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エコキュートの薄型とは?寸法・価格やデメリットも理解して快適なオール電化ライフ

エコキュートの薄型とは

「薄型と角形の違いって何?」
「どうエコキュートを選べばいいの…?」

そうお悩みではありませんか?

エコキュートの種類は思っているよりも多いです。

初めての導入となるとどれにすればいいのか悩みますよね。

そこで今回は、薄型エコキュートについて詳しく解説します!

角型との違いについても紹介するので、この記事を読めばエコキュートを薄型にすべきか・角型にすべきか悩むことはもうありません。

それでは早速、薄型エコキュートの大きさ・角型との違いについてご紹介していきます。

薄型エコキュートの寸法|角型と比較して約30cm短い

薄型エコキュートの寸法

メーカーごとに差異はありますが、薄型のエコキュートの寸法は概ね「幅1,070mm〜1,120mm、奥行き430mm〜440mm」です。

角型と比較すると幅が長く、その分奥行きが短くなっています。

例として、ダイキンのXシリーズの460Lで角型と薄型のサイズを比較してみます。

ダイキン/Xシリーズ

角型(EQX46WFV)

薄型(EQX46WFTV)

高さ

2,175mm

2,173mm

横幅

630mm

1,075mm

奥行き

730mm

438mm

このように、高さは薄型と角型でほとんど変わりませんが、横幅と奥行きには大きな違いがあります。

奥行きは角型と薄型で約30cmの違いがあるため、隣の家との距離が近い場合にもエコキュート設置の選択肢を持つことができます。

薄型エコキュートの2つのメリット|狭い場所でもエコキュートを

薄型エコキュートの2つのメリット

一般的には角型が選ばれるエコキュートですが、薄型にも2つのメリットがあります。

それぞれの薄型エコキュートのメリットについて詳しく解説していきます。

スペースが狭くても設置可能

薄型エコキュートのメリット1つ目は、スペースが狭くても設置可能ということです。

前述の通り、都市部などでは隣の家との距離が非常に狭いことが往々にしてあり、角型のエコキュートでは設置することができない場合があります。

しかし、薄型のエコキュートであれば角型と比べて奥行きが20cm〜30cm程度短いので設置できる可能性が高くなります。

また、角型を置くスペースはあるものの置いてしまうと通路を塞ぐことになってしまうといった場合にも薄型のエコキュートは最適です。

設置スペースがなくオール電化を諦めようかと考えていた方、角型を設置すると邪魔になってしまうという方は薄型のエコキュートを選択肢に入れてみましょう。

景観を損なわないデザイン

薄型エコキュートのメリット2つ目は、景観を損なわないデザインであるということです。

正方形に近い形状の角形に比べて薄型のエコキュートは細長くスマートな形状をしているため圧迫感が少なく、家の景観を損いません。

特に、玄関先や庭先にエコキュートを設置しなければならない場合には角型はどうしても目立ってしまう恐れがあります。

しかし、奥行きが角型と比較して短い薄型のエコキュートであれば存在感を主張しにくくなり、家の景観を大きく損なうこともありません。

また、一部メーカーからはデザイン製に優れた薄型エコキュートが販売されています。

目につく場所にエコキュートを設置しなければならない場合には、薄型を選択肢に入れてもいいでしょう。

薄型エコキュートの3つのデメリット|角型と比較すると本体価格も電気代も高くなる

薄型エコキュートの3つのデメリット

薄型エコキュートには2つのメリットがある一方で、3つのデメリットもあります。

それぞれの薄型エコキュートのデメリットについて詳しく解説していきます。

角型よりも価格が高い

薄型エコキュートのデメリット1つ目は、薄型エコキュートは角型よりも価格が高いということです。

例えば、既出のダイキンXシリーズ460Lの角型「EQX46WFV」と薄型「EQX46WFTV」を価格.comで価格を調べたところ以下のような結果になりました。

 

角型「EQX46WFV」

薄型「EQX46WFTV」

価格

303,000円

332,400円

角型と薄型の価格差

+29,400円

(2022年7月5日現在)

ダイキンのXシリーズでは薄型は角型と比較して29,400円高い結果となりました。

このように、各メーカーともに薄型のエコキュートは角型と比較して実売価格で10%程度、価格にして3万円〜5万円程度高い傾向にあります。

これは、前述したように角型のエコキュートが貯湯タンク1缶に対して薄型は貯湯タンクが2缶に分かれていることが大きな要因です。

また、薄型は角型と比較して生産量が少ないということも要因としてあるでしょう。

価格面から考えれば、角型のエコキュートを設置できるスペースがあるのであれば薄型を選択する方は限られるようです。

(参照:価格.com

選択できるラインナップが少ない

薄型エコキュートのデメリット2つ目は、選択できるラインナップが少ないということです。

エコキュートにはフルオートやセミオート、給湯専用など家庭の状況や予算に合わせて機能を選択することができますが、薄型については各メーカーともフルオートタイプのみのラインナップです

また、メーカーによっては460Lがなく370Lのみといったケースもあります。

例えば、ダイキンでは2022年7月現在で10商品のエコキュートがラインナップされていますが、そのうち薄型は2商品のみです。

また、パナソニックでは2022年7月現在で29商品がラインナップされていますが、薄型はWシリーズとHシリーズの3商品となっています。

以下は各メーカーの2022年7月現在のエコキュートの商品数とその中での薄型の商品数を比較したものです。

商品数は一般地・寒冷地は分けていますが、容量は分けず計算しています。

また、コンパクトエコキュートについては薄型にはカウントしていません。

 

パナソニック

ダイキン

三菱

日立

コロナ

商品数

29

10

11

11

25

うち薄型

3

2

2

1

2

このように、薄型エコキュートは各メーカー1商品〜3商品のラインナップとなっています。

また、商品によっては容量が300Lしか選択肢がないなどさらに限定される場合もあります。

薄型の場合には希望していたエコキュートにできない可能性があるということは考慮しておかなければなりません。

保温効率が悪い

薄型エコキュートのデメリット3つ目は、保温効率が悪いということです。

エコキュートは全機種に「年間給湯保温効率」という保温効率を表す数字があり、この数字が高いほどパフォーマンスがいいということになります。

例えば、この記事中にたびたび登場しているダイキンのエコキュートXシリーズですが、角型「EQX46WFV」の年間給湯保温効率が3.5なのに対して、薄型「EQX46WFTV」の年間給湯保温効率は3.0です。

両者では0.5程度の差がありますが、これは年間の電気代で約5,000円に相当します

その他のメーカーでも同様の機種の角型、薄型を比較した場合には、年間給湯保温効率は0.5前後の差があります。

つまり、本体代金が角型よりも薄型の方が高いだけでなく、保温効率の差から電気代も薄型の方が高くなるということです。

ただし、これは角型と薄型のエコキュートを比較した場合であり、光熱費の安さなどエコキュート自体のメリットが薄型にすることで失われてしまうということではないということは忘れてはいけません。

メーカー別薄型エコキュートのラインナップ|寸法や年間給湯保温効率まで

各メーカーの薄型エコキュートを紹介していきます。

各エコキュートの価格は2022年7月5日現在の価格.comから調べた商品本体価格であり、業者によって本体価格や作業費用は異なります。

パナソニック製の薄型エコキュート

パナソニックの薄型エコキュートのラインナップはWシリーズのパワフル高圧薄型フルオートとWシリーズ・Hシリーズの薄型フルオートの3商品です。

それぞれの薄型エコキュートに370Lと460Lがラインナップされており、家族構成や必要な機能によって選択することができます。

例えば、シャワーの湯量に不安がある場合には、「パワフル高圧」にすることで2階や3階などでも湯量の多い勢いがあるシャワーが体感できます。

また、そんなに多くの機能は必要ないという場合にはHシリーズの薄型フルオートもいいかもしれませんが、年間給湯保温効率が少し低いということは考慮しておきましょう。

名称

Wシリーズ

パワフル高圧薄型フルオート

Wシリーズ

薄型フルオート

Hシリーズ

薄型フルオート

タンク容量

460L/370L

460L/370L

460L/370L

貯湯ユニット寸法

460L:2199×1078×440mm

370L:1843×1078×440mm

460L:2199×1078×440mm

370L:1843×1078×440mm

460L:2199×1078×440mm

370L:1843×1078×440mm

年間給湯保温効率

3.0

3.0

2.8

仕様地

一般地

一般地

一般地

主な機能

エコナビ・ECHONET Lite AIF認証対応・AiSEG対応・リズムeシャワー・ZEH対応・パワフル高圧・ふろ自動・追いだき・ダブル湯温コントロール

エコナビ・ECHONET Lite AIF認証対応・AiSEG対応・リズムeシャワー・ZEH対応・ふろ自動・追いだき・ダブル湯温コントロール

エコナビ・ECHONET Lite AIF認証対応・AiSEG対応・ふろ自動・追いだき・ダブル湯温コントロール

価格

460L:457,600円

370L:418,000円

460L:426,800円

370L:385,880円

460L:403,789円

370L:366,552円

ダイキン製の薄型エコキュート

ダイキンの薄型エコキュートのラインナップは、Xシリーズのパワフル高圧薄型フルオートと薄型フルオートのパワフル高圧の2商品です。

それぞれの薄型エコキュートに370Lと460Lがラインナップされており、家族構成や必要な機能によって選択することができます。

ダイキンの薄型エコキュートは2商品ともにパワフル高圧となっており、機能的にも大きな違いはありません。

両製品の大きな違いは省エネ性能にあり、Xシリーズは業界内でも高レベルの省エネ基準を達成しています。

名称

薄型Xシリーズ(パワフル高圧)/フルオート

薄型パワフル高圧/フルオート

タンク容量

460L/370L

460L/370L

貯湯ユニット寸法

460L:2173×1075×438mm

370L:1813×1075×438mm

460L:2173×1075×438mm

370L:1813×1075×438mm

年間給湯保温効率

3.0

2.8

仕様地

一般地

一般地

主な機能

パワフル高圧給湯・ターボ沸きあげ・ツイン給湯・昼間シフト機能・じゃ口閉め忘れお知らせ・ふろ自動・追いだき・マイクロバブル入浴(オプション)

パワフル高圧給湯・ターボ沸きあげ・ツイン給湯・昼間シフト機能・じゃ口閉め忘れお知らせ・ふろ自動・追いだき・マイクロバブル入浴(オプション)

価格

460L:457,600円

370L:418,000円

460L:426,800円

370L:385,880円

三菱製の薄型エコキュート

三菱の薄型エコキュートはSシリーズ薄型タイプとAシリーズ薄型タイプの2商品で、2商品ともフルオートのエコキュートです。

それぞれの薄型エコキュートに370Lと430Lがラインナップされており、家族構成や必要な機能によって選択することができます。

例えば、シャワーの湯量、勢いが強い方がいい場合にはSシリーズを選択する必要があり、また、Aシリーズにはキラリユキープやバブルお掃除、お急ぎ湯はりといった一部機能がありません。

あまり多くの機能が必要ないのであればAシリーズで十分でしょう。

また、三菱電機の薄型エコキュートは他のメーカーと違いタンク容量が460Lではなく430Lということに留意しておく必要があります。

名称

Sシリーズ薄型タイプ/フルオート

Aシリーズ薄型タイプ/フルオート

タンク容量

430L/370L

430L/370L

貯湯ユニット寸法

430L:2150×1120×430mm

370L:2150×1120×430mm

430L:2150×1120×430mm

370L:1900×1120×430mm

年間給湯保温効率

3.0

2.8

仕様地

一般地

一般地

主な機能

ハイパワー給湯・キラリユキープ・バブルおそうじ・あったかリンク・お天気リンクEZ・お天気リンクAI・お急ぎ湯はり・サーモジャケットタンク(貯湯ユニット)・スマホ連携/三菱HEMS

あったかリンク、お天気リンクEZ、お天気リンクAI、サーモジャケットタンク(貯湯ユニット)、スマホ連携/三菱HEMS

価格

430L:239,000円

370L:223,703円

430L:208,563円

370L:189,000円

日立製の薄型エコキュート

日立の薄型エコキュートはフルオート薄型タンクの1商品のみで、460Lと370Lがラインナップされています。

日立製のエコキュートが希望で、なおかつ薄型しか選択できないという場合には以下の商品のみなので、タンク容量を選択するだけです。

フルオートのエコキュートのため、必要な機能はしっかりとそろっています。

名称

フルオート薄型タンク

タンク容量

460L/370L

貯湯ユニット寸法

460L:2250×1090×450mm

370L:1890×1090×450mm

年間給湯保温効率

3.0

仕様地

一般地

主な機能

追いだき・ダブル湯温設定・ふろ湯量節水・ふろ配管自動洗浄・入浴剤対応・汚れガードパネル・耐震クラスB対応

価格

460L:416,000円

370L:384,700円

コロナ製の薄型エコキュート

コロナの薄型エコキュートは高圧力パワフル給湯・薄型・デザインエコと高圧力パワフル給湯・薄型・省スペースの2商品です。

高圧力パワフル給湯・薄型・デザインエコは300Lのみ、高圧力パワフル給湯・薄型・省スペースは370Lと460Lがラインナップされています。

高圧力パワフル給湯・薄型・デザインエコの特徴はなんといってもエコキュートとは思えないデザイン製の高さです。

ただし、300Lのみのラインナップとなっているので家族が多い場合には向きません。

た、価格も高めなので、通常のエコキュートで問題ないという場合には高圧力パワフル給湯・薄型・省スペースを選択しましょう。

名称

高圧力パワフル給湯・薄型・デザインエコ

高圧力パワフル給湯・薄型・省スペース

タンク容量

300L

460L/370L

貯湯ユニット寸法

300L:1620×1090×450mm

460L:2150×1120×430mm

370L:1900×1120×430mm

年間給湯保温効率

3.0

3.0

仕様地

一般地

一般地

主な機能

高圧力パワフル給湯、節水モード、スタイリッシュデザイン、スマートナビリモコンプラス、アプリ対応

高圧力パワフル給湯、節水モード、省スペース設計、スマートナビリモコンプラス、アプリ対応

価格

300L:498,000円

460L:365,831円

370L:326,242円

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まとめ

エコキュートには角型と薄型があり、薄型は角型と比較して奥行きが30cm程度短いため狭い場所でも設置可能です。

デザイン性の高い薄型エコキュートも発売されており、景観を重視する方にもおすすめされています。

しかし、角型と比較して価格が高いことや保温効率の悪さ、ラインナップの少なさといったデメリットもあるので、メリットとデメリットを考慮して選択する必要があります。

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