「エコキュートのお湯が出ない!」
「お湯も水も出ない!」
「自分で対処できる?」
突然、お湯や水が蛇口から出てこなくなったら、かなりショックです。
ここではエコキュートのお湯や水が出ない原因と対処法を詳しくまとめています。
目次
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エコキュートのお湯が出ない場合は、水が出るかを最初に確認!
お湯も水も出ない | 水は出る、お湯は出ない |
---|---|
外的要因(断水、凍結、配管トラブルなど)が多い | 内的要因(設計、本体の不具合など)が多い |
お湯も水も両方出ない場合と、お湯だけが出ない場合とでは原因が若干異なります。
お湯と水の両方が出ない場合
大まかに言うとお湯も水も出ない場合は外的要因が多めです。断水や凍結、配管トラブルなどがあります。
水は出るがお湯が出ない場合
一方で「水は出るが、お湯が出ない…」と言う時は、エコキュートの設計上のもの、もしくは不具合など内的要因が多め。
具体的に詳しく見ていきましょう。
エコキュートのお湯が出ない(水は出る)場合の原因別対処法
原因 | 対処法 |
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湯切れ(お湯の使いすぎ) | 沸き増し機能を設定 |
エコキュート設置から一晩経っていない | 昼間に沸き増しを行うか一晩待つ |
止水栓が閉じている | 止水栓を開く |
給水ストレーナーのゴミ詰まり | 給水ストレーナーを清掃 |
混合水栓のバブルカートリッジのトラブル | バブルカートリッジの交換または修理 |
シャワー水栓のサーモカートリッジのトラブル | バブルカートリッジの交換または修理 |
凍結 | 混合栓をお湯側にして少し開いて解凍待ち または専門業者へ修理依頼 |
漏水 | 即、専門業者へ連絡→修理・交換 |
エコキュート本体の故障や不具合・劣化 | 修理(部品の交換)、エコキュート本体の交換 |
湯切れ(お湯の使い過ぎ)
「水しか出ないんだけど…」
こんな時は貯湯タンク(貯湯ユニット)内のお湯が少なくなっている可能性があります。
いわゆる「湯切れ」。
特に来客などでお湯の使用量が通常よりも増えた場合などに起こりやすいです。
リモコンの残湯量表示を確認してみましょう。
お湯が少なくなってきたら、沸き増し機能を設定。湯切れしそうになったら自動的に沸き増しする機能もあります。
エコキュートを設置して一晩経っていない
エコキュートは貯湯タイプなので一度沸き上げなければなりません。
基本、電気料金の安い夜間に沸き上げを行うので、設置して一晩経っていない場合はまだお湯が沸いていません。昼間の沸き増しを行うか、翌日まで待つか。
ちなみに、満タンまで沸き上がるのに8時間程度かかります。ただ段階的に残湯量が増えていくので、満タンまで沸き上がらなくとも、お湯は使えるようになります。メーカーや機種によって異なりますが、2時間程度。
リモコンの残湯量表示をチェックしておきましょう。
止水栓が閉じている
初めての使用で止水栓が「閉」になっている、修理などで止水栓を閉じたままと言う場合、お湯は出てきません。
止水栓は「給水配管専用止水栓」「タンク専用止水栓」などメーカーによって名称が異なります。貯湯タンクとつながっている水道の給水配管上にある栓で、閉じると貯湯タンクへの給水がストップします。
上の図で言うと貯湯タンクに近い青い線の部分(給水配管部材)に取り付けられています。
エコキュートは給水圧力を利用して貯湯タンク上部の給湯口からお湯を出す「押し上げ方式」になっているため、止水栓を閉じているとお湯は出てきません。
お湯がでない場合は止水栓が閉じていないか要確認。開いてからご使用されて下さい。
給水ストレーナーのゴミ詰まり
給水ストレーナーとは給水配管とタンクのつなぎの部分に付けられているフィルターのこと。
ここにゴミが詰まって目詰まりを起こすと、お湯の出が悪くなって湯張りの時間も長くなったりします。
取扱説明書にしたがって歯ブラシなどで清掃されるか、メーカーによっては購入した販売店や設置業者に清掃の依頼をお願いできるところもあります(有償です)。
混合水栓のバルブカートリッジのトラブル
「お風呂はお湯が出るけど、台所の蛇口からは出ない」
など、特定の蛇口のみお湯が出ないことも。この場合、蛇口の異常が考えられます。
混合水栓は出湯や停止、温度や流量の調節が出来るので便利なのですが、それを行っているバブルカートリッジが不具合を起こすと、水漏れや水が出なかったり、お湯が出なかったりという問題が出てきます。
バブルカートリッジはご自身でも交換できますが、工具も必要なので、DIYがあまりお好きでない方や、お時間のない方は専門業者にお任せした方が楽です。
シャワー水栓のサーモカートリッジのトラブル
出湯温度が安定して安心に使えるというので、お風呂に使用されているサーモスタット付き水栓。
ここに使用されているサーモカートリッジで温度調整を行なっているのですが、不具合を起こせば当然温度調整ができなくなります。
混合水栓の修理同様、交換が必要になります。
凍結
「寒くなってから急にお湯が出なくなった」
と言う時は配管の凍結が考えられます。外気温が0度以下になると配管凍結しやすくなります。また冷たい風が直接配管に当たるのもNG。この場合、0度以下でも凍結することがあります。
配管が凍結してお湯が出ない場合は、混合栓をお湯側にして少し開いて下さい。そのまま解凍するまで待ちます。または止水栓を閉じて給湯器販売設置店など専門業者にご連絡して下さい。
凍結の恐れが出ている時は、前もって凍結防止を行なっておくのがオススメ。
- 少量の水を流し続ける
- 浴槽のお湯を残しておく
- 凍結防止ヒーターを使う
漏水
普段のお湯の使用量と変わらないのに、リモコンに「お湯がなくなりました」の表示が出る場合、配管や貯湯タンクからの水漏れが考えられます。
漏水検知のエラーコードが出る場合も同様です。
マンションなどでの階下への浸水・トラブルにもつながるので、即、専門業者へご連絡されて下さい。弁償費用が大変なことになります。エコキュートが何十台も購入できるくらいの金額になりかねません。
エコキュート本体の故障や不具合・劣化
エコキュート本体内部の不具合も考えられます。
具体的には
- 基盤故障
- 温度センサーの故障
などがそうです。
エコキュート内の様々な部品動作を制御する基盤装置が経年劣化等で不具合を起こしてしまうと、当然ながらエコキュートは正しく動作しません。
また、水かお湯かを判断する温度センサー周りが故障してしまえば、水しか出てこないのも納得がいくでしょう。
このように、エコキュートを長年使うことによる経年劣化などでエコキュート内の部品に不具合が出ている可能性もあります。
エコキュートのお湯が出ない(水も出ない)場合の原因別対処法
原因 | 対処法 |
---|---|
断水 | 断水が終わるのを待つ |
凍結・配管トラブル | 混合栓をお湯側にして少し開いて解凍待ち または専門業者へ修理依頼 |
断水
断水の場合、元が絶たれているので、お湯も水も出ません。
「タンクにお湯があるなら、残量分は出るんじゃないの?」
と思ってしまいますが、これは停電だけの場合(温度調節ができないので火傷に注意、機種によってはお湯も水も出ないものも有り)。
停電も断水も似たり寄ったりな気がしますが、エコキュートのタンクは「押し上げ方式」になっているため、水道水の圧力がなければ、お湯も水も出てきません。止水栓を閉じていないのに、閉じた時と同じ状況になります。
お湯がでないので、湯張りや追い焚きも不可。
不便ですが、断水が復旧するまで待ちましょう。
そもそも、水が濁るので、断水や近くで水道工事がる場合は、止水栓を閉めておきます。
断水や工事の時刻が前もってわかっている場合はそれらが始まる前がいいです。
断水時は蛇口の混合栓は水側。
断水や水道工事が終了後、蛇口の水側を開き、水の濁りがないことと水圧が通常に戻っていることを確認してから止水栓を開きます。
多少面倒ですが、この作業を怠ってそのまま使用すると、濁った水が出たり、給水ストレーナーが目詰まりを起こしたりするので、後々のことを考えるとやはり先に行動しておくのがベスト。
凍結や配管トラブル
配管が凍結するとお湯も水も出なくなる時もあります。
水が出ない場合も、お湯の時と同様、混合栓をお湯側にして少し開いてから解凍するまで待つか、止水栓を閉じて専門業者に修理の依頼して下さい。
エコキュートの故障が疑われる場合
ここまでご紹介した原因別対処法を試しても改善が見られない場合は、エコキュートの故障を疑わなければなりません。
修理と交換どちらがいいの?
エコキュートが故障した場合の対処法は修理か?交換か?2つに1つですが、
「一旦修理で良くなったけど、またすぐ壊れて結局交換になってしまった…」
「部品の一部交換だけでまだ全然使えたのに、高いお金を払って交換してしまった…」
なんて後悔は絶対にしたくありません。
値が張る商品だからこそ、現状を正確に把握し納得した上で決断したい所です。
では具体的に修理と交換、どちらがいいのでしょう?
その判断基準として「10年」を目安にして下さい。
エコキュートの保証期間は10年。メーカーの部品保存も生産終了後10年です。
10年未満の機器であれば交換部品も手配可能ですので、基本的に修理が可能です。10年を経過してしまっているエコキュートに関しましては、保証期間や部品の在庫などの観点からも交換が必要となります。
なお、修理の場合、故障箇所によって修理費用が大きく変わりますので、2万~3万円程度で済むかどうか?を判断基準として持っておきましょう。具体的にはこちらの動画でも解説しておりますので、ご覧ください。
エコキュートの修理費用の相場
エコキュートの修理費用は故障箇所によって様々です。安い所では2万~3万円で済みますが、精密な部分ですと10万~30万円かかる場合もあります。
大まかな相場観は以下の通りです。
修理箇所 | 費用相場 |
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基盤交換 | 約50,000~100,000円 |
配管交換 | 約20,000円~30,000円 |
貯湯ユニットまわり | 約15,000円~50,000円 |
貯湯タンクまわり | 約300,000円 |
ヒートポンプユニットまわり | 約100,000円~200,000円 |
もっと詳しく相場について知りたい場合はこちら
エコキュートの修理 | 修理費用の相場や故障の対処方法
エコキュートの交換費用の相場
エコキュートを交換する場合は、本体費用として30万~40万程度、プラス工事費が10万~20万円程度が相場となります。
本体費用はメーカーだけでなく、給湯のみか?追い焚き付きか?床暖房付きか?製品のグレードによっても大きく変わります。
ご自身の生活スタイルから必要な機能を吟味した上で、最適な製品を選ぶようにしましょう。
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