「東芝のエコキュートって実際どうなの?」
エコキュートのメーカー選びにおいて東芝製を検討しているものの、決めきれないという方も多いでしょう。
この記事では、東芝エコキュートの寿命や価格相場、特筆すべき機能をお伝えします。
その上で、東芝エコキュートを導入するメリットやデメリット、さらには購入前に知っておきたい使用者のリアルな口コミもご紹介します。この記事が、エコキュート選びを迷っている方のお役に立てば幸いです。
目次
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東芝エコキュートとは?寿命や価格相場をチェック
東芝エコキュートのESTIAは、銀イオンの湯という特徴を持つエコキュートです。他のメーカーにはない特徴として銀イオンの力による防菌効果が挙げられ、浴槽を清潔に使い続けやすい点が魅力となっています。また、全機種に5年保証がつくという点も、他のメーカーにはないメリットです。ESTIAという名前には、「優れた技術で、人々の生活をより豊かにする」という意味が込められています。
東芝といえば、テレビや冷蔵庫、洗濯機などの家電製品で知られています。エコキュートなどの給湯器に関しては、パナソニックや三菱電機などに比べると知名度では劣りますが、他メーカーにはない機能面での特徴を持っていることから一部のファンに長らく愛用され続けています。
そんな東芝エコキュートの寿命目安は、約10年ほどです。現在の主なラインナップは、下記の通りです。
- プレミアム(フルオート):110〜120万円
- ハイグレード(フルオート):100〜120万円
- スタンダード(フルオート):100〜110万円
- ベーシック(フルオート):90〜110万円
- 給湯専用:80〜90万円
上記の通り、東芝のエコキュートはメーカー価格で80万円台のものから120万円を超えるものまで幅広く展開されています。実際には給湯器専門業者の割引率が適用されるために50〜60万円ほどで購入できるケースも多いです。東芝エコキュートを導入する際には、その特徴を理解した上で、他社とも比較して自分に合うものを的確に選びましょう。
東芝エコキュート(ESTIA)の特徴・機能5選
続いて、東芝エコキュート(ESTIA)の特徴・機能をチェックしましょう。他社製にはない多くの魅力をもつとされる東芝エコキュートの主な特徴は、下記の5点です。
省エネ機能:早起き設定も可能
東芝エコキュートの特徴としてはまず、省エネ機能が挙げられます。東芝は、数あるエコキュートメーカーの中でも特に省エネ性の高いメーカーの一つとして知られています。東芝では、お湯を沸かす時間をコントロールすることで省エネを実現しています。
例えば、「早起き設定」をすることで、1時間朝の沸き上げを早める設定ができます。また、早朝に太陽光発電で発電した電気を有効に利用することも可能です。これにより、朝起きてすぐにお湯を使うことができる点が魅力です。
災害時のサポート:耐震クラスS&貯湯タンクから生活用水を確保
東芝エコキュートは、災害時に備えられる点も特徴の一つです。東芝製のエコキュートは、耐震クラスSに対応しています。これは、震度7の地震に耐えられることを意味します。
また、エコキュートの仕組み上、貯湯タンクに貯めておいたお湯を災害時に非常用生活水として活用できる点も魅力です。東芝エコキュートの370場合、容量タンクの大きさに応じて370〜560Lリットルのお湯が貯蔵することができます。
これにより、災害時でも家族4人が2〜3日間生活できるくらいの生活用水を確保することができます。
このように、耐震性と貯湯により、災害時のサポート体制が整っているという点も東芝製エコキュートの特徴です。
パワフル給湯:約1.8倍の給湯圧力を実現
東芝エコキュートの特筆すべき機能としては、パワフル給湯も見逃せません。エコキュートは瞬間式のガス給湯器に比べて、水圧が弱くなりやすいというデメリットが懸念されます。東芝製エコキュートであれば、一部の機種において従来の1.8倍の給湯圧力を実現できています。
具体的には、HWH-B376Hとうパワフル給湯タイプが該当します。HWH-B376Hは貯湯タンクの耐圧性能が大幅にパワーアップしたモデルであり、従来の高圧タイプと比較して1.8倍の給湯圧力が魅力です。これにより、これまで満足しづらかった3階でのお風呂の湯はりやシャワーも、安定した水圧で楽しむことができるでしょう。
このように、エコキュートの弱点を克服したパワフル給湯も、東芝製エコキュートの特徴の一つです。
銀イオンの湯:高い除菌・防臭効果を発揮
東芝エコキュートの機能の中で他社にはないオリジナル機能として評価されているのが、銀イオンの湯です。銀イオンの湯とは、東芝ならではの高い防臭効果・除菌効果を発揮する機能の一つです。毎日利用するエコキュートのような機器に関しては、昨今清潔性や快適性、安全性を求める声が高まっています。そんな中で、銀イオンの利用は高い除菌・防臭の効果を誇ることから多方面で広く期待されています。
銀イオンの湯を作るには、リモコンのボタンを押すだけです。これにより業界で初めて搭載された銀イオン発生ユニットが作動して銀イオンのお湯が作られるという仕組みになっています。高い除菌・防臭効果をボタン一つで実現できる点は、東芝の企業努力の賜物だと言えるでしょう。
光タッチリモコン:2つのFACEで選べる個性
東芝エコキュートは、光タッチリモコンにより操作性・デザイン性が高い点も特徴といえます。東芝エコキュートのリモコンは、光タッチリモコンと呼ばれるスタイルに合わせて2色から選べるデザイン製の高いリモコンです。
待機時はボタンキーが消灯するのでスマートに見える点や、フルフラットパネルのために掃除・手入れが楽である点も評価されています。また、下記のような機能を活用するのも簡単です。
- 給湯量Navi/どれだけNavi
- エコチャレンジ
- 昼の運転予約
機能性とデザイン性を兼ね備えたリモコンを活用したい人にとっても、三菱製エコキュートはおすすめ度が高いでしょう。
東芝エコキュートを導入するメリット3つ
続いて、東芝エコキュートを導入する3つのメリットを見ていきましょう。
給湯にかかる光熱費を大幅に節約できる
東芝製エコキュートには、給湯にかかる光熱費を大幅に節約できるというメリットがあります。これは、ヒートポンプ技術によって空気中の熱を有効利用してお湯を沸かすという仕組みによるものです。従来のガス給湯器や電気温水器に比べると、給湯にかかる光熱費を約1/4ほどに抑えることも可能となっています。
また、東芝エコキュートは下記のような特徴により、より省エネ性・節約率を高めることが可能です。
- 省エネアシスト保温(従来機種に比べて保温時間を約3分短縮できる)
- 光タッチリモコンの早起き設定(沸き上げ時刻を1時間はやめられる)
- キープ制御システム(タンク内の熱を保つ)
このような様々な工夫により、他社と比較しても遜色ない省エネ性を発揮しているのが、東芝製エコキュートの大きなメリットと言えるでしょう。
銀イオン発生など他社にない機能を活用できる
東芝製エコキュートには、銀イオン発生をはじめとする他社にはない機能を活用できるというメリットもあります。この東芝ならではの機能は、お湯に銀イオンを発生させ、菌や細菌の繁殖を抑制するというものです。これにより、浴槽・お湯を清潔に保ちやすくなる点がメリットです。
また、東芝製エコキュートには、自動お掃除機能も搭載されています。この機能によりエコキュートの内部を自動的に掃除してくれるため、お手入れの手間を省くことができます。
エコキュートは10年近く使い続けるものであり、日々のメンテナンスが欠かせません。とはいっても、少しでも掃除や点検の手間を省きたいと考えているユーザーは多いでしょう。そのような人にとってメリットが大きいのが、東芝製エコキュートなのです。
貯湯タンク・ヒートポンプともに5年保証(無償)がつく
東芝製エコキュートには、貯湯タンク・ヒートポンプともに5年保証(無償)が付くというメリットもあります。他のメーカーの保証期間と比べると、下記のようになります。
本体に対する保証 | ヒートポンプに対する保証 | 貯湯タンクに対する保証 | |
東芝 | 5年 | 5年 | 5年 |
三菱 | 2年 | 3年 | 5年 |
パナソニック | 1年 | 3年 | 5年 |
ダイキン | 1年 | 3年 | 5年 |
コロナ | 2年 | 2年 | 2年 |
日立 | 1年 | 3年 | 5年 |
上記の通り、ヒートポンプと貯湯タンクの両方に5年保証がつくのは東芝製のみとなっています。
エコキュートの寿命目安は約10年ですが、これは定期メンテナンスを行い安全に使用し続けられた場合に限ります。そのためには、メーカー保証や業者保証を活用することが欠かせません。
このようなメリットのある東芝製エコキュートは、安全に長く給湯器を使用し続けたい人に向いていると言えるでしょう。
東芝エコキュートを導入するデメリット3つ
続いて、東芝エコキュートを導入する3つのデメリットを見ていきましょう。
過去にはリコールの事例もある
東芝エコキュートのデメリットとしてはまず、過去にリコールの事例があることが挙げられます。東芝エコキュートのリコール事例をまとめると、下記のようになります。
- 2016年4月22日:貯湯タンクの不具合により、お湯が漏れる可能性があるとして、2009年11月から2015年12月までに製造された238,409台をリコール。
- 2017年2月28日:ヒートポンプの不具合により、お湯が沸かない可能性があるとして、2013年6月から2016年10月までに製造された28,491台をリコール。
- 2020年2月17日:ヒートポンプユニット内の圧縮機が腐食により破損し、ヒートポンプ給湯機沸き上げ運転中にユニット本体が変形するおそれがあるとして、2009年11月から2019年3月までに製造された229,138台をリコール。
上記のリコールに該当する東芝エコキュートは、無償修理の対象となっています。
リコールが起きた場合には無償で修理してもらえるものの、一定期間機器を使えないことや安全性に疑問が生じる点などが懸念されるでしょう。
使用できる入浴剤は限られている
東芝エコキュートのデメリットとしては、使用できる入浴剤が限られていることも挙げられます。東芝エコキュートにメーカー側が使用できるものとして挙げているのは、下記のように限定的です。
- 「バブ」シリーズ
- 「マイクロバブ」シリーズ
- 「バスクリン」シリーズ
- 「きき湯」シリーズ
- 「バスロマン」シリーズ
上記以外の入浴剤を頻繁に使っている人は、東芝エコキュートの使用に十分な注意が必要です。
また、上記のブランドに関しても濁りタイプの商品は使用が推奨されていない点に注意しましょう。
とはいえ、濁りタイプの入浴剤はメーカーを問わずに使用が推奨されないケースが多いことも合わせて覚えておきましょう。
モデルによっては保温効率が低いことも
モデルによっては保温効率が低いことがある点も、東芝製エコキュートのデメリットの一つです。
東芝のエコキュートは、「プレミアム」「ハイグレード」「スタンダード」「ベーシック」と4つのランクに分けられています。プレミアム・ハイグレードタイプのエコキュートは多機能な上に保温効率も高いですが、スタンダード・ベーシックのエコキュートは相対的に保温効率が低いです。
とはいえ、ランクが下がるごとに本体価格は安くなるというメリットがあります。しかし、容量や機能の多さだけでなく保温効率も価格の安さに関わっていることを知らないと、買った後に後悔してしまうかもしれません。
東芝エコキュートの機種を選ぶ際には、価格と保温効率・その他の機能を総合的に比較することが重要です。
東芝エコキュートの評判・口コミをチェック
続いて、東芝エコキュートの評判・口コミをチェックしましょう。東芝エコキュートを実際に使用した人からは、下記のような声が上がっています。
東芝エコキュートの悪い評判・口コミ
東芝製エコキュートの悪い評判・口コミとしては、下記のようなものが挙げられます。
東芝 #エコキュート
メインリモコンが完全消灯。
給湯も浴室リモコンも作動している。
なんでなん?
誰か教えて。(Twitterから引用)
政治とは 全く関係ありませんが😅💦
東芝エコキュート 酷すぎっ!
故障からの メーカーの対応の悪さ
たらい回し、買って4年で保証が利かない
酷すぎ😅💢 #東芝エコキュート(Twitterから引用)
先日、車の燃料タンクの
リコールがありましたが
昨日、エコキュートの
リコール案内が東芝よりきました。
リコール続く。。(Twitterから引用)
上記のように、東芝エコキュートに関しては「リモコンの不具合」「故障時のメーカー対応の悪さ」「リコール」などに関して悪い評判が寄せられていました。メーカーを問わずリモコンや給湯に関して不具合やエラーが出ることはあるため、あらかじめ対処法を理解しておいて、早急に対処したいものです。
また、スタッフ対応に関してはメーカーのスタッフ全員の対応が悪いというわけではありません。スムーズに修理・交換を行うためにも、前もってスタッフ対応の評判やご自身が受けられる保証内容などを把握しておくことが重要でしょう。
東芝エコキュートの良い評判・口コミ
東芝製エコキュートの良い評判・口コミとしては、下記のようなものが挙げられます。
我が家のエコキュートは東芝製。。沸増し操作を動画でUPします。
停電したとして、38度弱のシャワーを1人/回、60L使用した場合、およそ18回弱使用できる。4人家族なら4日間。(Twitterから引用)
東芝は水に銀イオン発生させるので洗濯槽がカビにくいのと、すごく細かい泡で繊維の隙間の汚れをしっかり落としてくれる!ようになりました。この4年くらいでとっても良くなってるよ。
ちなみに日立はすぐ毛玉ができる(4年前の機種)(Twitterから引用)
大変ありがたかったです。
リモコンの表示もみやすくて、シャワーの水圧も十分でした。
このお値段を考えるといい買い物だったと満足しています。(楽天市場から引用)
上記のように、東芝エコキュートに関しては、「災害時に備えられる点」「銀イオンの湯」「コスパのよさ」などが高く評価されています。エコキュートということで災害時の非常用生活水を確保できる点は嬉しいですが、銀イオンなどの独自機能や価格を考慮した際の機能面の充実度合いなどもおすすめの理由となります。
コスパのよいエコキュートを求めている人は、東芝製を検討してみてはいかがでしょうか。
東芝エコキュートと他社の人気エコキュートを比較
東芝エコキュートと他社製品を比較すると、下記のようになります。
東芝 | パナソニック | 日立 | ダイキン | 三菱 | |
シェア率 | △ | ◯ | △ | ◯ | ◎ |
省エネ性 | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | ◎ |
特徴 | ・銀イオンの湯 ・5年保証 など |
・エコナビ ・温浴セレクトなど |
・ナイアガラ出湯 ・ウレタン使用など |
・ウルトラファインバブル ・おひさまエコキュートなど |
・バブルおそうじ ・など |
上記のように、東芝製エコキュートは他社製にはない機能と他社よりも長い保証期間が特徴となっています。
東芝エコキュートがおすすめな人はこんな人!
東芝エコキュートが他社製に比べておすすめな人は、下記の特徴に当てはまる人です。
- 保証期間の長いエコキュートを希望する人
- エコキュートを清潔に保ちたい人
- 少しでも安くエコキュートを購入したい人
- 水圧の強いエコキュートを使用したい人
東芝エコキュートは、シェア率や省エネ性、機能の多さなどでは他社製に劣るケースもあります。しかし、上記に当てはまる場合には他社よりも東芝のエコキュートがおすすめだと言えるでしょう。
上記の特徴に当てはまった人は、数あるエコキュートの中でも東芝製を検討してみてはいかがでしょうか。
東芝エコキュートに関してよくある質問
最後に、東芝エコキュートに関してよくある2つの質問を見ていきましょう。
東芝エコキュートでエラーが起きた時はどうする?
東芝エコキュートでエラーが起きた時の対処法は、下記のとおりです。
- 取扱説明書でエラーの内容を確認する
- 取扱説明書の指示に従いエラーを解除する
- エラーが頻発する場合はメーカーや業者に点検を依頼する
エラーが頻発する場合には経年劣化が進んでおり寿命が近づいている可能性も高いです。
できるだけ早めに点検を行い、修理・交換など必要な工事を行いましょう。
東芝エコキュートを修理する時の問い合わせ先は?
東芝エコキュートが故障して修理が必要な時の問い合わせ先は、「0120-1048-19」です。24時間・年中無休での対応となっているため、不具合が生じた場合にはできるだけすぐに連絡をしましょう。
なお、メーカー保証期間外で少しでもお得にエコキュートを修理・交換したい場合には、給湯器専門業者に点検を依頼するのも一つの手です。
東芝エコキュート まとめ
本記事では、東芝エコキュートについて詳しく見てきました。東芝エコキュートは、銀イオンの湯などの独自機能に加え、他者に比べて保証が長い点などが高く評価されています。東芝エコキュートを導入すれば、従来型給湯器に比べて省エネと節約の両方を実践できるでしょう。エコキュート選びに迷われている方は、東芝製も検討してみてはいかがでしょうか。