「ノーリツのあんしん点検って何だろう?」「絶対に受けないとまずいのかな?」
そうお悩みではありませんか?
あんしん点検は製造から10年後に行われる点検のことです。必須ではありませんが、安心して給湯器を利用するために必要な点検です。
しかしあまり知られていないため、エラーコードが出てきてどうすればいいかわからないという人がほとんどです。
そこで今回は、ノーリツ製給湯器の「あんしん点検」とは何なのかを詳しく解説いたします。
料金や所要時間はもちろん、「法定点検」「定期点検」との違いもご紹介するので、この記事を読めば「安心点検は何なのか」と悩むことはもうありません!
それでは早速、ノーリツ給湯器の「あんしん点検」について詳しく解説していきます。
目次
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ノーリツ(NORITZ)のあんしん点検とは?
あんしん点検は、ガス給湯器メーカーがおこなう有償点検の呼称です。
この点検は、ガス給湯器メーカーおよび一般社団法人「日本ガス石油機器工業会」が実施を推奨しています。
あんしん点検は任意です。しかし、ガス給湯器は長期のご使用で経年劣化が生じますので、事故を未然に防止するために、実施しておくことをおすすめします。
ノーリツの「あんしん点検」は、点検委託サービスショップの法定点検員資格を有した点検診断担当員が実施します。
点検項目は、省令基準とノーリツ自主基準を合わせておよそ30項目あります。
エラーコード「888」が出たらあんしん点検が必要
給湯器のリモコンに表示される「88 (または888)」は、設計標準使用期間もしくはそれに相当する使用回数を超えたサインです。あんしん点検の実施をご検討ください。
故障ではないので利用できますが、安全に製品をご使用いただくために点検を受けていただくことをおすすめします。そのまま使い続けると、経年劣化が進み重大な事故につながるおそれがあります。
なお、以下の経年劣化の兆候があるなら、交換もご検討ください。
- 給湯器のリモコンに、エラー表示がよく出る
- 運転中の給湯器から異音がする
- 使用中、お湯の温度が安定しない
- 時々、お湯にならないことがある
- 給湯器の本体や配管から水漏れしている
- 給湯器の外装がひどく錆びている
- 給湯器の排気口の周りが黒く汚れている
経年劣化の兆候については、以下の記事でもご紹介しています。気になる方は、あわせてご覧ください。
あんしん点検は必要?義務ではないが受けるに越したことはない!
あんしん点検を受けることは必須ではありません。
たとえ「あんしん点検」を受けないと決めても、罰せられることはないのでご安心ください。
しかし、ガス給湯器は製造から10年を境に故障が多く発生します。
故障内容によっては「一酸化炭素中毒」「人が触るところが超高温になる」など、けがや最悪の場合死亡事故につながることもあります。
これから長い間使い続けたいとお考えなのであれば、受けるに越したことはありません。
点検が面倒!というお客様であれば、給湯器を交換されることもあります。
故障を1部分修理しても、別の部分の修理が必要になり、結果的に修理費用がかなり高くついてしまうことも少なくありません。
安心して快適に給湯器を利用したいのであれば、「あんしん点検を受ける」「給湯器を交換する」のどちらかを選ぶといいでしょう。
あんしん点検は製造から10年後に受ける
あんしん点検は、一般的に製造から10年後に受けます。
給湯器メーカーは、各製品に設計上の標準使用期間(安全上支障なく使用できる期間)を設けています。この期間は、一般的な家庭用給湯器では「製造から10年前後」に設定されています。
ノーリツの「あんしん点検」はこの標準使用期間に沿う形で、製造後9年から11年の間に実施することが推奨されています 。
または標準使用期間に相当する使用回数を越えた場合も、点検が推奨されています。このケースでは、リモコンのエラーサイン(88 または888)等でユーザーに知らせる仕組になっています。
あんしん点検の料金・所要時間
あんしん点検は、給湯器1台につき1万円前後かかります。点検時間は、おおよそ1時間程度です (点検終了後の点検内容のご説明、注意事項のご案内なども含む)。
点検料金の目安(税込)は、以下のとおりです (ただし、出張料は距離により3,300円となる場合があります)。
- 給湯機器(単機能):9,460円(技術料6,710円、出張料2,750円)
- ふろ給湯(暖房)機器:10,450円(技術料7,700円、出張料2,750円)
点検料金は、予告なく変更される場合があります。点検依頼前に、メーカーの公式サイト等で最新情報をご確認ください。
なお、公開されている目安料金以外に、別途費用がかかるケースもあります。一例をご紹介しましょう。
- 天井裏などの見えない部分の点検
- 2m以上の高所など、特殊な設置場所の点検
- 足場の設置や高所作業車などが必要な場合
- 有料道路を使用しないとご訪問できない場合
- 離島および、離島に準ずる遠隔地の場合
上述の内容に心当たりがある方は、電話で相談しながら申し込みを進めていくとよいでしょう。
あんしん点検・法定点検・定期点検の違い
あんしん点検は、法定点検や定期点検とどう違うのでしょうか。詳しくご説明いたします。
法定点検とは?
じつは最近まで、ガス給湯器は「消費生活用製品安全法」で定められた法定点検がありました。しかし、法定点検の対象品目の見直しがおこなわれ、2021年8月1日よりガス給湯器が外されました。
ただし、公布日(2021年7月27日)から起算して1年以内に点検期間が始まるガス給湯器については、ひきつづき法定点検実施をおこなう経過措置が設けられています。
余談ですが、法定点検が必要な製品は「特定保守製品」と呼ばれています。法令改正前は、以下の一覧に記載されている9品目が対象でした。
- 屋内式ガス瞬間湯沸器(都市ガス用)
- 屋内式ガス瞬間湯沸器(LPガス用)
- 石油給湯器
- 屋内式ガスふろがま(都市ガス用)
- 屋内式ガスふろがま(LPガス用)
- 石油ふろがま
- ビルトイン式電気食器洗機
- 密閉燃焼式石油温風暖房機
- 浴室用電気乾燥機
上述の住宅関連設備は、いずれも「経年劣化が重大な事故につながる製品」として対象になっていました。しかし、ガス給湯器は指定当時よりも事故率が下がっていますので、今回の見直しで対象外となったのです。
そして、この法定点検を準拠・代替する形で、給湯器メーカーが自主的におこなっているのが「あんしん点検」です。
定期点検とは?
法定点検は「製品」の観点から実施される点検です。ガス給湯器には、もうひとつ「ガス」の観点から定期的に実施される点検があります。
この点検は「ガス設備定期保安点検」と呼ばれ、以下の検査員により実施されます。
- ガス機器の調査 ⇒ ご契約されているガス小売事業者
- ガス漏れの検査 ⇒ ガス導管事業者(東京ガスや大阪ガスなど)
ガス設備定期保安点検の頻度は、ガス事業法で「4年に1回以上」おこなうことが義務づけられています。
中には、2年に1回おこなっているガス導管事業者もあります。
ガス設備定期保安点検の予定日が近づくと、訪問予定日のお知らせがきます。費用は無料です。
ノーリツのあんしん点検の口コミ・評判
つづいて、ノーリツ「あんしん点検」の口コミや評判をご紹介します。まずは、ポジティブな口コミからです。
- 点検員の礼儀がゆき届いていて、好感が持てた
- 点検後、ノーリツのアフターサービスは素晴らしいと思った
- 電話したら、暫定的に1年間「888」の解除ができる方法を教えてくれた
- キャンペーン中で、Amazonギフト券がもらえた
ポジティブな口コミを見ると「さすがトップクラスの大手メーカー」と手を叩きたくなるような内容です。依頼するなら、キャンペーンを利用したいところですね。
つづいて、ネガティブな口コミです。
- 点検を依頼したいのだが、電話がつながらない
- そろそろ来るはずなのに、来ない
- 感じ悪く「888は点検しないと直らない」と言われた
- 点検日が決まったのに「888」の解除方法を教えてくれない
- 点検後に給湯温度の設定が高くなっていて、ヤケドしそうになった
- ただ見ただけで工賃を取られた
- 修理が必要になったけど、設備屋に頼んだら半額で済んだかも
どんな会社でも、お褒めの言葉よりお叱りの言葉のほうが多くいただくもの。そう考えると、ノーリツの「あんしん点検」は健闘しているほうではないでしょうか。
ただし、この点検がどういうものなのか、ちゃんと伝わっていない印象があります。「点検商法」のように思われているご利用者様もおられますので、誤解を解いておくべきでしょう。
ガス給湯器が法定点検の対象から外され、これまで以上にユーザーの自己管理が求められる方向に変わりました。
重大事故を防ぐために「あんしん点検」の仕組について周知を図っていただきたいところです。
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給湯器の修理はどこにお願いするのが安い?交換と修理の判断基準
あんしん点検 まとめ
ここまであんしん点検について詳しくまとめてきましたが、いかがでしたか?
給湯器のあんしん点検は必須ではありませんが、安全に給湯器を使用するためにできれば受けておきたい点検です。
もし明確に給湯器の故障が疑われる場合は、専門業者による修理もおすすめいたします。
メーカーよりも安く・早く対応できますので、是非お気軽にご相談ください。