「エコキュートを買おうか迷ってる…購入の決め手は?」
そのように悩んではいませんか?
電気の力を使ってお湯を沸かすエコキュートは、ガス給湯器よりも料金が安いことで人気があります。
一般的に選ばれているエコキュートは「フルオート」ですが、実際にはそのほかに色々なタイプがあるんです。
種類によって機能が異なるのはもちろん、それぞれにメリットとデメリットがあります。
今回は、エコキュートが選ばれている購入の決め手や、種類ごとのメリット・デメリット、特徴をご紹介いたします。
目次
エコキュート購入の決め手
2001年にエコキュートが販売開始されてから18年の間で、500万台以上普及しました。
これだけ多くの人がエコキュートを購入したのには、さまざまな決め手があるのです。
ランキング形式で5つまとめました。
5位 非常用水を備えたかった
災害が多い日本は、突然水や電気などのライフラインが止まってしまうか予測できません。
そんな「非常時でも水に困ることのない」ということが決め手となって、エコキュートにする人も少なくないです。
エコキュートが災害時でも水を確保できるメリットについては、別項目で詳しくご紹介いたします。
4位 自分の好きなメーカーを選びたかった
エコキュートを購入できるメーカーは、パナソニック、日立、ダイキン、三菱電機、長府製作所、コロナなど数多くあります。
そのため、自分好みのメーカーを選びたいという理由でエコキュートに変える人も少なくありません。
3位 火の気がなく安心だと思った
ガス式の給湯器は火の力を使ってお湯を沸かしますが、エコキュートは電気の力でお湯を沸かすため、火事の心配が少ないです。
特に冬場は、一酸化炭素中毒による死亡事故も少なくありませんから、火の気がなく安全に使えるのは小さな子どもがいる家庭にとって安心材料となりますね。
2位 オール電化住宅にしたかった
オール電化住宅にする人の多くが、エコキュートを導入しています。
ガスと併用するメリットももちろんありますが、オール電化住宅にすることで、光熱費をさらに抑えることが可能です。
こういったコストパフォーマンスの高さから、エコキュートを導入し、オール電化住宅にする人が多くなっています。
1位 光熱費が安くなると思った
エコキュートは、夜間にお湯を沸かしておく仕組みです。
そのため、電気代が安く済む深夜料金うちに電気を利用することで、より光熱費をより浮かせることができます。
ガス給湯器と比較しても料金は圧倒的に安くなるので、光熱費削減を目的としてエコキュートにする人が多いです。
エコキュートとは
ご存知の方も多いかと思いますが、種類別の機能を知るまえに、まずはエコキュートの代表的な機能についておさらいしておきましょう。
エコキュートの主な機能
エコキュートには、主に以下4つの機能があります。
・お湯張り
・追い炊き
・足し湯
・保温
エコキュートの大きなメリットとして挙げられるのがお湯張りでしょう。
ボタンを押すと、自動で浴槽にお湯を貯めてくれるとても便利な機能です。
お湯張りはどの種類であっても必ず備え付けられている機能となります。
また、追い炊き機能は、ファミリー世帯や家族の帰宅時間がバラバラなご家庭に便利な機能です。
お湯が減ってしまったときは、足し湯機能でお湯足しができます。
お湯を一定温度に保温してくれる保温機能は、長風呂をしたい方やじっくりとカラダを温めたい方におすすめです。
エコキュートのメリット・デメリット
種類別のご紹介いたしましたが、もちろんそれぞれにメリット・デメリットがあります。
その前に、エコキュートそのもののメリット、デメリットは何なのかを知っておきましょう。
エコキュートに共通するメリット・デメリットとは
すべての種類に共通するメリット・デメリットは以下にまとめました。
メリット | デメリット |
ガス給湯器よりも光熱費が抑えられる | ガス給湯器より初期費用が高い |
ガス代がかからない | 音がうるさい |
火事や一酸化炭素中毒のリスクが少ない | お湯を大量に使用するとお湯切れになる |
災害時の貯湯タンクの水が使える | 貯湯タンクとユニット本体の置き場所が必要 |
一部の入浴剤が使えない |
エコキュート最大のメリットは、エコキュート購入の決め手でもランキング1位となっていることから見ても分かる通り、「やはり光熱費が抑えられること」です。
ガス給湯器と比べると、本当なのか疑ってしまうほど金額が安くなります。
プロパンガスを使っている場合はなおさらです。
また、火を一切使わないので、火事や一酸化炭素中毒のリスクを最小限に抑えることができます。
こういったメリットがある一方、初期費用が高いことや、音がうるさいといったデメリットもあります。
ヒートポンプは電気料金が安い深夜のうちにお湯を沸かす仕組みから、夜静まり返った時間帯に、ヒートポンプが稼働する音が原因で近所迷惑になってしまう恐れもあるのです。
また、年末年始やお盆など長期休みでいつもよりお湯の使用量が増えてしまうと、お湯切れとなるケースもあります。
ただし、こういったデメリットは、少し容量が大きめのエコキュートを購入したり、寝室に近い場所の設置を避けて防音グッズを活用したりするなどの対策をすることで、稼働音を軽減することができますよ。
入浴剤については、泡が出るものや濁っているもの、温泉の素などに多い硫黄が含まれているものは、劣化の原因となるため使用できません。
濁りのない透明なバスロマンやきき湯などはOKなので、使用可能なものの範囲で入浴剤を楽しみましょう。
https://mizu-tech.co.jp/blog/blog/5498/
エコキュートの種類は?それぞれの特徴、メリット・デメリット
さて、ここからは、エコキュートの種類別機能をご紹介いたします。
エコキュートの種類は、「フルオート」「オート(セミオート)」「給油専用タイプ」「多機能タイプ」の4つです。
それぞれの特徴とメリット・デメリットをご紹介まとめました。
フルオートタイプ
フルオートタイプは、お湯張りから追い炊き、保温まで、必要な機能をすべて搭載しています。
一般家庭に多く流通しているのも、このフルオートタイプとなります。
メリット | デメリット |
一定の温度のお風呂に入ることができる | 他種類よりも電気代がかさむ |
他種類との金額差が少ない | 価格が高い |
配管掃除がラクにできる(自動洗浄) |
フルオートタイプの最大のメリットは、いつでも一定温度のお風呂に浸かれることです。
お湯張りはボタン1つでできますし、機能が充実しているためとても便利です。
自動洗浄機能を搭載している場合は、配管掃除もラクに行えます。
しかし、本体価格が他タイプより高いため、導入にはそれなりの初期費用が必要です。
また、追い炊きや足し湯などは便利である一方で、使えば使うほど電力を使うため、電気代がかさむこともあります。
オート(セミオート)
オートタイプには、お湯はりと足し湯、2つの機能が搭載されています。
フルオート同様、ボタン1つでお湯張りができますが、保温や追い炊き機能はありません。
メリット | デメリット |
フルオートと比べて初期費用を抑えられる | フルオートの維持費とそこまで費用に差がない |
使い方次第で、節電に効果的 | フルオートと比べて機能が少ない |
他種類と比べて、故障のリスクが低め | 配管掃除が大変 |
オートタイプのメリットは、初期費用がフルオートよりも安いという点です。
保温や追い炊き機能がない分、ムダに電力を使うこともないため、電気代が安く収まる利点もあります。
また、オートタイプは「お湯張り」と「足し湯」というシンプルな機能しか搭載していないため、多機能タイプと比べて故障しにくく、修理もスムーズに終わる場合が多いです。
しかし、機能が乏しいゆえに、お湯が冷めたときは手動でお湯を足すしかありません。
また、自動洗浄機能もないので、配管掃除に手間がかかります。
オートタイプは、「自動でお湯張りさえできれば良い」という方におすすめです。
給湯専用タイプ
給湯専用タイプは、お湯を蛇口から給湯するだけという、とてもシンプルなタイプです。
給湯機能に特化したエコキュートで、浴槽にお湯がたまったら手動で蛇口を閉めて使います。
メリット | デメリット |
操作が簡単 | お湯張りがうまくいかないこともある |
穴あけ、配管工事不要なのでリフォームに最適 | 時間が経つとお湯がぬるくなる |
費用が1番安い |
給湯専用タイプは、蛇口からお湯を出すだけなので、操作がとても簡単です。
機械が苦手な方も、難なく使用できます。
また、穴あけ工事や配管工事をしなくても設置できるので、リフォームにも適しています。
他タイプと比べて、本体費用が圧倒的に安いのも大きなメリットです。
しかし、給湯しかできないため、時間が経てばお湯はぬるくなってしまいます。
また、ちょうど良い量になったら自分で蛇口を閉めなければならないため、うっかり忘れてしまうとお湯が溢れてしまう場合もあります。
多機能タイプ
多機能タイプは、給湯のほか、床暖房や浴室暖房などの機能を搭載しています。
給湯だけでなく、生活スタイルに合った機能のあるエコキュートを選ぶことが可能です。
メリット | デメリット |
自分好みの機能の機種を選べる | 本体価格が高い |
床暖房や浴室暖房の機能がある |
多機能タイプのメリットは、エコキュートを給湯以外にも使えるという点です。
また、自分好みの機能を選ぶことができ、ニーズに合うものが見つかります。
ただし、多機能タイプは本体価格が高いうえに、床暖房や浴室暖房を同時導入する場合は、かなり高額な費用がかかってしまうデメリットもあるのです。
エコキュート床暖房については、後程詳しくご紹介いたします。
エコキュートは、災害時の備えとしてもメリットが多い
日本は地震や土砂崩れ、台風など、自然災害が多いですよね。
そういった災害時の備えとして、エコキュートを選ぶ人が増えています。
エコキュートの場合、タンク内に水を貯蔵しているため、断水になってしまってもタンク内にある水を使用できるメリットがあるんです。
災害時、停電時でも貯湯タンクから水を取り出せる
災害時は、水道のほか、電気やガスなどのライフラインもすべてストップしてしまうことが多いです。
しかし、エコキュートなら停電時であっても貯湯タンクから水を取り出すことができます。
水道だけでなく、電気が止まっても非常用水として使用できるのはとても心強いですね。
災害時に水は最も貴重なものですから、非常水を常に貯蔵しておきたいという方や、小さな子どもがいる家庭にとっては、大きなメリットと言えます。
家族2、3日分の生活水を貯蓄できる
長期保存ができるペットボトルの水や、ポリタンクで水を常に貯めて、防災対策をしている人も多いでしょう。
そういった対策自体はとても大切なことですが、エコキュートであればさらに多くの生活用水を貯蓄しておくことが可能です。
貯蓄できる水の量はユニットの大きさによって異なりますが、370ℓの貯湯ユニットの場合は、20ℓのポリタンク18個相当の水を貯めることができます。
20ℓ×18となるので、360ℓもの大量の水を確保しおくことができるのです。
これだけ水があれば、4人家族でも3~5日は乗り切ることができます。
2ℓのペットボトルに換算すると、180本分、6本入りの箱でも15箱分にもなるため、エコキュート以外の方法で確保するとなると、かなり難しいことでしょう。
エコキュートなら、貯湯タンクは野外への設置となるため、場所をとらず手間もかけずに水を貯水しておくことができます。
停電時のエコキュート動作について
エコキュートの貯湯タンクに貯めた水を災害時に利用する場合、停電だけであれば蛇口やシャワーから使うことができます。
また、水を取り出す手順や方法やメーカーによって異なりますが、断水時であっても「非常用取水栓」から直接バケツに取り出すことが可能です。
停電時の動作についてはメーカーや機種によって異なりますので、事前にしっかり確認しておきましょう。
温度調節ができないため、使用時は注意が必要
温度調節は電気の力を使って行っているため、停電時は温度調節ができなくなってしまいます。
いわゆる、「給湯器」としての機能は使えない状態です。
そのため、急に熱いお湯がでる場合もあり、いつもと同じように蛇口をひねって使うのは危険です。
気温の低い時期は、冷たい水が出ることもあります。
災害時に使用するときは、水を出す前にお湯の温度を確かめましょう。
貯湯タンクの定期メンテナンスは忘れずに
災害時に備えられるメリットがあるエコキュートですが、貯湯タンクのメンテンスを怠っていたり、耐用年数を超えていたりすると、水漏れや腐食が起こる場合があります。
貯湯タンクに水漏れがあれば、水をしっかり溜めておくことができませんし、サビや汚れが溜まり腐食が進んだ貯湯タンクに溜まった水は衛生的ではありません。
貯湯タンクは、一般的に10~15年ほどが寿命とされていますが、これは定期メンテナンスをしっかり行った上での数字です。
貯湯タンクは消耗品のため、経年劣化による汚れや腐食は避けられませんので、定期的にタンクのメンテナンスを行いましょう。
エコキュートは床暖房にも使えるメリットも!
エコキュートは、床暖房として利用することも可能です。
エコキュート床暖房を導入することで、1台のエコキュートで床暖暖房と給油の両方をまかなうことができます。
床暖房ができるのは「多機能型エコキュート」のみに限られます。
「エコキュート床暖房」はランニングコストが低く、空気がクリーン
「エコキュート床暖房」のメリットは、エコキュートとほぼ同じです。
初期費用はかかりますが、ランニングコストは低いため、将来的にみるとお得になります。
また、エコキュート床暖房は、エアコンやと灯油を使うヒーターと比べて、空気を汚さず、乾燥しにくいメリットもあります。
火を使わないため、火事や一酸化炭素中毒のリスクを軽減できることも魅力です。
湯切れや設置面積には注意が必要
エコキュート床暖房を導入するとき、気を付けたいのが「湯切れ」です。
通常、生活に使うお湯のほか、床暖房にもお湯を消費するため、湯量が追い付かず湯切れしてしまう可能性があります。湯切れは生活がしづらくなるだけでなく、炊き増しすることにより電気代がかさんでしまうデメリットがあるのです。
炊き増しする時間帯が、昼間電気代が高い時間帯の場合は、より割高となってしまうでしょう。
また、床暖房は設置面積に制限があります。
そのため、「家中すべての部屋を床暖房にしたい」というのは難しいです。
オール電化、太陽光発電におけるメリット
オール電化にして、すべての光熱費を電気にまとめることで光熱費を削減できます。
さらに、オール電化の場合は、太陽光発電もエコキュートと併用することで、より光熱費を節約できるメリットがあるのです。
太陽光発電とエコキュートで、昼間の電力も抑えられる!
太陽光発電は、屋根にソーラーパネルを取り付けて、昼間太陽が出ているうちにエネルギーを貯めて発電するものです。
ソーラーパネルで発電した電気を使えば電気代がかからないため、大幅に光熱費を削減することが可能となります。とくに、エコキュートを導入際は、太陽光発電も同時に導入することで、大きなメリットが得られます。
なぜなら、エコキュートの電気代プラン内容が、深夜の時間は電気料金が安く、昼間の電気代が割高になるというものだからです。
そのため、夜間帯に稼働するぶんには節約になりますが、お湯が足りなくなるなどで昼間の電気代が割高になる時間帯に稼働すると電気代が上がってしまいます。
太陽光発電とエコキュートを同じタイミングで導入すれば、電気代が高い昼間の時間帯でも、電気代を抑えることができるのです。
太陽光発電とエコキュート同時導入はお金がかかる!
太陽光とエコキュートの同時導入は、電気代の節約に繋がるという大きなメリットがあります。
しかし、その一方で、導入費やメンテナンス費がかさむといったデメリットあるのです。
たとえば、太陽光発電を導入するには、最低でも100万円程度かかります。
設置するパネルの数が増やし、より多くのエネルギーを貯めたい場合は、もっと高額な費用が必要です。
メンテナンスをすれば、さらに費用がかかります。とはいえメンテナンスを怠ると、漏電や火事を引き起こす可能性もあるため、メンテナンスは避けられません。
これらは、まだ太陽光発電を導入するだけにかかる費用です。
同時導入する場合、エコキュートの初期費用とメンテナンス費も別途かかります。
太陽光発電を導入している場合、余った電気を売って利益を得ることもできますが、売電価格は一定ではなく、最近は以前ほど高く売れなくなってきました。
電気代が節約できるというメリットは長期的に見ればもちろん大きいですが、導入費が高額になるため、ハードルが高いこがデメリットとなります。
まとめ
エコキュート購入の決め手や、種類別の特徴、メリット・デメリットをご紹介いたしました。
一般的には、お湯張りのほか、追い炊きや足し湯、保温機能を搭載している「フルオートタイプ」が選ばれています。
しかし、ライフスタイルによって、光熱費が抑えられる種類は異なりますので、よく考えてから決めましょう。
エコキュートは、省エネ性に優れ、安全性が高いというメリットがあります。また、使用頻度や家族構成に合わせて、サイズやタイプを選ぶことも重要です。
一方で、高価な購入価格や取り付け場所に制限があるデメリットもあります。しかし、適切な使い方をすることで省エネ性に優れ、長期的に見れば経済的なメリットがあることも覚えておきましょう。
最近では、政府の省エネ補助金の制度があり、エコキュートの導入費用を一部補助してくれる場合があります。
また、エコキュートの導入によって一般家庭でも再生可能エネルギーの利用が進んでいることから、環境保全に貢献できるという点もメリットの一つです。
エコキュートを導入する場合には、専門業者による取り付けや定期的なメンテナンスが必要となります。
また、購入前に製品について詳しく調べ、使用状況にあった適切な製品を選ぶことが大切です。
ウチにピッタリのエコキュートはどれだろう?
結局いくらかかるの?
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