エコキュートで床暖房は使える?デメリット・メーカー別で機能付き製品を交換費用とともに紹介

エコキュートで床暖房は使える

エコキュートと床暖房の組み合わせをお考えではありませんか?

省エネと快適な住環境の両立に悩まれている方も多いのではないでしょうか。

この記事ではエコキュートを活用した床暖房システムについて、メリットとデメリット・主要メーカーの製品情報などを詳しく解説します。

深夜電力を利用した効率的な温水供給で電気代を大幅に削減できる一方で、初期費用や設置条件など、検討すべきポイントも多くあります。

エコキュートと床暖房の組み合わせについて、お悩みの方はミズテックにご相談ください。

豊富な施工実績と24時間受付体制でお客様をサポートし、最適なプランをご提案いたします。

エコキュートで床暖房は使えるが対応機種を発売するメーカーが限られる !

エコキュートで床暖房を利用できるメーカーは、現在パナソニックとコロナが主力です。

ダイキンは床暖房機能付きエコキュートではなく、独自のヒートポンプ式温水床暖房システムを展開しています。

三菱電機は2025年3月末で床暖房対応エコキュートの販売を終了する予定です。

各メーカーの特徴や仕様を詳しく見ていきましょう。

パナソニックの床暖房対応エコキュート

パナソニックのDFシリーズは、最大20畳までの床暖房に対応する高性能モデルです。

室温18℃以上を確保できる補助暖房機器と併用すれば、最大30畳まで設置可能です。

仕上げ材一体型と分離型という2種類の温水パネルから選択できます。

インテリアの好みや施工条件に合わせて柔軟な対応が可能です。

項目屋外設置用屋内設置用
タンク容量460L(4~7人用)460L(4~7人用)
システム品番HE-D46FQSHE-D46FQMS
セット価格1,212,200円1,225,400円
外形寸法[高さ×幅×奥行]貯湯ユニット:
1890×732×810mm
ヒートポンプユニット:
660×799(867)×299(332)mm
貯湯ユニット:
1890×732×810mm
ヒートポンプユニット:
660×799(867)×299(332)mm

設置条件として、-10℃を下回る寒冷地や海浜地区での設置は避ける必要があります。

AIエコナビを搭載し、効率的な運転が可能です。

空気を汚さないクリーンな暖房システムで、送風音や燃焼音がなく静かな環境を実現しています。

コロナの床暖房対応エコキュート

コロナの多機能タイプCHP-46ATX3は、独自の直暖制御システムを採用し、最大26畳までの広い面積に対応可能です。

24時間連続運転にも対応する唯一のメーカーとして、長時間の暖房ニーズにも応えます。

項目多機能タイプCHP-46ATX3
タンク容量460L(4~7人用)
システム品番CHP-46ATX3
セット価格1,331,000円
外形寸法 [高さ×幅×奥行]貯湯ユニット: 1870×700×795mm
ヒートポンプユニット: 690×900×300mm

コロナの床暖房対応エコキュートは、独自の直暖制御により省エネ運転を実現しています。

学習機能で効率的な運転を行い、さらにecoガイド機能を搭載しており環境に配慮した使用が可能です。

ダイキンの床暖房対応エコキュート

ダイキンは床暖房機能付きエコキュートではなく、独自のヒートポンプ式温水床暖房「ホッとく~る」シリーズを展開しています。

エアコンと床暖房を一体化させた革新的なシステムで、1台の室外機で冷暖房と床暖房の両方をカバーできます

システムラインナップは以下のとおりです。

モデル名特徴推奨設置場所
ホッとく~る
スタンダード
エアコン一体型の基本モデル一般住宅の個室向け
ホッとく~る
システムマルチ
複数部屋の
冷暖房+床暖房に対応
戸建て住宅の
リビング・ダイニング
ホッとエコフロア床暖房専用の高効率モデルマンションや寒冷地向け

ダイキンの床暖房対応エコキュートは、エアコンと床暖房の室外機を共用することで設置スペースを削減できます。

夏はエアコン・冬は床暖房で、年間を通じて快適な空調を提供します。

空気熱を利用したヒートポンプ技術で高い省エネ性を実現し、燃焼を伴わないため有害物質を排出しません。

三菱電機の床暖房対応エコキュート(2025年3月末で販売終了)

三菱電機のヒートポンプ式冷温水システム「エコヌクール」は、2025年3月末での販売終了が決定していますが、高い評価を得ています。

外気の熱を利用して防錆循環液を温め、床暖房パネルやパネルヒーターに送ることで効率的な暖房を実現します。

冷暖房兼用パネルヒーターと組み合わせることで、年間を通じた温度管理も可能です。

コロナの「エコヌクール」シリーズのヒートポンプ式温水床暖房システム(エコヌクールピコ30)の特徴を見てみましょう。

項目エコヌクールピコ30
タイプ30畳タイプ
対応部屋数4部屋まで
使用外気温条件-15℃以上
特徴最も低価格のスタンダードタイプ

販売終了後も7年間は保守部品の供給を継続し、三菱電機住環境システムズによるアフターサービスも維持されます。

駆けつけ隊
駆けつけ隊

すでに導入されている方は定期的なメンテナンスを継続すれば、長期間にわたって使用可能です。

床暖房機能付きエコキュートを導入するメリット

床暖房機能付きエコキュートのメリット

ランニングコスト(電気代)が安くなる

床暖房機能付きエコキュートを使うメリットの1つ目は、ランニングコストが安くなることです

電気と大気の熱を1:2の割合で利用してお湯を作るエコキュートは電気使用量を低減できるため電気代の節約につながります。

また、お湯を作る時間帯も電気代が安い夜間の時間帯をメインにしているためランニングコストが他の床暖房と比較しても非常に安く、例えば10畳の場合は電気式床暖房と比較すると電気代が4分の1程度です。

ただし、エコキュートで床暖房を使用する場合には、導入する際に床暖房で使用するお湯の量も考えてエコキュートのサイズを考えなければなりません。

お風呂や床暖房でお湯を使い過ぎてしまって昼間に追加で沸かさなければならないとなると電気代が跳ね上がるため本末転倒です。

オール電化のご家庭の場合には、給湯と床暖房の設備を分けることができるヒートポンプ式も考慮に入れるようにしましょう。

オール電化ではエコキュートがお得に関する詳しい情報を見る

エコキュートの電気代が高い原因について確認する

暖房器具と異なり空気の乾燥を防げる

温水を床下に循環させて部屋全体を暖める床暖房機能付きエコキュートは、空気環境を快適に保ちます。

エアコンやファンヒーターのように室内の空気を直接暖めないため、湿度の低下を防げます。

特に冬場は暖房による乾燥が気になる季節です。

乾燥によって引き起こされる喉の痛みや肌のかゆみ、静電気の発生などのトラブルを軽減可能です。

さらに、空気を循環させないため、室内のホコリやアレルギー物質が舞い上がることもありません。

受験生のいるご家庭や小さなお子様、高齢者のいるご家庭にとって大きな利点となります。

床からの自然な暖かさで、1年を通して快適な湿度環境を実現しましょう。

送風・燃焼時に音がほとんど出ないので静か

床暖房機能付きエコキュートは、室内に暖房機器や熱源を設置する必要がないため、驚くほど静かな暖房環境を実現します。

従来の暖房器具で気になっていた送風音や燃焼音が一切ないため、集中して勉強や仕事に取り組みたい時でも快適に過ごせます。

夜間の暖房運転でも音が気にならないため、寝室での使用にも最適です。赤ちゃんのいるご家庭や、音に敏感な方にとって大きなメリットとなります。

静かな環境で質の高い睡眠時間を確保できることは、健康管理の面からも重要なポイントです。

暖かさと静けさを両立した理想的な住環境を実現できます。

環境に優しい

床暖房機能付きエコキュートを使うメリットの4つ目は、環境に優しいことです。

エコキュートはお湯を沸かす際に電気を使用するため全く二酸化炭素を出さないというわけではありませんが、大気の熱も同時に利用するため他の熱源機と比較した場合には二酸化炭素の排出量は非常に少なくなります。

東北電力グループのEライフ・パートナーズによると、家庭のエネルギー消費量の役4分の1が給湯によるものであり、エコキュートとガスや石油といった従来の給湯器で二酸化炭素排出量を比較した場合には、エコキュートを導入することで二酸化炭素排出量を約65%削減可能です。

また、エコキュートはフロンを使用してないためオゾン破壊係数はゼロであり、地球温暖化への影響も軽微だと考えられます。

(参照:株式会社Eライフ・パートナーズ「CO2の発生をおさえる効果」)

床暖房機能付きエコキュートを導入するデメリット

床暖房機能付きエコキュートを使うデメリットは以下の通りです。

エコキュートの故障で床暖房が止まる

床暖房機能付きエコキュートを使うデメリット1つ目は、エコキュートの故障で床暖房が止まるということです。

エコキュートの床暖房はエコキュートで沸かしたお湯を床下に張り巡らせたパイプに流すことで部屋を温めます。

そういった仕組みからエコキュートが故障してお湯を沸かすことができなければ、当然のことながら床暖房も使用できなくなってしまいます。

また、エコキュートが故障してないとしても、床暖房やお風呂などでお湯を使い過ぎてしまい貯湯タンクが湯切れを起こしてしまえばお湯が沸く間は使用できなくなり、さらに昼間の電気代が高い時間帯にお湯を沸かさなければなりません。

駆けつけ隊
駆けつけ隊

エコキュートと一体になっていることはメリットでもありますが、同じタイミングで使用できなくなるということも考慮する必要があります。

エコキュートが故障?疑われるチェックポイントについて確認する

設置場所に困りやすい

床暖房機能付きエコキュートを使うデメリット2つ目は、設置場所に困るということです。

まず、多機能型のエコキュートを現在使用していない場合には熱源となる専用のヒートポンプを別途購入しなければならず、さらにはそのヒートポンプの設置場所も確保しなければなりません。

ヒートポンプは貯湯タンクのようにかなり大きなものではありませんが、設置スペースが確保できなければ導入することができません。

また、多機能型エコキュートを使用した床暖房の場合、使用供給量や住宅性能、温度設定によって床暖房の設置面積に違いがあります。

床暖房自体を家のどの場所に、どれだけのスペース使用するかといったことも考えなければなりません。

エコキュートの設置場所について確認する

エコキュートを交換できないケースについて確認する

初期費用が高い

床暖房機能付きエコキュートを使うデメリット3つ目は、導入するための初期費用が高いということです。

エコキュートの床暖房を導入するための費用については詳しくは後述しますが、電気ヒーター式の約1.7倍、都市ガスの熱源機式の約2.5倍の初期費用がかかると言われています。

このように初期費用は他の床暖房と比較して高額になりますが、エコキュートの場合には給湯機能を兼ね備えていること、ランニングコストが電気ヒーター式の4分の1、都市ガス熱源機式の2分の1であることも考慮しなければなりません。

エコキュートの価格相場を見る

お湯を使う量が多くなる・長時間使用できない

床暖房機能付きエコキュートを使うデメリット4つ目は、お湯の使用量が増えることです。

いつもの風呂やキッチンに加えて床暖房にもお湯を使うことになるため、必要な湯量は多くなります。

そのため、貯水タンクは大きいものが必要です。

敷地面積が小さい・庭に充分なスペースがない場合には注意が必要です。

朝晩の入浴時間と床暖房の使用が重なると、タンクの湯切れを起こしやすく、電気料金の高い昼間での追い炊きが必要になる場合もあります。

多くのメーカーでは1日8時間程度の使用を推奨しており、24時間の連続運転は避けた方が賢明です。

一般的な家庭では460L以上の大容量タンクが推奨されますが、これでも冬場の長時間使用には不向きです。

駆けつけ隊
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快適な暖房環境を維持するためには、入浴時間を考慮した使用や、場合によっては補助暖房との併用も検討しましょう。

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床暖房付きエコキュートの交換費用はいくら?

床暖房付きエコキュートへの交換に必要な費用とそれぞれの相場は以下の通りです。

内容容量金額
エコキュート本体代金370リットル
460リットル
320,000円〜370,000円
350,000円〜410,000円
設置工事費100,000円〜180,000円
温水床暖房工事費6畳
12畳
650,000円程度〜
800,000円程度〜

 

床暖房付きのエコキュートを導入するためには少なく見積もっても100万円を超える初期費用がかかります。

「エコキュートで床暖房を使用するデメリット」でも解説したように、床暖房を導入する際の初期費用としてはエコキュートは高額であり、電気ヒーター式の約1.7倍、都市ガスの熱源機式の約2.5倍の費用がかかります。

ただし、ランニングコストは他の床暖房と比較しても非常に優れているため、何年か使い続けているうちに初期費用のマイナス分は回収可能です。

エコキュート交換費用相に関する詳しい情報を見る

床暖房機能付きエコキュートの仕組み

集合住宅は注意!エコワンを検討するなら一定の設置スペースも必要

エコキュートでの床暖房は、沸かしたお湯を床下パイプに張り巡らせることで部屋を暖かくする仕組みです。

下画像のように、床暖房は大きく分けて「電気ヒーター式」と「温水式」に分けられますが、エコキュートの床暖房は温水式に分類されます。

(参照:ダイキン公式HP)

電気ヒーター式は下画像のような仕組みになっています。

(参照:ウチコト)

床の間に電気ヒーターを入れ、電気によって温めることで床が温かくなります。

どちらにしろ、今まで床暖房のなかったご家庭であれば床のリノベーション等が必要になります。

エコキュートと床暖房の使用・導入についてよくある質問

Q&A

以下では、エコキュートと床暖房の使用・導入に関してよくある質問に回答します。

多機能型以外のエコキュートを設置していても床暖房を後付けできる?

エコキュート床暖房は既存の設備にも後付けで導入できます。

ただし、標準タイプから多機能型への買い替えが必要となるため、設備の更新時期に合わせた導入がコスト面で効率的です。

住宅の断熱性能は導入の可否を左右する重要な要素です。

リフォームで後付けを検討する場合、断熱性が不十分なケースが多く見られます。

その際は、多機能型エコキュートではなく、ヒートポンプ式床暖房の選択を推奨しています。

既存のエコキュート床暖房から標準タイプへの変更も可能です。

使用頻度が想定より少ないケースでは、設備更新時にフルオートタイプへの切り替えを選択する方が増えています。

高額な多機能型に比べ、標準タイプは導入コストを抑えられる利点があります。

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床暖房の必要性や使用頻度を見極めた上で、住宅の断熱性能と設備の更新時期を考慮し、選択がしましょう。

床暖房つけっぱなしだと電気代はあがらない?

床暖房を使用する際に電気代が高くなりやすいのは、床暖房の電源をオンにしてから部屋が暖まるまでの時間です。

つまり、節約のために電源のオンオフを繰り返すことは一般的には電気代の節約にはつながりません。

ただし、エコキュートの場合には当てはまらない場合があります。

エコキュートの床暖房は夜間の電気代の安い時間に沸き上げたお湯を使用しますが、昼間に床暖房を使い続けることで貯湯タンクのお湯を使い切ってしまい、電気代の高い時間帯に追加でお湯を沸かさなくてはならなくなってしまいます。

そうなってしまうと電気代は跳ね上がり、思ってたほど電気代が安くならないと感じてしまうことになるでしょう。

よって、エコキュートの床暖房を使用する場合には夜寝るまでに使用するお湯の量も考慮した上で、足らなくなりそうであればこまめにオンオフをしたほうが結果的に電気代の節約につながります。

ただし、床暖房をつけっぱなしにしていても最後まで湯量に問題がなさそう、そもそも床暖房用のヒートポンプユニットを備えているという場合にはつけっぱなしにしていても問題ありません。

長期不在時のエコキュートの電源について確認する

床暖房にエコキュートは相性が良い!ミズテックへぜひご相談ください

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エコキュートでも床暖房は使用可能です。

エコキュートを活用した床暖房システムは、初期費用はほかの暖房方式より高めですが、ランニングコストを大幅に抑えられます

深夜電力を利用して効率的に温水を作り、大気の熱を活用する仕組みで電気代が節約可能です。

化石燃料を直接使用しないため、CO2排出量も少なく、環境負荷の低減に貢献します。

ミズテックでは、お客様のライフスタイルや住環境に合わせた最適なシステムをご提案いたします。

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