「シャワーの水圧が弱くなったけど、原因は何?どうすれば直る?」
いつも通りに使っていたはずのシャワーの水圧が弱くなり困っている方も多いでしょう。
この記事では、シャワーの水圧が弱くなる原因4選に加え、マンションならではの原因2選、水圧を上げる対策5選をお伝えします。
また、水圧を上げるのにかかる費用目安や、水圧が強すぎるケースの対処法もお伝えするため、シャワーの水圧に関するトラブル全般に対処できます。
この記事が、シャワーのトラブルに悩んでいる方のお役に立てば幸いです。
目次
シャワーの水圧が弱くなる原因4選
まずは、シャワーの水圧が弱くなる主な原因を4つ見ていきましょう。
水圧が弱い症状が水漏れや給湯器の故障の場合もあるため、注意が必要です。
シャワーヘッドやストレーナーの詰まり
シャワーの水圧が弱くなる原因としてはまず、シャワーヘッドやストレーナーの詰まりが考えられます。
シャワーヘッドはシャワーにおいて水やお湯が出てくる先端の箇所です。
これらが目詰まりしていることで、水やお湯が出にくくなり、水圧が弱くなるケースも多いです。
ストレーナーは水に含まれたゴミなどを取り除くためのものですが、長年使っているうちに不純物やゴミ、サビなどが蓄積して詰まってしまうものです。
シャワーの水圧が弱くなる原因として第一に考えられるもののため、水圧が弱い場合にはまずシャワーヘッドを点検しましょう。
水漏れ
シャワーの水圧が弱くなる原因としては、水漏れも考えられます。
シャワーホースや水道管などが経年劣化によって水漏れしている場合、通常よりもシャワーから出るお湯の量が少なくなり、水圧も弱まることがあります。
水漏れ箇所を特定するのが難しいことも多いため、他の部分に原因がなさそうな場合には、水道業者に連絡をするのが得策です。
https://mizu-tech.co.jp/blog/blog/12508/
元栓や止水栓が閉まっている
元栓や止水栓が閉まっていることで、シャワーの水圧が弱まるケースもあります。
元栓や水栓の閉まり具合によっても水量・水圧は変わるものですが、元栓や止水栓がしっかり開いていない場合や点検時などに閉めたままにした場合、水圧が弱くなってしまいます。
また、止水栓は浴槽の近くや洗面台の下などにあることが多いです。
開けづらい場合にはドライバーなどを使って開けることも可能なため、閉まっている場合には開栓して水圧を確かめましょう。
なお、元栓は基本的に全開にして使用します。
給湯器の容量不足・故障
水圧が弱い原因がここまでお伝えしたものでない場合、給湯器の容量不足や故障も疑いましょう。
給湯器は容量によって一度に使える湯量が異なるため、小さい号数の給湯器の場合、複数箇所で同時にお湯を使用した際に水圧が弱まります。
他に原因が見当たらず、給湯器の故障が疑われる場合には、ご自身で改善するのは難しいでしょう。
早急に専門業者に連絡をし、点検・修理をしてもらってください。
シャワーの水圧がマンションで弱い原因2選
続いて、マンションでシャワーの水圧が弱い原因を2つ見ていきましょう。
マンション特有の原因に注意し、適切に対処してください。
マンションの給水設備の故障
マンションでシャワーの水圧が弱い場合、マンションの給水設備の故障も考えられます。
マンション自体の給水設備になんらかの問題が発生している場合、ご自身で水圧を戻すのは難しいです。
給水設備を勝手にいじるのは規約違反に当たるケースがほとんどのため、管理会社や大家さんなどに連絡をしましょう。
その上で、業者による点検や修理を受けて、原因を特定してください。
高層階でもともと水圧が弱い
マンションでシャワーの水圧が弱い原因としては、高層階のためにもともと水圧が弱いことも考えられます。
マンションでは、重力給水方式という給水方法が採用されることも多いです。
この方式においては、上層階は水圧が弱くな傾向にあります。
この方式のマンションで高層階にお住まいの場合、何もせずに水圧を上げるのは難しく、方式を変更したり低層階に引っ越したりするのも現実的ではありません。
そのため、水圧の強いシャワーヘッドに買い替えるなどの対策を取るのがおすすめです。
シャワーの水圧を上げる対策5選
シャワーの水圧が弱くなる主な原因が分かりました。
シャワーの水圧が弱い場合には、原因ごとに適切な対処法を実施する必要があります。
ここでは、シャワーの水圧を上げる対策5選を見ていきましょう。
他の場所でお湯を使わない
シャワーの水圧を上げるためにはまず、他の場所でお湯を使わないという対策が有効です。
シャワーの水圧が弱い原因の一つに、複数箇所でのお湯の同時使用が挙げられます。
給湯器の容量が小さく同時にお湯を使う場面の多い家庭では、この原因によりシャワーの水圧が弱いケースも多いです。
同時使用で水圧が弱い場合には、給湯器の号数を上げる対策もおすすめですが、費用面が気になる方も多いでしょう。
費用をかけずに行える対策としては、家族内で話し合うなどしてお湯の使用時間を工夫し、同時使用を避けてシャワーの水圧を上げる対策がおすすめです。
シャワーヘッドの交換
シャワーの水圧を上げるためには、シャワーヘッドの交換も有効です。
水圧はシャワーヘッドの種類やシャワーヘッドの目詰まり・劣化などによっても異なります。
特に下記のような特徴のシャワーヘッドに交換することで、水圧を上げられる可能性が高いです。
- 散水板の穴が細かく、かつ少ないもの
- お湯が直線的に出るもの
具体的な商品が分からない場合には、通販で「加圧/増圧 シャワーヘッド」と検索したり量販店で尋ねたりするのも一つの手です。
昨今では水圧を上げられると同時に節水にも役立つシャワーヘッドも登場しているため、シャワーヘッドの交換によって節約を実践するのもおすすめとなります。
フィルターの掃除
シャワーの水圧を上げる対策としては、フィルターの掃除も挙げられます。
既述の通り、シャワーの水圧が弱い原因にはシャワーヘッドやストレーナーの目詰まりも含まれます。
フィルターを掃除する際には、歯ブラシと中性洗剤を用意し、洗剤をつけた歯ブラシで分解したフィルターをこするだけです。
定期的に掃除している場合にはブラシによる掃除のみで目詰まりを予防できますが、掃除を長期間していない場合には、汚れが落ちにくいでしょう。
汚れが落ちにくい場合には、クエン酸を溶かしたお湯にヘッドやストレーナーを数時間つけてから掃除を行うのがおすすめです。
元栓や止水栓の調整
シャワーの水圧を上げるためには、元栓や止水栓の調整も行いましょう。
見落としがちな原因ですが、栓を緩めるだけで水圧を改善できる可能性も高いため、費用のかからない対策の一つとして確実に行いましょう。
止水栓が開けづらい場合には、ハンドルやドライバーなどを使ってみるのもおすすめです。
なお、元栓は基本的に全開にしてください。
業者に給湯器の修理・交換を依頼
ここまでお伝えした対策を施してもシャワーの水圧が上がらない場合は、給湯器専門業者に給湯器の修理・交換を依頼してください。
シャワーの水圧が弱くなった原因としては、経年劣化や誤った使い方に伴う給湯器本体の故障も挙げられます。
給湯器本体が壊れている場合は、業者に点検をしてもらった上で、修理または交換に進む形となります。
故障した給湯器をそのまま使っていると故障を悪化させたり、光熱費がかさんだりするケースも多いです。
水圧に違和感を感じた際には、できるだけ早急に業者に連絡をするのが得策と言えます。
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シャワーの水圧を上げる際にかかる費用
シャワーの水圧を上げるための対策が分かりましたが、なかには費用の発生する対策も含まれています。
シャワーの水圧を上げる際にかかる費用3項目を確認してください。
シャワーヘッドやパッキンの交換費用
シャワーヘッドやパッキンの交換をご自身で行う場合、5,000~15,000円ほどの費用がかかります。
交換に必要なのはヘッド・ホース本体およびパッキンに加え、レンチなどがあれば十分です。
したがって、交換費用のほとんどはシャワーヘッド本体にかかる費用であり、商品によって費用には差が出ます。
1万円前後で水圧を上げ、かつ節水にも役立つシャワーヘッドを購入することも可能なため、チェックしてみてください。
なお、業者に交換を依頼する場合には本体価格に加えて7,000〜9,000円ほどの作業費が発生します。
水栓交換費用
水栓交換費用の相場は、浴室の混合水栓の場合で15,000〜40,000円となっています。
なお、水道管の修理費用は、水漏れに伴う一部の簡単な修繕であれば3,000~12,000円ほどで行えるケースが多いです。
ただし、修繕箇所が多い場合や配管を丸ごと交換する場合には数万円〜十数万円の費用がかかることも多いです。
給湯器の修理・交換費用
給湯器の修理費用は、簡単な修理の場合7,000~20,000円ほどで済ませられるケースもあります。
ただし、内容によっては5万円以上の高額な費用が発生するケースもあり、交換の方が割安となるケースも多いです。
給湯器の交換は種類・機種によっても大きく異なりますが、15万円〜で交換できる給湯器もあれば、30〜40万円以上かかる給湯器もあります。
希望する種類によっても異なるため、信頼できる給湯器交換業者に見積もり相談を依頼してみましょう。
シャワーの水圧が強すぎる原因と対処法とは?
シャワーの水圧が弱くなって困っている方が多い一方で、一部には突然シャワーの水圧が強くなりすぎて困っている方もいるでしょう。
シャワーの水圧が強すぎる主な原因とその対処法は、下記の通りです。
- シャワーの水圧を弱めていた不具合が解消された
→問題なければそのまま使用or止水栓を締める - 穴の小さい節水タイプのシャワーヘッドを使い始めた
→シャワーヘッドのモードと調節するor水圧の弱いシャワーヘッドに替える - 止水栓が開きすぎている
→止水栓をややきつく締める - 給湯器の容量が大きすぎる
→容量の小さい給湯器に買い替える
上記を参考に、原因を特定した上で適切な対処法を施してください。
なお、給湯器の容量が大きすぎて水圧が強い場合には、容量の小さいものに買い換えることで光熱費も節約できる点がメリットです。
原因が分からない場合やご自身で対処できない場合には、水道業者や給湯器専門業者に気兼ねなく相談しましょう。
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シャワー水圧でよくある質問
最後に、シャワーの水圧に関してよくある質問3点をチェックしましょう。
一般的なシャワーの水圧目安と測り方は?
一般的なシャワーの水圧目安は、0.2〜0.4MPaです。
水圧の測り方としては、下記の2つの方法があります。
- 水の流れ方で判断:シャワーヘッドからホースを取り外し、洗面台にホースから水を流す。
0.2MPa以上の水圧があれば、水面から水が飛び跳ねる。
0.05~0.10MPaだと、ゆっくりと水が溜まる。
- 流数量で判断:2Lのペットボトルが一杯になるまでの時間で測定する。
水圧と秒数の目安は下記の通り。
水圧 | 2Lが一杯になるまでの秒数 |
0.05MPa | 16秒 |
0.10MPa | 9秒 |
0.20MPa | 6秒 |
0.30MPa | 5秒 |
水圧が弱すぎると感じる場合には、上記の測り方も参考にした上で水圧の調節を行ってください。
エコキュートのシャワーの水圧は弱い?
エコキュートの水圧は、一般的なガス給湯器に比べると弱い傾向にあります。
ガス給湯器の水圧が水道水そのままであるのに対し、エコキュートは減圧弁で水圧を下げて使用するタイプです。
目安としてはガス給湯器の約1/3ですが、普段の使用に際してレベル・ストレスを感じるレベルではありません。
エコキュートの水圧が弱いと感じている場合には、パワフル高圧タイプのエコキュートに買い替えるのも一つの手です。
マンションでシャワーの水圧を上げるのは許可が必要?
賃貸のマンションやアパートにお住まいの場合は、水圧を上げるために許可なしでシャワーや給湯器を交換することはできません。
また、水圧の弱い原因がご自身の過失ではない場合、水圧を上げるための費用を負担しなくてもいいケースも多いです。
賃貸マンション・アパートで水圧を上げたい場合には、必ず管理会社や大家さんに連絡を入れてください。
シャワー 水圧 まとめ
この記事では、シャワーの水圧が弱い原因と対処法を見てきました。
シャワーの水圧が弱い場合の原因には、ヘッドの目詰まりや水漏れなどさまざまなものがあります。
違和感を感じた場合には、下記の対処法を実践してみてください。
- 他の場所でお湯を使わない
- シャワーヘッドの交換
- フィルターの掃除
- 元栓や止水栓の調整
- 業者に給湯器の修理・交換を依頼
シャワーの水圧が弱い原因が給湯器にある場合、給湯器専門業者に点検・修理を依頼するのがおすすめです。
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