「給湯器から普段とは違う音がする」
「お湯を出す度に音がするのは異常?」
この記事では、給湯器が発する音の違いや、適切な対処法などをまとめました。
この記事でわかること
- 給湯器から出る異音と正常な音の原因
- 異音だけで判断できない場合に確認すべきポイント
- 給湯器に異常や故障があった場合の対処法
- 異音が出たときのおすすめの相談先
給湯器から聞こえる音が気になる人は、参考にしてください。
目次
給湯器の危険性のある異音5つと原因
給湯器から出る音の中で、危険性があるのは、以下のような異音です。
- 「ピーッ」
- 「ボンッ」
- 「キーン」
- 「ゴーッ」
- 「ポコンポコン」
異音の頻度によっては、至急の点検が必要なケースもあるため、確認しておきましょう。
給湯器の点検頻度は?自分でできる?業者に点検を依頼したほうがいいケースと費用
汽笛のような異音
給湯器から「ピーッ」という汽笛のような音が継続的に鳴っている場合、危険性が高い状態です。
状態 | ファンモーターの不具合から、異音が発生する |
原因 | 内部の部品の経年劣化 |
対処法 | ・継続的に音が聞こえる場合は、専門業者に点検してもらう ・異音が一時的な場合は、故障ではない |
ご自身でメンテナンスするのは難しいため、異音が継続するときは、専門業者に依頼しましょう。
爆発音
給湯器から「ボンッ」という爆発音がした場合、非常に危険な状態です。
状態 | ・着火時に爆発が起こっている ・不完全燃焼によって、排気口からガスの臭いや、黒煙が発生する場合がある |
原因 | 内部の部品の経年劣化 |
対処法 | 非常に危険な状態であるため、給湯器の使用を停止して、専門業者に点検してもらう |
ガスの臭いがした場合は、早急に給湯器を停止させましょう。
金属音のような共鳴音
給湯器から「キーン」という金属音のような共鳴音が鳴った場合、なるべく早い点検が必要です。
状態 | 水道管が破裂する危険性がある |
原因 | 配管内の急激な圧力の変化 |
対処法 | ・放置するとセンサー類に影響が出るため、早めに点検してもらう ・一時的な応急処置として、蛇口をゆっくり閉める、水道元栓を少し占めて水圧を弱める手段もある |
一時的な応急処置は、あくまで点検までの対策であるため、音が継続的に聞こえるときは、必ず点検を依頼しましょう。
排気音
給湯器から「ゴーッ」という排気音がする場合、すぐに影響は出ませんが、早めの点検が推奨されます。
状態 | ・給湯器内に異物が混入して、十分な換気ができていない ・給湯器の故障や、劣化を早める可能性がある ・不完全燃焼を引き起こす可能性がある |
原因 | 強風により排気口に異物が混入した |
対処法 | ・排気口の異物を取り除く ・給湯器の内部の異物を取り除くのは難しいため、専門業者に依頼する |
定期的に排気口の掃除をしている場合は、対策できる異音です。
風呂釜からの音
風呂釜から「ポコンポコン」という音がする場合は、給湯器と風呂を繋ぐ循環アダプターに異常が発生しています。
状態 | ・浴槽の循環アダプターのフィルターに異物が蓄積している ・放置すると、異物が蓄積され、交換工事が必要になる |
原因 | 追い焚きフィルターの掃除不足、入浴剤使用、循環パイプの折れ曲がりによる異物の詰まり |
対処法 | ・フィルターの詰まりを取り除く ・異物が取り除けない場合は、専門業者に依頼する |
定期的にフィルター掃除をしている場合は、対策できる異音です。
給湯器の正常な音と原因6つ
給湯器から聞こえる音のうち、以下の音は正常に動いている証拠です。
正常な音 | 原因 |
内部から聞こえる「ブーン」という音 | ・ファンモーターが回転する音 ・一定時間が回転すると、次第に停止する |
「ピヨピヨ」という音 | ・給湯機の作動音 |
「ブオーン」「グワン」「ウーン」という音 | ・循環ポンプが作動している音 ・冬季は配管の凍結を防ぐために、頻繁に音が聞こえる場合がある |
「クックックー」という音 | ・給湯器が点火する際の給湯栓(蛇口)の開閉操作音 |
「ジュージュー」という音 | ・結露水が高温部分に触れた音 ・内部の水蒸気は結露するため、正常な現象 |
「カタカタ」音 | ・配管カバーが作動に伴い揺れる ・壁面に固定しているビスが緩んで、本体が作動に伴い揺れる ・エアコンの室外機の回転音作動した際の揺れが、壁に立てかけている物を揺らしている |
上記のうち、「カタカタ」音が気になる場合は、本体や配管カバーが揺れないように固定してもらいましょう。
給湯器から異音がする時に確認すべき4つのポイント
給湯器から聞こえる音の聞き分けが難しい場合は、以下の項目を確認しましょう。
- ガス臭いかどうか
- エラーコードが出ているかかどうか
- 常に音がする?お湯を出したときだけ音がする?
- ほかの異常や故障がないか
給湯器の緊急停止や、専門業者の至急の点検を依頼する基準として、覚えておきましょう。
1.ガス臭いかどうか
給湯器の付近がガス臭い場合は、ガス漏れが発生している疑いがあります。
直近で給湯器から「ボンッ」という爆発音が聞こえている場合は、非常に危険な状態であるため、すぐに給湯機を停止させましょう。
ガスの引火だけでなく、不完全燃焼から一酸化炭素中毒になる可能性があります。
2.エラーコードが出ているかかどうか
給湯器のリモコンにエラーコードが出ている場合、何らかの不具合が発生しています。
エラーコードは、数字によって不具合の状態を判断できます。
給湯器のメーカーによって、数字の意味は変わるため、必ず説明書を読んで状態を把握しましょう。
給湯器にエラーコードが表示されていた場合は、それぞれに対して適切に対処しましょう。
3.常に音がする?お湯を出したときだけ音がする?
給湯器から出る音が、いつ出ているのか?についても確認しましょう。
- 常に発せられているか
- お湯を出したときだけ発せられるか
1のように明らかな異音が継続的に聞こえている場合は、早急に点検を依頼するのがおすすめです。
一方で、2のお湯を出すときのみ音が鳴っている場合は、給湯機が作動するため、何らかの正常な音は発せられます。
気になる音がする場合は、お湯を出しながら音の種類を聞き分けましょう。
4.ほかの異常や故障がないか
臭いやエラーコードでも判別できない場合は、ほかの異常や故障がないか、確認してみましょう。
- お湯が出ない
- 水漏れしている
- 本体が熱くなる
などの異常にも注意をしましょう。
給湯器本体の振動から音が出ますが、激しく振動するときは、別の異常が発生しているケースもあります。
故障した際に発生するのは音だけではないため、音以外の異常にも注意が必要です。
給湯器の異音があったときの対処法
給湯器から異音が聞こえた場合は、専門業者に点検を依頼したうえで、「修理」か「交換」により対処していきます。
どちらになるかは故障の具合によるため、ご自身では選択できない可能性が高くなります。
しかし、業者の選び方やタイミングによっては、修理や交換にかかる費用を安くできる場合があるため、しっかり確認しておきましょう。
修理を依頼する場合
給湯器を修理する場合は、依頼する専門業者や、保証期間によって費用が変わってきます。
専門業者の方は選択肢があるため、メリットを感じる方を選びましょう。
修理で改善するのか専門業者に見てもらう
給湯器が修理で改善できるか否かは、専門業者に判断してもらう必要があります。
そこで、専門業者の候補になるのは、「給湯器販売業者」か「ガス会社」です。
専門業者 | メリット | デメリット |
給湯器販売業者 | 同業種との競争から、値引きやサービスなどが豊富 | 交換を専門とする会社が多いため、修理に対応できない場合がある |
ガス会社 | ガスの専門家に任せる安心感がある | 給湯器販売業者の修理費よりも価格が高くなる |
修理で改善できる場合は、給湯器販売業者の方が料金的に安くなりますが、対応できない業者もあります。
保証期間を調べておこう
給湯器には、購入した商品の種類やメーカーによって、以下のような保証期間が設定されています。
内容 | 保証期間 | |
通常商品 | BL認定商品以外の給湯器 | 1年 |
BL認定商品 | 優良住宅部品に認定された給湯器で、該当機器には「BK認定シール」が張られている 保証期間や修理期間が長くなる | 2年 |
メーカー独自の保証延長制度 | 上記の保証期間に加えて、メーカーごとに延長制度が導入されている場合がある | ノーリツ、リンナイ:3年 |
国内の主な給湯器メーカーは、「ノーリツ」「リンナイ」「パロマ」「パーパス」の4社があります。
そのうち、ノーリツとリンナイのシェアが全体の8割を占めるため、保証延長制度は3年になるケースが多くなります。
保証期間内であれば無料、もしくは格安で交換や修理を行ってくれるため、確認しておきましょう。
ガス給湯器を交換する場合
給湯器が修理によって改善される場合でも、交換した方がよいケースがあります。
先に紹介した保証で交換費用が安くなる場合があり、2024年4月時点では、政府の還付金がもらえる見込みもあります。
8年以上使っているのであれば、交換の方がよい場合も
給湯器の平均的な寿命は、ノーリツやリンナイなどの給湯器メーカーから10年と提示されています。
そのため、8年以上使用している給湯器は、時期的に交換を検討してもよいでしょう。
10年以上経過すると、修理に必要な部品がなくなるケースもあるため、商品によっては交換しか選択肢がない場合も考えられます。
給湯器の交換で補助金が出る場合もある
給湯器の交換に関して、「給湯省エネ2024事業」により補助金が還付される場合があります。
給湯省エネ2024事業は、「2030年度におけるエネルギー需給の見通し」を達成するため、高効率給湯器の導入を支援する制度です。
交換した給湯器が条件を満たしていれば、普通に交換するよりもお得になります。
給湯器の交換はミズテックがおすすめ!
給湯器の交換が必要になったとき、給湯器販売業者に依頼する場合は、ミズテックがおすすめです。
ミズテックには、以下のようなメリットがあります。
- 24時間365日対応で、給湯器の状態を写真で送ると、現調査なしの電話のみで最短当日に交換可能
- 全メーカーの機種の工事に対応
- メーカーや一括仕入れで最大80%オフ
- 表示価格は製品本体から工事費、廃棄処分費など、すべての費用を含んでおり、追加請求が発生しない
- ガス消費機器設置工事監督者やガス機器設置スペシャリストなど、専門資格と知識を持ったスタッフが対応
- 商品および工事の保証が最長10年ついていくる
対応エリアは、「北海道・東北・関東・東海・中部・関西」になるため、該当エリアの人は検討してみてください。
給湯器の異音についてよくある質問
給湯器の異音について、よくある質問と、それに対する回答は、以下のとおりです。
給湯器が振動しながら音が聞こえる | 動作から振動する場合はありますが、本体が激しく振動しながら異音がするときは、何らかの異常が発生しているため、専門業者に点検してもらう |
給湯器から汽笛のような音がする | 湯沸かしの音ではなく、ファンモーターの不具合の音なので、専門業者による点検が推奨される |
冬場に給湯器から異音がよく聞こえる | 多くは循環ポンプの作動音だが、冬場は温度低下や凍結から故障が起こりやすいため、違和感を覚えたときは点検を依頼する |
明確に音の判断ができない場合は、専門業者に問い合わせるのも1つの手です。
ミズテックでは、電話や公式サイトのメールフォーム、公式LINEで相談を受け付けています。
給湯器の修理については以下で詳しくご説明しています。
給湯器の修理|どこに依頼するのが安い?故障のDIYは?【2021保存版】
給湯器の異音 まとめ
給湯器の異音の種類や、対処法についてまとめると、以下のようになります。
- 「ピーッ」という汽笛のような音は、ファンモーターの不具合であり、異音が継続する場合は危険性がある
- 「ボンッ」という爆発音は、着火時に爆発が起こっており、ガス漏れや一酸化炭素中毒が発生する可能性があるため、非常に危険な状態
- 「キーン」という金属音のような共鳴音は、圧力により水道管が破裂しそうになる兆候であり、放置せずに点検するのが推奨される
- 「ゴーッ」という排気音は、給湯器内に異物があるときの音であり、異物が取り除けない場合は、専門業者に点検してもらう
- 風呂釜からの「ポコンポコン」という釜鳴音は、循環アダプターのフィルターに異物がある状態で、異物が取り除けない場合は、専門業者に点検してもらう
- 異音だけで異常や故障を判断できない場合は、ガス漏れの臭いやリモコンのエラーコード、音が発生する状況を確認する
- 修理や交換は、給湯器専門業者の方が料金的に安くなるが、修理は行えない業者もある
- ガス会社は修理も対応するが、費用は高くなる
- 給湯器の寿命は10年であるため、8年以上使用している場合は交換を検討する
- 高効率給湯器の条件を満たした場合は、給湯省エネ2024事業の還付が受けられる
異音や異常から故障を判断できない場合は、専門業者に相談してみましょう。
ミズテックは給湯器の相談や交換に対応しているため、利用先を迷ったときは、依頼してみましょう。