「給湯器の凍結を防ぐためにはどうしたらいい?」 寒い季節や大寒波が訪れると、気になる給湯器の凍結。
給湯器の凍結防止対策で最も手軽な方法は、夜間の就寝前に少量の水を出し続けることです。
給湯器が凍結した時の対処法や原因も解説しているので、万が一の際も安心です。
この記事が、給湯器の凍結に関して悩んでいる方のお役に立てば幸いです。
目次
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給湯器の凍結防止の対策5選|朝起きてすぐにお湯を使えるようにしよう!
給湯器の凍結防止に、特に効果的な対策5選をご紹介します。
水を出し続ける
給湯器の凍結防止対策で最も手軽な方法は、夜間の就寝前に少量の水を出し続けることです。ガス給湯暖房熱源機以外の給湯器をお使いの場合は、ガス栓もしめておきましょう。
具体的には、設定を「水(低温)」、または運転スイッチをオフにし、お湯側の蛇口から4mm程度の水を出し続けます。水量の目安は1分間に200〜400cc程度で十分です。
出す量は、コップ1〜2杯程ですので、たとえ10時間出しっぱなしでも、湯舟の半分ほど( 120L)に過ぎません。水道代の1Lの単価は、平均0.2円ですので料金は、約25〜30円程です。(参考:知りたい 水道 – 厚生労働省)
お使いの水栓がサーモスタット式の場合は、最高温度に設定して水を流すため、再使用の際は温度を戻すのを忘れないようにしましょう。
この対策は、夜間の冷え込みが懸念される場合や、低温注意報の発表時に行うと特に有効です。
配管にカバーを取り付ける
給湯器の凍結は、外部がむき出しの配管が凍結するケースが多いです。そのため、凍結しやすい配管まわりに、カバーを取り付け保温するのが重要です。
ご家庭でに使われている断熱材を確認し、新たに保温効果のあるカバーやテープを取り付け、あたためることで配管凍結を予防できます。
さらに、貯湯ユニット脚部に、化粧カバーを取り付けるのも効果的です。化粧カバーがない場合は、段ボールなどの風除けを設置し、厳寒期の寒風から配管を守りましょう。カバーの取り付けは、凍結だけでなく、汚れやサビの防止にも役立ちます。
凍結防止ヒーターを取り付ける
給湯器の凍結防止対策としては、専用の凍結防止ヒーターの取り付けも効果的です。
凍結防止ヒーターは、0~3度と気温が低くなると自動的に温度を上昇させ凍結を防止します。
エコキュートなど一部の商品では、最初から凍結防止機能が装備されていますが、無い場合には別途、凍結防止ヒーターを導入する必要があります。工事費用は、約2万円前後で取り付け可能です。
また、凍結防止ヒーターを搭載済みでも、コンセントを抜いてしまうと電源が入らず、凍結して運転できない恐れもあります。
そのため、凍結防止ヒーターやその他の凍結防止機能は、電源プラグを入れたままにするのも重要です。
凍結防止ヒーターのデメリットは、厳寒期や寒冷地では電気代がかさむことです。24時間自動で稼働するため、1〜2万円電気料金が高くなります。
とは言え、凍結や凍結による故障の予防にもなるため、凍るのを予防したい方にはおすすめの対策法です。
給湯配管の水を抜く
給湯配管の水を抜く対策は、長期間家を空ける場合の凍結防止方法です。
凍結は気温や配管内の水温が下がると起こりやすいため、水を抜いてしまえば凍結を防ぐことが可能です。具体的には、下記の手順で給湯配管の水抜きを行ってください。
- 給湯器のスイッチをオフにする(電源プラグは抜かない)
- ガス給湯器の場合は、元栓も閉める
- 給水元栓を閉める
- 給湯栓を全て開ける(台所なども含む)
- 給水水抜き栓、給湯水抜き栓を開ける
水抜き後に再度使用する場合は、上記と逆の手順を踏みます。まず水抜き栓と給湯栓を閉めてから給水元栓を開け、蛇口から水が出るのを確認後、ガスの元栓を開け、給湯器の電源を入れて再作動させましょう。
なお、給湯器使用直後はお湯が高温になり大変危険です。必ず給湯器が冷めてから水抜きを行ってください。
お湯や水を浴槽に溜めたままにする(自動ポンプ運転付きの場合)
自動ポンプ運転付きの給湯器で凍結防止を行う場合、お湯や水を浴槽にそのまま溜めた状態にするのも効果的です。
フルオートタイプのエコキュートであれば、自動ポンプ運転機能がついており、浴槽のお湯や水を循環させ凍結を防止できます。外気温が、3〜5度など一定温度を下回ると、自動運転が行われる製品も多いです。
夜間に、浴槽の循環口(循環アダプター)から10cm程度までお湯を残しておけば、自動でお湯を循環してくれます。
この機能は浴槽にお湯や水が溜まっていないときはエラーとなり運転が停止するため、あくまで10cm程度のお湯を溜めておく必要があります。
画像:https://www.corona.co.jp/other/post_2.html
給湯器が凍結している原因は「室外の配管の凍結」
給湯器が凍結する主な原因は、室外の配管凍結です。
給湯器は、エコキュートを含め、室外に設置された機器内でお湯を沸かして貯め、配管を通して室内に供給する仕組みが多いです。
室外の配管は外気温の影響を強く受け、気温が極端に下がると凍結してしまいます。
具体的には、気温がマイナス4度以下になると凍結しやすくなるため、深夜帯に1時間程度でもマイナス4度を下回ると、凍結してしまうケースもあるほどです。
給湯器の凍結防止対策の目安の温度は、地域で異なりますが、マイナス2度を下回るのであれば対策を検討しましょう。最低気温がマイナス2度ほどであっても、積雪があったり気温が上がりづらい日が続いたりすると、凍結しやすく解凍もしづらくなるためです。
一方で、給湯器本体の内部にはヒーター搭載の機器も多く、室外の配管ほど凍結の可能性は高くありません。
よって、給湯器の凍結は、給湯器本体ではなく室外の配管が原因のケースが大半です。そのため、給湯器凍結の防止対策や凍結後の対処は、配管にを施す必要があります。
給湯器の凍結する部分は?
前述したように、給湯器の凍結で注意すべきは室外に露出した配管部分です。
具体的には、下記4つの配管に対策を行う必要があります。
特に、①水道配管は冷水が通るため、凍結しやすいので注意が必要です。その次に②の給湯器本体内の配管部分も、水道配管と接続しているため凍結の恐れがあります。③と④は、お湯が通る配管のため、①②と比較すると凍結する可能性は低いでしょう。
給湯器が凍結した時の対処法2選|自然解凍or急ぎの場合はぬるま湯をかける
続いて、実際に給湯器が凍結した時の対処法をご紹介します。
給湯器が凍結した際、まずはエラー表示の有無を確認してください。エラーが表示された場合は、1分以上時間を空けてから、漏電遮断器をオフにしましょう。エラー解除後、下記2つのいずれかの方法で解凍します。
たとえば、リンナイのエコジョーズなど一部の機種では、凍結や凍結の恐れがある場合、暖房やお湯を使用していないのに、燃焼マークやエラーコードが表示されますが、故障ではなく外気温が上昇すると自然に解除されます。
凍結した配管部分にぬるま湯をかける(急ぎの場合)
給湯器の凍結をすぐに解消するには、凍結した配管部分に人肌程度のぬるま湯をかけ解凍するのが効果的です。
具体的な手順は、下記の通りです。
- 給湯器の運転スイッチをオフにする(リモコンのないガス給湯器の場合はガス栓を閉める)
- 台所などのお湯が出る蛇口を少し開けておく
- 凍結した配管・給水元栓にタオルを巻く
- タオルの上から30〜40度のぬるま湯をゆっくりかける
- 解凍され、水が流れる音がしたら②で開けた蛇口を閉める
- タオルを外し、配管周りの水分を乾いた別のタオルで拭き取る
ぬるま湯を凍結部分に流す際は、電源コードやコンセントにかからないよう注意してください。いきなり熱湯をかけてしまうと水道管が破裂する恐れがあるため、30〜40度のぬるま湯をゆっくりかけるよう注意しましょう。
また、「給湯配管の水を抜く」時同様、スイッチをオフにしても電源プラグまで抜く必要はありません。
自然解凍を待つ
急ぎの場合に効果的なぬるま湯による解凍ですが、水道管が破裂するリスクはゼロではありません。そのため、急いでいない場合は、自然解凍を待つ方法が安全です。
自然解凍を待つ場合、お湯の蛇口の給湯栓を少し開けるだけでOKです。その後、外気温が上がると、自然解凍されお湯が使用できます。時間はかかるものの、ぬるま湯による解凍よりも故障のリスクが低く、安全な解凍方法です。
なお、凍結した給湯器が自然解凍する温度の目安は、4〜6度です。そのため、気温が上がるまでは自然解凍しづらいため、外気温を確認した上で適切な対応を行いましょう。
給湯器が凍結した時にやってはいけないことは?
給湯器が凍結した時、最も重要なのは故障や破損に注意しながら解凍することです。
たとえば、配管に熱湯をかけると急激な温度変化により配管が破裂してしまう可能性があります。お湯をかける場合は、かならずぬるま湯の温水を使用しましょう。
また、ぬるま湯をかけた後も、水滴を拭かず放置してすると、さらに凍結してしまう恐れがあります。必ずキレイに乾いた布かタオルで拭いましょう。
他にも、凍結部分を強く叩いたり押したりすると、損傷を招く場合もあります。万が一、配管の交換が必要になると、保証対象外となり4〜6万円かそれ以上の修理実費がかかります。給湯器の取扱説明書を確認し、心配な場合は無理に触れず、プロの専門業者へ相談しましょう。
給湯器 凍結防止 まとめ
この記事では、給湯器の凍結防止に関して詳しく見てきました。給湯器の凍結は、室外の配管の凍結であることが多いです。
給湯器が実際に凍結した際の応急処置としては「ぬるま湯をかける」のが効果的ですが、「自然解凍を待つ」方がより安全です。また、下記のような対策を行うことで、給湯器の凍結を防止できるケースもあります。
- 水を出し続ける
- 配管にカバーを取り付ける
- 凍結防止ヒーターを取り付ける
- 給湯配管の水を抜く
- お湯や水を浴槽に溜めたままにする(自動ポンプ運転付きの場合)
万が一、九州・中国四国・関西・関東・中部にお住まいで、給湯器の凍結でお困りの方は、ぜひお気軽にミズテックへご相談ください。
無理な解凍は、配管の破損や故障の恐れがあり、交換や修理が必要になる可能性もあります。
また、ミズテックでは給湯器がうまく動かないときの対応や修理や点検も受け付けております。地域によっては、最短30分で駆けつけ対応が可能でお待ち頂く心配もありません。
気軽なご相談だけでも問題ございませんので、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。