エコキュートで床暖房は使える?デメリットも正直あります!

床暖房を導入したいけど、エコキュートで使えるのかな?エコキュートにしていいことあるのかな?

そうお悩みではありませんか?

エコキュートと床暖房は一緒に導入可能です。ですが、デメリットももちろん存在します。

そこで今回は、エコキュートの床暖房について詳しく解説いたします!

デメリットについてもご紹介するので、この記事を読めば後悔することなくエコキュートを購入できるでしょう。

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エコキュートで床暖房は使える!

光熱費を抑えながらお風呂や台所などでお湯を使用できるエコキュートですが、そのエコキュートで温めたお湯を利用して床暖房にも使うこともできます。

一般的なエコキュートと同様に電気料金の安い夜間にお湯を沸かしてタンクに貯めておくことで、給湯だけでなく床暖房にも使用できるようになります。

ただし現在、エコキュートを扱うメーカーのほとんどが床暖房付きエコキュートを取り扱っていません。

現在はパナソニック・コロナのみ、床暖房付きエコキュートを販売しています。各社ホームページから床暖房機能付フルオートのエコキュートを検索してみてください。

例えばコロナの床暖房機能付フルオートのエコキュートは「CHP-46ATX3」、パナソニックの床暖房機能付フルオートのエコキュートはDFシリーズが該当し、460リットルのものは「HE-D46FQS」が該当します。

オール電化をご検討されている方であれば、特に床暖房機能付きのエコキュートを検討してもいいでしょう。

※2022年5月現在、床暖房付きエコキュートを販売しているのはパナソニック・コロナのみです。三菱は床暖房付きエコキュートを販売していません。

床暖房機能付きエコキュートの仕組み

エコキュートでの床暖房は、沸かしたお湯を床下パイプに張り巡らせることで部屋を暖かくする仕組みです。

下画像のように、床暖房は大きく分けて「電気ヒーター式」と「温水式」に分けられますが、エコキュートの床暖房は温水式に分類されます。

エコキュートの床暖房の仕組み

(参照:ダイキン公式HP)

電気ヒーター式は下画像のような仕組みになっています。

電気ヒーター式床暖房の仕組み

(参照:ウチコト)

床の間に電気ヒーターを入れ、電気によって温めることで床が温かくなります。

どちらにしろ、今まで床暖房のなかったご家庭であれば床のリノベーション等が必要になります。

エコキュートで床暖房を使うメリット2つ

エコキュートで床暖房を使うメリットは以下2つです。

  • ランニングコストが安くなる
  • 環境に優しい

それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

ランニングコストが安くなる

エコキュートで床暖房を使うメリットの1つ目は、ランニングコストが安くなることです。

電気と大気の熱を1:2の割合で利用してお湯を作るエコキュートは電気使用量を低減できるため電気代の節約につながります。

また、お湯を作る時間帯も電気代が安い夜間の時間帯をメインにしているためランニングコストが他の床暖房と比較しても非常に安く、例えば10畳の場合は電気式床暖房と比較すると電気代が4分の1程度です。

ただし、エコキュートで床暖房を使用する場合には、導入する際に床暖房で使用するお湯の量も考えてエコキュートのサイズを考えなければなりません。

お風呂や床暖房でお湯を使い過ぎてしまって昼間に追加で沸かさなければならないとなると電気代が跳ね上がるため本末転倒です。

オール電化のご家庭の場合には、給湯と床暖房の設備を分けることができるヒートポンプ式も考慮に入れるようにしましょう。

環境に優しい

エコキュートで床暖房を使うメリットの2つ目は、環境に優しいことです。

エコキュートはお湯を沸かす際に電気を使用するため全く二酸化炭素を出さないというわけではありませんが、大気の熱も同時に利用するため他の熱源機と比較した場合には二酸化炭素の排出量は非常に少なくなります。

東北電力グループのEライフ・パートナーズによると、家庭のエネルギー消費量の役4分の1が給湯によるものであり、エコキュートとガスや石油といった従来の給湯器で二酸化炭素排出量を比較した場合には、エコキュートを導入することで二酸化炭素排出量を約65%削減可能です。

また、エコキュートはフロンを使用してないためオゾン破壊係数はゼロであり、地球温暖化への影響も軽微だと考えられます。

(参照:株式会社Eライフ・パートナーズ「CO2の発生をおさえる効果」)

エコキュートで床暖房を使うデメリット4つ

エコキュートで床暖房を使うデメリットは以下の3つです。

  • エコキュートの故障で床暖房が止まる
  • 設置場所に困る
  • 初期費用がかかる
  • お湯を使う量が多くなる

それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

エコキュートの故障で床暖房が止まる

エコキュートで床暖房を使うデメリット1つ目は、エコキュートの故障で床暖房が止まるということです。

エコキュートの床暖房はエコキュートで沸かしたお湯を床下に張り巡らせたパイプに流すことで部屋を温めます。

そういった仕組みからエコキュートが故障してお湯を沸かすことができなければ、当然のことながら床暖房も使用できなくなってしまいます。

また、エコキュートが故障してないとしても、床暖房やお風呂などでお湯を使い過ぎてしまい貯湯タンクが湯切れを起こしてしまえばお湯が沸く間は使用できなくなり、さらに昼間の電気代が高い時間帯にお湯を沸かさなければなりません。

エコキュートと一体になっていることはメリットでもありますが、同じタイミングで使用できなくなるということも考慮する必要があります。

設置場所に困る

エコキュートで床暖房を使うデメリット2つ目は、設置場所に困るということです。

まず、多機能型のエコキュートを現在使用していない場合には熱源となる専用のヒートポンプを別途購入しなければならず、さらにはそのヒートポンプの設置場所も確保しなければなりません。

ヒートポンプは貯湯タンクのようにかなり大きなものではありませんが、設置スペースが確保できなければ導入することができません。

また、多機能型エコキュートを使用した床暖房の場合、使用供給量や住宅性能、温度設定によって床暖房の設置面積に違いがあります。床暖房自体を家のどの場所に、どれだけのスペース使用するかといったことも考えなければなりません。

初期費用が高い

エコキュートで床暖房を使うデメリット3つ目は、導入するための初期費用が高いということです。

エコキュートの床暖房を導入するための費用については詳しくは後述しますが、電気ヒーター式の約1.7倍、都市ガスの熱源機式の約2.5倍の初期費用がかかると言われています。

このように初期費用は他の床暖房と比較して高額になりますが、エコキュートの場合には給湯機能を兼ね備えていること、ランニングコストが電気ヒーター式の4分の1、都市ガス熱源機式の2分の1であることも考慮しなければなりません。

お湯を使う量が多くなる

いつもの風呂やキッチンに加えて床暖房にもお湯を使うことになるため、必要な湯量は多くなります。

そのため、貯水タンクは大きいものが必要です。

敷地面積が小さい・庭に充分なスペースがない場合には注意が必要です。

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床暖房付きエコキュートの交換費用

床暖房付きエコキュートへの交換に必要な費用とそれぞれの相場は以下の通りです。

内容 金額
エコキュート本体代金 370リットル 320,000円〜370,000円
460リットル 350,000円〜410,000円
設置工事費 100,000円〜180,000円
温水床暖房工事費

6畳 650,000円程度〜
12畳 800,000円程度〜

 

床暖房付きのエコキュートを導入するためには少なく見積もっても100万円を超える初期費用がかかります。

「エコキュートで床暖房を使用するデメリット」でも解説したように、床暖房を導入する際の初期費用としてはエコキュートは高額であり、電気ヒーター式の約1.7倍、都市ガスの熱源機式の約2.5倍の費用がかかります。

ただし、ランニングコストは他の床暖房と比較しても非常に優れているため、何年か使い続けているうちに初期費用のマイナス分は回収可能です。

エコキュートの床暖房についてよくある質問

つけっぱなしだと電気代はあがらない?

床暖房を使用する際に電気代が高くなりやすいのは、床暖房の電源をオンにしてから部屋が暖まるまでの時間です。

つまり、節約のために電源のオンオフを繰り返すことは一般的には電気代の節約にはつながりません。

ただし、エコキュートの場合には当てはまらない場合があります。

エコキュートの床暖房は夜間の電気代の安い時間に沸き上げたお湯を使用しますが、昼間に床暖房を使い続けることで貯湯タンクのお湯を使い切ってしまい、電気代の高い時間帯に追加でお湯を沸かさなくてはならなくなってしまいます。

そうなってしまうと電気代は跳ね上がり、思ってたほど電気代が安くならないと感じてしまうことになるでしょう。

よって、エコキュートの床暖房を使用する場合には夜寝るまでに使用するお湯の量も考慮した上で、足らなくなりそうであればこまめにオンオフをしたほうが結果的に電気代の節約につながります。

ただし、床暖房をつけっぱなしにしていても最後まで湯量に問題がなさそう、そもそも床暖房用のヒートポンプユニットを備えているという場合にはつけっぱなしにしていても問題ありません。

エコキュートの床暖房 まとめ

エコキュートでも床暖房は使用可能です。

導入コストは高いものの、ランニングコストは他の床暖房と比較してもかなり安く、また大気の熱を利用してお湯を沸かすという仕組みから二酸化炭素排出量が少ないため地球環境にも優しいというメリットもあります。

床暖房にはそれぞれにメリット・デメリットがあるので、比較検討したうえでエコキュートの床暖房を導入する場合にはミズテックに一度ご相談ください。

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