最近、ガス給湯器の在庫不足・品薄問題が深刻になっています。
- なんで給湯器の在庫がないの?
- 納品が数ヶ月先もざらって本当?
- いま給湯器が壊れたらどうしよう…
ここでは給湯器の在庫不足、品薄問題の見通し、故障させないための方法について詳しく見ていきましょう。
ミズテックが給湯器不足の中でも給湯器をご提供できている理由についてもご紹介いたします。
目次
ガス給湯器の在庫不足が起きている背景
冬場に壊れやすい
そもそも給湯器は冬場の方が壊れやすいです。
冬場は外気の温度が低いので給湯器もフル稼働しなければなりません。ぬるめの水を沸かすのと冷たい水を沸かすのとでは、必要なエネルギーは異なります。後者の方がエネルギー消費は高いです。
フル稼働する時間が長ければ、当然故障しやすくなります。
さらに大寒波が起きると一気に給湯器が凍結するため、修理・交換が必要になります。
これらのことから、給湯器は冬場に壊れやすく不足しやすいのです。
世界的な半導体不足
現在コロナの影響で半導体が世界的に不足しており、結果給湯器が不足しています。
半導体とは多くの家電製品などに欠かせない重要な物質です。
シリコンなど、物質に電気を通す「導体」と電気を通さない「絶縁体」の中間の性質を持つ物質や材料のこと、及びこれらの材料を使って作られたトランジスタや集積回路のことを言います。
例えばエアコンの温度センサーにも炊飯器の火力制御にも使われています。その他にもパソコン、スマートフォン、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、銀行のATM、電車、車、医療などに使用されます。
今の時代、半導体なしでは暮らしていけません。
もちろん毎日あったかいお湯を提供してくれる給湯器にも使われています。
そんな半導体が、以下のような状況となって供給が追い付かなくなっています。
ロックダウンで工場や港の閉鎖
↓
半導体が届かない
↓
ロックダウン解除で工場や港が機能しても供給が追いつかない
また、同時にリモートワークの急増などでIT化の流れが加速しており、さらに半導体不足に追い打ちをかけています。
部品の供給不足
給湯器の部品の生産工場が多く集まっているのが東南アジアです。特にベトナムは重要拠点の一つです。
このベトナムがロックダウンしてしまうと、基板の部品調達がかなり難しくなります。当たり前ですが、部品がなければ、給湯器はできません。
そんな中、2021年7月9日にベトナムホーチミン市でロックダウンが実施されました。その影響で製造が滞り、給湯器不足に拍車をかけています。
半導体ももちろん、その他部品の供給も間に合っていない状況です。
各メーカーの給湯器不足状況
各メーカーによって、給湯器不足がどのような状況になっているのかまとめてみました。
リンナイ | ノーリツ | コロナ | パロマ |
---|---|---|---|
遅延している | 遅延している | 遅延している | 公式発表無し |
リンナイの給湯器不足状況
2022年8月現在でも納期が遅延しており、納品までかなり時間がかかっているようです。
2022年8月25日での情報は、ガス給湯器は全シリーズ供給が止まっています。
ノーリツの給湯器不足状況
現在、ノーリツでも給湯器の供給が不足しています。
2022年6月27日現在では、ガスふろ給湯器・ガス給湯器などすべてのおいて生産に支障をきたしているようです。
コロナの給湯器不足状況
2021年10月での情報ではエコキュート・電気温水器などが不足しているようでした。
他のメーカーとほぼ変わらないようです。
パロマの給湯器不足状況
現在、パロマによる給湯器の不足は公式に発表されていませんでした。
ただし半導体不足は深刻なことから、納期遅れが発生する可能性は充分にありそうです。
ガス給湯器の品薄問題の見通し
2021年12月末段階でもメーカーからの納品時期は未定です。2022年12月ぐらいまで給湯器の品薄状態は続くのではないかと思われます。
さらに12月~1月は給湯器の交換案件がかなり多くなることから、さらなる給湯器不足が見込まれます。
給湯器の調子が少し不安な場合は、冬になる前に早めに交換することをおすすめいたします。
Webで無料相談・見積もりをする
ベトナムのロックダウン政策の適用範囲を見ると、地域ごとで一部業種の閉鎖が続いている状況です(2022年2月時点)。
ベトナム保健省は2022年1月27日付で感染リスク評価の新基準を発表しており、規制緩和の方向に向かってはいるようです。
マンションの廊下に取り付けるタイプや室内タイプなど、給湯器の在庫がないケースも増加しています。そのような場合、中古品をとりあえずレンタルで取り付ける事例も見られます。
給湯器不足に対する対策2選
給湯器不足になっても、給湯器を使えるようにする対策方法はあります。
壊れないよう凍結を防止する
冬は寒くなりやすく、凍結が起こりやすいです。冬の時期に壊れてしまわないよう、しっかり対策を行いましょう。
天気予報で寒さチェックする
まずは天気予報で寒さチェックを行います。寒波、降雪など凍結しそうなお天気なら要注意です。
通常の寒さの場合はヒーターとポンプ機能を使用する
通常の寒さの場合は、凍結予防ヒーターと自動ポンプ機能で凍結防止が可能です。
凍結予防ヒーターは給湯器内部の配管を温めることで凍結を防止するシステムです。
外気温が下がると自動的に作動しますので、分電盤は「入」の状態で電源プラグはコンセントに差したままの状態にして下さい。節電等で抜かれる方もいらっしゃるようですが、凍結が元で給湯器が壊れてしまったら、元も子もありません。
自動ポンプは追い焚き機能付きの給湯器についているもので、給湯器と浴槽を循環する追い焚き配管の凍結防止を行います。
残り湯を浴槽の循環口より5cm以上残しておくと、自動的に作動します。これも分電盤は「入」の状態で電源プラグはコンセントに差したままの状態にして下さい。
凍結予防ヒーターも自動ポンプ機能もある一定温度以下になれば作動するように設計されています。メーカーによって設定温度は異なりますが、大体3〜5℃以下です。
激しい寒さの場合は通水を行う
外気温が極端に低くなる日や風のある日では、さらに通水を行います。
運転スイッチを「切」にして、ガス栓を閉めます。お湯の出る蛇口から1分間に約400cc(太さ約4mm)を出しっぱなしにします。
通水すると給水配管、給湯配管、給水元栓なども同時に凍結を予防することができます。
外側に出ている配管が剥き出しになっていると、凍結しやすいので、外気に触れないように保温材で保護されているかどうかも確認してください。
詳しくはこちらにまとめています↓
https://mizu-tech.co.jp/blog/blog/22327/
給湯器を充分在庫している業者に相談する
少ないですが、給湯器を充分に在庫している業者に相談するといいでしょう。
リース品を持ち合わせていると、さらに良いでしょう。
給湯器を充分に在庫している業者として、主に以下のような特徴があります。
- 普段から多くの在庫を仕入れている
- メーカー(リンナイ・ノーリツ等)の正規販売店である
充分に在庫をしているのか、よく調べるようにしましょう。
https://mizu-tech.co.jp/blog/blog/19764/
ガス給湯器エコキュートの相談はミズテックまで
もし、このような時にお湯が出なくなってしまっても、在庫不足だからといって簡単には諦めないで下さい!
ミズテックなら、戸建用なら在庫もまだありますし、マンション用で在庫がない場合でも中古品やレンタル品で一時的にしのいで、納品された時点で交換する手もございます。
故障までいかなくても、動作が怪しかったり、10年以上使っていて不安な場合も事が起きる前にお電話を。
給湯器はもちろん、エコキュートに関しても顧客満足度97%以上を誇るミズテックにお任せ下さい。
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給湯器不足についてよくある質問
給湯器が故障し続けた場合、賃貸の家賃減額に繋げられますか?
給湯器不足により故障し続けた物を使っていた場合、賃貸の家賃減額に繋げられる可能性が高いでしょう。
民法611条によると、「賃借物の一部が賃借人の過失によらないで滅失したときは、賃借人は、その滅失した部分の割合に応じて、賃料の減額を請求することができる。」とされています。
つまり、元々あるはずの設備が使えない場合は賃貸の家賃減額に繋げられる可能性が高いです。
しかし、給湯器不足は不動産会社による過失ではありません。家賃減額に繋げられるかは、交渉次第といったところになるでしょう。
(参考:https://www.ielove.co.jp/company/soudan/category4_1/soudan2156/)
給湯器不足 まとめ
ここまで給湯器不足についてまとめてきましたがいかがでしたか?
現在、給湯器不足はかなり深刻です。
コロナ情勢は長引いており、最悪2023年の冬にも続いている可能性があるでしょう。
その場合のためにも、10年以上同じ給湯器をお使いの方・給湯器の異変を感じる方は早めにご相談いただくことをお勧めいたします。
ミズテックは在庫を揃えてお待ちしております。勿論修理にも対応しておりますので、是非お気軽にご相談ください!