エコワン（ECO ONE）リンナイのハイブリッド給湯器を徹底解説！価格や人気機種もご紹介

ガスと電気のハイブリッド給湯器として注目を集めるリンナイの「エコワン」。省エネ性の高い給湯方法が特徴で、ランニングコストも下げられると人気です。

ここでは、エコワンの特徴や機種の価格などを徹底解説します。給湯器の候補に「エコワン」を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

Rinnai（リンナイ）とは？

リンナイは、愛知県名古屋市中川区に本社を置く大手メーカーです。給湯機器や厨房機器など、熱エネルギー機器の製造販売を行っています。リンナイは、給湯器やビルトインコンロ等のガス機器で、国内シェアトップを誇ります。

リンナイのエコワンとは、電気とガスの両方をエネルギー源とするハイブリッド給湯器です。従来の給湯器は、エネルギー源が一つの電気給湯器かガス給湯器が主流でした。

電気給湯器は、ゆっくりお湯を作りタンクに貯湯する仕組みで、ガス給湯器は瞬間的にお湯を沸かす仕組みです。

エコワンは、電気とガスを両方使用するため、それぞれのメリットを活かして効率よく給湯できます。

例えば、キッチンやシャワーなどで使用するお湯は、電気を利用して沸かしたお湯を使い、大量にお湯が必要な湯船のお湯はりや、追い焚きなどはガスも使用します。

また、給湯だけでなく、床暖房や浴室暖房、温水ルームヒーターなどお湯の熱を利用した温水暖房もエコワンでまかなえます。

さらに、エコワンは電気とガスのどちらかが停まっても使用できるため、災害時も安心です。

このように快適な暮らしに貢献するエコワンですが、エコジョーズやエコキュートよりも初期費用が高いのがデメリットともいえます。

一次エネルギー効率の高いリンナイのエコワンは、ZEH（ゼロエネルギーハウス）の実現に貢献しています。

ZEHの定義は、以下の通りです。

ZEHとは

外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅（引用：国土交通省）

つまり、エネルギーの消費を抑えるとともに、太陽光発電等でエネルギーを生み出すことで、エネルギー収支0をめざす住宅のことです。

ちなみに政府は、ZEHの普及に向けて以下の目標を設定しています。

「住宅については、2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す（引用：経済産業省資源エネルギー庁）」

ZEHを実現するために必要な条件は「断熱性能」「省エネ性能」「創エネ」の3つです。エコワンは高い省エネ性能に加え、太陽光発電による自家消費にも優れています。

例えば、家庭が消費するエネルギーのうち65%が給湯と暖房です。省エネ性能の高いエコワンがその給湯と暖房を担えば、ZEHの実現に大きく貢献できるでしょう。

エコワンの省エネ性能が高い理由は、ヒートポンプにあります。ヒートポンプは、空気の中にある熱エネルギーを給湯に利用するという仕組みです。エコワンは、ヒートポンプ技術を利用して給湯比率を高めることで、高い省エネ性能を実現しました。

従来型ガス給湯器を基準とすると、給湯光熱費を約62％削減、CO2排出量は約54%削減できます。年間ランニングコストも約6.8万円削減可能です。

エコワンは、太陽光発電の余剰電力を有効活用できる「PV活用モード」を搭載しています。PV活用モードとは、太陽光発電が行われる昼間の時間帯にヒートポンプの運転を行い、通常より前倒しで貯湯する仕組みです。

PV活用モードで太陽光発電の自家消費を進めれば、ランニングコストの削減にもつながります。

エコワンは、専用リモコンで操作を行います。リモコンからは、給湯や追い焚き以外にも、以下のような操作が可能です。

	機能説明
時間帯別料金モード	時間帯によって電気料金が変動するプランを利用している場合に、時間帯別料金を設定することで、選択した電気料金プランに最適な運転を行う。
エネチェック機能	エコワンで使う電気・ガス・お湯の光熱費がわかる。今月と先月の比較や、日・週・月単位で使用量をチェックすることも可能。
インターホン機能	お風呂と部屋のリモコン間で会話が可能。