけない換気方法は、換気扇や扇風機をつけることです。
その理由は、電気のスイッチを入れた時に着火の元となる火花の発生が懸念されるからです。

その他、給湯器の不具合や設置環境によって不完全燃焼を起こしている場合に、ガスの臭いを感じることがあります。その場合、一酸化炭素(CO)が発生し、換気不足によって中毒症状を引き起こす危険性があることを十分に認識しておく必要があります。

万が一以下のような症状を感じた場合は、一酸化炭素中毒の症状です。

・目がしばしばする
・軽い頭痛、前頭痛、後頭痛
・めまい
・吐き気

さらに一酸化炭素の濃度や吸入時間などによって失神、または死に至ることもあります。

火気を使用しない

たばこやマッチの火気は厳禁のこと、電気のスイッチや電灯などは「入」「切」の操作で火花が出るため
触らないことがとても重要です。

周囲に知らせる

万が一のガス漏れに備え、二次被害を起こさないためにもご近所に知らせること、特にアパートやマンションなどの集合住宅は被害の拡大が懸念されるため、両隣や上下階の方にガス臭いことを知らせておくことが大切です。

業者に連絡をする

ガスの臭いがする場合は、契約しているガス会社へ連絡することが最善です。
その理由は、給湯器からガスの臭いを感じたとしても、実は給湯器周辺のガス配管の腐食やガス栓の劣化などでガス漏れを発生させている場合もあり、ガス漏れ箇所の特定と措置が必要だからです。

ガス会社へ連絡するタイミングは、ガス栓を閉め、窓を開けて換気をした後に連絡をしましょう。

給湯器がガス臭い原因①「ガス漏れ」

「ガス漏れ」が起こる原因は?

給湯器内部からガス漏れが発生する原因は、主に以下の4つが挙げられます。

原因1 ガス通路接続部のOリングの摩耗

給湯器内部のガス電磁弁とガス導管の接続部などに使用されているOリングの摩耗によって接続部の密接度が弱まることで、次第にガス漏れを発生させることがあります。

原因2 ガス通路部関連の部品の腐食や劣化

給湯器内部で水通路部品から水漏れし、長期間に渡って漏水がガス通路部に当たり続けることで腐食が進み、次第に穴あきや亀裂が生じた箇所よりガス漏れを発生させることがあります。

原因3 ガス通路部品の異物の付着

給湯器排気口などから異物が混入し、給湯器内部のガス弁に付着することで弁が完全に閉止できず、給湯を使用していない間に多少なりともガスが流れ続けることでガス漏れを発生させることがあり
ます。

原因4 消費者の点火操作による機器内部の未燃ガスの滞留

給湯器の点火が正常とならずに何回か点火操作を繰り返すと、次第に機器内部に未燃ガスが滞留しガス臭い状況が発生します。

上記4つの原因は、ガス漏れした状態で給湯器を使い続けると、給湯器内部で滞留したガスに引火する危険性を秘めており大変危険です。

「ガス漏れ」を確認する方法は?

明らかに給湯器の内部からガス漏れが発生していることを断定するタイミングは最終的にガス会社による点検や外部機関による調査となります。

<注意>
給湯器全面カバーを外して給湯器内部をご自身で調査することは大変危険なため、絶対におこなってはいけません!

ガス漏れの可能性を確認する方法は、主に以下の6つが挙げられます。
ご自身の身の安全を守るためにも給湯器本体には触れないように注意し、あくまでも確認できる範囲に留めておきましょう。

確認1 給湯器周辺からガス臭いにおいがする

都市ガスとプロパンガスは本来無臭のガスですが、ガス漏れにいち早く気が付くために匂いが付けられており、ガスが漏れると臭いで確認することができます。

確認2 給湯器内部から異音がする

給湯器が作動した時に「ボッ」という大きい音が聞こえる場合は、給湯器内部に滞留したガスに引火した可能性があり、ガス漏れが疑われます。

確認3 給湯器の外装に錆や下部に水漏れの跡がある

給湯器の外装下部に錆などの腐食や給湯器下部に水漏れの跡が見受けられる場合で、給湯器周辺でガス臭いにおいを感じる時は、ガス漏れの可能性があります。

確認4 ガス漏れ警報器が作動する

ガス漏れ警報器は、屋内に設置されています。ここでは屋内設置型給湯器が対象となります。ガス漏れ警報器がガスを検知した場合、警報器のブザーが鳴り、ガス漏れの可能性をお知らせします。

確認5 ガスメーターによる自動遮断

給湯器内部部品の腐食や劣化などで長時間ガスが流れ続けた場合や、配管の腐食による穴あきや割れなどによるガスの微少漏れ、または大量のガス漏えいが発生した場合は、ガスメーターの機能
によってガスの流れを自動遮断します。

ガスメーターが自動遮断した場合、液晶表示のあるガスメーターでは中央部付近に「ガス止」の表示、また合わせて原因をお知らせするアルファベットを組み合わせて表示します。

<ガスメーターによるガス遮断時のメーター表示>

表示内容

原因

「A」「C」 ガス止

長時間に渡りガスが流れ続けた

「C」 ガス止

配管の腐食などでガスが大量に流れた


上記のアルファベットの組み合わせ及びガス止表示の確認で、ガス漏れの可能性が疑われます。
その他、ガスメーターで遮断はしないものの「B」「R」が表示されている場合は、ガスの微少漏れが疑われます。

ガスメーターに液晶画面がなくメーター上部に赤ランプが点滅(警報表示)している場合は、点滅パターンや点滅間隔でガス漏れの可能性をお知らせし、ガスを自動遮断します。

確認6 ガス会社による点検

ガス漏れの有無やガス漏れ箇所の特定は、最終的にガス会社が実施します。
ガス会社では、詳細にガス漏えいの有無を検知するための器具と、漏えい箇所を確認するための器具を用いて点検します。

「ガス漏れ」の対処方法は?

ガス漏れが発生しているときの対処法は、最初の章 「【はじめに】給湯器がガス臭いと感じた時にとるべき行動は?」でお伝えしたことを実行しましょう。

もう一度対処法をまとめると、

①全ての火を消す(給湯器やガスコンロのガス機器全般)
②全てのガス栓を閉める
③ガスボンベのバルブを閉める(プロパンガス対応)
④換気をする(屋内で臭う⇒窓を開ける/屋外で臭う⇒窓を閉める)
  ※換気扇のスイッチは触らないこと!
⑤火気厳禁(たばこやライター、マッチなど)
⑥周囲に知らせる(必要に応じて)
⑦契約しているガス会社へ連絡する

以上7項目をしっかりと実行することで被害を最小限に抑えることができます。

ガス栓をしめてもガス臭い場合は?

対処法の一つであるガス栓を閉めてもガス臭いにおいがする場合は、以下の原因が考えられます。

原因1 ガス配管の腐食や破損(給湯器のガス栓のみ閉止の状態)

給湯器付近のガス栓のみ閉止した状態でガスの臭いが継続している場合は、ガス栓より下流側(ガスの供給側)でガス漏れしている可能性が疑われます。

ガス栓より下流側の設備では、ガス配管やガスメーターなどが対象となりますが、ガス配管からの漏えいの事例が多いことからも、ガス配管からのガス漏れが真っ先に疑われます。

ガス配管からガスが漏えいする原因は以下の通りです。
・腐食や塩害による配管の穴あきや亀裂
・ガス配管接続部の緩み
・落石や落氷による配管折損

原因2 ガス栓の経年劣化

ガス栓自体も経年劣化によって開閉レバー部分からガス漏れを発生させることがあります。

プロパンガスを使用している場合は『残量不足』が原因かも?

プロパンガスは、ガスの残量が少なくなるとボンベの底に溜まったにおいがガスと一緒に出てくるため、いつもより強いにおいを感じることがあります。

この現象は、プロパンガス特有の現象であり、ガス漏れではありません。
しかし、消費者側でガス漏れとの区別がつきにくいことも否めません。ガスの残量が気になる場合はガス会社へ依頼して下さい。

給湯器がガス臭い原因②「給湯器内の不完全燃焼」

「給湯器内の不完全燃焼」が起こる原因は?

不完全燃焼は、燃焼に必要な酸素の供給が不十分な場合に発生する熱量が小さくなる燃焼状態のことで、同時に一酸化炭素のような危険性のあるガスを生成します。

給湯器は完全燃焼が本来の正常な状態ですが、給湯器内部で不具合などが発生すると不完全燃焼を引き起こす場合があります。

給湯器内部で不完全燃焼を引き起こす原因は、大きく3つに分けられます。

原因1 給湯器内部での水漏れ(部品の経年劣化や悪天候)

給湯器内部の水通路部品の経年劣化などで穴あきや亀裂箇所より水漏れが発生し、バーナー部に滴下すると燃焼に必要な空気との接触や混合が十分になされず不完全燃焼を起こします。

また、給湯器内部への雨水の侵入も同様に原因の一つとして考えられます。

原因2 給排気口が障害物で塞がっている

給湯器の給排気口が何らかの障害物で塞がると十分な給気ができず、給湯器内部へ十分な酸素が供給されず不完全燃焼を引き起こします。また、内部で燃焼した排ガスが排気口から排出されずに内部で滞留することで酸素不足に陥り、不完全燃焼を引き起こします。

実際に給排気口を塞いだ事例は以下の通りです。

・給湯器本体に洗濯物をかける、または洗濯物が近くにあり障害となった
・排気口に鳥の巣やクモの巣が張られていた
・給湯器本体を工事現場の養生シートで塞いだ
・給湯器本体の前に壁や木が障害となった
・給湯器の周囲を建造物で囲ってしまった

原因3 給湯器内部部品の異物による詰まり

給湯器の長期使用による熱交換器フィンのすすの付着による詰まりや、ファンモーターの埃などの異
物の詰まりによる閉塞によって燃焼状態に異変が起き、不完全燃焼を引き起こします。

「給湯器内の不完全燃焼」を確認する方法は?

給湯器内部で不完全燃焼が起こっていると想定される現象は以下の通りです。

現象1 バーナーの炎が赤い

正常な炎は、ガスの流出速度と燃焼速度がつり合っているため青い炎が確認できます。
しかし、不完全燃焼が起こると、赤火が混じるようになり、炎が赤い、または赤黄の炎が発生します。

炎が赤く見えたら要注意です。

現象2 異音がする

給湯器作動時に「ボッ」という比較的大きな音が聞こえる場合は、爆発着火が生じて、既に滞留した状態のガスを含めて異常燃焼を引き起こしている可能性があります。

また、ホラ貝のような音がする場合も、燃焼のバランスが崩れて異常燃焼を引き起こしている場合があります。

現象3 異臭がする

燃焼時に給湯器内部から焦げ臭いにおいがする場合は、不完全燃焼を引き起こしている可能性があります。

現象4 排気口周辺にすす付着している、また黒煙を上げている

給湯器の排気口周辺に黒いすすが確認できる場合は、不完全燃焼を引き起こしている可能性が高く大変危険な状態です。

また、給湯器の作動中に排気口から黒煙を上げている場合は、不完全燃焼の可能性が極めて高く、事故に繋がる可能性があるため、給湯器の使用を即中止して下さい。

現象5 途中失火する

給湯器が強風や大雨などの影響を受ける、また給排気に異常をきたすなどのケースが発生した場合は、不完全燃焼を起こして途中失火する場合があります。

「給湯器内の不完全燃焼」が起こったときの対処方法は?

給湯器が不完全燃焼を起こしていると考えられる場合の対処法は、一刻も早く給湯器の使用を中止することです。また、中止後の再使用も絶対におこなってはいけません。

不完全燃焼は、「一酸化炭素中毒」と「爆発的な火災」の2つを引き起こす可能性が高い燃焼状態であることを今一度深く認識しておきましょう。

また給湯器の使用中止後は、早めにガス会社に連絡して点検を依頼して下さい。

まだ新品なのに給湯器がガス臭い!原因は?

新品の給湯器を設置後に給湯器がガス臭い場合は、ガス配管接続部のガス漏れが疑われます。

給湯器の設置では、給湯器とガスを供給するガス管を接続しますが、その際、締め込みが不足している、またガスパッキンの入れ忘れやシール材が上手く噛み込んでいないことが原因でガス漏れを発生させることがあります。

言わば施工不良が疑わしい事象であるため、給湯器を設置した業者に点検を依頼して下さい。

もう一つ、給湯器組み立て時の工業用油が燃焼時の臭いと混ざってガス臭いと感じられることも考えられます。この場合は、一部の方がガス臭いと感じられる程度のごく稀なケースであり、時間の経過と共ににおいは感じられなくなります。

給湯器を使ったときだけガス臭い場合は?

給湯器内部で不完全燃焼を起こしている、また点火不良や内部部品の劣化でガスの量が過剰に供給されているなどの理由によって未燃ガスが滞留している可能性が考えられます。

いずれの場合も、給湯器内部の故障の可能性が高い現象であるため、給湯器の使用を中止し、ガス会社へ点検を依頼して下さい。

給湯器からガス以外の異臭がする場合

給湯器が生臭い原因

給湯器から生臭いにおいが感じられる場合は、内部の水が腐食している可能性が考えられます。
長期間不在で給湯器を使用しなかったなど、水の循環がなく水通路の中を滞留した状態の時に発生する事象です。

その場合は、給湯器の水抜き栓から水を抜くことで解消されます。

給湯器が焦げ臭い原因

給湯器から焦げ臭いにおいが感じられる場合は、不完全燃焼や発火している可能性が考えられ、大変危険な状態であると言えます。

一酸化炭素中毒や内部爆発など二次被害を引き起こす危険性があるため、給湯器の使用を即中止してガス会社へ点検を依頼して下さい。

給湯器から酸っぱい臭いがする原因

給湯器から酸っぱいにおいが感じられる場合は、給湯器の外装や内部の金属の腐食が考えられます。

金属類の腐食は、ガス漏れを引き起こす、または既にガス漏れを引き起こしている可能性があるため、二次被害を起こさないためにも給湯器の使用を即中止してガス会社へ点検を依頼して下さい。

給湯器からニンニクのような臭いがする原因

都市ガスとプロパンガスは、本来無臭のガスですが、万が一ガスが漏れた場合に気が付きやすいようににおいが付されています。
臭いの付されたガスの臭いは人によって「ニンニクの腐ったようなにおい」と例えられることがあります。

従って、給湯器からニンニクのような臭いがする場合は、ガスが漏れている可能性を否定できません。
仮にガス漏れであった場合、使用を続けることで一酸化炭素中毒や火災など二次的被害を引き起こす可能性があります。

あらゆる危険性を考慮して、給湯器の使用を中止し、ガス会社へ点検を依頼して下さい。

給湯器の修理・費用・業者選びについて

修理すべき?それとも交換すべき?

故障した給湯器を修理するのか、または交換するのか漠然と考えると悩ましい問題です。
給湯器の修理または交換は、給湯器設置後の経過年数を指標として判断することが一般的です。

修理の目安

修理をおこなうと当然ながら正常な状態に戻りますが、使用年数によって他の部品の劣化が原因で再度故障する場合もあるため、「使用年数」と「保証期間」で修理を実施する一つの指標とします。

①購入から6年以内の給湯器

給湯器は1度設置したあと、一般的に10年以上は使用可能なガス機器です。
そのため、6年程度で1度故障した場合でも、その先長く使用できる可能性が高いため修理がおすすめです。

但し、修理代金が高額となる場合は、新しい給湯器を購入した方が安くなる場合があるため、金額を比較することも大切です。

②7年~10年を経過した無償修理保証期間内の給湯器

この場合は、給湯器メーカーや設置業者の有償による無償保証契約を既に結んでいる消費者の方が対象となり、無償保証期間内であれば修理がおすすめです。

保証期間外でも修理という選択肢はありますが、当該箇所の修理をおこなったとしても別の部品の経年劣化で再び故障するリスクを含んでいます。

また、設置から10年程度お使いの給湯器は、部品の保有期間が過ぎている場合があり、その場合は必然と修理不可となります。

総合的な観点から、設置から約10年を経過した給湯器は交換も検討しておくとよいでしょう。

交換の目安

「使用年数」と「費用」で交換を実施する一つの指標とします。

①交換費用が安い

修理費用よりも交換費用が安い場合、または修理費用より高いがそれほどの金額差がない場合は、今後の故障リスクを踏まえて交換がおすすめです。

②7年~10年を経過した給湯器

上記修理で触れましたが、当該箇所の修理をおこなったとしても別の部品の経年劣化で再び故障するリスクが高く、修理の度に費用が積み重なります。また、経年劣化によるガス漏れや不完全燃焼などの危険性も高まります。

そのため、7年~10年を経過した給湯器は安全のためにも交換がおすすめです。

修理の平均費用は?

修理は、修理箇所や修理点数、そして業者によって費用が異なります。
ここでは、給湯器の制御機能別に修理費用の相場をお伝えしていきます。

まず修理費用は、一般的に下記の項目で構成されています。

■修理を実施した場合
部品代+技術料+出張費
■故障診断のみで修理を実施しなかった場合
故障診断料+出張費

例1 給排気通路の詰まり除去
詰まり除去の場合は、清掃作業となるため部品代はかかりません。
一般的に項目としては、技術料+出張費となります。

<費用相場目安>

項目

金額

備考

部品代

 

技術料

約10,000~15,000円

分解清掃作業

出張費

約2,000~3,000円

出張先までの距離により異なる

合計

約12,000~18,000円

 


例2 熱交換器の交換
一般的に項目としては、部品代+技術料+出張費となります。

<費用相場目安>

項目

金額

備考

部品代

約15,000~35,000円

熱交換器

技術料

約10,000~25,000円

交換作業

出張費

約2,000~3,000円

出張先までの距離により異なる

合計

約27,000~63,000円

 


機種によって異なりますが熱交換器や電装基盤の交換は、部品代だけでも目安として最低10,000円以上はかかり、技術料+出張費で数万円と高額になります。

<制御部品別 費用相場>※あくまでも目安です。

修理箇所

項目別

一般的な費用相場

電装系

部品代 2,000円~30,000円程度

技術料3,000円~12,000円程度

出張費 2,000円~3,000円程度

7,000~45,000円程度

安全装置

部品代 2,000円~20,000円程度 

技術料3,000円~15,000円程度

出張費 2,000円~3,000円程度

7,000~38,000円程度

水量制御系

部品代  200円~20,000円程度

技術料5,000円~15,000円程度

出張費 2,000円~3,000円程度

9,500~38,000円程度

燃焼系

部品代 7,000円~25,000円程度

技術料5,000円~15,000円程度

出張費 2,000円~3,000円程度

14,000~43,000円程度

 

交換の平均費用は?

給湯器の交換費用は交換する業者や使用する部材などによって異なり、交換費用にかかる項目は、一般的に下記の項目で構成されています。

商品代+標準工事費+標準工事費以外の工事費

各項目の詳細は以下の通りです。

①商品代
  給湯器本体+リモコン本体にかかる金額です。

②標準工事費
給湯器の交換工事にかかる費用であり、以下の項目が標準工事の内容として挙げられます。

項目

内容

機器撤去処分費

現在お使いの給湯器の撤去作業と機器処分費用

機器設置工事費

交換機器を設置する費用

配管接続費

給湯器本体と接続するガス・給湯・給水配管の接続費用

保温復旧費

配管の凍結を防ぐ保温材の取り付け費用

試運転調整費

給湯器やリモコンの試運転にかかる費用


③標準工事費以外の工事費
上記標準工事にかかる項目以外の工事費用で、以下の項目が標準工事以外の内容として挙げられます。

項目

内容

搬入費・足場設置費

高層階での設置作業にかかる費用

壁貫通工事費

おいだき配管を浴槽へ通すための壁の貫通工事にかかる費用

配管・雑資材費

配管やガス栓などの資材交換にかかる費用

電源コンセント増設費

給湯器電源コンセントの位置変更や設置にかかる費用

オプション追加費

配管カバーや排気カバーなどの設置にかかる費用


<交換費用相場>※あくまで目安です。

給湯器

商品代

(本体+リモコン)

標準工事費

標準工事費以外

の工事費※3

費用相場

16号

給湯※1

53,000~105,000円

38,000~80,000円

10,000~

30,000円

 

別途足場が必要となる場合はプラス50,000円以上

91,000~185,000円

16号

ふろ※2

110,000~150,000円

158,000~240,000円

20号

給湯※1

68,000~110,000円

106,000~190,000円

20号

ふろ※2

130,000~

160,000円

178,000~250,000円

24号

給湯※1

78,000~110,000円

116,000~190,000円

24号

ふろ※2

150,000~

170,000円

198,000~260,000円


※1) お湯のみ出湯するタイプの給湯専用給湯器
※2)自動湯はりやおいだきのできるタイプのふろ給湯器(オート・フルオート)
※3) 設置に際して必要に応じて想定される工事費

給湯器交換の費用相場を知りたい方は以下をご覧ください。

給湯器の故障はどこに電話をすればいい?

給湯器が故障した場合の点検や修理、交換の依頼先は、「給湯器メーカー」「ガス会社」「給湯器専門業者」の3つのタイプの業者に分かれます。

それぞれの連絡先は、以下のケースによって使い分けるとスムーズな対応が可能です。
但し、アパートやマンションなどの賃貸住宅にお住まいの方は、給湯器の持ち主は物件の管理人であるため、必ず大家さんや管理会社への連絡が必要です。

■点検を含めて修理を希望する場合

依頼先:給湯器メーカー

例1 給湯器から水漏れが確認され、点検と修理を希望したい
例2 給湯器を購入して間もなく故障したため、保証期間内での修理を希望したい

■点検を含めて修理と交換の両方を検討したい場合

依頼先:ガス会社

例1 給湯器からガス臭いにおいがするため、点検後に修理と交換費用を比べて決定したい
例2 ガスのことなので、取り敢えずガス会社に見てもらってからその後のことは考えたい

■最初から給湯器の交換を希望する場合

依頼先:給湯器専門業者

例1 買い替えを検討していたタイミングで給湯器が故障した
例2 給湯器が突然原因不明の不作動となり、修理しても今の給湯器を使用したくない
例3 修理するよりも交換が安いと分かる場合

また上記に関連して、給湯器は高額商品であることからも、誠実で安心感があり、価格が安い、そして即日対応してくれるなど、消費者にとってメリットが多い業者を選びたいものです。

給湯器は日常生活に欠かせないガス機器であり、使えない不便さはやがてストレスに発展することも。
そんなストレスを抱えないためにも、まずは迅速に対応してもらえるプロの業者に相談してみましょう。

給湯器の修理については以下で詳しくご説明しています。
給湯器の修理|どこに依頼するのが安い?故障のDIYは?【2021保存版】

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