「長期間家を空ける時って、エコキュートはどうすればいいの?」
家族で1ヶ月ほど家を空ける予定が控えており、長期不在時のエコキュートの扱いに悩んでいる方も多いでしょう。
この記事では、長期不在時のエコキュートの状態を踏まえ、家を空ける際に行うべき設定方法・対処法をお伝えします。
設定時の注意点や帰宅時の対応も分かるため、この記事を読めば長期不在後も安全にエコキュートを使うことができます。
この記事が、エコキュートの扱いについて悩んでいる方のお役に立てば幸いです。
目次
長期不在時のエコキュートの状態とは?
長期不在時のエコキュートの正しい設定を知るためにはまず、長期的に放置するとどんな状態になるのかを知っておきたいものです。
実は、長期不在時にエコキュートを放置しておくと、思わぬデメリットが発生してしまいます。
自動的に保温と沸き上げが行われる
長期不在時にエコキュートの設定を変えずに放置すると、自動的に保温と沸き上げが行われます。
エコキュートの電源がONでタンクに水が入っている限り、毎日水を温め直す動作が行われるのです。
タンク内の水が沸騰して蒸発すると、減った分の水を注ぎ足して再度沸騰させます。
このように、お湯を使っていないにも関わらずエコキュートが稼働し、無駄に水道代と電気代が発生してしまいます。
不在期間が長いほど光熱費がかさむので、あらかじめ設定を変えておくことが重要です。
タンク内の水が不衛生な状態になる
長期不在時のエコキュートでは、タンク内の水が不衛生な状態になる点もデメリットです。
沸き上げが行われずタンク内に水が溜まり続けていると、水垢などが繁殖して水が不衛生になります。
たとえ沸き上げが自動的に行われている場合でも、何度も再沸騰したお湯になったり古いお湯と混ざった不衛生なお湯になったりします。
このようにタンクに貯まり続けたお湯は入浴には適さないため注意が必要です。タンクの水を結局捨てて水道代を無駄にするのを防ぐためにも、前もって対策をしておきましょう。
長期不在時に行うべきエコキュートの設定・対処法
長期不在時にエコキュートを放置しておくのは、経済的にも衛生的にもデメリットがあると分かりました。
続いて、長期不在前に行うべきエコキュートの設定・対処法をご紹介します。
電源をオフにする
長期不在前にはまず、エコキュートの電源をオフにしましょう。
オフにすることで沸き上げを含むエコキュートの自動的な動作を防げます。
長期不在時に余計な光熱費がかかるのを防ぐためにも、エコキュートの電源をオフにしてから家を空けるのが得策です。
水抜きを行う
長期不在時には、エコキュートの水抜きを行うことも重要です。
水抜きを行っておくことで、水が不衛生な状態でタンク内に溜まり続けるのを防ぐことができます。
また、冬場には凍結防止にもつながるため、水抜きは欠かせません。具体的な水抜きの手順は、下記の通りです。
- 浴槽を空にしてから追い焚きをして、追い炊き配管内のお湯を空にする
- 貯湯タンクの「漏電遮断器(漏電ブレーカー)」をOFFにする
- 混合水栓のお湯側と水側を開き、お湯が出なくなるまで排水する
- 混合水栓の水側を閉める
- エコキュートの給水元栓を閉める
- 逃がしを開ける
- 排水栓を開き、排水します
- 混合水栓のお湯側を閉める
- 貯湯ユニットの水抜き栓と非常用取水栓を緩め、ストレーナーを外す
- ヒートポンプユニットの水抜き栓を緩める
- 開いた栓をすべて閉じ、排水栓を最後に閉める
- 逃がし弁を閉める
家を長期的に空ける際は下記の手順で水抜きを行い、エコキュートの電源も切りましょう。
長期不在から帰ってきた時の対処手順2ステップ
長期不在時のエコキュートの扱い方としては、帰宅時の対処法も知っておきたいものです。長期不在から帰ってきた時の対処を2つの手順でお伝えします。
タンク内に水を貯める
長期不在から帰ってきた時はまず、タンク内に水を貯めます。タンクが満タンになるまで水を張りましょう。
エコキュートの電源を入れ給湯を行う
タンクに水を張ったら、エコキュートの電源を入れてお湯を作ります。
長期不在後、タンクが空の状態からお湯を使えるようになるまでは4~5時間かかるケースが多いです。
帰宅後すぐにお湯が使えないのは不便ですが、経済面・衛生面を考慮すると既述の対策を行う方がおすすめです。
すぐにはお湯が使えないことを念頭に、具体的な手順は機種ごとの取扱説明書も確認して給湯を行いましょう。
一週間ほど不在にする時のエコキュートの設定・対処法
既述の対処法は1ヶ月以上の長期不在時が対象です。一週間ほど不在にする際のエコキュートの設定・対処法はやや異なります。
沸き上げ休止設定を行う
一週間ほどの短期不在時は、沸き上げ休止設定を行いましょう。
沸き上げ休止設定は、設定した期間のみ沸き上げを停止し、帰宅日に合わせて沸き上げを再開する設定です。
多くのエコキュートで最長15日間はリモコンの設定のみで沸き上げを停止することが可能です。
電源を切らずに沸き上げ休止設定のみを行うことで、帰宅後すぐにお湯を使うことができます。
設定できない機種は長期不在時の対応を行う
沸き上げ休止設定ができるかどうかは機種によって異なります。
沸き上げ休止設定ができない機種では、長期不在時同様の対応を行いましょう。
あらかじめ沸き上げ休止設定が可能かどうか、どのくらいの日数可能なのかを確認しておくと、家を空ける前にすぐ対応できます。
長期不在時のエコキュートに関する注意点3つ
一週間程度家を留守にする際の対処法が分かったところで、長期不在時のエコキュートに関する注意点を3つ確認しておきましょう。
冬場は凍結する恐れがある
冬場に家を長期間空ける際には、エコキュートが凍結する可能性を理解しておきましょう。
冬場は外気温の影響でエコキュートのタンク内や配管内の水が凍結する恐れがあります。
凍結しても外気温が上がり自然に解凍されることも多いですが、最悪の場合は配管が破裂する危険性もあるため注意が必要です。
冬場に家を空ける際は、タンク内の水抜きはもちろん、配管内の水抜きも行って凍結を防ぎましょう。
戻った日の最初のお湯は捨てる
沸き上げ設定を行った場合、長期不在から戻ってすぐにお湯を使うことが可能です。
しかし、最初に出てくるお湯は時間が経っており不衛生な状態のため、使用には注意が必要です。
飲用には使わず、シャワーなどに使用する場合も、1~2分程度お湯を捨ててから使用しましょう。
1~2日家を空ける場合の対策は異なる
1~2日家を空ける場合は、水抜きや沸き上げ休止などの対策を行う必要はありません。
帰宅後お湯が沸くまでに数時間待たないといけないため、頻繁に数日間の出張や旅行に行く方にとっては不便でしょう。
あくまで家を留守にする期間や頻度、ライフスタイルなどに合った対策を適宜行ってください。
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長期不在 エコキュート まとめ
この記事では、長期不在時のエコキュートの扱いについて詳しく見てきました。
1ヶ月以上の長期不在時には、エコキュートの水抜きをして電源を切りましょう。
1~2週間程度の不在で沸き上げ休止設定を活用できる機種であれば、日数に合わせた設定を行ってください。
長期不在に際してはエコキュートの水が不衛生になったり凍結したりなどのトラブルも付き物です。
気になる点な不安な点がある方は、多種多様なエコキュートを取り扱うミズテックにご相談ください。