「ガス給湯器の電気代は年間どのくらい?」
上記のように、ガス代に加えて電気代もかかるガス給湯器の出費が気になっている人もいるでしょう。
この記事ではガス給湯器の電気代に関して、具体的な金額とともに電気代がかかる理由も解説します。
また、ガス給湯器の電気代を節約する方法や、光熱費を抑える裏技もご紹介します。
この記事が、ガス給湯器の高い光熱費について悩んでいる人のお役に立てば幸いです。
目次
ガス給湯器にかかる電気代(待機電力分)は約1,800円|待機電力全体の1/4以上を占める
ガス給湯器にかかる電気代は、待機電力分のみで約1,800円です。ガス給湯器の待機電力にかかる電気代は、下記の計算式で算出されます。なお、給湯器の待機時消費電力は8W、電気代は26円/1kWhとします。
= (8÷1000) [1時間あたりの消費電力kW]× (24時間×365日)[使用時間]×26円 = 約1,822円
そんな待機電力の中でもガス給湯器を含む給湯機器は、待機電力全体の1/4以上を占めています。待機電力の内訳は、下記の通りです。
上記の通り、給湯機器は待機電力全体の1/4以上を占めます。したがって、年間消費電力の約5% (約18日分)のうち1/4以上を占めることになり、これは365日のうち4日分以上に相当します。つまり、1年のうち4日分以上の電力を、ガス給湯器の待機電力のみに使っています。
ガス給湯器に電気代がかかる理由|給湯の工程に分けて解説
続いて、なぜガス給湯器に電気代がかかるのかを、給湯の工程に分けて解説します。
蛇口をひねって水を出す準備をしている時
ガス給湯器の電気代はまず、蛇口をひねって水を出す準備段階で発生しています。
お湯を出すために蛇口をひねると、給湯器の中に水が流れ込みます。この水の流れを「水量センサー」が読み取ることで、給湯器はお湯を沸かす準備を行います。この「水量センサー」を使う際に、電力を使用しており、電気代がかかります。
水を温めている時
水を温めている段階でも、ガス給湯器の電気代が発生しています。
お湯を沸かすためにはガスを燃やす必要がありますが、そのためには送風が必要です。この段階では、バーナーにガスを燃やすために必要な空気を送り込む「ファンモーター(送風機)」が回り出します。続いて、「イグナイター」によって連続した火花を発生させます。これが、室内給湯器が発する「チチチチ」という音です。火花が出ている間に「ガス量制御弁」が開き、ガスと空気を混ぜ合わせた気体がバーナーに送り込まれて、点火します。こうして発生した炎の熱によって、水を温めます。
このように水を温めるために様々な装置が使用されることで、電気代が発生します。
蛇口から出るお湯を調整している時
ガス給湯器を使用する上では、蛇口から出るお湯を調整している時にも電気代が発生しています。
蛇口やシャワーから出るお湯の温度は、「温度センサー」によって常に調整されています。既述の「ガス量制御弁」によって、「操作パネル(リモコン)」で設定された温度になるようにガスの量が調整されています。また、流れる水の量は「水量制御弁」によって調整されています。
このように、蛇口から出るお湯の温度・水量の調整にも様々な装置が働いており、電気代が発生します。
既述の一連の動作はガス給湯器の中において、点火時のほんの短い時間で電気によって行われています。また追い焚きのお湯も、電気で動くポンプによって浴槽から汲み出されます。さらに、寒冷地では水道管の凍結防止用のヒーターを稼働させるためにも、電力を使用しています。
このように、ガスのみでお湯を沸かすだけと思われがちなガス給湯器は様々な場面で電力が使われており、高い電気代がかかります。
ガス給湯器の電気代を節約するには「都度消し」がおすすめ | つけっぱなしはNG
ガス給湯器の節約方法としては、「都度消し」がおすすめです。
ガス給湯器は、実際に使用してお湯を温めている時だけでなく、オンモードにしているだけでも待機電力によって電気代が発生します。オフモードでも電気代がゼロになるわけではありませんが、下記のようにオンモードに比べると電気代を節約できます。
【待機時消費電力】
- オンモード:約8W
- オフモード:約6W
【1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)】
- オンモード:(8÷1000) [1時間あたりの消費電力kW]× (24時間×365日)[使用時間]×26円 = 約1822円
- オフモード:(6÷1000) [1時間あたりの消費電力kW]× (24時間×365日)[使用時間]×26円 = 約1367円
上記の通り給湯器の電源を消している状態では、電源を入れている状態に比べて約455円の節約が可能です。少しでも節約したい人は、ガス給湯器を使用しない時は電源を切る「都度消し」を実践してみてください。
ただし、オフモードでの待機電力も節約しようとしてコンセントを抜くのはおすすめできません。これは、特に冬場に注意が必要なポイントです。
冬場は、ガス給湯器の「水を循環させる凍結防止機能」や「凍結防止ヒーター」によって、配管の凍結を防いでいます。ガス給湯器のコンセントを抜いてしまうと、この凍結防止機能や凍結防止ヒーターが作動しなくなり、給湯器内部に残っていた水が凍結し、管が破裂する恐れもあります。ガス給湯器の電気代は冬場特に高くなりますが節約のためにコンセントを抜くと危険なため、コンセントを抜くのは絶対にやめましょう。
光熱費を抑えるならエコキュートがおすすめ|最大年間17万円以上もお得に!?
光熱費を劇的に減らしたい場合には、ガス給湯器の代わりにエコキュートを導入するのもおすすめです。
ガス給湯器がガスの燃焼によってお湯を作るのに対し、エコキュートは電気と空気熱を利用してお湯を作る「ヒートポンプ」式の給湯機です。エコキュートでは、ヒートポンプで空気の熱を汲み上げて発生させた熱によって水を加熱し、作ったお湯をタンクに貯めます。使用された電気エネルギーの3倍以上もの熱エネルギーを得られるエコキュートは、ガスと電気の両方を消費するガス給湯器よりも効率的にお湯を沸かせます。
都市ガスの場合にランニングコストの安いエコキュートに切り替えることで、下記のように給湯にかかる光熱費を節約することが可能です。
ガス給湯器 | エコキュート |
---|---|
1ヶ月あたり5,000円以上 | 1ヶ月あたり3,000円以下 |
年間60,000円以上 | 年間約30,000円 |
都市ガスよりも高いLPガスを使用した場合には、年間で10~15万円以上の光熱費がかかります。また、北海道などの寒冷地では、LPガスを使用した場合、年間で22万円以上の光熱費がかかることも珍しくありません。使用湯量の多い地域でガス給湯器からエコキュートに切り替えた場合、下記のように年間17万円以上も節約できる可能性があります。
そんなエコキュートにも、下記のようなデメリットがあります。
- 導入費用が高い(30〜70万円程度)
- 設置スペースを必要とする
しかし、ガス給湯器をエコキュートに切り替えることで、年間の電気代を約1/4に削減できます。初期費用はかかるものの、最短4年ほどで機器本体価格差を回収することも可能です。
10年間使用すると、実に50~100万円以上もの節約につながります。
ガス給湯器の高い光熱費に悩んでいる人は、ランニングコストの安いエコキュートを導入して、劇的な節約を実現してみてください。
エコキュートへの交換はミズテックへの依頼がおすすめです!
エコキュートへの交換をご検討される際は、ミズテックに是非ご依頼ください!
もし温水給湯器からエコキュートへ切り替えるとしても、交換費用がかさばってしまうと非常に困ります。またエコキュートは業者によっても販売価格はかなり異なります。
少しでもお得に・安心して交換工事を依頼したい場合は、ぜひミズテックへご相談ください。
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ガス給湯器 電気代 まとめ
この記事では、ガス給湯器の電気代について詳しく見てきました。
- ガス給湯器の電気代は待機電力のみで年間1,800円ほど
- ガス給湯器の電気代を節約するには「都度消し」がおすすめ
- 劇的に光熱費を抑えるには「エコキュート」への交換がおすすめ
- エコキュートを購入・設置するならミズテックへの依頼がおすすめ
この記事が少しでもお役に立つと幸いです。
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