生ごみ処理機は、家庭から出る生ごみを乾燥させ、体積を減らして捨てやすくしたり、発酵してたい肥にしたりできる機器です。屋内用と屋外用があり、設置場所は選べます。
一方で、ディスポーザーはキッチンのシンク下に設置し、生ごみを破砕して処理するためシンクを清潔に保ちます。処理した生ごみは生ごみ処理機と異なり、たい肥としての利用はできません。
この記事では生ごみ処理機とディスポーザーの違いについて詳しく解説します。
なお、ご家庭にディスポーザーを導入しようと考えている方は、ミズテックにご相談ください。ミズテックでは24時間365日相談受付をしていて、万が一の緊急対応も可能なので安心です。
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目次
生ごみ処理機とディスポーザーは何が違う?処理の仕組みを解説

生ごみ処理機とディスポーザーでは、処理方法や処理した後の生ごみの扱いが異なります。
生ごみ処理機で微生物を用いるバイオ式のみ、処理後にたい肥として利用できます。乾燥式の場合は生成物を燃えるごみとして処理しなければいけません。
それぞれの処理の仕組みについて、確認しましょう。
生ごみ処理機の仕組み

生ごみ処理機は、生ごみに含まれる水分と有機物を微生物の力で分解したい肥化するバイオ式と、生ごみを温風で乾燥させて体積を減らす乾燥式があります。
バイオ式は生ごみをたい肥として再利用できて経済的なメリットがあります。しかし、たい肥ができるまで1日ほどの時間がかかったり、悪臭がしたりする点がデメリットです。
乾燥式はバイオ式よりも短時間で生ごみを処理でき、水分を飛ばすことで雑菌の繁殖を抑え、悪臭や害虫の発生を軽減できます。

乾燥式の生ごみ処理機では処理した後にたい肥化されないため、燃えるごみとして処分しなければなりません。
ディスポーザーの仕組み

ディスポーザーは、キッチンの排水口に取り付けることで、生ごみを細かく粉砕し排水と一緒に流す機器です。
生ごみはそのまま下水道に流れるため、ごみ出しの頻度を減らしつつキッチンを衛生的に保てる点がメリットです。
ただし、生ごみのなかでも大きな骨・カニの殻・枝豆の莢(さや)など、処理できないものがある点に注意しましょう。
【観点別】生ごみ処理機・ディスポーザーの違い

生ごみ処理機・ディスポーザーの違いについて、以下の観点から確認しましょう。
設置場所
生ごみ処理機とディスポーザーにおける設置場所とサイズ感の違いは以下の通りです。
機器 | 生ごみ処理機 | ディスポーザー |
---|---|---|
設置場所 | ・キッチン ・屋外 | シンク下のみ |
サイズ感 | 直径20~40cm | 直径20cm前後 |
生ごみ処理機はキッチンだけでなく屋外など、電源があれば場所を選んで設置できます。サイズは20~40cmと幅があり、製品によって処理できる量に違いがあります。
生ごみを処理しきれなかったり生ごみ処理機を持て余したりしないように、ご家庭から出る生ごみの量にあった製品を選びましょう。
ディスポーザーはシンク下に設置する形式が主流です。場所は選べませんが、サイズは直径20cm前後の小型なものが一般的で設置しやすい点がメリットです。

生ごみ処理機を置くスペースがない場合、場所の確保が別途不要なディスポーザーは向いています。
処理にかかる時間・手間
生ごみ処理機とディスポーザーの、処理にかかる時間や手間の違いは以下の通りです。
機器 | 生ごみ処理機 | ディスポーザー |
---|---|---|
処理にかかる時間 | 【バイオ式】1日程度 【乾燥式】3~8時間 | 30~60秒 |
処理までの操作 | 【バイオ式】 1.生ごみを投入する 2.微生物が分解する 3.生ごみが水と二酸化炭素とたい肥に分解される 【乾燥式】 1.生ごみを投入する 2.送風ファンで生ごみの水蒸気を接続パイプへ送る 3.ヒーターで生ごみを加熱乾燥させる | 1.生ごみを投入する 2.水を流す 3.ハンマーや回転刃で生ごみを破砕する 4.水とともに排出する |
生ごみ処理機は乾燥式が3~8時間、バイオ式は1日程度必要なので時間がかかります。また、生ごみを生ごみ処理機まで持ち運び、スイッチを入れる手間もかかります。
一方でディスポーザーは30~60秒程度の処理時間で問題ありません。シンクに接続されたディスポーザーに生ごみを投入すれば、あとはディスポーザーが生ごみを破砕し排出できるため、処理そのものもスムーズです。
衛生面・臭い
生ごみ処理機とディスポーザーの、衛生面・臭いの違いは以下の通りです。
機器 | 生ごみ処理機 | ディスポーザー |
---|---|---|
臭い | 発酵過程で臭いが気になる場合がある | 即座に処理されるため、ほぼ臭いなし |
衛生面 | 長時間置くため特に夏場は注意が必要 | すぐに処理されるため清潔を保ちやすい |
生ごみ処理機は、微生物で生ごみを発酵させたり、臭気を外に飛ばしたりするため、臭いが気になる場合があります。置く場所についても事前に検討しましょう。
生ごみ処理機は生ごみを長時間入れておくため、特に夏場は衛生面でも病原菌の増殖をはじめ注意が必要です。
ディスポーザーは生ごみを即座に処理して流すため、臭いはほとんど発生しません。生ごみが残らないことから、清潔を保ちやすい点もメリットです。
お手入れ・メンテナンス
生ごみ処理機とディスポーザーのお手入れ・メンテナンスによる違いは以下の通りです。
機器 | 生ごみ処理機 | ディスポーザー |
---|---|---|
お手入れ内容 | ・定期的な機械のメンテナンス ・生成物の回収 | ・排水配管と本体の洗浄 ・機器点検 |
メンテナンス頻度 | ・月に1回程度(機械のメンテナンス) ・毎日(生成物の回収) | ・週に2~3回程度(排水配管と本体の洗浄) ・年に1回程度(機器点検) |
生ごみ処理機では、処理をするたびに生成物の回収をする手間がかかります。また、月に1回程度の定期的なメンテナンスが必要です。
ディスポーザーは週に2~3回程度、排水配管と本体の洗浄を行う必要があります。しかし、溜め水排水と呼ばれる方式で水を一気に6〜8リットル流すだけなので、そこまで手間がかかりません。

ディスポーザーの場合、機器のメンテナンスは部品修理を含めても、年に1回程度の作業で済む点も手軽です。
エコ・環境負荷
生ごみ処理機とディスポーザーにおけるエコ性能や、環境への負担を確認しておきましょう。
機器 | 生ごみ処理機 | ディスポーザー |
---|---|---|
二酸化炭素排出量 | 【バイオ型】少ない 【乾燥型】多い | ほぼなし |
消費電力 | 【バイオ型】170W/h 【乾燥型】800W/h | 320~480W/h |
水道使用料 | なし | 300~400円/月 |
排水処理 | なし | 地域による |
二酸化炭素については、生ごみ処理機は微生物の呼吸や燃焼により発生しますが、電動でファンを回すだけのディスポーザーはほぼ発生しません。
消費電力は時間単位当たりで見ると、生ごみ処理機の乾燥型が一番高く、次にディスポーザー、最後にバイオ型となります。ただし稼働時間を考えるとディスポーザーは1分ほどで処理が終わるため、ほとんど電力を消費しません。
水道使用料と排水処理について、生ごみ処理機は水道に直結せず不要です。ディスポーザーは水道を用いて排水も行うため、水道使用料と排水処理費用はかかりますが、月額1,000円未満のため、家計への影響はほぼなしです。
生ごみ処理機とディスポーザーの導入にかかる費用の違い

生ごみ処理機とディスポーザーの導入にかかる費用を確認しましょう。
種類 | 導入にかかる費用(税込) |
---|---|
生ごみ処理機 | 本体価格:30,000~150,000円 工事費用:なし 合計:30,000~150,000円 |
ディスポーザー | 本体価格:45,000~110,000円 工事費:50,000~80,000円 合計:95,000~110,000円 |
生ごみ処理機は本体購入後、空きスペースに置いて電源を挿せば利用できるため、工事費用はかかりません。

ディスポーザーは本体購入後に水道の工事も必要なため、工事費を含めると最低でも95,000円ほど必要です。
導入費用だけで見ると生ごみ処理機の方がお得に思えます。
しかし、生ごみ処理機は1ヶ月ごとにメンテナンスが必要で、電気代を含め月々1万円前後かかります。一方、ディスポーザーは年に1回のメンテナンスでよくて、月額費用も数百円の水道使用料のみです。
したがって、ディスポーザーの場合、約半年使えば生ごみ処理機より総コストが少なくなるので、出費を抑えたい方はディスポーザーを選びましょう。
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生ごみ処理機とディスポーザーの違いを比べた時のメリット・デメリット

生ごみ処理機とディスポーザーの違いを比べた場合の各メリット・デメリットについて確認しておきましょう。
生ごみ処理機のメリット・デメリット
生ごみ処理機とディスポーザーを比較した場合の、生ごみ処理機のメリット・デメリットは以下の通りです。
生ごみ処理機のメリット | 生ごみ処理機のデメリット |
---|---|
・設置や導入費用が安い ・設置場所を選べる | ・ランニングコストが高い ・生ごみ処理の時間が長い ・生成物処理の手間がかかる ・臭いや衛生面が気になる |
生ごみ処理機は工事が不要で、導入費用が安く抑えられます。また、電源さえあれば設置場所を選べるため、空きスペースがある場合すぐに導入可能です。

一方で月1回の定期的なメンテナンスや電気代を考慮すると、ディスポーザーより生ごみ処理機の方が、ランニングコストが高くなりがちです。
生ごみ処理機の処理方法はバイオ式・乾燥式があり、いずれもディスポーザーより処理時間が長くなります。
したがって、生ごみを長時間処理層に留めるため、特に夏場は臭いや衛生面への注意が必要です。
ディスポーザーのメリット・デメリット
今度は、生ごみ処理機とディスポーザーを比較した場合の、ディスポーザーのメリット・デメリットを確認しましょう。
ディスポーザーのメリット | ディスポーザーのデメリット |
---|---|
・ランニングコストが安い ・生ごみ処理の時間が短い ・臭いや衛生面が気にならない | ・工事費がかかる ・設置場所は選べない |
ディスポーザーは1回あたりの処理が30~60秒で終わり、処理された生ごみはそのまま排水処理されるため時間や手間がかかりません。
ディスポーザーはシンクにごみを留めないため、夏場でも比較的臭いや雑菌が気にならず、衛生面では生ごみ処理機より優れています。
一方で、設置場所は水道管と直結させなければならず、工事が必要なため、ディスポーザーの方が生ごみ処理機より導入費用は高くなりがちです。
【住居タイプ別】生ごみ処理機とディスポーザーはどちらがおすすめ?

一戸建て・集合住宅など、住宅タイプごとに生ごみ処理機とディスポーザーのどちらがおすすめか確認しましょう。
一戸建ての場合
一戸建ての場合、家以外の駐車場・庭・裏口まわりなど、フリースペースがあるなら生ごみ処理機を問題なく置けます。

ただし、住居人数が多かったり庭が狭かったりして設置場所がない場合、置き場の工夫が必要です。
ディスポーザーの場合、スペースは関係なくシンク下に設置するだけでよく、一度工事すれば工事前までと変わらず過ごせます。
ただし、賃貸の場合ディスポーザーは原状復帰工事が必要なため、事前に物件オーナーへ許可を取りましょう。
また、ディスポーザーの設置は法的に禁止されておらず罰則規定はないものの、鎌倉市・国分寺市・所沢市・川越市・札幌市など、一部の地域で条例により禁止されています。
ディスポーザーを設置する場合は、自治体への届出が必要かどうか事前に確認しましょう。
集合住宅・マンションの場合
集合住宅・マンションに生ごみ処理機を置く場合、一戸建てと比べて設置場所の確保が難しかったり、臭いを原因として隣人問題が起こりやすかったりする点が課題です。
一方で、ディスポーザーであればシンク下に設置する工事が必要なだけで、衛生面や臭いの問題はほとんど発生しません。
ただし集合住宅・マンションの場合も賃貸であればトラブルを避けるため、事前に物件オーナーへの許可を取るべきです。自治体への届出も必要かどうか事前に確認しましょう。
生ごみ処理機・ディスポーザーはどれくらい使い続けられる?

一般的に生ごみ処理機よりディスポーザーはランニングコストを抑えられますが、総費用の観点から、そもそも各製品をどれくらい使い続けられるか気になる方も多いと思います。
生ごみ処理機とディスポーザーの寿命を確認しておきましょう。
機器 | 生ごみ処理機 | ディスポーザー |
---|---|---|
寿命 | 7~10年 | 7~10年 |

使用頻度や使用状況によっても変動しますが、生ごみ処理機とディスポーザーの寿命はいずれも7~10年が目安です。
したがって、買い替える頻度はどちらの製品もほぼ同じなので、選ぶとしたらランニングコストや設置場所など、別の観点で選びましょう。
また、10年を超えて生ごみ処理機やディスポーザーを使用している場合、各部品の劣化から急に故障して生ごみを処理できなくなるリスクがあります。
10年以上同じ生ごみ処理機やディスポーザーを使用し続けているなら、トラブルを避けるためにも交換を検討しましょう。
生ごみ処理機とディスポーザーの違いを理解して適したものを選ぼう

生ごみ処理機とディスポーザーは、それぞれメリット・デメリットがあるので、ご家庭のスペースや人数、導入費用やランニングコストなどを考慮して適した製品を選びましょう。
特に生ごみ処理機の場合、処理時に臭いが発生し近隣住民とのトラブルになりがちです。集合住宅・マンションではディスポーザーの設置をおすすめします。

ディスポーザーの設置を検討されている場合、まずは物件オーナーに許可を得たうえでミズテックにご相談ください。
ミズテックでは専門スタッフが豊富な経験をもとに、ご家庭に最適な機種をご提案します。また、工事からアフターサポートまで一貫して対応するので安心です。
相談・見積もりは無料で24時間365日受け付けているので、お気軽にご連絡ください。