エコキュートが交換できないケースなんてあるの?
庭のスペースが狭いけど、ちゃんと交換できるのか不安…
そうお悩みではありませんか?
エコキュートは従来型の給湯器よりもサイズが大きいです。そのため、スペースがないと交換できない場合があります。
そのため、設置条件を満たすスペースを確保できない場合は工事ができない可能性があります。さらにマンションのエコキュート交換は事前にいくつか確認しておくべき項目もあります。
今回は、エコキュートが交換できないケースについて詳しく解説していきます!
目次
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エコキュートの交換ができないケース
オール電化住宅の普及にともない、エコキュートの交換相談を多くいただいております。エコキュートは基本的に多くのご家庭に対応可能ですが、まれにお見積りを出すのが難しいケースがあります。
汎用性の高いエコキュートですが、エコキュートの交換には設置条件を満たす必要があるためです。まずはエコキュートを交換できないケースについて、事例をまじえながらいくつかご紹介いたします。
それぞれのエコキュートへの交換ができないケースについて詳しく解説していきます。
エコキュートの設置スペースがないため交換できない
エコキュートへの交換ができないケース1つ目は、エコキュートの設置スペースがないため交換できないというケースです。
前述したように、エコキュートを設置するためにはヒートポンプユニットで600mm〜750mmの奥行きが必要であり、薄型であっても450mm程度が必要になります。
この奥行きにメンテナンススペースも確保したいところですが、少なくとも貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットが設置できるスペースは最低限必要です。
薄型のエコキュートも置くスペースがないという場合には、エコキュートへの交換はできません。
エコキュートの設置場所は浴室や台所といった水回りがベストですが、配管を伸ばせばある程度どの場所にも設置することは可能です。
よって、どうしてもエコキュートを設置したいのであれば、玄関近くなど広いスペースがある場所に設置するという方法もあります。
エコキュートの搬入経路がないため交換できない
エコキュートへの交換ができないケース2つ目は、エコキュートの搬入経路がないために設置できないというケースです。
■通路が直線の場合
貯湯タンクユニットの幅よりも通路幅Bが長ければ搬入が可能。
■通路が直角の場合(式:A²+B²>C²)
通路幅Aの二乗+通路幅Bの二乗が、貯湯タンクユニットの長辺Cの二乗よりも長ければ搬入が可能。
エコキュートの設置方法には以下の2パターンがあります。
- 作業員による運搬
- クレーンなどユニック車による運搬
ただし、基本的には作業員による運搬がほとんどです。
そして、エコキュートを安全に運搬できるルートが必要ですが、作業員による設置場所までの主なルートは以下の通りです。
- 建物の外壁に沿って運搬
- 家の中を通過して運搬
- 隣接するご近所様の敷地から運搬
基本的には外壁に沿って運搬するのが主な方法ですが、それが難しい場合には家の中や隣接するご近所様の家からの運搬を検討します。
そして、そのいずれの方法でも運搬が困難なケースではユニック車による運搬を検討します。
ただし、風が強い日にユニック車による運搬を行うと外壁にぶつけてしまう可能性もあるため、そのような危険性がある場合には設置日を延期せざるを得ません。
このような運搬方法が行われるわけですが、このいずれでも運搬ができないと判断された場合にはエコキュートを設置することはできません。
これまで多くのエコキュートを設置してきたはずのプロが「搬入経路がない」と判断したわけなので、設置はできない可能性が高いです。
ただし、他の業者であれば搬入経路を見つけ出す可能性もゼロではありません。
諦められないのであれば、他の業者を探してみましょう。
居住地域によってはエコキュートが設置できない
エコキュートへの交換ができないケース3つ目は、居住地域によってはエコキュートが設置できないというケースです。
エコキュートは寒冷地仕様のものもあり、冬場に氷点下になる地域でも使用できるようになっています。
しかし、寒冷地仕様といえどもほとんどのメーカーでヒートポンプユニットで–25度まで、貯湯タンクは–20度以下になる場合には室内に設置しなければなりません。
貯湯タンクユニットを室内に設置するのはあまり現実的ではありません。
よって、–20度を下回る可能性がある地域ではエコキュートに交換することはできません。
また、地域によっては地下水や井戸水を使用しています。
この地下水や井戸水ですが水道水にはないカルシウムやマグネシウムが含まれており、通常のエコキュートでは目詰まりを起こす原因となり設置することができません。
水質検査を受けてクリアすることができれば井戸水対応のエコキュートを設置できますが、導入コストが高くなる傾向にあります。
また、井戸水対応のエコキュートは「ダイキン」「日立」「パナソニック」の3社からしか出されていません。
エコキュートの設置条件
エコキュートは本体が置ければ良いというわけではなく、機器の能力を十分に発揮させるためやメンテナンスのために必要なスペースを空ける必要があります。
エコキュートを設置するために必要な条件は以下の通りです。
- ヒートポンプユニット外形寸法
- 貯湯ユニット外形寸法
- 通風路
- メンテナンススペース
まずは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットを確実に設置できるスペースが必要です。
各メーカーのヒートポンプユニットのサイズの目安は以下の通りです。
メーカー | 370L 外形寸法(高さ×幅×奥行) |
460L 外形寸法(高さ×幅×奥行) |
---|---|---|
パナソニック | 約680×870×340mm | |
三菱 | 約715×875×320mm | |
ダイキン | 約635 or 735×900×300mm | |
コロナ | 約690×900×300mm 約720×885×300mm 約650×900×300mm ※機種によって上記3サイズに分かれます |
|
東芝 | 約715×820×320mm | |
日立 | 約720×910×365mm |
次に、各メーカーの貯湯タンクユニットのサイズの目安です。
メーカー | 370L 外形寸法(高さ×幅×奥行) |
460L 外形寸法(高さ×幅×奥行) |
---|---|---|
パナソニック | 角形1810×600×680mm | 角形2170×600×680mm |
薄形1843×1078×440mm | 薄形2199×1078×440mm | |
三菱 | 角形1820×630×760mm | 角形2160×630×760mm |
薄形1900×1120×430mm | ※薄形2150×1120×430mm | |
ダイキン | 角形1825×630×730mm | 角形2175×630×730mm |
薄形1813×1075×438mm | 薄形2173×1075×438mm | |
コロナ | 角形1860×630×730mm | 角形1850×700×795mm |
薄形1890×1090×450mm | 薄形2225×1090×450mm | |
東芝 | 角形1760×630×730mm 角形1800×630×730mm |
角形2094×630×730mm 角形2140×630×730mm |
薄形1970×1000×435mm | – | |
日立 | 角形1771×650×730mm | 角形2101×650×730mm |
薄形1890×1090×450mm | 薄形2225×1090×450mm |
ヒートポンプユニットと貯湯タンクだけでもかなりのスペースが必要になりますが、これらに加えて通風路とメンテナンススペースの確保が必要です。
通風路とはヒートポンプユニットの吹き出し側に対して少なくとも3方向を開放し、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットの壁からの離隔距離のことを示します。
メンテナンススペースとは、通風路と合わせて機器の点検を行うためのスペースです。
これらを全て満たしたスペースがあって初めてエコキュートを設置することができます。
エコキュートをスムーズに設置するための2つのポイント
エコキュートの設置をスムーズに進めるためには以下のポイントを押さえておく必要があります。
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
設置スペース・搬入経路はあらかじめ確認しておく
エコキュートの設置をスムーズに進めるためのポイント1つ目は、設置スペース・搬入経路はあらかじめ確認しておくということです。
まず、エコキュートの設置場所をどこにするのか考えておく必要があります。
設置場所は水回りの近くにすることで効率が良くなりますが、寝室の近くにしないということも大切です。
これはエコキュートが出す低周波による騒音が問題となる可能性があることに起因します。
よって自宅だけでなく隣近所の寝室が近くにないかということにも気を配る必要があります。
そして、考えた場所にエコキュートを設置できるスペースがあるのかも考えなければなりません。
このスペースとは、前述したように通風路やメンテナンススペースが考慮されたスペースである必要があります。
通常のエコキュートでは少しスペースが足りないという場合には薄型のエコキュートの導入も考えてみましょう。
エコキュートの薄型とは?寸法・価格やデメリットも理解して快適なオール電化ライフ
また、その設置スペースにエコキュートを問題なく搬入できるのかも重要です。
自宅の壁沿いや自宅内を通って搬入できれば問題ありませんが、場合によっては隣家を通って搬入する必要があります。
そのようなケースではあらかじめ隣家の方に声を掛けて協力してもらえるようにしておきましょう。
マンションでは管理組合に相談する
エコキュートの設置をスムーズに進めるためのポイント2つ目は、マンションでは管理組合に相談するということです。
マンションでエコキュートを導入する際に絶対にやってはいけないことが、管理組合に何も相談することなく設置してしまうことです。
マンションには管理規約があり、そもそもエコキュートの設置を禁止している場合もあります。
また、エコキュートの設置は認められていても設置する業者やメーカーが指定されているケースもあります。
マンションでスムーズにエコキュートを設置したいのであれば、まずは管理組合に相談するようにしましょう。
そして、管理組合の許可を得たうえで、条件に合ったエコキュートを設置しなければなりません。
エコキュート交換の3つのタイミング
エコキュートを交換するタイミングは様々ですが、目安としては主に以下の3つが挙げられます。
エコキュートの使用を開始して8年以上が経過している
エコキュートの交換を判断する目安1つ目は、既存のエコキュートの使用を開始して8年以上が経過しているというケースです。
エコキュートの寿命は概ね10年程度と言われており、8年を過ぎたあたりから寿命も近づき故障も多くなってくる傾向にあります。
しかし、他の部分においても故障が増えてくるかもしれないと業者の方が判断したのであれば、それは寿命が近づいているということです。
修理で誤魔化しても修理費用が嵩張るばかりなので、交換を検討してもいいでしょう。
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エコキュートの寿命は10年~15年|短くなる原因やのばすコツを徹底解説
故障が多い・エラーコードが頻発している
エコキュートの交換を判断する目安2つ目は、故障が多い・エラーコードが頻発しているというケースです。
寿命が近いわけでもないのに故障が多い、エラーコードがよく出るという場合には交換のサインが出ていると言えます。
寿命はあくまでも目安であり、環境や使用状況によって異なります。
まだ5年程度しか使用してないとしても、故障が多いということは本体に何らかの不具合が出ているということです。
短期間で交換するのは勿体無いと思うかもしれませんが、思い切って交換してしまった方が安い場合もあります。
ただし、保証期間が残っており無償で修理してもらえる場合には、そのまま使用を続けても問題ないでしょう。
保証期間が終了している
エコキュートの交換を判断する目安3つ目は、保証期間が終了しているというケースです。
保証期間にはメーカー保証やその延長保証、業者独自の保証など様々あります。
その中の加入している補償が切れた場合にはエコキュートの交換を考えるようにしましょう。
しかし、保証期間外であれば必ず有償での修理になり、今後の修理も当然ながら有償です。
エコキュートの修理代金は場合によっては数万円にもなるため、保証の有無は非常に重要です。
また、近年では業者独自の保証は8年や10年といった長期間のものが多いため、その保証期間が切れているということは寿命も近いということになります。
保証書を確認し、保証期間が切れている場合には交換を検討してみましょう。
エコキュートの交換工事に消極的な業者もいる
集合マンションの場合、エコキュートの設置を断る業者もある点にも注意が必要です。
知っておこう! マンションでエコキュートの設置を断る業者がいる理由
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マンションの場合、エコキュートの交換工事は業者にとってリスクが大きいのです。
理由① マンション毎に配管の仕様が異なる
エコキュートに使用する配管材料は、配管の仕様や性能を勘案した上で選定します。
特にマンション等の集合住宅では、屋内の壁面内に配管することが多いため、配管のメンテナンス(交換)を考慮して材質を選定しなければなりません。
しかし、施工現場では配管の材料として適さないケースに遭遇することがあります。
エコキュートの交換と同時にヒートポンプ配管も交換する手順を踏みますが、通常ヒートポンプ配管として適さない材料のフレキシブル管が使用されている場合があります。
目に見える露出した状態の配管であれば、一式交換することが可能です。しかし、マンションの場合は配管の大部分が壁面内にあるため、配管の交換ができません。
豆知識
ヒートポンプ配管の材料:【銅管】【架橋ポリエチレン管】【アルミ三層管】
※配管接続部の位置ずれの対処として長さ約1m以内でフレキシブル管を使用することは可能
理由② アンカーボルトの打ち直しができないマンションが多い
エコキュートの貯湯タンクユニットは、地震や災害による転倒防止のため、必ずすべての脚部をアンカーボルトで固定します。
しかし、据え付けられている貯湯タンクユニットの脚部と交換する貯湯タンクユニットの脚部の位置がずれてしまった場合、アンカーボルトの打ち直しが必要となります。
マンションでは管理規約によってアンカーの打ち直しが禁止されていることも珍しくありません。
そのため、脚部の位置がほぼ同じ場所にある機種を選ばなければならず、エコキュートの交換に対して消極的になってしまうのです。
理由③ ベランダ設置の場合、経路が狭いとぶつける可能性がある
エコキュートがベランダに設置されている場合、機器の搬入が玄関を通ってベランダまで搬入しなければなりません。
マンションは、玄関スペースが戸建てと比べて小さく設計されていることが多いです。そのため、搬入経路が非常に狭く、搬入の際に壁などにぶつけてしまう可能性が高くなってしまいます。
施工に対するリスクは極力なくしたいところです。しかし、マンションの場合はどうしてもリスクをなくすことが難しく、交換を断る業者も少なくありません。
エコキュートの交換ができないと言われたらミズテックにご相談を!
エコキュートの設置ができないと業者から断られた場合にはミズテックにご相談ください。
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まとめ
エコキュートには設置条件があり、エコキュートの本体が置けるだけでなく通風路やメンテナンススペースが必要です。
よって、このような設置スペースが取れない、また搬入経路が確保できない場合にはエコキュートを設置することはできません。
また、居住地域や居住するマンションによっても設置できない可能性があります。
設置できるかわからない場合にはエコキュートの交換業者に現地を確認してもらうようにしましょう。
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