「新たに石油給湯器を購入したいけれど、どのメーカーのどの製品がよいの?」
石油給湯器への買い替えを検討しているものの、どれを選べばよいか分からず悩んでいる方も多いでしょう。
この記事では、石油給湯器の人気おすすめメーカー3社を比較します。
また、石油給湯器のおすすめの選び方に加え、高効率石油給湯器であるエコフィールについても掘り下げます。
さらに石油給湯器の交換業者の選び方も解説するため、今すぐ石油給湯器への買い替えを行う場合の疑問点を全て解消できます。
この記事が、給湯器選びに悩んでいる方のお役に立てば幸いです。
目次
石油給湯器の人気おすすめメーカー3社を比較
まずは、石油給湯器の人気おすすめ3大メーカーを比較しましょう。
各メーカーの主な特徴の違いは、下記の通りです。
設立 | 価格帯 | 人気おすすめ製品 | |
ノーリツ | 1951年 | やや高め | OTQ-C06:エコロジーをテーマに省エネ性が高く音が静かで臭いも少なめ |
長府製作所 | 1954年 | 安め | IBFシリーズ:低温出湯や冷水緩和機能つき、バックアップ電源により停電時でも使用可能 |
コロナ | 1950年 | やや高め | EFシリーズ:浴室モニターやチャイルドロック、長湯お知らせ付きで安全性が高い |
ノーリツの石油給湯器
ノーリツは1951年に兵庫県神戸市で設立された給湯機器メーカーです。
給湯器の国内シェア第2位のメーカーであり、ガス給湯器を中心にさまざまなタイプの給湯機器を展開し、幅広く人気を博しています。
石油給湯器に関しては、シンプルな給湯専用のOQBシリーズ、お風呂沸かし・追い焚き機能搭載のOTQ・OTXシリーズから暖房機能付きのOTHシリーズまで様々なシリーズを展開しています。
中でもOTQ-C06シリーズは従来タイプに加えて基本性能が向上しただけでなく省エネ性も高くおすすめです。
(出典:ノーリツ)
OTQ-C06シリーズは「エコロジー」をテーマに省エネ性が向上した石油給湯器であり、音が静かで臭いも少ないという魅力もあります。
ノーリツが誇るOTQ-C06シリーズには、下記のような機能が搭載されています。
- おふろのみまもり機能:「入浴タイマー」によるのぼせ対策や「浴室モニター」による気づきの遅れ対策など
- スマート配管クリーン:入浴人数・ふろ湯温・気温から汚れを想定し、自動でふろ配管を洗い流す
- わかすアプリ:専用アプリによる遠隔操作
ノーリツのOTQ-C06シリーズの希望小売価格はオートタイプで約438,000円、フルオートタイプで約473,000円です。
また、高効率タイプのエコフィールに対応している点もメリットです。
予算に余裕があり、多機能かつ省エネ性の高い石油給湯器を探している方には特におすすめの石油給湯器です。
長府製作所の石油給湯器
長府製作所は、1954年に設立され山口県下関市長府に本社を置く電機メーカーです。
給湯機器をはじめ、空調機器など住宅設備機器の製造販売を幅広く手がけているメーカーとして人気です。
ガス給湯器の製造開始は1984年と古く、2000年代にはエコキュートやエコフィールなど省エネ性の高い高効率型給湯器の販売にも乗り出しました。
ガス給湯器・石油給湯器・電気温水器、さらには省エネ性の高いエコフィールやエコキュートなど幅広いタイプの給湯器を扱う長府製作所ならではの技術力は、現在でも高く評価されています。
なかでも省エネ性の高いIBFシリーズはおすすめ度が高いです。
(出典:長府製作所)
省エネ基準達成率100%・エネルギー消費効率86.5%を達成しているIBF-4765DSNをはじめ、基本機能が充実している上に省エネ性も高い製品が人気となっています。
給湯能力は46.5kW(40,000kcal/h)であり、低温出湯や冷水緩和機能なども搭載されています。
また、バックアップ電源ユニット付きで停電時にもお湯が使える点もメリットです。
長府製作所の石油給湯器IBFシリーズは希望小売価格が266,200円です。
30万円以下でコスパのよい石油給湯器を探している人には、長府製作所の石油給湯器IBFシリーズがおすすめとなります。
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コロナの石油給湯器
コロナは、新潟県三条市に本社を置く、暖房機器・暖房器具を製造販売する電機メーカーです。
設立は1950年と古く、石油給湯器市場への参入も1973年と歴史が長いです。
壁掛けコンパクトタイプから高圧力型貯湯式、エコフィール搭載で省エネ性の高いタイプまで、豊富な種類の石油給湯器を展開しています。
(出典:コロナ)
コロナの石油給湯器EFシリーズは、水道直圧式・連続給湯出力は46.5kWであり、給湯専用・オートタイプ ・フルオートタイプから選べます。
浴室モニターやチャイルドロック、長湯お知らせなど安全面を考慮した機能が多数搭載されており、高齢者は小さいお子さんのいる家庭でも安心して使用できるでしょう。
予算のある場合にはフルオートタイプを、予算が限られている場合には給湯専用を選び、快適なお風呂時間に役立ててください。
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石油給湯器のおすすめの選び方3つ
石油給湯器を選ぶ際には、既述の3大メーカーの違いも踏まえて、ご自身に合ったメーカー・シリーズを選びたいものです。
また、どのメーカーの給湯器を選ぶ場合でも、石油給湯器を選ぶ際に必ずおさえておきたいポイントが3つ存在します。
石油給湯器のおすすめの選び方は、下記の3つです。
給湯能力で選ぶ
石油給湯器を選ぶ際にはまず、給湯能力で選ぶことが重要です。
石油給湯器の給湯能力は、大きく分けて4万キロと3万キロの二種類です。
例えば、人気メーカーの一つであるノーリツの場合、次のように分けられています。
- 直圧式:46.5kW(40,000kcal/h)と37.2kW(32,000kcal/h)
- 貯湯式は:45.9kW(39,500kcal/h)と37.6kW(32,400kcal/h)
上記のように約4万キロと約3万キロのタイプに分かれており、4万キロの方が給湯能力が高く価格も高いです。
そのため複数箇所で同時にお湯を使うことが家庭では、4万キロを選ぶのがおすすめです。
一方で、一度にたくさんのお湯を必要としないケースでは、3万キロでも問題ありません。
給湯能力と家族人数の目安は、下記の通りです、
- 4万キロ:3~4人以上
- 3万キロ:3人以下
上記目安も参考に、家族人数や家族のライフスタイルにも合わせて、4万キロまたは3万キロの給湯器を選びましょう。
直圧式・貯湯式を選ぶ
石油給湯器を選ぶ際には、2つの異なる給湯方式より、直圧式または貯湯式も選ぶ必要があります。
直圧式は水道圧をそのまま給湯に利用する方式であり、貯湯式はタンクに水を貯めてタンク自体を加熱する方式です。
二つの給湯方式を比較すると、下記のようになります。
加熱方法 | メリット | デメリット | |
直圧式 | コイル状に巻いたパイプの中に水を通過させ、パイプを巻きつけた缶体を加熱して瞬間的にお湯を沸かす |
・水道圧のままシャワーを使える |
湯温が安定しないことも |
貯湯式 | 給湯器内の貯湯タンク内に水をため、その貯湯タンクを含む缶体を加熱してお湯を作る。 | ・温度の変化が少ない ・価格が比較的安い |
シャワーの水勢が弱い |
上記のように、直圧式と貯湯式にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
シャワーの水圧にこだわりたい方は直圧式、少しでも初期費用を抑えたい方には貯湯式など、重視するポイントによってもおすすめが違います。
ご自身や家族の重視するポイントを考慮して、適したタイプの給湯器を選びましょう
フルオート・オート・給湯専用タイプから選ぶ
給湯能力および給湯方式を選んだ後は、機能別に給湯器のタイプを選びましょう。
石油給湯器の主な機能別タイプは下記の3つです。
- フルオート:お湯はり、追い焚き、保温、足し湯、ふろ配管洗浄まで全自動
- オート:お湯はり、追い焚き、保温までが自動
- 給湯専用:お湯はり、保温も手動
上記の通り、フルオートタイプは最も多機能ですが、価格も最も高いです。
自動で行える範囲が広いためより快適なお風呂時間を過ごすことができますが、予算が限られている場合や特に多機能タイプを求めていない場合は、給湯専用でも問題ないケースも多いです。
予算や使用目的に応じて、最適な機能別タイプを選びましょう。
石油給湯器はエコフィールの方がおすすめ?他の省エネ給湯器とも比較
石油給湯器の選び方のポイントを見てきました。
石油給湯器を選ぶ際には給湯能力や機能別のタイプなどもチェックし、ご自身に合ったものを選ぶことが重要です。
それに加えて、省エネ性の高いエコフィールもチェックしておくのがおすすめです。
エコフィールは従来型石油給湯器に比べて省エネ性高く光熱費も節約できるため、長期的にメリットの多い給湯器です。
ここでは、エコフィールと他の給湯器の違いをチェックしましょう。
石油給湯器とエコフィールはどちらがおすすめ?
エコフィールは石油給湯器の一つであり、灯油を燃料とするタイプの給湯器です。従来型石油給湯器との違いとしては、その給湯方式にあります。
エコフィールは従来型では捨てていた排ガス中の熱を回収して給湯のために再利用します。
これにより、熱効率は従来の83%から95%にまで大幅に向上しました。
これにより、下記の削減を行えます。
- 灯油使用量:年間79リットル
- CO2排出量:197kg(杉の木14本分)
上記のような灯油使用量やCO2排出量の削減を行えるエコフィールは、従来型に比べて光熱費も年間1万年以上節約できるケースが多いです。
一方で本体価格は従来型に比べて1.5倍以上かかるケースも多く、初期費用がかさむ点がデメリットです。
すでに石油給湯器を使用しており、灯油代の高騰などに備えて熱効率が高く節約につながる石油給湯器を探している方に、エコフィールはおすすめです。
石油給湯器とエコジョーズはどちらがおすすめ?
従来型の石油給湯器やエコフィールではなく、ガス給湯器のエコジョーズを検討している方も多いでしょう。
エコジョーズは従来型のガス給湯器では捨てられていた排気熱を再利用することで給湯熱効率を大幅に向上させた、省エネ性の高いガス給湯器です。
これにより、下記の削減を行えます。
- 熱効率:従来型の80%→約95%
- CO2排出量およびガス使用量:約15%カット
上記により従来型に比べて平均約1.8万円のガス代を節約できるとされており、この節約率は従来型石油給湯器に対するエコフィール以上です。
ただし、もともと灯油代よりもガス代の方が燃料費として高い点には注意が必要です。
エコジョーズを従来型のガス給湯器や石油給湯器と比べると、光熱費の削減という観点でおすすめです。
しかし、従来型のガス給湯器に比べると初期費用は高く、30~50万円近くかかるケースも多いです。
また、エコフィールと比べると燃焼時の騒音はエコジョーズの方が大きい点がデメリットですが、エコフィールは給湯暖房一体型が少ないのに対しエコジョーズでは一体型が主流な点や、エコフィールのように灯油タンクの設置が不要な点がメリットです。
https://mizu-tech.co.jp/blog/blog/85833/
石油給湯器とエコキュートはどちらがおすすめ?
従来型の石油給湯器やエコフィールではなく、自然冷媒ヒートポンプ給湯機のエコキュートを検討している方も多いでしょう。
エコキュートは、大気熱をヒートポンプ技術により取り込み、電気の力と合わせてお湯を作るタイプの給湯器です。
電気だけでなく空気中の熱を活用する上に、電気料金の安い深夜に稼働するため、従来の電気温水器などに比べて大幅に電気代をおさえられます。
電気温水器で電気代が年間60,000円かかっていた場合、エコキュートに切り替えた場合の電気代は約15,000円で、実に約4分の1の節約が可能です。
また、オール電化の住宅でも使用できる点や貯湯式でタンク内の水を非常用生活水としても使える点などもメリットです。
一方で、瞬間式ではないため水圧が弱い点やお湯切れの心配がある点、初期費用が30~70万円と高い点などがデメリットです。
https://mizu-tech.co.jp/blog/blog/5327/
石油給湯器を購入・交換する業者の選び方4つ
石油給湯器を選ぶ際には、省エネ性の高いエコフィールも選択肢に入れつつ、ご自身に合った製品を選びたいものです。
できるだけ安く安全に石油給湯器を導入するためには、購入・交換先となる業者選びも重要です。
ここでは、石油給湯器を購入・交換する業者選びの重要なポイントを4点ご紹介します。
希望メーカー・製品の在庫を確保した業者を選ぶ
石油給湯器の交換業者選びにおいてはまず、希望メーカー・製品の在庫を確保した業者を選ぶことが重要です。
石油給湯器の主要メーカーとしてはノーリツ・長府製作所・コロナが挙げられますが、どのメーカーのどのシリーズが適しているかは家庭ごとに異なります。
希望する給湯器の在庫がない業者の場合、交換ができないか交換するまでに長い期間を要するケースも多いです。
特に給湯器が寿命を迎えていて交換が必須の場合、交換までの期間が空いてしまうと突然お湯が使えなくなる可能性もあります。
突然お湯が使えなくなり不便な思いをしないためにも、希望メーカー・希望製品の在庫があるかを業者ごとに必ず確かめましょう。
割引率が高くお得に安く購入できる業者を選ぶ
希望メーカーや製品の在庫をチェックした上で、割引率が高くお得に給湯器を購入できる業者を選びましょう。
給湯器は家電量販店やホームセンターなどで購入することも可能ですが、安く購入するためには割引率の高い給湯器専門業者がおすすめです。
給湯器専門業者の中には希望小売価格の5~8割引で給湯器を提供できる業者も存在します。
このような格安価格での提供は、メーカーから給湯器を直接仕入れ、かつ見積もりから施工までを一貫して行い余計なコストを削減できる専門業者ならではの魅力です。
給湯器専門業者や製品ごとにも割引率は異なるので、どれくらい安く購入できるのかを随時確認しましょう。
複数の業者に相見積もりを取り、工事費を含めたトータルコストを具体的に比較するのもおすすめです。
給湯器の交換・修理の両方に対応し技術力の高い業者を選ぶ
石油給湯器の購入を業者に依頼する場合、交換・修理の両方に対応しつつ、技術力の高い業者を選ぶことも重要です。
石油給湯器を新たに導入する場合、購入・取り付け後はお湯を使うことができますが、施工内容次第ではすぐに不具合が生じることもあります。
また、施工に不備がない場合でも使い続ける中で給湯器は故障しやすくなるものです。
このように使用後の故障などを考慮すると、施工不備の確率が低い技術力のある業者で、取り付けだけでなく修理にも対応できる業者が理想です。
給湯器は買って終わりではなく、約10年間使い続けるものです。
対応している工事内容、施工実績や口コミでの評価なども参考に、業者を選んでください。
保証・アフターサービスの内容が充実した業者を選ぶ
給湯器交換業者選びにおいては、保証やアフターサービスの内容をチェックすることも重要です。
石油給湯器の寿命目安はおよそ10年ですが、寿命を全うする10年の間になんらかの不具合を起こしたり故障したりするケースも少なくありません。
このような事態に備えるべく、製品保証や工事保証が10年近くついている業者を選ぶのがおすすめです。
依頼した業者に保証が一切ついていない場合、給湯器の点検・修理が必要な場面で費用がかさんでしまいます。
また、給湯器を修理することで使い続けられた場合において、完全に使えなくなってしまう可能性もあります。
給湯器をできるだけ長く使い続けてトータルコストを削減するためにも、保証・アフターサービスにもこだわって業者を選びましょう。
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どのメーカーのどんな給湯器を選ぶべきかは、予算や家族構成、ライフスタイルによっても異なるものです。
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石油給湯器 おすすめ まとめ
この記事では、石油給湯器のおすすめについて詳しく見てきました。
石油給湯器の人気おすすめメーカーは下記の3社です。
- ノーリツ
- 長府製作所
- コロナ
石油給湯器を選ぶ場合には、省エネ性の高いエコフィールも選択肢に入れておきたいものです。
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