「エコウィルの寿命・交換時期ってどのくらいなんだろう…?」
このようにお悩みではないでしょうか?
この記事では、「エコウィルの寿命と交換時期」、「エコウィルの寿命を疑うべき故障」、「エコウィルの寿命・故障した時の対処法」、「エコウィルが故障した際にかかる修理費用」、また「エコウィルを買い換えるおすすめ」まで解説していきます。
エコウィルの故障や寿命について悩んでいる方のお役に立てば幸いです。
では早速、解説していきます。
目次
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エコウィルの寿命目安・耐用年数は約10年?
エコウィルを使用する上では、寿命・耐用年数を知っておくことが重要です。
エコウィルの寿命目安・耐用年数の目安は、およそ10年となっています。
エコウィルは2017年9月をもって販売終了となっています。そのため、エコウィルが寿命を迎えた場合には、他の給湯機器に買い換える必要があります。
本記事ではエコウィルからエコジョーズ・エネファーム・エコキュートへの買い替えについても後述しています。エコウィルを10年以上使用している方、使用年数は10年未満であるものの故障の症状が出ている方は、最後までご一読ください。
エコウィルは10年後に寿命を迎えても使える?
エコウィル は10年経過すると発電停止する
エコウィルの寿命目安は10年とお伝えしましたが、11年目以降も使用することは可能でしょうか。
原則として、エコウィルの発電機能は約10年が経過した段階で停止するため、発電機としては使うことができなくなります。
発電停止後も給湯器としては使用可能
エコウィルの発電機能はあくまで給湯機能のプラスαという位置付けであり、発電機能が停止した後もエコウィルを給湯器として使用することは可能です。
ただし、発電停止目安である10年が経過した段階では、給湯機能も経年劣化が進んでいます。そのため、発電停止目安である10年が、そのままエコウィルの寿命目安だと考える方が安全でしょう。
点検・メンテナンスを定期的に行っており、随時不具合等を確かめている場合には給湯器として使い続けることも可能です。
しかし、経年劣化が進んだ給湯器を使い続けているといつ故障してもおかしくない状態にあります。
10年を目安に総点検を行うとともに、必要に応じて新しい給湯器への交換を行いましょう。
エコウィルの寿命を疑うべき故障の症状5選
エコウィルの寿命目安は約10年ですが、10年未満でも故障して寿命を迎えてしまうケースもあります。ここでは、エコウィルの寿命を疑うべき5つの症状をチェックしましょう。
エラー05E(発電停止)
エコウィルの寿命に関わる故障の症状としてはまず、エラー05Eが挙げられます。エラー05Eは、ガスエンジン発電ユニットの定期点検の時期をお知らせするエラー表示です。
点検時期を超過しているため、点検が終了するまでガスエンジン発電ユニットが停止されている状態となっています。点検を無事に終えて元通りに使い続けられるケースも多いですが、なかには寿命を迎えて完全に停止してしまうパターンもあるため注意が必要です。
エラー05Eが表示された場合、一時的なエラー表示のように解除して元どおりに使うことはできません。必ず点検が必要なため、業者に連絡をして点検・修理または交換を行いましょう。
なお、エラー以外でも突然発電できなくなった際には業者に連絡をしましょう。
水漏れ
エコウィルの寿命に関わる故障の症状としては、水漏れも挙げられます。配管接続系の水漏れは、使用年数が長くなると経年劣化によりどうしても起こりやすくなる症状です。
特にゴム製の安全弁やパッキンなどは経年劣化しやすく交換が必要な頻度の高い部品と言えます。このような劣化する部品から水漏れが出ている場合、配管そのものも経年劣化していたり他の故障の症状が出ていたりするケースも多いです。
一部の部品交換だとしても、部品を取り寄せての修理工事・交換工事が必要なケースがほとんどです。水漏れが出ている場合にも寿命が疑われるケースもあるため、早急に業者に連絡を行ってください。
給湯できない・火が付かない
エコウィル で給湯できなくなった・火が付かなくなったという時にも、寿命を迎えている可能性があります。エコウィル で点火できない・給湯機能が使えないという時には、下記のような理由が挙げられます。
- ガス栓・給水元栓が閉まっている
- 電源プラグが抜けている
- ガスメーターが作動していない
- 水抜き栓のフィルターが汚れている
上記をチェックした上で原因を取り除くことで、一時的に給湯・点火できない症状を元に戻せるケースも多いです。ただし、上記に原因がない場合には寿命を迎えている可能性が高まります。
セルフチェックを行った上で火がつかない・お湯が使えないという時には、業者に連絡をして点検・修理を行ってください。
電源が落ちる
エコウィルの電源が急に落ちるという症状が出ている場合にも、注意が必要です。電源が落ちる主な原因としては、給湯器全体の電子基盤に蓄積したごみやホコリなどが挙げられます。清掃を行っても電源が落ちる症状が頻発する場合には、寿命が近づいていることによる故障の可能性も考えられるでしょう。
電源が落ちてご自身で対処できないという場合にも、できるだけ早く業者に連絡をして寿命を迎えたのかどうかを見極めてください。
お湯にならない・お湯の温度が安定しない
エコウィルの寿命に関わる故障の症状としては、お湯にならない・お湯の温度が安定しないという症状も挙げられます。
「お湯が作れない」「お湯になっても設定した通りの温度にならない」「お湯の温度が安定しない」といった症状は、給湯機能の故障が原因と考えられます。一部の部品を修理・交換して元どおりに使えるケースもあれば、寿命により本体ごと交換が必要なケースもあります。特に使用年数が長い場合には、寿命が近づいていると考えた方がよさそうです。
お湯の温度に関する症状はご自身で直すことが難しいため業者に判断を任せましょう。
エコウィルが寿命を迎えた・故障した時の対処法3ステップ
ここまで、エコウィルの寿命に関する故障の症状をチェックしました。
既述のような症状が出た場合には寿命も疑い、早急に業者に点検を依頼することが重要です。
とはいえ、実際にエコウィルが寿命を迎えた・故障してしまったというケースでは、焦って何をすればいいか分からなくなりがちです。ここでは、エコウィル が寿命を迎えた・故障した時の対処法を3つのステップで解説します。
使用年数や保証内容を確認する
エコウィルが寿命を迎えたと思われる場合・寿命に関わる故障の症状が出ている場合には、まず使用年数や保証内容を確認してください。
エコウィルの寿命目安は約10年であり、10年以上が経過している場合には寿命を迎えている可能性が高いです。ただし、寿命は使い方やメンテナンスの頻度によっても異なります。
使用状況によっては7~8年以下でも寿命を迎えてしまうケースもあります。
保証期間内であれば無償で点検・修理を受けられるため、使用年数とともに保証内容も確認しましょう。
その上で、次のステップに移ってください。
エラーコードや故障の症状を整理する
続いて、エラーコードや故障の症状を確認・整理します。
エラーコードが出ている場合には、コードごとに適切な対処法を施してエラーを解除する必要があります。
ただし、エラーが頻発する場合などには、解除しても正常に機器を使用できないケースも多いです。
まずは取扱説明書に記載されたエラーコードの内容を確認した上で、適切な解除方法を試してみましょう。それでも正常に作動しない場合には、業者に点検を任せましょう。
また、エラーコード以外の故障の症状も、業者に連絡する前に整理しておくことが重要です。
「お湯が安定しない」「水漏れ」「発電できない」などエコウィルの故障の症状は多岐に渡ります。
どんな症状が出ているのかを整理しておくことで、業者もどんな工事が必要なのか判断しやすくなるでしょう。
業者に連絡をして修理または交換工事を行う
最後に、業者に連絡をして修理工事または交換工事へと移ります。故障の内容によって工事内容及び支払う費用は異なるものです。
一部の部品交換で済む場合もあれば、寿命を迎えているため新しい機器への交換が必要なケースもあります。新しい機器への交換が必要な場合には、どんな機器に交換するかによっても工事や費用が異なります。
後述の「エコウィルが寿命を迎えた時に買い替えるおすすめとは」も参考に、ご自身に適した給湯設備を導入してください。
エコウィルが寿命を迎えた・故障した時にかかる費用
エコウィルが故障して寿命を迎えている場合にも、既述の流れで冷静に対処したいものです。エコウィルに故障の症状が出ている場合には、修理または交換工事が必要となります。ここでは、修理工事および交換工事にどのくらいの費用がかかるのかをチェックしましょう。
エコウィルの修理費用相場
エコウィルに故障の症状が生じた場合の修理費用は、症状ごとに異なります。修理費用相場は、下記の通りです。
- 保証期間内の修理:無料
- 水漏れや配管の故障:〜5万円
- 給湯機能の故障:〜10万円
- 発電機能の故障:10万円以上
上記のように、水漏れ等の故障であれば数万円で修理できるケースも多いですが、発電機能の故障となると修理費用も高くなります。
なかには修理ではなく新たな機器に交換した方がお得なケースもあるため、使用年数や新たな機器の導入費用などを比較して、最適な選択肢を取りたいものです。
エコウィルの交換費用相場
エコウィルが寿命を迎えてしまった場合には、新しい給湯機器への交換が必要です。エコウィルは、2017年9月に販売が終了しているため、他タイプの給湯器に買い換える必要があります。
エコウィルから他機器への交換費用相場は、下記の通りです。
- エコウィルからエコジョーズ :15~40万円
- エコウィルからエコキュート:30~70万円
- エコウィルからエネファーム:150~200万円
上記の通り、エコウィルから他の省エネ型給湯器に買い換える場合、安くて15~20万円程度、高くて100万円以上の費用がかかります。
この費用相場も考慮した上で、各機器の特徴などを比較してご自身に合った設備を導入することが重要です。
エコウィルが寿命を迎えた時に買い替えるおすすめとは
エコウィルが寿命を迎えた際には、新たな給湯機器への交換が必要となります。ここでは、エコウィルから「エコジョーズ」「エネファーム」「エコキュート」に交換するケースを、それぞれの機器の特徴を踏まえてチェックしましょう。
エコウィルからエコジョーズへの交換
エコウィルが寿命を迎えた際には、エコジョーズに買い換えることが可能です。
エコジョーズは、従来型のガス給湯器では捨てていた排気熱を再利用してお湯を効率よく沸かすガス給湯器です。
従来型の熱効率が約80%だったのに対し、エコジョーズの熱効率は約95%にまで高められています。
そんなエコジョーズの特徴をまとめると、下記の通りです。
- 寿命目安:約10年
- 費用相場:15~40万円
- おすすめな人:ガスを使い続けながら節約したい人
エコウィル同様にエコジョーズもガスを用いるため、ガスを使わないエコキュートへの交換やオール電化住宅への引っ越しよりも工事は比較的楽でしょう。また、他の省エネ型給湯器に比べて費用が安いのも魅力です。
エコウィルからエネファームへの交換
エコウィルが寿命を迎えた際には、エネファームに買い換えることも可能です。エネファームは、LPガスまたは都市ガスを燃料として家庭で発電と給湯ができる家庭用燃料電池です。
エコウィルがエンジンで発電するのに対し、エネファームでは燃料電池で発電を行います。
また、エコウィルでお湯を作るときにしか発電できませんが、エネファームではいつでも発電できる上に発電効率も高いです。
エネファームの特徴をまとめると、下記のようになります。
- 寿命目安:最長20年
- 費用相場:150~200万円
- おすすめな人:エコウィル同様に発電機能も使いたい人
エコウィルからエネファームへの買い替えは、給湯器機能だけでなく発電機能も活用し続けたい人に向いています。
ただし、導入費用は高いため、予算に余裕がある人限定と言えるでしょう。
エコウィルからエコキュートへの交換
エコウィルが寿命を迎えた際には、エコキュートに買い換えることも可能です。
エコキュートは、正式名称を自然冷媒ヒートポンプ給湯機と言います。
大気熱を取り込みヒートポンプでお湯を作り、貯湯タンクにお湯を貯めておくタイプの給湯器です。ガスを使わずオール電化の家庭にも対応している点が魅力です。
エコキュートの特徴をまとめると、下記のようになります。
- 寿命目安:約10年
- 費用相場:30~70万円
- おすすめな人:オール電化の人、給湯コストを節約したい人
エコキュートは、オール電化住宅に引っ越す方や、発電機能は要らないものの給湯コストを大幅に削減したい方に向いています。
ガスを使わない省エネ型給湯器を探している人は、エコキュートも検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
本記事では、エコウィルの寿命について見てきました。エコウィルの寿命目安は約10年です。
発電機能は約10年で停止してしまい、その後は給湯機能のみを活用できますが、給湯機能に関しても経年劣化に注意が必要です。
故障の症状が出ている場合にはエコウィルが寿命を迎えている可能性もあるため、早めに点検・修理または交換工事を行いましょう。
なお、エコウィルは2017年9月に販売終了しているため、寿命を迎えた場合には他給湯機器への交換が必要です。
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