世帯人数が多いと負担になりがちな食器洗いは、大型ビルトイン食洗機を導入すれば解決します。
この記事では大型ビルトイン食洗機の選び方から導入ステップ、おすすめ機種を紹介します。
毎日の食器洗いから解放されたい方は、必読の記事です。
本記事を読めば自宅キッチンに大型ビルトイン食洗機を導入できるかわかるので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
大型ビルトイン食洗機の概要
大型ビルトイン食洗機の特徴は、収納できる食器数が多いので、まとめて洗浄できる点です。大型ビルトイン食洗機を導入すれば、大量の食器を洗う手間が省け節水・節電にもつながります。
4人以上の家庭を持つ方や、友人や知人を招いて食事会を開く方は、大容量の大型ビルトイン食洗機の導入をおすすめします。
大型ビルトイン食洗機の基本性能
大型ビルトイン食洗機の性能を見ていきましょう。パナソニックのNP-60EF1Wという商品を一例に性能をご紹介します。
商品名 | フロントオープンタイプ ビルトイン食器洗い乾燥機 | |
---|---|---|
機種品番 | NP-60EF1W | |
食器点数 | 約12人分(72点) | |
仕様 | 電源 | 単相200 V |
外形寸法(W×D×H:mm) | 598×575×805~865 mm | |
使用水量(プログラム) | 約15.1 L(汚れレベル2)/約9.7 L(エコ) | |
庫内容積 | 約164 L |
一般的なビルトイン食洗機のサイズは幅45cmで、大型ビルトイン食洗機は横幅が60cmと広いスペースが必要ですが、一度に72点もの食器を洗えるので、効率的に洗浄できる魅力があります。
ビルトイン食洗器が取り付けられるキッチンの条件
ビルトイン食洗機をキッチンに取り付けるには、以下の条件を満たしていないと設置できません。
- キッチンに十分なスペースがある
- セクショナルキッチンではない
- 持ち家に住んでいる
それぞれの条件について詳しく見ていきます。
キッチンに十分なスペースがある
基本性能で紹介した商品でいうと、最低でも横60cm、縦87cm、奥行58cm以上のスペースがないと設置できません。キッチンのキャビネット内部にしっかりと収まるための最低限の条件なので、キャビネット部分の寸法は事前に測っておきましょう。
セクショナルキッチンではない
セクショナルキッチンでないことも必須です。画像のようにコンロの置き台と調理台の高さが異なるセクショナルキッチンだと、十分なスペースを確保できません。
統一された高さのキッチンでの導入を検討しましょう。
持ち家に住んでいる
ビルトイン食洗機を設置するのであれば、持ち家が望ましいです。
賃貸の場合、設置のためには大家さんや管理会社の許可が必要で、許可が得られない場合があります。
設置後に原状回復が求められることもあるため、賃貸の場合は設置を十分に考慮しましょう。
【選び方】大型ビルトイン食洗機を見るポイント6選
大型ビルトイン食洗機を選ぶ際に見るポイントは、以下のとおりです。
- 洗浄能力
- サイズと容量
- 乾燥機能
- 運転音
- 開閉タイプ
- コスト
ここでは大型ビルトイン食洗機選びに失敗しないポイントをお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
洗浄能力
大型ビルトイン食洗機を選ぶときは、洗い残しを防ぐために洗浄能力の高さをチェックしてください。
洗浄能力を左右するポイントは、以下のとおりです。
- 水圧
- 水流
- お湯の温度
水圧・水流が弱いと洗い残しが発生するため、高圧水流を搭載していることが大切です。
お湯の温度では60℃〜70℃前後ですすぎ洗いできると、食器や調理器具を除菌できます。
水が出るノズルの作りはメーカーによっても特徴が変わるため、大型ビルトイン食洗機のカタログをチェックして比較してみましょう。
サイズと容量
大型ビルトイン食洗機の本体サイズや庫内の容量は、機種によって変わります。
大型ビルトイン食洗機を導入するためには、シンク下に最低でも高さ45cm×幅60cm×奥行63cm以上のスペースが必要です。
容量の目安では、庫内容積50Lで約6人分の食器を入れられる想定となります。
庫内に設置されているカゴの作りによっても、収納できる食器や調理器具は変わるので、あわせてチェックしましょう。
乾燥機能
大型ビルトイン食洗機の乾燥機能のなかには、食器の除菌をしながら乾燥させる機能もあります。
乾燥機能に除菌効果を持つ機種では、シャープが考案したプラズマクラスターや、パナソニックのナノイーを搭載しています。
大型ビルトイン食洗機に除菌機能が搭載されていると、食器棚へ収納するよりも清潔な空間で食器を保管しておくことが可能です。
乾燥時間を選択できると、すぐにお皿を使いたいときやしっかり乾燥させたいときなどのシーンにあわせて使えるため、より利便性が高まります。
大型ビルトイン食洗機を選ぶときは、洗浄能力だけでなく乾燥機能もあわせてチェックしてください。
静音性
大型ビルトイン食洗機を選ぶときは稼働時のdB(デシベル)をチェックし、高い静音性を持つ機種を選びましょう。
目安としては、40dB以下の食洗機なら静音性が高く24時間いつでも使用できます。
食洗機は昼間だけでなく早朝や夜中に使うこともあるため、稼働時の音がうるさいと家のなかだけでなく、近隣にも迷惑をかける可能性があります。
とくに小さなお子さんを持つ方やアパート・マンションなどの集合住宅に住む方は、静音性を重視することが欠かせません。
開閉タイプ
ビルトイン食洗機には、ドアの開閉タイプに「フロントオープン」と「スライドオープン」の2つの方式があります。
フロントオープンタイプは、前面が開く設計で、カゴを前に引き出して食器を出し入れするので、どの角度からでも容易に食器を出し入れできるのが特徴です。
一方、スライドオープンタイプは引き出し式で、上から食器を入れる設計です。フロントオープンに比べて使用する水の量が少なく、エネルギー消費も低減されるため、省エネ性に優れています。
ただし、国内市場においては、フロントオープンタイプの食洗機はほとんど見られません。日本のメーカーでは、主にスライドオープンタイプが製造されており、フロントオープンを求める場合は海外製品を選ぶことになります。
予算に余裕がある場合は、海外製のフロントオープンタイプも検討してください。
コスト
一般的に、ビルトイン食洗機の本体価格は10万円から30万円の範囲です。大型になると、20万円から50万円の機種もあります。容量や機能が増えると、価格が上がります。
ビルトイン食洗機の日常的な使用においては、ランニングコストも重要です。1回あたりのランニングコストをチェックして、毎月いくらかかるのか把握してください。
大型ビルトイン食洗機は一般的な食洗機よりも容量が大きいため、洗浄時の水道代・電気代・ガス代がかかります。
リンナイの大型ビルトイン食洗機RSW-601CA-SVのランニングコストを例に挙げると、1回あたり45.6円かかります。
参考元:リンナイ食洗機比較表
食洗機の機種によってはランニングコストを抑えてくれる省エネコースなどもあるので、機能面もあわせてチェックしましょう。
【導入方法】大型ビルトイン食洗機を導入する5ステップ
大型ビルトイン食洗機を導入するステップは、以下のとおりです。
- キッチンスペースの確認
- 予算を決める
- 製品を比較する
- 購入先を選ぶ
- 設置工事を依頼する
ここでは大型ビルトイン食洗機の導入ステップを具体的にわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。
キッチンスペースの確認
大型ビルトイン食洗機を検討するときは、まずキッチンに導入できるスペースがあるか確かめてください。購入したい商品があるのであればサイズを調べて、キッチン下に大型ビルトイン食洗機が入るスペースがあるのか確認しましょう。
また、初めて食洗機をつける方は以下の確認も必要です。
- 給水管と給湯管の確認
- 排水管の位置
- 電気回路とコンセントの有無
まず、キッチンのシンク下を開けて、給水管と給湯管を確認してください。通常、お湯側の配管は向かって左側に位置しており、日本製の食洗機はほとんどがこのお湯側に接続します。
分岐金具と接続管(フレキ管)が取り付けられているかどうか、あわせてチェックしましょう。
次に、排水管の位置を確認します。工事当日に業者が確認してくれますが、排水管がない場合は追加工事があるので事前に確認しておきましょう。
最後に、電気回路とコンセントの有無を確認します。
食洗機を設置する部分に電源コンセントがあるかを確認しましょう。電源コンセントがない場合は追加工事が必要です。
自宅のブレーカーを開いて分電盤を確認し、「食洗機用」や「キッチン予備」などの名目で専用回路が確保されているかをチェックします。
上記を自分で調べる知識がない場合は、水回り専門業者やリフォーム業者に相談して聞くのが確実です。
無料で相談できるミズテックへもぜひご相談ください。
予算を決める
大型ビルトイン食洗機をキッチンに導入できることを確かめたら、購入から設置工事までを含めた予算を決めます。
大型ビルトイン食洗機の本体価格は、国内メーカーであれば20万円前後で購入できます。
購入したあとは設置工事が必要になるため、工事費用を予算に組むことも忘れないでください。
工事費用ではキッチンや住居の状態によっても異なりますが、4万〜8万円を目安にするといいでしょう。
海外製の大型ビルトイン食洗機を検討されている方もいるかもしれませんが、本体価格が高く、故障したときはパーツを取り寄せるため、コストが割高になる傾向にあります。
製品を比較する
予算を決めたら同じ価格帯で選べる製品を比較して、機能や洗浄能力の違いをチェックしましょう。
大型ビルトイン食洗機で人気のメーカーは、以下のとおりです。
- パナソニック
- リンナイ
- Miele(ミーレ)
- BOSCH(ボッシュ)
国内メーカーで大型ビルトイン食洗機を製造しているのは、パナソニックとリンナイになります。
海外製で人気のあるBOSCH(ボッシュ)とMiele(ミーレ)は、ともにドイツ製の老舗家電メーカーです。
国内メーカーの食洗機は規格が日本になっており導入しやすいので、工事費用を抑えたい方にもおすすめです。
購入先を選ぶ
導入したい大型ビルトイン食洗機が決まれば、どこで購入するのか決めましょう。
購入先によっても本体価格は変動し、実際に購入できる場所では以下のとおりになります。
- ネット通販
- 水回り専門業者
- リフォーム工務店
- 家電量販店
- ホームセンター
また、大型ビルトイン食洗機は購入時に工事依頼をする流れが一般的です。
ネット通販で購入した場合は、自分で別途業者を探し依頼する手間があります。
一方で、水回り専門業者やリフォーム工務店であれば、購入から設置工事まで一貫して任せられるので、相談してみるだけでもおすすめです。
設置工事を依頼する
大型ビルトイン食洗機の設置工事を依頼するときは、見積もりを取って工事費用の内訳を明確にしましょう。
見積もりを取れば他社と比較でき、高額な費用を請求されるトラブルも未然に防げます。
また、大型ビルトイン食洗機の導入には、2024年子育てエコホーム支援事業を使えば補助金が出る可能性があります。
大型ビルトイン食洗機の設置工事を依頼するなら、エコホーム支援事業者に相談することも検討してみてください。
【人気機種】大型ビルトイン食洗機でおすすめ製品
大型ビルトイン食洗機で人気の機種は、以下のとおりです。
- パナソニック ビルトイン食洗機 NP-60MS8S
- リンナイ ビルトイン RSW-601CA-SV
ここでは国内メーカーで導入しやすい大型ビルトイン食洗機を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
また、大型ビルトイン食洗機の本体価格や工事費用は「ミズテック公式サイト」からチェックできるので、あわせてご覧ください。
パナソニック ビルトイン食洗機 NP-60MS8S
ドアタイプ | スライドオープン |
幅 | 60cm |
本体サイズ | 高さ:450mm 幅:598mm 奥行:627mm |
標準使用水量 | 約12.5L |
食器点数 | 50点(約7人分) |
庫内容積 | 約57L |
パナソニック ビルトイン食洗機 NP-60MS8Sは、50℃以上のお湯で食器からコップ、カトラリーなどをまとめて洗浄し除菌までしてくれる食洗機です。
高圧水流を実現したノズルにより、こびりついた汚れも徹底的に排除します。
食器を入れるときには上カゴをスライドして動かせるため、カゴを外す手間なく入れられます。
約7人分もの食器が収納できる大容量の食洗機を探しているなら、パナソニック ビルトイン食洗機 NP-60MS8Sを検討してみてください。
リンナイ ビルトインRSW-601CA-SV
ドアタイプ | スライドオープン |
幅 | 60cm |
本体サイズ | 高さ:450mm 幅:598mm 奥行:639mm |
標準使用水量 | 約14L |
食器点数 | 52点(約8人分) |
庫内容積 | 約61L |
リンナイ ビルトインRSW-601CA-SVは、頑固な汚れを浮かして溶かすスチーム洗浄機能が特徴の食洗機です。
茶碗に付着した乾いたご飯粒からお皿にこびりついた油汚れも柔らかくして、強力な水流で一気に洗い流します。
洗浄後はカラッとキープ機能により、食器から庫内全体までを乾燥できニオイの発生も抑えます。
リンナイ ビルトインRSW-601CA-SVは、清潔に長く使い続けられる大型ビルトイン食洗機を探している方にもピッタリの機種です。
大型ビルトイン食洗機選びに迷ったらミズテックに相談
本記事では、大型ビルトイン食洗機の選び方から具体的な導入方法、おすすめ機種を紹介しました。
大型ビルトイン食洗機を導入するときは、本体価格と設置工事を合算した総額費用を必ずチェックしましょう。
万が一、大型ビルトイン食洗機を設置できるか不安であれば、ミズテックにご相談ください。
ミズテックは無料でビルトイン食洗機の相談に対応しており、本体の購入から設置工事までまとめてお任せいただけます。
お急ぎの場合でも迅速に対応しますので、相談したい方はミズテック公式サイトからお気軽にお問い合わせください。