戸建て住宅へのディスポーザー設置は、適切な計画と準備があれば十分に実現可能です。新築時なら設計段階から組み込めるため、スムーズな導入が期待できます。
後付けの場合も、既存の設備状況を確認しながら、適切な工事計画を立てることで対応できます。
ただし、設置にあたっては自治体の許可や設置スペースの確保、排水設備の整備など、いくつかの重要なポイントがあります。
新築と後付けでは必要な工事や手続きが異なるため、それぞれの特徴を理解したうえで検討を進めることが大切です。
この記事では、戸建て住宅でのディスポーザー導入に関する重要な情報をわかりやすく解説していきます。
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目次
戸建て住宅に合ったディスポーザー選びが重要
戸建て住宅でディスポーザーを導入する際は、設置環境に合った適切なタイプ選びが成功の鍵となります。
以下の比較表を参考に、自宅に最適な方式を選択しましょう。
タイプ | 特徴 | 導入しやすさ(戸建て) | 導入しやすさ(マンション) |
---|---|---|---|
機械処理 | ・生ゴミを細かく粉砕 ・処理が早い ・設置工事が比較的容易 | △ | 〇 |
生物処理 | ・微生物で分解 ・環境に優しい ・メンテナンス性が高い | 〇 | △ |
単体 | ・工事が簡単 ・導入コストが低い ・排水処理に不安 | ほとんど認可されない | ほとんど認可されない |
戸建て住宅では、特に機械処理式か生物処理式がおすすめです。単体式は設置は簡単ですが、排水処理能力に限界があり、長期的な使用には適していません。
下水道への負担も大きいため、導入は避けたほうが良いでしょう。
戸建て住宅にディスポーザーを導入するメリット
快適な住環境を実現するディスポーザーは、戸建て住宅での生活を大きく改善してくれます。
ここでは戸建て住宅にディスポーザーを導入するメリットを3つ紹介します。
生ごみの量が減るため処理の手間が少なくなる
ディスポーザーを導入すると、キッチンでの生ごみ処理の手間が大幅に減り、日々の家事負担を軽減できます。
また、生ごみの量が減ることで、ゴミ出しの回数も自然と少なくなります。
廃棄物の削減にも貢献できるため、環境に配慮した暮らしを実践したい方にもおすすめの設備といえるでしょう!
悪臭・害虫の原因となる三角コーナー等が不要になる
キッチンの衛生面で大きな悩みとなる三角コーナーが不要になります。
生ごみを放置することで発生する嫌な臭いや、害虫の発生リスクを大幅に低減でき、シンクを広く清潔に保てるでしょう。
また、水気を含んだ生ごみがゴミ箱の中で腐敗する心配もなくなり、清潔なキッチン環境を保てる!
結果として、快適な台所作業が実現できる環境が整うでしょう。
マンションに比べて設置を検討しやすい
戸建て住宅では、ディスポーザーの設置に関する決定権が自分にあるため、導入がスムーズです。
マンションの場合は管理組合や管理会社の許可が必要で、さらにほかの住戸への影響も考慮しなければなりません。ディスポーザーを使用すると共用の排水設備に影響を与えたり、騒音問題を引き起こしたりする可能性があるためです。
一方、戸建ての場合は、近隣への騒音などの配慮さえすれば、比較的自由に設置を検討できるため、快適な住環境づくりに向けて積極的に取り入れやすい設備と言えます。
戸建て住宅にディスポーザーを導入する際の費用相場
ディスポーザーの導入費用は、新規設置と後付け工事で大きく異なります。
以下の費用相場を参考に、予算に合わせた導入計画を立てましょう。
費用相場 | |
---|---|
ディスポーザー本体価格 | 40,000円~100,000円前後 |
工事費用 | 新規:30,000円前後 後付け:30,000円前後 |
排水処理システム | 新規:200,000円前後 後付け:300,000円前後 |
設置場所の状況や既存の配管状態によって費用は変動するため、複数の業者から見積もりを取ろう!
新築の戸建てにディスポーザーを導入する流れ
新築住宅へのディスポーザー設置は、計画的に進めることで円滑な導入が可能です。
以下の手順で進めていきましょう。
1.自治体にディスポーザー設置の許可を取る
ディスポーザーを一戸建てに設置する際は、まず住んでいる自治体への確認申請が必要です。
地域によっては設置が禁止されているケースもあるため、必ず事前に確認が必要!
設置が認められた場合でも、「維持管理点検契約」を結ぶ必要があります。また、設置後は年に1回の定期点検を受け、ディスポーザーが正常に動作しているかどうかを自治体に報告することが義務付けられています。
2.キッチンスペースなど設置条件を確認して計画を練る
新築時のディスポーザー導入では、キッチンの設計段階から配置を考慮しましょう。
シンク下のスペースには、ディスポーザー本体に加えて排水処理装置の設置スペースも必要となります。
また、電源の確保や給排水管の配置なども考慮して、建築会社と綿密な打ち合わせを行おう!
後々の使い勝手を考えると、作業導線を意識した配置計画が大切です。
3.ディスポーザーの維持管理契約を結ぶ
維持管理契約とは、ディスポーザーの定期的なメンテナンスや点検を行うために、専門業者と締結する契約のことです。ディスポーザーを設置する際に必要不可欠です。
設備メーカーまたは専門の管理会社と契約を結び、定期的な点検やメンテナンスを受けることになります。
これにより、故障の予防や性能の維持が可能となり、長期的な運用をサポートしてくれます。
4.居住エリアの下水道局へ排水設備計画届出を提出する
「排水設備計画届出」は、工事着手前に自治体の下水道課へ提出する必要がある重要な手続きです。
排水設備指定工事店から行われることが多いです。
この届出により、ディスポーザーからの排水が適切に処理されることを下水道局に示す必要があります。
手続きは地域によって異なりますが、一般的に工事着手の7日以上前に提出する必要があります。
5.設置工事を実施する
新築時のディスポーザー設置工事は、キッチン設備の施工と並行して行われます。
標準的な工事期間は2~3日程度です。
本体の取り付けに加え、排水処理装置の設置や配管接続、電気工事などが一連の流れで実施される!
新築工事に組み込むことで、工期への影響を最小限に抑えられるでしょう。
新築・後付けでの戸建てのディスポーザー設置はプロへまず相談!
ディスポーザーの設置は、排水システム全体に関わる重要な工事です。
たしかな施工品質を確保するため、まずは専門業者への相談をおすすめします。新築時の設置と後付け工事では必要な技術や経験が異なるため、それぞれを得意とする業者を選ぶことが大切です。
どこに相談したらいいのか分からない方は「ミズテック」へ相談してみてください。
お客様のご要望や住環境に合わせて、最適なディスポーザーの選定から設置工事までをワンストップで提供いたします。プロの目線で、快適な住まいづくりをトータルサポートさせていただきます。
※内部リンク「ディスポーザー 交換」完成後
戸建てのディスポーザー導入の注意点(デメリット)
ディスポーザーは便利な設備ですが、導入前に把握しておくべき課題もあります。
以下の点を十分に検討しましょう。
- 国内で認可された商品(メーカー)が限られている
- 後付けする場合は排水処理装置や浄化槽の工事がハードルになる
- ディスポーザーで処理できないものがある
- ディスポーザーを動かすために水道・電気料金が高くなりやすい
- 設置後も一年に一度は維持管理点検が必要となる
国内で認可された商品(メーカー)が限られている
ディスポーザーは安全性と性能を確保するため、日本下水道協会による認証制度が設けられています。
設置を検討される場合は、同協会の厳格な基準に適合した認証製品を選びましょう!
認証を受けた製品は、国内メーカーが製造しており、各メーカーの対応機種は以下の通りです。
メーカー | 型番 | ミズテックでの取り扱い |
---|---|---|
テラル | DSP-100H 型 DSP-250HD 型 DSP-75T 型 DSP-75H 型 | × |
LIXIL(リクシル) | DPG 型 DPR 型 DPF 型 | × |
安永エアポンプ | YD130BW 型 YD200BW 型 YD200BWP 型 YD130BWP 型 YD-131 型 | × |
マックス | GD-B181 型 GD-B182-1 型 GD-B182-2 型 | × |
フロム工業 | YS-4000L 型 YS-8100 型 YS-8100L 型 YS-7000L 型 YS-7000LB 型 YS-7000SL 型 YS-7000S 型 YS-7500L 型 YS-7300L 型 | 〇 |
ニッコー | NKD-133 型 | × |
東浜工業 | DSKZG-390B 型 | × |
Panasonic(パナソニック)※ | KD-133 型 | × |
出典: 排水設備等規格適合型式(製品)の一覧(ディスポーザ)
海外製品や認定外の商品は、たとえ性能が良くても使用できないため、選択肢が限られてしまいます。
後付けする場合は排水処理装置や浄化槽の工事がハードルになる
後付けでディスポーザーを導入する場合、排水処理装置・処理槽の設置が必要となり、キッチン下や敷地内にスペースが必要です。
特に生物処理タイプを選ぶ場合は、処理槽が大きく、設置工事も大規模になりがちです。
既存の配管位置によっては、キッチン周りの大幅な改修が必要になることもあり、工事の規模や費用が予想以上に大きくなる可能性があります。
ディスポーザーで処理できないものがある
ディスポーザーを使用する際、処理できるものと処理できないものを確認しなければ、故障につながることもあります。
以下に表でまとめたので、チェックしておきましょう。
処理できるもの | 野菜くず 果物の皮 魚の骨 一般的な生ごみ |
処理できないもの | 大きな骨(牛、豚など) 大きな貝殻(はまぐり、サザエなど) 大きな種(桃、アボカドなど) |
処理できないものを誤って投入すると、故障の原因となるため、日々の使用では適切な分別が重要です。
ディスポーザーを動かすために水道・電気料金が高くなりやすい
ディスポーザーの運転には水と電気が必要で、使用頻度に応じて光熱費が増加します。
一般的な家庭での使用で、月々の追加費用の目安は以下の通りです。
- 電気代:500円~1,000円程度
- 水道代:1,000円~2,000円程度
合計すると月額1,500円~3,000円程度の追加費用を見込む必要があります。
ただし、これは使用頻度や地域の料金体系によって変動するでしょう!
設置後も一年に一度は維持管理点検が必要となる
「ディスポーザ排水処理システムの維持管理等に関する計画書」に基づき、設置後にも一年に一度は維持管理点検が必要です。定期的な点検を行うことで、故障やトラブルを未然に防げます。
維持管理点検では以下のような項目がチェックされます。
- 内部清掃
- パーツの確認
- 動作確認
- 水漏れチェック
作業時間はおよそ1〜2時間で、維持管理点検の費用は10,000円〜15,000円が一般的です。
戸建て住宅の場合、点検の手配は所有者の責任となりますが、設置業者にそのままお願いできるケースが多いです。製品の型番や設置場所の状況を知ってもらっているので、点検をスムーズにおこなえるでしょう。
戸建てへのディスポーザー導入で補助金が出る自治体もある
ディスポーザーの導入時に、居住地域によっては自治体から補助金を受けられる可能性があります。
これは、生ごみの減量化や資源の有効活用を促進する施策の一環として実施されているものです。
たとえば、品川区では本体購入価格の3分の1(1,000円未満切り捨て。上限20,000円)を家庭用生ごみ処理機購入の助成しています。(参考:家庭用生ごみ処理機購入費助成制度)
このような補助制度を活用することで、初期費用の負担を大きく軽減できます。
ただし、補助金制度は地域や年度によって内容が異なり、予算に限りがある場合も多いため、導入を検討される際は早めに自治体へ問い合わせましょう。
また、申請手続きは設置工事の前に完了させる必要があるため、事前の情報収集と計画的な準備が重要です。
戸建てでディスポーザー設置を検討中ならミズテックへご相談ください
この記事では、戸建てでディスポーザーを導入するメリットや注意点などについて解説しました。
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