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エコキュートの寒冷地仕様は必要?通常版との違いやおすすめな商品3選も紹介

「寒冷地では何を基準にどのエコキュートを選べばよいのだろう…」

上記のように、寒冷地でのエコキュート選びに悩んでいる方も多いでしょう。

この記事では、寒冷地仕様のエコキュートの特徴をお伝えした上で、寒冷地でのエコキュートの選び方と具体的なおすすめ商品も紹介します。

寒冷地のエコキュートに関する重要な注意点もお伝えするので、寒冷地で正しく快適にエコキュートを使えます。

寒冷地での給湯器選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

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目次

エコキュートの寒冷地仕様は必要?該当地域も紹介

エコキュートには寒冷地仕様と一般地仕様の二通りがあります。

エコキュートは、ヒートポンプユニットで空気を圧縮して熱を取り出し、その熱でお湯を沸かす仕組みです。

寒冷地の場合には大気中の熱が少なく取り出せる熱も少ないため、、一般地仕様のエコキュートでは熱効率が下がってしまいます。エコキュートの性能を十分に発揮できません。

外気温がマイナス10℃以下になるような寒冷地では、寒冷地仕様のエコキュートを設置した方がよいでしょう。

駆けつけ隊
駆けつけ隊

一般的に寒冷地と呼ばれるのは、積雪期間が90日以上、年平均気温が10℃以下となる下記の地域です。


<寒冷地>
・北海道
・東北(青森県/秋田県/岩手県/宮城県/山形県/福島県)
・長野県


その他の場所でも、冬期間の最低気温がマイナス10度を下回ったり、年平均気温が10℃以下となる場合には寒冷地仕様のエコキュートを選ぶと良いでしょう。

 

寒冷地仕様と通常のエコキュートの3つの違い|マイナス25℃でも運転可!

寒冷地仕様のエコキュートの特徴

寒冷地でおすすめのエコキュートを選ぶためには、寒冷地仕様と通常のエコキュートの違いを理解する必要があります。

寒冷地仕様エコキュートならではの特徴を3点見ていきましょう。

気温マイナス25℃まで運転ができる

寒冷地仕様と通常のエコキュートの違いとしてはまず、気温マイナス10℃から25℃でも運転可能な点が挙げられます。

寒冷地仕様のエコキュートは、北海道・青森・秋田・岩手などを中心とした最低気温が25℃に達する地域で使えるように設計されています。

通常のエコキュートの場合は気温がマイナス10℃を下回ると運転できませんが、寒冷地仕様のものであれば、マイナス10℃から25℃までは問題なく使用できます。

駆けつけ隊
駆けつけ隊

なお、寒冷地仕様のエコキュートであっても、マイナス25℃を下回る場合には使用できないことが多いです。

また、エコキュートをマイナス20℃以下の寒冷地で使用する場合には、貯湯ユニットの屋外設置ができない点にも注意が必要です。

寒冷地ではエコキュートの貯湯ユニットを屋内に設置するケースも多いため、導入前に確認しましょう。

凍結防止ヒーターが貯湯ユニットにも内蔵されている

凍結防止ヒーターが内蔵されている点も、寒冷地仕様のエコキュートならではの特徴です。

通常のエコキュートでも、下記のような凍結対策が施されています。

  • 凍結防止運転:ヒートポンプユニット配管や風呂配管の循環凍結防止運転
  • 圧縮機予熱運転:圧縮機予熱運転外気0℃以下時、予熱制御を行い圧縮機の軌道不良を防ぐ

<寒冷地仕様の場合>

上記2点に加えて下記の凍結対策がされています。

  • 凍結防止ヒーター:凍結防止ヒーター搭載による機内配管凍結対策

このように、通常のエコキュートにはない凍結対策が施されており、気温の低い寒冷地でも安全に使用することが可能です。

 

凍結防止用の運転機能を備えている

(出典:DAIKIN)

寒冷地仕様と通常のエコキュートの違いとしては、凍結防止用の運転機能も挙げられます。

具体的な機能としては、下記の2点です。

  • 風呂配管凍結防止運転:風呂サーミスタ6℃以下で循環ポンプが作動
  • ヒートポンプユニット配管凍結防止運転:外気温ど3℃以下で循環ポンプが作動

上記2つの凍結防止用運転機能が備わっているため、外気温度が低い場合には循環ポンプが作動して配管を凍結から守ります。

このように、寒冷地仕様ならではの運転機能によって、気温の低い地域でも配管の凍結を防止します。

寒冷地用のエコキュートにおける2つのメリット|ガス給湯器よりも月々の光熱費が安い!

メリット

寒冷地用エコキュートには、通常のエコキュートにはないさまざまな特徴があることが分かりました。

続いて、寒冷地用エコキュートのメリットを2点見ていきましょう。

寒冷地用エコキュートのメリットとしてはまず、電気代がガス給湯器より安い点が挙げられます。

エコキュートを導入する際、寒冷地の場合は電気代を心配している方も一定数います。実際には、エコキュートの方がガス給湯器よりも電気代が安く済みます。

北海道電力エリアでの電気代を例にとると、年間のランニングコストの違いは下記の通りです。

使用機器電気代
エコキュート約32,400円
石油給湯器約61,200円
電気温水器約108,000円
ガス給湯器(都市ガス)約85,200円

(参照:パナソニック)

上記のように、寒冷地で給湯器を使用する場合には、ほかの給湯器に比べてエコキュートの方が電気代を抑えられます。

他の地域よりも光熱費が高くなりがちな寒冷地で光熱費を節約したい方には特に、寒冷地用エコキュートがおすすめです。

断水になってもお湯が使える

寒冷地用エコキュートには、断水になってもお湯が使えるというメリットもあります。

寒冷地では、水道管の凍結による断水も珍しくありません。

エコキュートは、貯湯タンク内にお湯を貯める構造となっているため、断水時にもためて貯水を使うことができます。

寒冷地用エコキュートの場合、貯湯ユニットにも凍結防止ヒーターや断熱材が搭載されており、断水時の寒冷地でも数日間は温かさを保つことが可能です。

また生活用水としてはもちろん、飲み水としても利用できます。

水道管の凍結による断水やその他の自然災害が発生した場合には、インフラの復旧に時間がかかるものです。

寒冷地でエコキュートを導入することは、災害対策にもつながります。

寒冷地用エコキュートにおける3つのデメリット

デメリット

寒冷地用のエコキュートを使う場合、次のようなデメリットがあります。

寒波が厳しいとエネルギー効率が下がり使用ができないこともある

寒冷地用のエコキュートでも外気温がマイナス25℃を下回ると使用することができません。

日本でも旭川などの北海道地域ではマイナス25℃を下回ることもあります。

また、エコキュートは外気の熱を利用してお湯を作りますが、外気温が低いほどお湯を作るためのエネルギー効率が低下します。

エネルギー効率が低下すれば電気エネルギーの割合が増え、電気代が上がる可能性があります。

以上から、エコキュートは寒冷地用であっても冬場のエネルギー効率が低下するのは避けられず、異常寒波でマイナス25℃を下回ると使用できなくなるリスクがあります。

室外に置く場合は雪対策が必要

寒冷地域の場合、室外に貯湯タンクやヒートポンプユニットを置くときは、積雪対策は必要になります。

ヒートポンプユニットの底面が雪に接する、風雪が吹き込んで凍る、霜取り運転によって水が流れ落ち凍結するなどが発生すると、ヒートポンプユニットが停止・故障する恐れがあるからです。

防雪部材を購入して設置するのが望ましいですが、セット内容によっては20,000円〜40,000円ほどの出費になります。

気温の低下によるエネルギー効率の低下や使用不可能になるリスク、積雪対策のコストを考えると、寒冷地域でエコキュートを使うなら室内に設置するのが望ましいです。

メーカーも地震などが発生した場合は転倒防止として寒冷地屋内設置に必要な金具セットを販売しております。

しかし、エコキュートのサイズが大きいため、室内に設置するならある程度のスペースが必要です。

音が響きやすい寒冷地では騒音が気になる場合がある

エコキュートには、動作時の低周波騒音が問題となる場合もあります。

低周波音は主にヒートポンプユニットから発生するもので、寒冷地用エコキュートだけの問題ではありません。

音の大きさは約40db程度と、市内の図書館・静かな住宅地の昼と同等のため、それほど大きい音ではありませんが、寒冷地の場合には外気温が低くなることで音が伝わりやすくなってしまいます。

特に夜間など静かな時間帯にはヒートポンプユニットの低周波音が伝わりやすいため、人によっては気になるでしょう。

設置時には騒音トラブルにならないよう、防振・防音対策が必要な場合や、設置場所を考慮する必要があります。

 

寒冷地におけるエコキュートの3つの選び方|「タイプ」「貯湯量」「メーカー」で判断!

以下では、寒冷地におけるエコキュートの選び方を紹介します。エコキュートを選ぶ際に重要となる3つのポイントを確認してください。

エコキュートのタイプで選ぶ

寒冷地でエコキュートを選ぶ際には、エコキュートのタイプで選ぶことが重要です。

寒冷地仕様のエコキュートと一口に言っても、さまざまなタイプがあります。

寒冷地用エコキュートのタイプごとの特徴は、下記の通りです。

タイプ特徴メリットデメリット
フルオートタイプ・追い炊き機能や自動お湯張りなどの機能を搭載。
・ボタンを押すだけで様々な機能が使用可能。
・自動凍結防止機能も搭載。
家族で風呂に入る時間帯がバラバラの家庭・追い焚きしたい人向け・価格が高い
セミオートタイプ・自動お湯張り機能を搭載。
・機種によっては高温さし湯・たし湯も可能。
フルオートタイプより価格が安い・追い焚き機能や自動保温機能がない
給湯専用タイプ・給湯が手動セミオートタイプよりも価格が安い・追い焚き機能や自動保温機能がない
・お湯張りが手動

上記の通り、フルオートタイプは高機能な分価格の高いエコキュートです。

さまざまな機能が搭載されており、浴槽にお湯を溜めたままにするだけで凍結防止対策を行うことも可能です。

セミオートタイプや給湯専用タイプは、機能がシンプルな分価格が安いです。

求める機能や予算に合わせて、最適なタイプのエコキュートを選びましょう。

タンクの貯湯量で選ぶ

寒冷地でのエコキュート選びでは、タンクの貯湯量も重要な観点です。

エコキュートは、タンクの貯湯量によって使用する人数の目安が異なります。

家族の人数と貯湯量の目安は、下記の通りです。

タンク容量家族の人数
300~400L3~5人
400~600L4~7人
500L〜5~8人

上記のように、家族の人数が多い場合にはタンク容量が大きい(=貯湯量の多い)エコキュートを選ぶ必要があります。

ただし、タンク容量が大きいほど価格も高くなります。

370Lのエコキュートと460Lのエコキュートの価格差の相場は、80,000円ほどです。

また、寒冷地では貯湯タンクも室内に設置するケースが多いですが、タンク容量の大きいエコキュートは十分なスペースがないと設置できません。

このように設置スペースとの兼ね合いも考慮した上で、家族の人数に合った貯湯量のエコキュートを選ぶことが重要です。

メーカーごとの特徴で選ぶ

寒冷地でのエコキュート選びでは、メーカーごとの特徴で選ぶことも重要です。

エコキュートはさまざまなメーカーから発売されており、メーカーごとの独自機能があるものもあれば、他のメーカーよりも給湯効率のよいエコキュートなどもあります。

エコキュートに関するメーカーごとの主な特徴の違いは下記の通りです。

ナソニック三菱コロナダイキン日立東芝
特徴省エネ性能が高いマイクロバブルを利用・耐震性能が高い
・緊急時でもお湯を使える
・低騒音や汚れ防止のコーティングあり(マンション向け)
・フルオートタイプでも使用可能な様々な種類の入浴剤に対応
・薄型エコキュートの性能が高い
・そのまま試飲できる同時機能を搭載
・高硬度の水道水や井戸水など特殊な水質にも対応
・衛生面に特化した機能を多数搭載
・業界最長クラスのメーカー保証
独自機能などエコナビぬくもりチャージソーラーチャージバブルおそうじホットあわーWセンサー温浴タイムマイクロバブル入浴水道直圧給湯ナイアガラタフネス銀イオンの湯光タッチリモコン
寒冷地での給湯保温効率(年間)3.2~3.32.7~3.43.2~3.32.7~2.92.8~3.02.8

エコキュートを選ぶ際には上記も参考に、ご自身が求める機能や強みを備えているメーカーのエコキュートを選びましょう。

寒冷地におすすめなエコキュート3選|光熱費をぐっと抑えて節約しよう!

続いて、寒冷地におすすめのエコキュートを具体的に見ていきましょう。

数ある寒冷地向けのエコキュートの中でも特におすすめできるものを、厳選して3つ紹介します。

三菱電機エコキュート|SRT-SK466UD

  • 価格:希望小売価格1,529,000円(税込)
  • 特徴:フルオート追い炊き、風呂配管自動洗浄機能、ハイパワー給湯、アプリの遠隔操作など
  • 貯湯量:460L(主に4~5人用)
  • タイプ:フルオートタイプ
  • 寒冷地年間給湯保温効率:3.0

三菱電機エコキュート「SRT-SK466UD」は、三菱のエコキュートの中でもハイグレードSシリーズに該当する寒冷地用エコキュートです。

フルオートタイプの多彩な機能をもつ寒冷地用エコキュートを探している方におすすめです。

貯湯量は460Lで4〜5人向けであり、フルオートタイプのため追い焚き機能が充実しています。

湯張りから保温、足し湯をワンタッチで行える上に、追い炊きはマイルドと急速モードを選べるため、急いでいる時や子供がいる時などで使い分けられます。

他にも、風呂配管自動洗浄機能の「バブルおそうじ」を含めさまざまな機能が搭載されています。

駆けつけ隊
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多機能ながらリモコンも見やすく、アプリでの遠隔操作も可能なため、子供やお年寄りのいる家庭でも安心です。

さらに、電力自由化にも対応・太陽光発電システムとも連携している点も魅力です。

三菱電機エコキュートの詳細を見てみる >>

ダイキンエコキュート|EQ46XFHV

  • 特徴:パワフル高圧
  • 貯湯量:460L(4~7人向け)
  • タイプ:フルオートタイプ、マイナス25℃対応(ヒートポンプユニットのみ)、スタイリッシュリモコンなど
  • 寒冷地年間給湯保温効率:2.7

ダイキンのエコキュート「EQ46XFHV」は、ダイキンのフルオートタイプ・角型に該当する寒冷地用エコキュートです。

駆けつけ隊
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省エネ基準達成率93%・寒冷地年間給湯保温効率2.7の製品である上に、機能面も申し分ありません。

寒冷地仕様のエコキュートの中でも寒さに強く、ヒートポンプユニットの設置可能最低外気温度はマイナス25℃です(貯湯ユニットはマイナス20℃以下の場合屋内設置)。

冬の最低気温がマイナス20℃を下回る北海道旭川での試験運転に基づいて作られている製品であり、凍結防止運転機能が備わっているのも心強いです。

ダイキンエコキュートの詳細を見てみる >>

パナソニックエコキュート|HE-L37LQS

  • 価格:希望小売価格 963,600円(税込)
  • 特徴:エコキュート専用アプリ、真空断熱材、配管洗浄、4本脚耐震設計など
  • 貯湯量:370L(3~5人用)
  • タイプ:フルオートタイプ
  • 寒冷地年間給湯保温効率:2.7

パナソニックのエコキュート「HE-L37LQS」は、寒冷地向けスタンダードクラスのエコキュートです。

3〜5人向けの寒冷地用エコキュートを探している方には、パナソニックならではの高機能エコキュート「HE-L37LQS」もおすすめです。

高性能の真空断熱材によって、高い保温効果を実現しています。

さらに、エコキュート専用アプリと連動しているため、外出先から好きなタイミングでお湯張りを行ったり、旅行中の沸き上げを休止したりできます。

駆けつけ隊
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4本脚設計のエコキュートであるため、従来型製品に比べて耐震性が高い点も魅力です。

貯湯ユニットは震度7相当に耐えられる設計のため、寒さだけでなく地震など他の災害に対しても心強いでしょう。

パナソニックエコキュートの詳細を見てみる >>

寒冷地のエコキュートの5つの注意点|マイナス25℃以下では使用できない

寒冷地のエコキュートの5つの注意点

最後に、寒冷地のエコキュートに関する注意点をお伝えします。

寒冷地で快適にエコキュートを使用するために、下記の3点を必ずチェックしてください。

マイナス25℃より低い気温下では使用できない

寒冷地におけるエコキュートの注意点としてはまず、マイナス25℃以下では使用できない点が挙げられます。

寒冷地仕様のエコキュートは、マイナス10℃を下回る低い気温にも対応しているものが多いです。

しかし最低気温がマイナス25℃を下回る地域では、たとえ寒冷地仕様であってもエコキュートを屋外設置して使用できません。

メーカーやシリーズごとに、屋外設置用と屋内設置用の有無や価格差は異なります。

相場としては、屋内設置用は屋外設置用に比べて20,000円程度高くなる傾向にあります。

マイナス25℃を下回る地域では必ず、屋内設置用の寒冷地仕様エコキュートを選ぶようにしましょう。

冬場で省エネ設定だと湯量が足りなくなる

エコキュートは外気温が低い冬場だとエネルギー効率が低下するため、夏場に比べて給湯駄代金が上がる傾向にあります。

そのため、節約のために省エネ設定にし、湯量を少なくすることがあります。

しかし、冬場はお湯の消費量が増える時期でもあります。

夏場はシャワーで済ませていた人も、冬はしっかりと温まりたいから風呂に切り替えるのも珍しくありません。

冬場で省エネ設定にしていると、湯量が足りなくなって昼間にお湯を生成するようになってしまいます。

エコキュートを導入する際に電力プランを変更しますが、大抵の場合が昼間の電気代が高いプランになっています。

電気代が高い昼間にお湯を作らないように、きちんと湯量をコントロールしましょう。

定期的な霜取りが必要

寒冷地の場合、強く冷え込んだ際にはヒートポンプユニットの背面に霜が付着することがあります。

お湯を沸かす際に取り込んだ空気は、熱を取り出した後に冷却されてヒートポンプユニットより排出されますが、排気の水分が結露しヒートポンプユニットに付着して凍ると霜になってしまいます。

霜が付着したままでは、目詰まりを起こし給湯効率の低下を招く場合もあります。冬季に頻繁にお湯の量が足りなくなる場合には、一度ヒートポンプユニットに霜が付着したままになっていないか確認するとよいでしょう。

霜の付着は故障の原因にもなるため、寒冷地用エコキュートには基本的に霜取り運転機能が搭載されています。

積雪対策が必要

寒冷地でエコキュートを使う上では、積雪対策が必要な点にも注意しましょう。

エコキュートのヒートポンプユニットの底面に雪が接したり、雪が風によって吹き込んで凍結したりすると、エコキュートが停止・故障することも多いです。

故障しなくてもヒートポンプユニット周辺が雪で塞がれていると、給湯効率が下がって光熱費が高くなってしまいます。

そのため、積雪量の多い地域では、屋根や暖簾といった防雪部材を設置するなどの防雪対策が必須です。

海沿いの場合は塩害対策があるものを選ぶ

寒冷地の中でも海沿いの地域でエコキュートを使用する場合には、塩害対策のある製品を選ぶ必要もあります。

海沿いの地域では空気中の水分に塩分が多く含まれており、金属が腐食しやすいです。

そのため海沿いの地域で通常のエコキュートを使用すると、ヒートポンプや貯湯タンクのベースなどが錆びやすく故障の原因になります

このような塩害に対処すべく、海沿いの地域では塩害対策がなされている塩害地仕様のエコキュートを選びましょう。

塩害地仕様のエコキュートは、下記のような機能によって、潮風に対する防錆効果が高められています。

  • ヒートポンプユニットには錆びに強い鋼板を採用
  • 絶縁劣化を防ぐべく電装部品にプリント基板をシリコンコーティング

塩害地仕様のエコキュートは受注生産となることも多いため、導入までに時間がかかります

寒冷地では、寒冷地仕様のエコキュートに塩害対策を施したものを導入する必要があります。

駆けつけ隊
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特に、北海道・青森県・岩手県の沿岸地域にお住まいの方は、メーカーや業者に確認した上で、寒冷地仕様かつ塩害地仕様のエコキュートを選びましょう。

また、塩害地でエコキュートを使用する場合には、下記の点にも注意してください。

  • 潮風が当たりにくい建物の影などにエコキュートを設置する
  • 塩害地仕様でも錆びることはあるため、定期点検が必須

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寒冷地で使う際にエコキュートのお湯がぬるい場合の対処法

寒冷地用エコキュートを使用しているにも関わらず、お湯がぬるくなってしまう場合には、下記の対処法で解決することもあります。

お湯がぬるい位置を確認する

風呂場や洗面所など、家庭内のどこでお湯がぬるいのかを特定します。

ぬるい場所によって原因を特定できます。

設定温度を高くする

故障ではなく設定温度が低くなっている場合もあります。

設定温度を高く変更してみて、ぬるさが解決するかを確かめることが必要です。

専門業者に点検・修理を依頼する

特に原因がわからなかった場合や故障を確認した場合には、専門業者へ点検・修理を依頼しましょう。

ただし、水栓の故障かエコキュート本体の故障か、故障個所によって依頼する業者が変わってきますので注意が必要です。

エコキュートのお湯がぬるい時には下記の記事をチェックしてみてください。

寒冷地にお住いの方は専用のエコキュートで冬も快適に過ごしましょう

寒冷地仕様のエコキュートには、通常のエコキュートにはない下記のような特徴があります。

  • 気温マイナス10℃以下でも運転できる
  • 凍結防止ヒーターが内蔵されている
  • 凍結防止用の運転機能を備えている

また、寒冷地仕様のエコキュートには「光熱費がガス給湯器よりも安い」「断水になってもお湯が使える」などのメリットもあります。

数ある寒冷地仕様のエコキュートの中で、今回ご紹介したのは、下記の3つです。

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