「石油給湯器って、実際どのくらい持つの?」
石油給湯器を使用しているものの不調が出始めたため、寿命年数が気になっている方も多いでしょう。
この記事では、一般的な石油給湯器の寿命目安年数に加え、種類別・メーカー別の寿命もお伝えします。
さらに、石油給湯器が寿命を迎えているサイン・壊れる前兆を4つ、寿命を延ばすための対策も4つご紹介します。
寿命を迎えた石油給湯器の買い替え時のポイントまで分かるため、使用中の給湯器が寿命を迎えている方でも安心です。
この記事が、給湯器の寿命・交換に悩んでいる方のお役に立てば幸いです。
目次
石油給湯器・灯油ボイラーの寿命は約10年?
結論から述べると、石油給湯器や灯油ボイラーの寿命は約10年です。
寿命の短い石油給湯器でも8年以上は持つとされていますが、ガス給湯器には10~15年近く使える給湯器もあり、石油給湯器の方がガス給湯器よりも寿命は短いです。
その理由は、石油給湯器の燃料と燃焼方法にあります。
石油給湯器ではオイルタンクに入っている灯油を燃焼させてお湯を作りますが、タンク内の灯油が結露などで変質し、給湯器本体を劣化させてしまうケースもあるのです。
また、近年使われている石油給湯器は従来のものに比べて部品数が多く、複雑な構造のものが多いです。
そのため性能は高いものの故障する箇所も多く、使い方によっては従来製品より寿命が短くなることもあります。
石油給湯器をできるだけ長く使うためには、後述する「石油給湯器の寿命を延ばすための対策4選」を参考に、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
https://mizu-tech.co.jp/blog/blog/92695/
石油給湯器の種類・メーカー別の寿命をチェック
石油給湯器の寿命目安は一般的に約10年だと分かりました。
続いて、石油給湯器の種類別およびメーカー別の寿命をチェックしましょう。
従来型石油給湯器とエコフィールの寿命を比較
石油給湯器の寿命は、直圧式と貯湯式で異なります。
- 直圧式石油給湯器:7~10年
- 貯湯式石油給湯器:10年前後
直圧式の石油給湯器は貯湯式の石油給湯器に比べて寿命が短く、10年使えて当然というわけではありません。
一方の貯湯式石油給湯器は適切な使い方をしている限り10年近くは使えるケースが多いです。
これは、直圧式の方が構造が複雑で、一部の部品が壊れただけでもバーナー一式を交換しなくてはならないためです。
また、排気熱を再利用して効率よくお湯を沸かす石油給湯器エコフィールの寿命は約10年となっています。
ノーリツ・コロナ・長府製作所の石油給湯器の寿命を比較
石油給湯器の寿命は、メーカー間で大きな差はありません。
各メーカーの寿命に関する見解は、下記の通りです。
- ノーリツ:家庭用で製造から10年
- コロナ:設計標準使用期間10年
- 長府製作所:設計標準使用期間10年
上記の通り、ノーリツ・コロナ・長府製作所の3社の石油給湯器の寿命は、約10年となっています。
ただし、取扱説明書に記載された正しい使い方を守らないと、より短い期間で故障する可能性もあるため注意が必要です。
石油給湯器が寿命を迎えているサイン・壊れる前兆4選
石油給湯器の寿命目安は約10年のことが多いですが、使用年数に関わらず寿命を迎えているサインが出ているケースも多いです。
給湯器が突然動かなくなるという事態を避けるためにも、下記の壊れる前兆4選をチェックしてください。
「ボンッ」という音など異音が発生している
石油給湯器から「ボンッ」という異音が発生した場合には注意が必要です。
石油給湯器から「ボンッ」という爆発音のような点火時の異音がした場合、バーナーにゴミが溜まっていたり劣化したりしている可能性があります。
他にも、下記のような異音は給湯器の経年劣化・故障の可能性が高いです。
- 「ブォーン」:ファンモーターの劣化・故障
- 「ブーン」「キュルキュル」:ポンプにゴミが溜まっている・不凍液の劣化
石油給湯器は正常に運転している場合でも動作音が発生しますが、普段に比べてあまりに大きい音・異なる音がした場合には注意が必要です。
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灯油漏れや不完全燃焼により異臭がする
石油給湯器から異臭がする場合にも注意が必要です。
異臭がする場合、灯油漏れや不完全燃焼などが疑われます。
この状態を放置しておくと、お湯を正常に使えないだけでなく、人体に危害が及ぶ可能性もあるため注意が必要です。
また、送油管などが劣化することで灯油が漏れるというケースも多いです。
石油給湯器から異臭がする場合には、使用を中止して灯油漏れなどを確認し、専門業者に修理・交換を依頼しましょう。
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湯温や湯量が安定しない
石油給湯器が寿命を迎えているサインとしては、湯温や湯量が安定しない症状も挙げられます。
湯温や湯量が安定しない原因としては、元栓を全開にしていない・外気温の変化・複数箇所でのお湯の使用などが考えられます。
これらが原因の場合は、給湯器が寿命を迎えているとは限りません。
ただし、上記に原因がなく、設定温度を変えても湯温や湯量が安定しない場合、混合水栓または給湯器本体の故障の可能性が高いです。
混合水栓はお湯と水を混ぜて温度を調整する栓であり、設定温度を上げても湯温が変わらない場合には混合水栓の故障が疑われます。
混合水栓に問題がないにも関わらず湯温・湯量が安定しない場合には給湯器が故障している・寿命を迎えているため、専門業者に交換を依頼しましょう。
エラーコードが頻発する
石油給湯器が壊れる前兆としては、エラーコードの頻発も挙げられます。
エラーコードが表示された場合には、取扱説明書の指示に従い、コードごとに適切な手順で解除すれば問題ありません。
特に、説明書の指示に従ってエラーコードを解除しても再びエラーが発生する場合や、使用していて問題がないもののエラーが頻発する場合には注意してください。
エラーコードの頻発にご自身で対処できない場合には、給湯器専門業者に点検を依頼しましょう。
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石油給湯器の寿命を延ばすための対策4選
石油給湯器が寿命を迎えているかを確認するためには、既述の4つのサインにも注意したいものです。
石油給湯器の寿命は使い方によっても異なるため、できるだけ寿命を延ばす対策4選も確認しておきましょう。
設置場所を工夫する
石油給湯器の寿命を延ばすためにはまず、設置場所の工夫が重要です。
給湯器の排気口や配管などは外気に晒されているケースも多いです。
雨風に当たったり海風による塩害に遭ったりすると、平均的な寿命よりも早く壊れてしまいます。
台風などの暴風雨で内部に水分が侵入することも考えられます。
このような事態を避けるために、屋根に覆われている場所や雨風に晒されづらい場所に給湯器を設置するなどの対策がおすすめです。
また、外的なダメージを最小限に抑えるためにも、カバーで覆ったり凍結を防ぐために保温材を使用したりするなどの対策も行いましょう。
定期的な掃除・メンテナンスを行う
石油給湯器の寿命を延ばすためには、定期的な掃除やメンテナンスを行うことも重要です。
石油給湯器はバーナー部分にゴミが溜まったり部品の劣化を放置したりすることでも故障しやすくなります。
定期的な掃除やメンテナンスを行うことで、給湯器を清潔で正常な状態に保つとともに、なんらかの異常が生じた際にも早い段階で気づくことができます。
数ヶ月に一回以上の定期的な掃除および一年に一回程度の業者によるメンテナンスなどを行い、石油給湯器の寿命を延ばしましょう。
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凍結防止カバーなどを活用する
石油給湯器の寿命を延ばすためには、凍結防止対策を行うことも重要です。
外気に晒されている配管部分は、冬の厳寒期に外気温が下がった際に凍結して破裂・破損したりする恐れがあります。
凍結防止カバーや保温材などを活用することで、凍結および凍結に伴う故障を防ぐことが可能です。
給湯器を使い続けていく中で凍結のリスクは毎年生じるものですが、カバーや保温材の使用によってダメージを最小限に抑えることができます。
なお、凍結した場合に無理に熱湯をかけて解凍を行うと配管が破裂する恐れもあります。
自然解凍を待つか少しずつぬるま湯をかけるなどの対策の方がおすすめです。
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入浴剤の使用に注意する
石油給湯器の寿命を延ばすためには、入浴剤の使用にも注意しましょう。
入浴剤を使わないだけで寿命が何年も延びるということはありませんが、相性の悪い入浴剤を使用し続けることで給湯器が壊れる可能性は確実に高まります。
特に、下記のようなタイプの入浴剤の使用は推奨できません。
- 硫黄が含まれている入浴剤
- 濁り系・白濁系の入浴剤
- ミョウバン配合の入浴剤 など
特に硫黄は銅製の給湯器を腐食する可能性が高く、継続的な使用により給湯器の寿命を縮めます。
上記に該当する入浴剤の使用を控えることで、給湯器の寿命をできるだけ延ばしましょう。
石油給湯器が寿命を迎えた際に買い替える給湯器選びのポイント3つ
石油給湯器の寿命を延ばす対策4選を見てきました。
使い方に気をつけていても給湯器はいつか寿命を迎えてしまいますが、寿命を迎えた給湯器を買い替える前に知っておきたいポイントを3つご紹介します。
光熱費を抑えられる省エネ型高効率給湯器をチェックする
石油給湯器が寿命を迎えて買い替える際には、省エネ型高効率給湯器をチェックしてください。
近年はエコフィールやエコキュートなどの省エネ型高効率給湯器の需要が高まっており、買い替えることで光熱費を大幅に削減できるケースも多いです。
光熱費削減に役立つ省エネ型高効率給湯器の主な種類は、下記の通りです。
概要 | |
エコフィール | 排気熱を再利用する石油給湯器 |
エコキュート | 大気熱と電気の力でお湯を作る自然冷媒ヒートポンプ給湯機 |
エコジョーズ | 排気熱を再利用するガス給湯器 |
従来型の石油給湯器にかかる月々の光熱費が5,000円の場合、高効率石油給湯器であるエコフィールに買い替えると同条件で月々約4,000円・エコキュートに買い替えると約2,000円に削減できます。
ただし、エコフィールやエコキュートは初期費用の高さがネックです。
また、給湯器にかかるコストは業者によっても大きく異なります。
良心的な料金体系の業者を選び、お得に石油給湯器を交換しましょう。
家族人数に合った容量の給湯器を選ぶ
寿命を迎えた石油給湯器を買い換える際には、家族人数に合った容量の給湯器を選ぶことが重要です。
家族人数に対して小さい給湯器を選んでしまうと、同時使用により湯量が少なくなったり、貯湯式の場合にはお湯切れを起こしたりします。
一方で、家族人数に対して大きすぎる給湯器を選ぶと、初期費用がかさむものです。
石油給湯器の給湯能力は3万キロ/4万キロから選ぶのが一般的ですが、ガス給湯器の場合には号数で、エコキュートなどの場合にはタンク容量(L)で選ぶことになります。
このような給湯器の違いも理解した上で、家族人数に合った給湯器を選びましょう。
使用頻度や目的に合わせてフルオートや給湯専用を選ぶ
寿命を迎えた石油給湯器を買い換える際には、使用頻度や目的に合わせて給湯器のタイプを選びましょう。
給湯器は燃料やお湯を作る仕組みに関わらず、フルオートタイプ・オートタイプ ・給湯専用タイプを選べるケースが多いです。
各タイプの主な違いは、下記の通りです。
・フルオート:お湯張り・追い焚き・保温・足し湯などを全て自動で行える
・オート:お湯張り・追い焚き・保温を自動で行える
・給湯専用:お湯張りや保温を手動で行う
多機能な給湯器ほど初期費用が高くなりますが、家族の人数が多く湯船に浸かる頻度も多い場合には利便性が高まります。
ご自身のライフスタイルや家族の使用頻度・使用目的にも合わせ、予算内で適切なタイプの給湯器を選びましょう。
石油給湯器が寿命を迎えた際の交換業者の選び方4つ
石油給湯器が寿命を迎えた場合にはお伝えした3つのポイントを参考に、ご自身に最も合った給湯器を選ぶことが重要です。
ただし、給湯器の交換先によっては希望する給湯器がないケースもある上に、業者によって給湯器の価格・工事費用は大きく異なります。
お得に給湯器を交換するために知っておきたい業者の選び方のポイントを4つご紹介します。
希望する給湯器の取り扱い・在庫のある業者を選ぶ
石油給湯器が寿命を迎えた際の交換業者の選び方としてはまず、希望する給湯器の取り扱い・在庫のある業者を選ぶことが重要です。
業者ごとに給湯器のラインナップは異なり、力を入れているタイプ・割引率の高い製品なども異なります。
交換したい給湯器に目星をつけた上で交換業者を探し、その業者が希望する給湯器の在庫を確保しているかを確認しましょう。
複数の業者に確認することで希望の給湯器を購入できるケースもありますし、業者によっては類似した給湯器をお得に提供してくれる可能性もあります。
給湯器の交換業者を選ぶ際にはまず、希望する給湯器の取り扱い・在庫を必ずチェックしてください。
工事費込みで費用の安い業者を選ぶ
給湯器交換業者を選ぶ際には、工事費込みで費用の安い業者を選ぶことも重要です。
給湯器専門業者ではメーカー価格の5~8割引で給湯器を購入できるケースもありますが、製品ごとの割引率は業者によって異なります。
また、交換には給湯器の本体価格だけでなく工事費用も発生します。
複数の業者に見積もりを出してもらい、工事費込みでの料金を比較することで、お得な業者を見つけやすくなります。
給湯器の割引率が高く、かつ実際の施工までを良心的な料金で行える業者であれば、相場よりもお得に給湯器を交換できるでしょう。
施工技術が高く施工実績も豊富な業者を選ぶ
給湯器交換業者を選ぶ際には、施工技術や施工実績も無視できないポイントです。
既述の通り、工事費込みで安い業者を探したいものですが、給湯器交換に関する施工技術や実績がどれくらいなのかは、業者によってかなりばらつきがあります。
たとえ料金が安くても技術力や実績が乏しく、ずさんな工事を行う業者も存在するため、注意が必要です。
給湯器交換業者を選ぶ際には、工事の仕上がりに関する口コミや施工実績数などを必ず確認し、信頼度の高い業者に工事を依頼しましょう。
また、給湯器に不具合が生じたときに備え、交換だけでなく修理も行える業者を選ぶのがおすすめです。
保証内容・アフターサービスの充実した業者を選ぶ
給湯器交換業者の選び方のポイントとしては、保証内容やアフターサービスも重要です。
給湯器は10年近く使い続けるものであり、交換・設置して終わりではありません。
保証やアフターサービスの内容が充実した業者であれば、使い続ける上で不調が生じても安心です。
給湯器の寿命目安である10年に合わせて、10年分の保証がついている業者であれば、給湯器を安全に長く使い続けられるでしょう。
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石油給湯器 寿命 まとめ
この記事では、石油給湯器の寿命について詳しく見てきました。
石油給湯器の寿命目安はタイプや使い方によっても異なりますが、一般的には約10年です。
たとえ使用年数が10年に達していなくても、「異音や異臭」「不安定や湯量・湯温」「エラーコードの頻発」などの症状が出ている場合には、交換を検討すべきでしょう。
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