エコウィルはガスエンジンで発電すると同時に、排熱を給湯や暖房に利用する家庭用のガスコージェネレーションシステムです。
不具合・故障が発生したり寿命を迎えていたりするなら、買い替えの時期です。
この記事ではエコウィルの寿命・交換目安や、エコキュート・エコジョーズに買い替えるメリットと費用相場を紹介します。エコウィルからエコキュートに安く買い替える方法も紹介するので、費用面の負担を軽減したい方にもおすすめです。
直近でエコウィルからエコキュートへの交換を検討中なら、ミズテックへご相談ください。給湯器のプロがお客様にぴったりの1台を見つけるために、丁寧かつ全力でサポートいたします！
目次
エコウィルは販売終了済み｜買い替えるならエコキュートがおすすめ
エコウィルの製造・新規販売は、2017年9月30日をもって終了しました。買い替えるには別の機種を選択する必要があり、なかでもおすすめなのがエコキュートです。
- 光熱費が安く済む
- 補助金を活用すれば安く導入できる
- 緊急時にタンク内の湯水を使える
エコキュートは夜間の電気代が安い時間帯にお湯を沸かすため、ランニングコストを抑えられます。
エコキュートは補助金の対象で、導入コストの削減にも効果的です。
エコキュートは、貯湯タンク内に湯水を確保する仕組みです。停電や断水など、緊急時にも柔軟に対応できます。
エコキュートがライフスタイルに合っているのか迷ったら、ミズテックにご相談ください。希望を伺いながら、適した給湯器をプロが提案いたします。
エコウィルの寿命・買い替え目安は10年？
エコウィルは、2003~2017年9月まで製造・販売されていた家庭用ガスコージェネレーションシステム方式の給湯器です。
給湯ユニットと発電ユニットで構成されていて、寿命の目安はどちらも10年程度です。
2017年以前にエコウィルを購入して、10年近く使用している場合は買い替えを検討する必要があります。10年経過していなくても、使用年数が経つほど不具合や故障が発生するリスクは高まります。
使用年数が長い場合は、できるだけ早く点検・修理を行うのが賢明です。
エコウィルの故障の症状や、寿命を迎えたとき時の対処法に関する詳しい情報を見る
エコウィルとエコキュート・エコジョーズ・エコワンの違い
エコウィルから別の機種に買い替える場合、エコキュート以外にもさまざまな選択肢があります。自身に適した機種を見つけるには、それぞれの違いや性能を見比べるのが重要です。
今回はエコウィルとエコキュート、エコウィル、エコワンの違いや性能・スペックを紹介します。
| エコウィル | エコキュート | エコジョーズ | エコワン | |
|---|---|---|---|---|
| 発売開始 | 2003年（～2017年） | 2001年（コロナ） | 2000年（パーパス） | 2010年（リンナイ） |
| 主要メーカー | リンナイ/長府製作所/本田技研工業/パーパス | パナソニック/三菱電機/日立/東芝/ダイキン/コロナ | ノーリツ/リンナイ/パロマ/パーパス | リンナイ/ノーリツ |
| 燃料 | 電気+ガス | 電気+大気熱 | ガス | 電気+ガス |
| 方式 | 家庭用ガスコージェネレーションシステム | 家庭用ヒートポンプ式給湯器 | 潜熱回収型ガス給湯器 | ハイブリッド給湯器システム |
| 初期費用 | 800,000～1,000,000円 | 340,000～870,000円 | 200,000～550,000円 | 400,000～880,000円 |
| 光熱費 | 月4,000～6,000円 | 月2,000〜3,000円 | 月5,000～8,000円 | 月3,500～7,700円 |
| 耐用年数 | 約10年 | 約10～15年 | 約10年 | 約10年 |
| 飲用 | 煮沸すれば可能 | 煮沸すれば可能 | 可能 | 煮沸すれば可能 |
| 設置スペース | 広いスペースを要する | 広いスペースを要する | 狭いスペースに設置可能 | 狭いスペースに設置可能 |
| 運転音 | ヒートポンプユニットの運転音を含む | ヒートポンプユニットの運転音を含む（深夜も） | 使用時のみ | ヒートポンプユニットの運転音を含む |
| 災害時 | 緊急時の生活用水として利用可能 | 緊急時の生活用水として利用可能 | なし | 緊急時の生活用水として利用可能 |
エコキュートは初期費用が高くつきますが、光熱費を安く抑えられます。ランニングコストを抑えたい方に、おすすめです。
初期費用をエコウィルやエネファームより安く済ませたい方には、エコジョーズが適しています。限られたスペースに設置できるため、設置場所を十分確保できないところにお住まいの方とも相性はいいです。
エコワンは、2010年にリンナイから発売されたガス・電気の両方を使用したハイブリッド給湯器システムです。
効率性が高くて、必要なときに瞬時にお湯を用意できます。
エコワンを使用すれば、お湯切れを起こす心配がありません。いつでも快適に使用できるので使用人数が多かったり、同時使用する機会が頻繁にあったりする家庭に適した給湯器です。
エコウィルからの買い換え・交換ではどの給湯器を選ぶべき？
エコウィルからエコキュートやエコジョーズ、エコワンに買い替える場合の費用感は以下の通りです。
エコウィルからの交換先別に、買い替え・交換費用の相場やおすすめな方の特徴を紹介します。
エコウィルからエコキュートへの交換
エコウィルからエコキュートへの交換にかかる費用は、340,000～870,000円です。エコウィルからエコキュートへの交換費用は、エコジョーズや従来型のガス給湯器・電気給湯器などと比較するとやや高額です。
エコウィルからエコキュートに買い替えると、大きく2つのメリットを得られます。
- オール電化に対応できる
- 深夜の安い電気料金でお湯を作れるため節約率が高い
エコウィルを使用しているとガス代は高くつくため、オール電化への移行を検討している方は多くいます。オール電化に移行してエコキュートに買い替えれば、ガス代が発生しません。
給湯にかかる電気代を、大幅に削減できます。
初期費用が多少高くてもランニングコストを抑えるのを重視したい方や、オール電化で電気代を節約したい方にはおすすめです。
エコキュートの交換費用相場（工事費込み）に関する詳しい情報を見る
エコウィルからエコジョーズへの交換
エコウィルからエコジョーズへの交換にかかる費用は、200,000～550,000円です。エコウィルからエコジョーズに買い替えると、2つのメリットを得られます。
- 安い費用で高効率給湯器に買い替えられる
- 貯湯タンクが不要なため広い設置スペースを必要としない
エコジョーズは、エコキュートやエコワンよりも安く導入できます。費用面の負担を軽減したい方に、おすすめです。
エコジョーズは、限られた狭いスペースにも設置できます。エコウィルのように広いスペースを確保する必要がなく、幅広い居住形態に対応できるのも魅力です。
エコジョーズの価格相場（工事費込み）に関する詳しい情報を見る
エコウィルからエコワンへの交換
エコウィルからエコワンへの交換にかかる費用は、400,000～880,000円です。
エコワンへの交換費用は、エコキュートやエコジョーズと比べると高額です。導入コストよりもお湯切れのリスクを確実に回避したい方や、使用人数・同時使用する機会が多い方におすすめです。
エコウィルからエコワンに交換すると、2つのメリットを得られます。
- ガスと電気を組み合わせた節約を継続できる
- 床暖房などをお得に使用できる
電気・ガスの両方を使用するエコワンは、給湯効率が高いです。
節約や省エネにつながり、家計にも環境にも優しいです。
エコウィルからエコキュートの交換にかかる費用
エコウィルの交換先で人気があるのは、エコキュートです。エコウィルからエコキュートの交換にかかる費用の内訳は、具体的に以下の通りです。
| 項目 | 費用相場（税込） |
|---|---|
| エコウィルの撤去処分費用 | 100,000円前後 |
| エコキュート本体価格および工事費用 | 250,000～800,000円 |
| 合計 | 340,000～870,000円 |
エコウィルの撤去処分費用
エコウィルを撤去するためにかかる費用の相場は、100,000円前後です。
エコウィルは、給湯器ユニットと発電機ユニットで構成されています。2つのユニットが2つあることや本体のサイズが大きいことなどから、撤去処分費用は高額な傾向にあります。
ただし、給湯器の交換業者のなかにはエコキュートへの交換工事とのセットで安く撤去してくれるところもあります。出費を安く済ませたい方は、撤去処分・交換工事の両方を行ってくれる業者に依頼するのが賢明です。
エコキュート本体価格および工事費用
エコキュートの本体価格および工事費用は、250,000～800,000円です。リモコン費用が含まれていない場合は、別途20,000～30,000円支払う必要があります。
本体価格・工事費用は依頼する給湯器の交換業者によっては、大きく変動します。
業者選びを間違えると、思った以上に出費がかさむリスクがあるため、注意が必要です。
複数の業者から見積もりを取って、比較するとお得なところを見つけやすいです。
エコウィルからエコキュートの交換を安く済ませる方法3つ
エコウィルからエコキュートへの交換には、340,000～870,000円程度の費用がかかります。エコウィルからエコキュートへの交換費用をできるだけ安く抑えるためには、以下の3つの方法が役立ちます。
工事費用込みで安い給湯器専門業者を探す
エコウィルからエコキュートへの交換費用を安く済ませるには、工事費用込みで安い給湯器の専門業者を探すのが重要です。依頼する業者を変更するだけで、100,000～200,000円近くの差額が発生するケースがあります。
エコキュートの本体価格は、メーカーや備わっている機能によって変動します。給湯器を専門に取り扱っている業者なら在庫を十分に確保しているため、安くて高品質な製品に出会える可能性が高いです。
複数の給湯器専門業者で見積もりを取って比較する
エコウィルからエコキュートへの交換費用を安く抑えるなら、複数の給湯専門業者で見積もりを取って比較するのがおすすめです。比較すると安い業者が見つかったり、明朗会計を実施するところを見分けられたりします。
見積もりを取る段階で、業者ごとの対応の差を見比べるのも重要です。
高額なプランを無理に押し売りしてくるところよりも、要望を聞いたうえで適した見積もりを提案してくれる業者の方が信用できます。
自治体の補助金制度などを利用する
エコウィルからエコキュートへの交換費用を抑えたいときは、国や自治体が実施する補助金制度を利用するのがおすすめです。エコキュートの補助金がもらえるのは、「給湯省エネ2024事業」「子育てエコホーム支援事業」の2つです。
給湯省エネ2024年事業なら最大130,000円、子育てエコホーム支援事業なら30,000円の補助金が受け取れます。
補助金は、〆切または予算に達し次第終了します。
早めに申請を行って、導入コストを大幅に削減できるチャンスを逃さないのが重要です。
お住まいの地域自治体で、独自の補助金制度を実施しているケースもあります。エコウィルからエコキュートに交換するときは、利用できる制度を事前に細かく調べておくのが必要です。
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エコウィルからエコキュートへの交換に関してよくある質問
エコウィルからエコキュートへの交換に関して、よくある質問を紹介します。
エコウィルは10年を超えて使い続けてもOK？
エコウィルの寿命である約10年を目安に、買い替えるのがおすすめです。使用年数が10年を超えると、故障や不具合が起こる可能性が高まります。
経年劣化が進むと、ある日突然エコウィルが壊れてお湯が出なくなります。
お風呂に入れなかったり、冷たいお湯で家事をしなくてはいけなかったりと何かと不便です。寿命近くまたは過ぎたエコウィルを使用している場合は、交換先を早めに決定しておくのが重要です。
故障したエコウィルを修理して使うのは可能？修理費用は？
寿命まで程遠いエコウィルが故障したときなら、部分的に修理して使い続けられます。エコウィルの新規販売は2017年で終了していますが、部品類は未だに取り扱っている場合があります。
交換の目安である10年近く使用しているエコウィルが故障した場合、今回修理してもすぐに不具合が起こるリスクが高いです。思い切って交換するのが手っ取り早いです。
エコウィルはなぜ販売終了した？
エコウィルが2017年9月に新規販売を終了した理由は、大きく3つあります。
- エネファームの普及が拡大した
- 他給湯器の価格が下がった
- 補助金制度が廃止された
エネファームは、エコウィルよりもガス消費量が高いです。ガス会社にとってより利益が見込めるエネファームが積極的に販売されたため、販売台数の低迷につながりました。
エコウィルと同様、発電・給湯に対応した給湯器の価格が下がったのも理由の1つです。
2011年にエコウィルの補助金制度が廃止されて、初期費用の負担が大きくなったため安く手に入る別の給湯器が購入されるようになりました。
エコウィルを買い替えるのはおすすめしない？
エコウィルの買い替えができる可能性はあるが、おすすめはしません。2017年9月に新規販売が終了している製品であるため、サポート体制が整っていない可能性が高いです。
故障や不具合が起きても部品がなかったり、修理サービスを行っていなかったりするリスクがあります。どんなトラブルに巻き込まれるか分からないため、エコウィルから別機種への交換がおすすめです。
エコウィルからエコキュートに交換すれば、修理サポートや相談窓口を利用できます。設置後に何らかの不具合が起きても、安心です。
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エコウィルの寿命目安は10年で、使用年数を過ぎると故障や不具合のリスクは年々高まります。寿命を迎えたまたは過ぎたエコウィルは、ほかの給湯器に買い替えるのが重要です。
エコウィルからの買い替えを検討しているなら、エコキュートがおすすめです。オール電化に対応していて、電気代の大幅な節約につながります。
緊急時に、貯湯タンク内の湯水を生活用水として使用できるのも強みです。
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