エネファームの寿命は20年?寿命を迎えた時の対処法や10年後の点検、寿命を延ばすメンテナンスも解説

「エネファームの寿命って実際どのくらい?」

エネファームの寿命に関して上記のような疑問をお持ちの方も多いでしょう。この記事では、エネファームの寿命に関して、寿命目安・耐用年数や寿命を延ばす対策3選、注意点2つを紹介します。さらに、エネファームが寿命を迎えてしまった際の対処法も3ステップでお伝えするので、焦らずに対処することができるようになるでしょう。この記事が、エネファームの寿命や故障に悩んでいる方のお役に立てば幸いです。

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エネファームの寿命・耐用年数は何年?

まずはエネファームの寿命・耐用年数の目安について見ていきましょう。エネファームを使用する上では、10年後の総点検と20年後の発電停止の2点がポイントとなります。

燃料電池ユニットは使用開始から20年で自動停止

エネファームの寿命目安は一般に20年と言われています。主な理由としては、燃料電池ユニットが使用開始から20年で自動停止するためです(パナソニック製の場合、アイシン製は12年で停止)。これによって発電機能が使えなくなるため、発電機能も使いたい人はこのタイミングで買い換える必要があるでしょう。

しかし、発電機能が停止した後もガス給湯器として使用することは可能です。

設置から約10年後に総点検を受ける必要がある

エネファームの寿命に関しては、20年後の発電停止だけでなく10年後の総点検も重要となります。エネファームの発電システムに使われる燃料電池は、水素ガスを発生させる装置などが付いていることもあり、定期的なメンテナンスが不可欠です。

発電停止やメンテナンスの頻度は設置してからの総発電量で決まるので、設置から約10年後に最初のメンテナンスが必要となります。その後は、約5年おきにメンテナンスが必要です。

また、設置から10〜12年後に燃料電池ユニットに警告文が出る点にも注意が必要です。警告文が出た場合、1ヶ月以内に燃料電池ユニットの総点検を受けなくてはなりません。

設置から10年間は無償メンテナンス・それ以降は有償

メンテナンスに関しては、費用にも注意が必要です。エネファームのメンテナンスは、設置から10年間が無償メンテナンスとなっています。しかし10年を過ぎると有償となり、一回あたり約10万円ほどの費用が発生します。

交換が必要な部品がある場合には追加費用もかかるため、エネファームを20年間使うとなると維持費もかさむ点がネックです。そのため、適当なタイミングで他機器に買い換えるというケースも見受けられます。

エネファームの寿命を延ばす対策3選

エネファームは10年後に点検必須・20年後に発電停止であることが分かりました。エネファームの寿命は使い方やメンテナンスによっても変動しますが、寿命を延ばすためにはいくつかのポイントがあります。主なポイントは、下記の3つです。

故障につながる使い方を避ける

エネファームの寿命を延ばすためには、故障につながる使い方を避けることが重要です。エネファームの寿命目安は20年と言われていますが、使い方によって寿命は大きく変わるためです。

故障につながる使い方としては、下記のようなものが挙げられます。

  • 排気口を塞ぐ
  • 外装の剥がれや配管の破裂・水漏れなどを放置する
  • 繰り返し点火操作を行う
  • 冬場の凍結防止を怠る

上記のような使い方をしてしまうと、数年で故障してしまう可能性もゼロではありません。できるだけ長く安全にエネファームを使うためにも、正しく丁寧な使い方と定期的な掃除や凍結対策を意識しましょう。

定期メンテナンスを行う

エネファームの寿命を延ばすためには、定期メンテナンスを行うことも重要です。10年後に総点検を受ける必要のあるエネファームですが、それよりも前の段階で定期的にメンテナンスを行うのがおすすめです。

具体的には、下記のようなメンテナンスを行うと良いでしょう。

  • 定期的な掃除
  • 凍結防止対策
  • 水漏れがないかの目視
  • 水抜き対策

上記のうち、水抜き対策の手順は下記の通りです。

  1. エネファームのシステム電源を「切」にする
  2. 貯湯ユニットの配管カバーを外す
  3. 貯湯ユニットにの排水栓を全開にして2~3分ほど排水する
  4. 排水栓を閉じて配管カバーを元通り取り付ける
  5. リモコンでシステム電源を「入」にする

上記の水抜きを行うことで、タンクの中を清潔に保つことが可能です。

10年後に総点検を受ける

エネファームの寿命を延ばすためには、10年後の総点検を必ず受けるようにしましょう。正しい使い方をすれば20年後の発電停止まで使い続けられることもあるエネファームですが、あくまで定期メンテナンスや定期点検を継続している場合に限ります。

特に使用開始から10年後の総点検を受けないと、11年目以降に安全に使い続けられる確率はグンと下がってしまいます。業者による総点検を受けた上で、必要に応じて部品交換や修理も行い、エネファームの寿命を伸ばしましょう

エネファームの寿命に関する注意点2つ

続いて、エネファームを長く使い続ける上で重要な寿命に関する2つの注意点をチェックしましょう。

必ずしも20年間使い続けられるわけではない

エネファームの寿命に関する注意点としては、必ずしも20年間使い続けられるわけではないことが挙げられます。

エネファームの発電停止までの期間はメーカーによっても異なります。また、同メーカーであっても使い方によって寿命は異なるものです。

そのため、エネファームは必ずしも20年間使い続けられるわけではないことを理解しておきましょう。エネファームの寿命を少しでも延ばすためには、下記のような対策が必要です。

  • 発電停止までの期間が長いパナソニック製を選ぶ
  • 無償期間に点検・メンテナンスを積極的に受ける
  • 必要に応じて水抜きや凍結対策などを行う
  • その他故障に繋がりやすい危険な使い方を避ける

10年使った時点で総点検を受けないと使い続けられない

エネファームの寿命に関する注意点としては、約10年使用した時点で点検が必要であることが挙げられます。総点検が必要な時期はメーカーによっても異なりますが、およそ10~12年後には燃料電池ユニットに警告文が出ます。

この警告文を無視して使い続けることはできないため、警告が出た時点で一度点検を受ける必要がありますなお、総点検が必要な時点は使用年数だけでなく発電量などによっても変わります。必要に応じて点検・メンテナンスを受けて、その後使い続けられるかどうかを確かめましょう。

なお、使用開始から10年間は点検・修理を無償で行えます。この段階で適宜メンテナンスを受けて安全に使い続けることで、11~12年目以降も使い続けられるかが決まるでしょう。

エネファームが故障した・寿命を迎えた際の対処法3ステップ

エネファームは使用し続けていく中で故障したり寿命を迎えたりするものです。実際に故障してしまった・寿命を迎えてしまった際の対処法を3ステップでチェックしましょう。

故障の症状と使用年数を確認する

エネファームが故障した際にはまず、下記の2点を確認しましょう。

  • どんな故障の症状が出ているのか
  • 何年くらい使用しているか

修理工事・交換工事の内容は、「水漏れ」「発電停止」など故障の症状によっても異なりますまた、何年使用しているかをチェックすることで、修理ではなく交換が必要かを見極めやすくなります。さらに、使用開始から10年以内であれば無償で点検・修理を受けられる点もチェックが必要です。

このように、エネファームが故障した・寿命を迎えた場合にはまず、症状と使用年数を確認してください。

ガス会社のサポートまたは専門業者に連絡する

エネファームが故障した、あるいは寿命を迎えた際にはガス会社または専門業者に連絡をしてください。

保証期間内であればガス会社のサポートを受けてお得に修理工事を受けることもできるでしょう。すでに10年以上使用しており交換をしたい場合であれば、専門業者に依頼した方がお得に他機器に交換できるケースもあります。

このように、状況に応じて最適な依頼先を選び、次のステップに移ってください。

修理工事または交換工事を受ける

続いて、実際に修理工事または交換工事を受けましょう。
指定した工事日には、工事に立ち会う必要がありますスケジュールを確認し、確実に立ち会える日を指定するのがおすすめです。

工事内容および保証内容に応じて支払うべき金額は異なります。見積もり時とは金額が変動することもあるため、あらかじめ理解しておきましょう。

エネファームの寿命に関してよくある質問

最後に、エネファームの寿命に関してよくある質問をチェックしましょう。

発電機能停止後に給湯機能のみを使うことは可能?

エネファームが発電停止した場合でも、給湯機能のみを使うことが可能です。一時的な故障で発電機能が使えないという場合でも、給湯機能のみを使ってお湯を使い続けることができます。

また、寿命によって発電機能が完全に停止した場合にエネファームを給湯器として使用することも可能です。
ただし、発電機能が完全に停止している場合には使用年数が長く、
給湯機能も経年劣化が進んでいるケースが多いです。しっかりと点検・メンテナンスを受けた上で、必要に応じて新規給湯機器への交換を行ってください。

アイシン・パナソニック各社のエネファームの寿命は?

アイシン・パナソニック各社のエネファームの寿命(発電期間)は、下記の通りです。

  • アイシン:最長13年
  • パナソニック:最長20年

上記の通り、アイシンに比べてパナソニックの方が発電停止までの期間は長いです。

ただし、エネファームの寿命は使い方によっても異なるため、定期メンテナンスなどを通して安全に使い続けることが重要です。

なお、各メーカーとも無償点検・修理期間は使用開始から10年間となっています。

まとめ

本記事では、エネファームの寿命に関して詳しく見てきました。エネファームの寿命に関してまとめると、下記のようになります。

  • 発電停止までの期間は最長20年
  • 無償点検・修理期間は10年間
  • 約12年後に燃料電池ユニットの総点検が必要
  • 寿命を延ばすためには定期メンテナンスが重要

既述の通り、エネファームの寿命を延ばすためには正しい使い方をした上で、適宜点検・メンテナンスを受けることが重要です。万が一故障した場合や寿命を迎えた場合には、エコジョーズやエコキュートなどの他機器に買い替えるのがお得なケースもあります。

ミズテックでは、エコジョーズやエコキュートを含めてエネファームからの買い替えに幅広く対応しています。給湯設備の故障や修理にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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