エコキュートとは?給湯器との違い、仕組み、メリット・デメリットを解説

「エコキュートにすると光熱費が安くなるって聞いたけど、そもそもエコキュートとは何?」

給湯器交換を検討しており、エコキュートがどんなタイプの給湯器なのか気になっている方も多いでしょう。エコキュートに切り替えると光熱費が大幅に安くなると言われていますが、なぜなのでしょうか。

この記事では、エコキュートとはどんな給湯器なのか・どんな仕組みでお湯を作るのかを踏まえた上で、エコキュートの機能別タイプやメーカーもご紹介します。さらに、エコキュートを導入するメリット・デメリット、費用相場も解説するので、エコキュートがご自身に合うかどうかを適切に判断できます。

給湯器を買い替えることで光熱費を節約したいと考えている方は、ぜひご一読ください。

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エコキュートとは?

エコキュートとは、ヒートポンプ技術を利用し、空気の熱を使って効率よくお湯を沸かす貯湯式の高効率給湯機のことです。正式名称は、自然冷媒ヒートポンプ給湯機といいます。エコキュートを設置する場合、一般的にはお湯を沸かす深夜の時間帯に電気代が安くなる料金プランを設定するため、ガス給湯器と比較すると光熱費の削減になります。

エコキュートの特徴

エコキュートは、冷房・エアコンなどにも使われるヒートポンプ技術を利用し、電気エネルギーによって空気の熱を取り込む方法で、少ないエネルギーで効率よくお湯を作ることができます。2022年3月には、導入実績が800万台を突破しました。

エコキュートは、大きく下記の2つのユニットに分かれているのが特徴です

  1. 外気中の空気熱を取り込むためのヒートポンプユニット(熱交換器や膨張弁を含み、お湯を作る)
  2. 貯湯タンク(お湯を貯める)

「1.」で作ったお湯を「2.」に貯めるという仕組みです。その上で、必要に応じて温めることで、キッチンや洗面、お風呂などに給湯します。大気熱を利用する方法のため少ない電気エネルギーでお湯を作り貯めることができ、エコである上に電気代を節約できる点が大きなメリットです。

ガス給湯器との違い

ガス給湯器とエコキュートの違いをまとめると、下記の通りです。

  エコキュート ガス給湯器
動力源 電気(+大気熱)/ 目安アンペア16~19A ガス(+電気)
仕組み 電気エネルギーで外気の熱を取り込んでお湯を作り(ヒートポンプ技術)、貯湯タンクにお湯を貯める→必要に応じて温度調節して給湯する 蛇口を開くと同時に熱交換器にてガスによる燃焼が起こり、水道の水圧を利用して給湯される
寿命目安 10年 10年
価格相場

30~70万円

※各業者の割引や北陸電力のリースサービスなどで割安に済ませられるケースも

・従来型:5~20万円
・エコジョーズ :20~50万円
給湯にかかるコスト 1,500~3,000円/月(少ない電力でお湯を沸かせるため低コストで済む) ・都市ガス:5,000~6,000円/月
・プロパンガス:7,000~9,000円/月
設置スペース 屋外の広いスペースが必要 集合住宅での屋内設置で済むケースも多い
その他のデメリット お湯切れの心配がある 火災などの恐れがある
その他のメリット ・地球に優しい
・災害時に貯湯タンクのお湯を使える
・導入に際して補助金が出ることも
・オール電化に対応できる
蛇口やシャワーなどの水圧が強い


上記のように、エコキュートはガス給湯器と比較すると初期費用が高く、給湯コストが安いタイプの給湯器です。導入に高額な費用がかかる点や広い屋外に設置場所の確保が必要な点が難点ですが、給湯コストを削減できる上に地球にも優しく、災害時でも安心というメリットがあります。また、オール電化住宅に対応できる点も魅力でしょう。

エコキュートの導入を検討している方は、上記のようなガス給湯器との違いを理解した上で、ご自身に最適なタイプの給湯器を選択しましょう。なお、いずれも寿命目安は10年ですが、長く使うためには正しい使い方および定期メンテナンス・漏電遮断器の点検などが重要です(エラーコードが頻発した際は故障に注意)。

エコキュートの仕組み

エコキュートの基本的な仕組みは、下記の通りです。

  1. ヒートポンプユニット(空気熱交換器、膨張弁、圧縮機、水熱交換器などを含む)内の熱交換器の冷媒(熱を温度の低い所から高い所へ移動させるために使用される流体)により、大気中の空気熱が取り込まれる
  2. 外気から取り込まれた熱が、ヒートポンプユニット 内の圧縮機にて高温になる
  3. 圧縮され高温になった冷媒(CO₂)が、ヒートポンプユニット内の水側熱交換器で熱を水に伝える:お湯を作る
  4. 作られた熱いお湯は貯水ユニットに貯める(随時お風呂や台所、洗面などで使える)
  5. 水側熱交換器で熱を奪われた冷媒(CO₂)が膨張弁に運ばれ低温になる
  6. 給湯時、貯湯タンク内の高温のお湯は設定温度になるよう水と混ぜられ温度が下がる(低温〜中温になる)

上記のように、冷媒で取り込まれ圧縮機で高温になった熱が、お湯となる仕組みです。エコキュートはなお、この仕組みは、ダイキン・三菱・日立などどのメーカーの製品・機種でも基本的に同じです。エコキュートに使われる冷媒はCO₂(自然冷媒)であり、オゾン層を破壊しないため、環境にも優しい仕組みです。また、工業製品の製造過程で発生するCO₂(二酸化炭素)を冷媒として利用するため、資源のリサイクルにも役立っています。ガス給湯器のように化石燃料を使わず空気や水の熱エネルギーを利用するため、省エネ性が高くCO₂の排気抑制が可能です。

また、上記の仕組みでエコキュートがお湯を作るのは、基本的に電気料金の単価が低い夜間です。お湯を少ないエネルギーで効率よく沸かす仕組みの上に、電気料金が割安な時間帯にお湯を沸かすことで、給湯にかかるコストを大幅に削減できます。

(関連記事:エコキュートの仕組みとは

エコキュートの種類

エコキュートと一口に言ってもいくつかの種類があり、購入する際にはライフプランに合わせたタイプを選ぶ必要があります。ここでは、エコキュートの4つの種類について解説します

フルオートタイプ

フルオートタイプとは、「全自動」タイプのエコキュートです。お風呂に関わる機能を、全て自動で行える点が特徴です。自動で行える具体的な機能は、下記の通りです。

・お湯はり
・保温・温め直し
・足し湯
・配管自動洗浄
・追い炊き

上記のように、フルオートのエコキュートはお湯はりからお湯を足す機能、温度を全自動でコントロールできます。また、オートタイプや給湯専用タイプにはない追い炊き機能(用配管から残り湯を回収し、温め直したお湯を再び浴槽に戻す)も搭載されており、浴槽のお湯を簡単に温め直せる点も魅力です。さらに、配管自動洗浄機能も搭載されているため、汚れ・不純物が溜まるのを防ぎ、浴槽・配管を清潔に使い続けられます。そのため、専用洗浄液が必要な配管洗浄が億劫な方にもおすすめです。

このようにフルオートタイプのエコキュートは多機能ですが、オートタイプや給湯専用タイプに比べると価格が高い点に注意が必要です。


オートタイプ

オートタイプは、一部の機能が自動化されたエコキュートです。フルオートタイプと比べ、基本的な機能のみを自動化しているため、操作がシンプルで使いやすいのが特長です。

・お湯はり
・高温さし湯
・足し湯

上記のように、オートタイプでは追い炊き機能を使うことができません。足し湯機能でお湯を足すことでお湯を温め直すこと自体は可能ですが、フルオートタイプほど利便性が高いとは言えないでしょう。

メリットとしてはフルオートタイプに比べて2~6万円程度価格が安いことが挙げられます。


多機能タイプ

オートタイプ ・フルオートタイプの他に、メーカーによっては多機能タイプのエコキュートもあります。例えば、コロナの多機能タイプのエコキュート「CHP-46ATX3」は、下記のような特徴をもつ製品です。

・床暖房機能
・ecoガイド
・省エネ保温
・スマートナビリモコン
・フルオート

上記の通り、コロナの多機能タイプのエコキュートでは、床暖房機能も搭載されています。コロナ独自の直暖制御により、暖房モード(学習機能付き)を駆使して省エネで快適な床暖房が可能です。

床暖房を使用するためには熱源機が必要ですが、床暖房機能付きの多機能タイプエコキュートを設置すれば、熱源機を別途導入する必要がなくなります。オール電化住宅などで多機能タイプエコキュートに床暖房を組み合わせることで、石油ストーブ、ガスストーブなどを使用する必要がなくなり、エアコンの使用頻度も減ります。


給湯専用タイプ

エコキュートには、給湯専用タイプもあります。給湯専用タイプは、給湯のみを手動で行えるタイプのエコキュートです。オートタイプやフルオートタイプのように自動でお湯を足す機能や追い焚きする機能はないものの、価格が安い点が魅力です。

エコキュートのメリット

エコキュートの使用に伴う以下の3つのメリットを解説します。


光熱費の節約

エコキュートにかかる月々の給湯コストは約2,000~3,000円程度です。そのため、電気温水器と比べると約1/3、プロパンガスのガス給湯器と比べると約1/4ほどに光熱費を抑えることが可能ということになります。

初期費用は高いものの、光熱費を大幅に節約できるため、導入から4~5年で元を取れるケースもあるほどです。

ガスコンロを使っている家庭でも、給湯はエコキュート、調理はガスコンロと使い方を分けるだけでも、光熱費は安くなります。


CO2(二酸化炭素)排出が少なくエコ

エコキュートのメリットとしては、CO2排出が少なくてエコである点も挙げられます。エコキュートは冷媒としてCO2(二酸化炭素)を活用します。CO2はイソブタンなどと並びオゾン層を破壊しない冷媒として知られています。以前は冷蔵庫などによく用いられていたフロンガスですが、排気に伴いオゾン層を破壊してしまう(地球温暖化の一因)ため問題視されました。現在では冷蔵庫やその他の機器でもCO2やイソブタンなどノンフロンの冷媒が広く用いられており、エコキュートでもCO2が用いられています。

また、そもそも化石燃焼を使用しない給湯器であり、CO2(二酸化炭素)排出量を削減できる点も魅力です。省エネ性が高くエコであることから、エコキュートは「頻繁に使う製品こそ地球環境に優しいものを選びたい」という消費者にも人気があります。


災害時の備え(非常用水として使える)

エコキュートのメリットとしては、自然災害時の備えになる点も挙げられます。既述の通り、エコキュートは「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンク」に分かれるタイプの給湯器です。ヒートポンプ技術を使って作ったお湯を貯湯タンク内に貯めておき、必要に応じて給湯するという仕組みです。

そのため、停電や断水で機器が作動せず新たにお湯を作れない場合でも、貯湯タンク内にお湯が残っていれば、非常用生活水として取り出して使用可能です。

エコキュートの貯湯タンクの容量は370Lまたは460Lであることが一般的です。460Lのタンクであれば、4人暮らしの家族で3日程度の家族人数分の生活用水が確保できます。

さらに、エコキュートと蓄電池と組み合わせると停電時にはより心強いでしょう。蓄電池であれば、停電時でもエコキュートを使えます。

なお、メンテナンスを怠った水・お湯は飲用に適するとは言い難いものです。タンク内のお湯を非常用水としていつでも清潔に使えるように、水抜きなどを含めた定期的なメンテナンス・点検を行ってください。

エコキュートのデメリット

便利で節約にもつながるエコキュートですが、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、エコキュートのデメリットについて以下の3つを解説します。


初期費用がかかる

エコキュートのデメリットとしてはまず、初期費用の高さが挙げられます。エコキュート導入に際しては、30~70万円程度の初期費用が必要となります。ガス給湯器であれば20万円以下で購入できる製品も多いため、実に2~3倍以上の費用がかかってしまうケースもあります。

しかし、エコキュート導入に際して分割払いなどに対応してくれる業者もあります。また、業者によってはメーカーの希望小売価格から5~8割ほど割引して販売してくれる場合も。エコキュートの初期費用を少しでも安く済ませるためには、業者の選び方が重要です。また、補助金を活用するのも一つの手です。

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湯切れの心配

エコキュートには、お湯切れの心配があるというデメリットもあります。エコキュートは、作ったお湯を貯湯タンクに貯めておき、温度を調節して給湯するタイプです。タンク内のお湯がなくなった場合には、新たなにお湯を沸かす・沸き増しする必要があります。沸き上げには時間がかかるため、お湯切れを起こすと一定時間お湯を使えないというデメリットが生じます。

また、エコキュートは基本的には電気料金の安い夜間にお湯を沸かすものです。昼間にお湯切れを起こすと、電気料金が割高となる時間帯に沸き上げ・沸き増しを行う必要があります。これにより、節約できていたはずの電気代が昼間の料金発生でかさんでしまうケースもあります。

エコキュートを使用する際には、昼間のお湯切れを防ぐために沸き上げ・沸き増し量や使用湯量などを確認・調整しましょう。

(関連記事:エコキュートの電気代が高い原因は?


運転音が気になることも

エコキュートには、運転音・稼働音が気になることもあるというデメリットもあります。エコキュートは、ヒートポンプ機能によって大気熱を取り込む機器です。ヒートポンプユニット(室外機)の運転時には、低周波音(周波数が100Hz以下の音)が発せられます。周波数としては約12~13Hz程度・音の大きさは40デシベル程度であり、冷蔵庫から時折発せられる「ブーン」という運転音に近いものです。

この室外機の運転音が、騒音問題に発展する可能性もあるため注意が必要です。既述の通りエコキュートは夜間に稼働することが多いですが、たとえ自分たちは気にしないとしても、近隣住民にとって騒音になる可能性もあります。隣家の寝室にエコキュートが近い場合、室外機の運転音(騒音)が気になって夜眠れないという人もいるため、運転音が発端となり騒音問題・近隣住民とのトラブルに発展するかもしれません。エコキュートの室外機は簡単に移動できないため、騒音問題やトラブルを防ぐためには、下記のような対策を講じるのがおすすめです。

・エコキュート(室外機)の屋外設置場所を工夫する(寝室の近くを避けるなど)
・音が共振で増幅しないように周囲のスペースに物を置かない
・エコキュート以外の室外機にも注意する
・稼働時間を工夫する

エコキュートの電気代は?

エコキュートの電気代の目安は、下記の通りです。

  • 3時間あたり:約11~34円
  • 1日あたり:約30~90円
  • 月々:約1,500~3,000円
  • 年間:約18,000~36,000円

月々の電気代が3,000円以下におさえられるエコキュートは、他の給湯器に比べても給湯コストが安いのが特徴です。従来型の電気温水器に比べると約4分の1、ガス給湯器に比べても約3分の1~2分の1に光熱費を抑えることができます。

エコキュートの交換工事費用は?

エコキュートは電気代の安い給湯器であることが分かりました。しかし、ネックとなるのがその初期費用です。エコキュートの交換にはどのくらいの費用がかかるのかを、本体価格の相場および交換工事費用の相場に分けてチェックしましょう。


エコキュート本体の相場

エコキュート本体価格の相場は、30~70万円ほどです。ガス給湯器の価格相場は「従来型:5~20万円」「エコジョーズ :20~50万円」であり、エコキュートはガス給湯器に比べて本体価格が高いです。また、従来型の電気温水器に関しても30万円以下で購入できるケースも多く、エコキュートの方が本体価格が高くなっています。特に、フルオートタイプなど機能面が優れた製品は価格が高い傾向にあります。

このように、他の給湯器に比べて本体価格の高いエコキュートは、どの業者から購入するかが重要です。割引率の高い業者から購入することで、エコキュートメーカーの希望小売価格から5~8割引きで購入できるケースもあります。業者選びにこだわり、エコキュートにかかる初期費用を抑えましょう。

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エコキュート交換工事費用の相場

エコキュートを新たに導入する際には、交換工事費用も発生します。エコキュートの交換工事にかかる費用の目安は、8~20万円ほどです。具体的な工事費用の内訳例は、下記のようになっています。

  • 基礎工事:2~4万円
  • 各配管工事:2~5万円(給水給湯管、追い焚き配管、ドレン配管など)
  • 既存給湯器撤去費用:5,000~1万円
  • エコキュート試運転費用:3.5~5万円
  • 電気工事:5,000~4万円
  • その他追加工事:1~2万円 など

工事費用は、現在どのような給湯器を使っているのか、搬入や設置がどれくらい簡単に行えるのかによっても異なります。業者に見積もりを出してもらう際には、上記のような内訳もしっかりと確認し、余計な費用が請求されていないかを確認することも重要です。

なお、エコキュートの導入時には国や自治体の補助金を活用することもできます。また、北陸電力のリースサービスや東北電力・東京電力など、電力会社のキャンペーンなども利用すれば、初期費用が抑えられる可能性もあります。北陸電力エリアや東北電力・東京電力エリアにお住まいの方は、電力会社の情報もぜひチェックしてください。

エコキュートのメーカーと特徴

エコキュートにかかるコストを抑えるためには、製品選びや業者選びも重要です。エコキュートを長く使い続けるためには、メーカーごとの特徴を理解して自分に合うメーカーのエコキュートを購入したいものです。ここでは、以下の7社の製品の特徴をチェックします。

三菱電機

ルームエアコン霧ヶ峰や温風ヒーターなどで知られる三菱電機は、パナソニックと並んで国内シェア率が特に高いエコキュートメーカーの一つです。自動洗浄機能やマイクロバブル機能など、基本的な給湯機能以外の部分にもこだわっており、「最新のエコキュートでプラスαのお風呂体験をしたい」という方に向いています。三菱電機のエコキュートの特徴は、下記の通りです。

  • バブルおそうじ:浴槽の栓を抜くだけで自動的にマイクロバブル洗浄(熱交換器まで洗浄)
  • ホットりたーん:残り湯の熱を捨てずに熱だけをタンクに戻し夜間の沸き上げのエネルギーを節約
  • ホットあわー:入浴中にボタンを押すだけで微細な約0.01ミリのマイクロバブルに包まれ湯冷め防止
  • 薄型製品:Sシリーズ薄型タイプ・Aシリーズ薄型タイプなどコンパクトな製品が多い

上記のような機能に加え、他社に比べて遜色のない省エネ性を実現しており、電気代を節約しやすい点も魅力です。そんな三菱電機のエコキュートの中でも、多彩な機能を搭載したフルオートタイプは人気となっています。追い焚き機能や洗浄機能なども含めてエコキュートを活用したい方は、三菱電機のフルオートタイプのエコキュートをぜひチェックしてください。


日立

日立は、エコキュートに限らず様々な家電製品・住宅設備を製造・販売しているメーカーです。IHクッキングヒーターを含め多くの家電で独自機能を搭載している点が人気を博しており、エコキュートに関しても給湯方式からこだわっています。日立製エコキュートの特徴は、下記の通りです。

  • 3つの給湯方式を採用:水道直圧給湯で蛇口・シャワーの水圧が強いナイアガラタフネス、ナイアガラ出湯、減圧弁方式
  • ウレタンク使用:断熱性・耐震性・省エネ性に優れ不純物や汚れを防ぐ
  • 高速湯はり:通常の約1.6倍のスピードで湯はり時間を短縮
  • 快泡浴機能:湯はり後に快泡浴ボタンを押すと循環アダプターから勢いよく噴流が噴き出し湯冷め防止

日立のエコキュートはまず、なんといっても減圧弁式だけでなく水道直圧式を採用しており、お湯切れや水圧が弱まる心配がなく蛇口から強い水圧のお湯が出る特徴があります。ガス給湯器からエコキュートに買い替えて節約・省エネを実践したいものの、減圧弁式ではなく水圧はそのまま残したいという方にこそ、日立のエコキュートはおすすめです。また、太陽光発電を活用してより割安に利用できる点も魅力です。

エコキュートの導入とともに太陽光発電も導入したいという方は、合わせて活用してみてはいかがでしょうか。

ダイキン

空調メーカーとして知られるダイキンは、現在のエコキュートにつながる「ヒートポンプ式冷暖房・給湯マルチシステム」を生み出したメーカーです。2023年現在でも、独自の高い技術力と製品づくりへのこだわりにより、他社にはない様々な魅力をもったエコキュートを販売しています。ダイキン製エコキュートの特徴は、下記の通りです。

  • 高品質ステンレス素材:ステンレスで作られた貯湯ユニットは耐久性が高く腐食や劣化に強い
  • 交換用ヒートポンプ:貯湯タンクを残しヒートポンプのみの交換が可能(業界随一)
  • 停電時出湯対応&耐震構造:非常時でもお湯が使える&耐震クラスS基準の約140%強度
  • 快適なパワフル高圧:約1.9倍のパワフル給湯でシャワーも湯はりも快適

上記に加え、マイクロバブル入浴機能なども搭載されており、快適なバスタイムを送ることができます。また、他メーカーに比べても電気代の節約率が高いというメリットもあります。エコキュートに切り替えて大幅な節約率と多機能性の両方を享受したい方にこそ、ダイキン製エコキュートはおすすめです。

コロナ

石油ファンヒーターなどで知られるコロナは、世界初のエコキュートをリリースした企業として知られています。省エネ性や使いやすさ、デザイン性などのバランスに長けており、様々な賞も獲得している人気メーカーの一つです。コロナのエコキュートには、下記のような特徴があります。

  • ES制御:高効率スクロールコンプレッサーを搭載し、高い省エネ性(年間給湯保温効率4.0)を達成
  • 高圧力パワフル給湯:1.5倍の給湯圧力で2階や3階でも心地よい圧力でシャワーを浴びれる
  • リモコン機能:ハンズフリー通話機能・でか文字モード・浴室モニタースイッチなど

上記に加え、美観を意識したシンプルなデザインもコロナ製エコキュートの特徴の一つです。浴室モニタースイッチも搭載されているため、高齢者や小さな子供を含めて家族人数が増える予定のある方、広い戸建て住宅にお住まいの家庭におすすめと言えます。また、エコキュートに切り替えても水圧を保ちたいという方にもおすすめです。


パナソニック

エアコンやIH・美容家電で知られるパナソニックは、1935年に設立された日本を代表する電機メーカーです。老舗企業ならではの技術力はエコキュートにも活かされており、消費者のことを真に考えた機能が多数搭載されています。パナソニックエコキュートには、下記のような特徴があります。

  • エコナビ:ひとセンサーによる入室の検知により、ふろ保温時最大約35%省エネ
  • 温浴セレクト機能:3つのモードから湯温とタイマーを入浴前簡単に設定可能
  • リズムeシャワープラス:最大約20%の省エネ&最大約10%の節水を実現
  • ぬくもりチャージ:残り湯の熱を有効活用(翌日分のお湯はりのエネルギーを最大約10%節約)

上記のような特徴をもつパナソニックのエコキュートは、給湯器を買い替えて省エネを実践したい家庭におすすめです。太陽光発電と連携して電気代をより割安に済ませることも可能です。エコキュートともに太陽光発電を導入したいという方は、パナソニックのエコキュートをチェックしてみてはいかがでしょうか。


東芝

東芝は、エアコン製造・販売で培ったヒートポンプ技術を応用してエコキュートを開発しているメーカーです。省エネ性はもちろん、毎日使用する給湯器だからこそ操作性や使いやすさにもこだわっている点が魅力です。東芝のエコキュートには、下記のような特徴があります。

  • 光タッチリモコン:2つのFACEから選べる・使用湯量や残湯量をリアルタイムに表示
  • 銀イオンの湯:業界唯一の銀イオン発生ユニット搭載(臭いの元となる細菌の細胞を吸着し繁殖を99%も抑制・減菌)
  • 無償保証期間が5年間:ESTIAシリーズの保証は5年間つく

上記のように、使いやすさや清潔感にまでこだわって使えるのが、東芝のエコキュートです。特に、保証期間が5年と長いESTIAシリーズは人気度が高いです。「毎日使うものとして家族全員が使いやすい製品を探している」という方は、東芝のエコキュートをぜひチェックしてみてください。

長府製作所

長府製作所のエコキュートは、デザイン性の高さや給湯パワーの強さに定評があります。三菱電機や日立などに比べると知名度やシェア率でこそ劣るものの、長府製作所の製品には根強い愛用者が多いという特徴もあります。長府製作所製エコキュートの特徴は、下記の通りです。

  • ecoとく運転:残り湯の熱を最大40%取り出すことで、新たなお湯を沸かすエネルギーにあてる
  • 沸き増し停止機能:電気代の高い昼間の沸き増しを停止・沸き上げ停止日数設定で長期不在時も安心
  • 高圧パワー給湯機能:300kPaの給湯圧力により2カ所以上でお湯を使う時も心強い
  • 減災対応モデル:床下浸水に強い設計&震度7相当及び耐震クラスS対応の耐震強度

上記のように、安全性と省エネ性に優れている上に、デザイン性にも定評があるのが長府製作所のエコキュートです。また、一部の入浴剤が使用可能な点も魅力でしょう。知名度などにとらわれず、性能のよさやデザイン性で住宅機器を選びたい人に、長府製作所のエコキュートはおすすめです。

エコキュートのおすすめ商品

エコキュートと一口に言っても、さまざまな製品・機種があるためどれを選べばよいか分からず迷っているという方も多いでしょう。数あるエコキュートの中でもおすすめなのが、日立エコキュートの「BHP-F37UU(370リットル フルオート 角形標準タンク)」です。日立の「BHP-F37UU」は、断熱性の高いウレタンクを使用した製品です。ステンレス・クリーン自動洗浄システムが搭載されており、ふろ追い焚き配管を清潔に保つことができます。また、高速湯はり機能により、湯はり時間を短縮できる(通常の1.6倍)点も魅力です。

さrない、フルオートタイプのため追い焚きやその他の多彩な機能を活用できる点も人気の理由となっています。他社に比べても独自機能が強みとなる日立のエコキュートですが、「BHP-F37UU」は価格と性能のバランスに優れた製品の一つです。ミズテックでは、メーカー希望小売価格の6割引きで提供することが可能です。エコキュートにかかるコストを少しでも抑えたい方は、ミズテックにご相談ください。

まとめ

本記事では、エコキュートとは何かについて詳しく見てきました。エコキュートとは、ヒートポンプ技術を駆使して外気の熱を取り込むため、少ない電気エネルギーでお湯を沸かせる給湯器となっています。熱交換器や冷媒を低温にする膨張弁などを含むヒートポンプユニットと貯湯タンクに分かれており、夜間の安い電気料金でお湯を沸かせます。

電気代はガス給湯器や電気温水器に比べて安く月々1,5000~3,000円ほどで済むケースが多いです。

ミズテックでは、エコキュート導入の方向けのお得な割引プランもご用意しています。エコキュートへの買い替えを検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。

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