「エコキュートが壊れたけどガスに戻したほうがいい…?」
エコキュートの故障に際して、オール電化をやめてガス給湯器に戻すことを検討している方も多いでしょう。
この記事では、エコキュートが壊れた時にガス給湯器に戻すメリット・費用・手順を解説します。
ガス給湯器に戻すデメリットや交換業者の選び方もお伝えするので、エコキュートから次の給湯器に買い替える上での疑問を一挙に解決できます。
この記事が、給湯器交換に悩んでいる方のお役に立てば幸いです。
目次
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エコキュートが壊れた時にガスに戻す理由3選
エコキュートが壊れたため、ガス給湯器に戻すという方も一定数います。
まずは、エコキュートからガスに戻す理由3選をチェックしましょう。下記の3つのケースに該当する方は、エコキュートからガスに戻すメリットがあると言えます。
エコキュートの交換費用が高いから
エコキュートからガスに戻す理由としてはまず、エコキュートの交換費用が高いことが挙げられます。
エコキュートは本体価格・工事費用ともにガス給湯器に比べて高く、3倍以上のコストがかかることも多いです。
光熱費が安いため、長期的な使用を考えるとお得なエコキュートですが、初期費用が高くつくのが難点です。
このように、交換費用が高いという理由から、オール電化をやめてガスに戻す方もいます。
電気使用量が増えて電気代が高くなったから
エコキュートからガスに戻す理由としては、電気使用量が増えて電気代が高くなったことも挙げられます。
エコキュートをお得に利用するプランとしては、夜間に電気を使用して低コストでお湯を作るのが主流です。
しかし、ライフスタイルの変化や家族構成によっては、昼間にもお湯を作らなくてはならず、電気代が高くなるケースもあります。
「光熱費が安いと聞いていたが、使う時間帯によっては高くなってしまった…」という理由から、オール電化をやめてガスに戻す方もいます。
お湯切れの心配がなくなるから
お湯切れの心配がなくなる、という理由でエコキュートからガスに戻すケースもあります。
既述の通り、使用時間帯によっては電気代が高くなるエコキュートですが、夜間に低コストで貯めておいたお湯はお湯切れの心配もあります。
お湯切れを起こすと、時間帯によってはお湯を作るのに電気代がかさむだけでなく、お湯を使えるまで待ち時間が生じる点もデメリットです。
エコキュートを使用する上では、適切なタンク容量と湯沸かし設定を選ぶ必要がありますが、ガス給湯器ではお湯切れの心配はありません。
この理由から、オール電化をやめてガスに戻すという方もいます。
エコキュートが壊れた時にガスに戻す費用
エコキュートの交換費用が高いためにガスに戻すケースも多いですが、ガスに戻す上でも費用はかかります。
具体的にはエコキュートを撤去する費用に加え、新たなガス給湯器を購入・設置する必要が発生します。
それぞれの費用相場は、下記の通りです。
- エコキュート撤去費用:1~2万円
- ガス給湯器本体代:5~25万円
- ガス給湯器設置費用:2~7万円
なお、新たなエコキュートを導入するためには、ガス給湯器に比べて3倍以上の費用がかかります。
エコキュートの導入に比べて、ガス給湯器に戻す費用は3分の1程度で済む点もメリットです。
エコキュートが壊れた時にガスに戻す手順
続いて、エコキュートが壊れた時にガスに戻す手順を、4つのステップで見ていきましょう。
1.ガス管がない場合はガス管を引き込む
ガス感がない場合にはまず、ガス管を引き込みます。
ガス管はガス給湯器のエネルギー源となるガスの供給に不可欠です。ガス管が埋設されていない場合には、ガス管を敷地内に引き込む必要があります。
道路の下にガス管がある場合には、本支管から敷地内にガス管を引き込むための埋設と伸長を行います。
2.ガス配管工事・メーターの設置を行う
ガス管の埋設が完了したら、敷地内でのガス配管工事を行います。
メーターやガス栓などがない場合には、ガスメーターやガス栓などの設置も必要です。その上で、ガス鋼管とメタルホースを接続し、ガス給湯器本体につなげます。
ガス配管工事費用の相場は2~3万円程度ですが、敷地内の配管の長さによっては10万円近くかかるケースもあります。
なお、過去にガス給湯器を使用したことがあり、配管が残っている場合には再利用できる可能性もあります。
ただし、配管が劣化している恐れもあるため、必ず配管を点検してもらいましょう。古い配管を再利用できる場合には、ガス配管工事のコストを抑えられます。
3.エコキュートを撤去してガス給湯器を設置する
ガス配管工事を終えたら、いよいよガス給湯器の設置に移ります。
不要となったエコキュートは撤去する必要があります。エコキュートの撤去や処分にも費用がかかる点に、注意が必要です。費用相場は1万円程度です。
エコキュートを撤去したらガス給湯器を設置します。既述のガス配管工事に加えガス給湯器の設置も、DIYはおすすめできません。
必ず資格を有した業者に設置工事を依頼してください。
4.コンロの入れ替えなども行う
オール電化からガスに戻す上で、ガスコンロなども使いたい場合には、コンロの入れ替えなども行います。
IHコンロはガス給湯器と同時に使用することも可能なため、必ずしもコンロを入れ替える必要はありません。
コンロの交換費用相場は1~2万円ですが、同時施工であれば安く工事を受けられるプランの業者も多いです。
ただし、据え置きタイプとビルトインコンロでは工事の勝手も変わるため、前もって業者に相談しましょう。
エコキュートが壊れた時にガスに戻すデメリット4つ!
エコキュートが壊れた時にガスに戻す流れが分かりました。
費用面などの理由でガスに戻すケースも多いですが、エコキュートからガスに戻す際にはいくつかのデメリットもあります。
慌てて工事に踏み切る前に、主なデメリットを4点確認してください。
ガス代がかかる
エコキュートからガスに戻すデメリットとしてはまず、ガス代がかかる点が挙げられます。
エコキュートの使用では電気代のみが発生しますが、ガス給湯器の使用では電気代およびガス代が発生します。
エコキュートで光熱費を抑えられていた場合には、ガス給湯器に戻すことで光熱費がかさむケースもあります。
特にオール電化でガスを一切使っていなかった場合、ガスに戻すことでガスの基本料金が上乗せされる点には注意が必要です。
トータルで光熱費を考え、どんな種類の給湯器を新たに導入するかを考えましょう。
オール電化の割引がなくなる
エコキュートからガスに戻すことで、オール電化の割引が適用されなくなる点もデメリットです。
オール電化の家庭の場合、電力会社やプランによってはオール電化割引が適用されているケースも多いです。
ガスに戻すことで、ガス代が発生する上に割引もなくなり、光熱費が高くなる可能性もあります。
災害時の復旧が遅くなる
災害時の復旧が遅くなる点も、エコキュートからガスに戻すことのデメリットです。
エコキュートの場合、災害後に水と電気さえ復旧すればお湯を使えます。一般的にガスの復旧は電気よりも遅く、ガス給湯器の場合はガスの復旧を待つ必要があります。
このように、災害時の復旧スピードにおいても、ガス給湯器にはデメリットがあります。
長期的なコストが高くなる
長期的なコストが高くなる可能性がある点も、エコキュートからガスに戻すことのデメリットの一つです。
エコキュートはガス給湯器よりも長期的な光熱費が安いため、5~10年の長いスパンで考えると、コスト面で差が出ます。
一方でエコキュートは導入費用が高いため、一時的なコストだけを考えるとガスに戻す方がメリットがあります。
給湯器の種類を選ぶ際には、一時的なコストと長期的なコストを比較して、ご自身に合った方を選びましょう。
エコキュートが壊れた時にガスに戻すメリット3つ!
エコキュートからガスに戻すメリットは主に3つあります。
・給湯器の交換費用が安くなる
・お湯切れの心配がなくなる
・電気の使用量が減る場合がある
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
給湯器の交換費用が安くなる
エコキュートに比べてガス給湯器は交換費用が安くなることが多いです。
ガス給湯器は設置工事含めて30万円程度に収まるのに対して、エコキュートは50万円以上と高くなる傾向があり、交換費用だけ見たらガス給湯器に分配が上がります。
普段のランニングコストが多少上がっても交換時の費用を安くしたい、という場合にはガス給湯器を検討してもいいかもしれません。
お湯切れの心配がなくなる
エコキュートはあらかじめ貯湯タンクに必要なお湯を作る構造になっています。それに対して、ガス給湯器は、基本的に蛇口をひねったタイミングでお湯を作る構造になっているため、お湯切れを起こすことがありません。
シャワーの利用頻度が多い、お風呂を何度も沸かす、日によって使う湯量が大きく異る、といった家庭はエコキュートで頻繁にお湯切れを起こすことも考えられます。
ガス給湯器はこういったケースでも、その場ですぐに必要な量だけお湯を作れるため、お湯の心配をしなくてよいというメリットがあります。
電気料金が減り省エネになる場合がある
エコキュートからガス給湯器に乗り換えることで電気代が安くなり省エネになるケースもあります。
エコキュートは電気でお湯を作っているため、ガス給湯器に切り替えることで電気料金が安くなります。コロナ禍やウクライナ戦争の影響で電気代が高騰している昨今では、冬場に限らず電気料金の高止まりが続いています。
一方で、ガス給湯器はその名前の通りガスでお湯を作るため、電気代に変わりガス料金が発生します。ガス料金も同様の理由から価格が高騰しており、どちらのほうが安くなるかは利用する環境や電力会社やそのプランによっても異なるため、気になる方は調べてみましょう。
エコキュートが壊れてガスに戻す際の業者の選び方3選
エコキュートが壊れてガスに戻す際には、業者選びも重要です。
ガス配管工事や給湯器の設置工事はDIYではできないため、必ず専門業者に頼む必要があります。
業者ごとにも実績や技術が異なるため、業者選びで失敗しないためにも、選び方における3つのポイントをチェックしましょう。
エコキュートからガス給湯器への交換に対応可能か
エコキュートが壊れてガスに戻す際の業者選びでは、「エコキュート→ガス給湯器」の交換に対応可能かをチェックしましょう。
工事に対応可能か、必要な資格を持っている業者かを、必ず確認してください。
なかには無資格で工事を行う悪徳業者も存在するため、注意が必要です。
実績があり口コミ・評判が良いか
エコキュートからガス給湯器への交換業者選びでは、実績や口コミ・評判も確認しましょう。
たとえガスに戻す工事の依頼が可能でも、実績がなく怪しい業者なども存在します。
口コミでどのような評判を得ている業者なのかを確認し、依頼すべきかどうかを決めましょう。
なかには相場以上の料金が発生するにも関わらず、手抜き工事を行う業者もいるため、注意が必要です。
料金が安く保証があるか
実績や口コミに加えて、料金と保証も必ずチェックしてください。
料金に関しては、複数の業者に見積もりを出してもらい、比較した上でどこが安いかを見極めましょう。
また、給湯器の交換に際しては、給湯器本体の保証と工事の保証の両方を確認しましょう。
万が一給湯器に欠陥があったり、施工に問題があったりした場合、保証がなければ無償で修理などを受けられません。
複数の業者の具体的な保証年数を確認してから工事を依頼するのがおすすめです。
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エコキュートからガスに戻す際のQ&A
最後に、エコキュートからガスに戻す際のQ&Aをチェックしましょう。
エコキュートからエコジョーズに切り替えるのがお得?
エコキュートからガスに戻す場合、エコジョーズに買い替えるケースもあります。
エコジョーズは、潜熱を利用することで従来より少ないガス量でお湯を沸かせるガス給湯器です。エコキュートとエコジョーズの違いは、下記の通りです。
特徴 |
節約ポイント |
デメリット |
|
エコキュート |
深夜タンクに貯めたお湯を翌日使う電気給湯機 |
割安な深夜料金の電気でお湯を貯めておける |
・お湯切れや凍結の心配がある |
エコジョーズ |
従来捨てていた潜熱を再利用し少ないガス量でお湯を沸かすガス給湯器 |
毎給湯時に従来のガス給湯器よりも節約できる |
・プロパンガスと都市ガスでガス代が異なる ・従来のガス給湯器よりも本体価格が高い |
エコキュートからエコジョーズに切り替えてお得になるケースもありますが、家族構成やライフスタイルにもよります。ご自身に合った給湯器を選び、光熱費を節約しましょう。
エコキュートはガス給湯器よりも寿命が長い?
エコキュートの寿命もガス給湯器の寿命も、10年程度です。
エコキュートは15年程度使えるケースもありますが、使用年数が長くなるにつれて不調や故障のリスクも高まります。
エコキュートを使い続けるとしても、ガス給湯器に戻すとしても、10年が買い替えの目安であることを覚えておきましょう。
エコキュート 壊れた ガスに戻す まとめ
この記事では、エコキュートが壊れた時にガスに戻すケースについて詳しく見てきました。
エコキュートからガスに戻す理由としては、下記のような3つが多いです。
- エコキュートの交換費用が高いから
- 電気代が高くなったから
- お湯切れの心配がなくなるから
一方で、ガスに戻すデメリットとしては、下記の4点が挙げられます。
- ガス代がかかる
- オール電化の割引がなくなる
- 災害時の復旧が遅くなる
- 長期的なコストが高くなる
エコキュートに比べてガス給湯器に買い替える費用は3分の1程度で済みますが、メリット・デメリットを比較してご自身に合ったものを選びましょう。
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