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エコワン(ECO ONE)とは?
出典:https://rinnai.jp/ecoone/
エコワン(ECO ONE)とは、「ガス」と「電気」二つの燃料を使い効率よく湯沸かしできるハイブリッド給湯器です。
従来型の給湯器や灯油ボイラーにおける消費エネルギーよりも、大幅に光熱費を抑えられるのが特徴です。さらに、CO2排出量も大きく抑えられ、地球環境に優しく毎日の暮らしに欠かせない給湯器として注目され、戸建てやマンション問わず、多くの新築住宅やリフォームでも導入されています。
また、エコワンにはスマートフォン専用のアプリも提供されています。外出先からお湯はりや、床暖房の操作ができ、直接お風呂の電源を入れる必要もなく、忙しい方にもピッタリの製品です。
エコワン(ECO ONE)の仕組み
エコワンは、ガス(エコジョーズ)と電気(ヒートポンプユニット)そしてタンクユニットを組み合わせたハイブリット型給湯器!
エコワンは熱効率が高く瞬時にお湯を温めるガス給湯器「エコジョーズ」と大気の熱を利用する「ヒートポンプ」を組み合わせて、ヒートポンプで沸かしたお湯をタンクに貯めてタンクからお湯を供給します。
また、お湯を大量に使用するときはタンクのお湯に加え、エコジョーズで必要量の湯沸かしが可能です。
このようにエコワンはガスと電気を使い分け、賢く効率的なお湯の供給システムを実現しています。
さらに、「給湯機能」だけでなく、「暖房機能」の両方を兼ね備えているため、給湯のみならず、浴室暖房や床暖房でもご使用頂けます。
特に毎月、ご自宅の電気料金やガス料金が気になる方は、エコワン導入で、月々の電気代を大きく節約できるでしょう。
【給湯省エネ事業】
エコワンは資源エネルギー庁(経済産業庁)が行っている「給湯省エネ事業」の対象製品です。ご家庭での導入で5万円の補助金を受け取ることができます。
契約期間は2022年11月〜2023年12月31日で補助金交付は、予算上限に達するまでと限られているため、ぜひご検討ください。
■エコワン(ECO ONE)の構成
エコワンには、「ダブルハイブリッド」と「シングルハイブリッド」の2つの型式があります!
- ダブルハイブリッド(W):給湯に加え暖房時にも電気とガスを使用(シングルより高効率)
- シングルハイブリッド(S):給湯のみに電気とガスを使用
■エコワン(ECO ONE)の機能の仕組み(給湯)
給湯のケース① ※電気のみ
W(給湯×暖房)/S(給湯) | 通常のお湯を使用するとき |
---|---|
キッチンやシャワーなどで使用するお湯は、ヒートポンプで沸かして貯めておいたタンクからお湯を供給 |
給湯のケース② ※ガスと電気のハイブリッド
W(給湯×暖房)/S(給湯) | 複数箇所でお湯を同時使用するとき |
---|---|
タンクのお湯に加え、エコジョーズで不足するお湯を瞬時に沸かしてお湯を供給 |
■エコワン(ECO ONE)の仕組み(暖房)
暖房のケース①(床暖房)※ガスと電気のハイブリッド
W(給湯×暖房) | 床暖房を使用するとき |
---|---|
床暖房の立ち上がりはエコジョーズで素早く部屋を暖め、定常時は主にヒートポンプで沸かしたお湯を循環させて室温を維持 |
暖房のケース②(浴室暖房・温水ルームヒーター・パネルヒーター)※ガスのみ
W(給湯×暖房) | 高温暖房を使用するとき |
---|---|
浴室暖房や温水ルームヒーターなどの高温暖房を使うお湯は、エコジョーズで沸かしてお湯を循環させる |
暖房のケース③(床暖房・浴室暖房・温水ルームヒーター・パネルヒーター)※ガスのみ
S(給湯) | 温水暖房を使用するとき |
---|---|
床暖房や浴室暖房、温水ルームヒーターなどの温水暖房を使うお湯は、エコジョーズで沸かしてお湯を循環させる |
エコキュートとエコワンの違いは?
エコキュートとエコワンの大きな違いは、エネルギー消費能力です。
エコワンの方が、給湯や暖房に必要なエネルギー消費が少ないため、年間の光熱費を計算すると、エコキュートより約35,000円抑えることができます。
またCO2排出量も、エコワンでは年間で約150kgと大幅に削減することが可能です。一方、エコキュートはエコワンよりも安く導入できるメリットがあります。
経済性や快適性そして地球環境保全の向上はエコワン!導入費用はエコキュートの方が安い!
■エコキュート&エコワン性能の比較
エコキュート | エコワン | |
---|---|---|
給湯エネルギー消費量(GJ/年) | 18.0GJ | 13.8GJ |
給湯+暖房エネルギー消費量(GJ/年) | 33.8GJ エコキュート+床暖房 |
30.7GJ エコワン+床暖房 |
給湯使用時のCO2排出量(kg/年) (従来型1,506kgとの比較削減量) |
812kg |
677kg (約55%削減) |
エネルギーの種類 | 電気 | ガス+電気 |
沸きあがり温度 | 約65℃~90℃ | 約45℃~65℃ |
給湯圧力 | 260kPa | 390kPa |
導入費用相場 | 30~70万円 | 60~80万円 |
年間光熱費 | ※1約219,400円 | ※2約185,200円 |
主要メーカー |
リンナイ・ノーリツ | パナソニック・三菱電機・日立・東芝・ダイキン・コロナ |
※1 東京電力エナジーパートナー掲載資料より抜粋
※2 ECO ONE ランニングコストシミュレーションより算出(試算条件:東京23区/4人家族/都市ガス)
エコワン(ECO ONE)のメリット
エコワンを利用するメリットは、以下の6つです。
■これがエコワン!の6つの特徴!
メリット1 エコワンは業界トップクラスの省エネ性能!
エコワンは業界最高の給湯エネルギー効率!
エコワンは、年間の給湯一次エネルギー消費量が僅か13.8GJ、とエネルギー効率が抜群。そのため少ないエネルギーでお湯を沸かすことができる、省エネルギーに優れた給湯器です。
一次エネルギーとは?
天然ガスや石炭、石油などの燃料や太陽光など、自然から直接得られるエネルギーのことを指します。
また、エコワンは暖房も含めた給湯+暖房の一次エネルギー消費量も年間30.7GJで、給湯器の中でもエネルギー効率が最も高い省エネ機種です。
平均的なご家庭内で使用する全エネルギーの65%が、給湯と暖房で消費すると言われています。エコワンを導入することで大きな割合を占める給湯と暖房のエネルギー削減が期待できるでしょう。
メリット2 大幅なランニングコストの削減が期待できる
給湯エネルギー効率に比例してランニングコストも大幅削減!
エコワンであれば、ランニングコストも、今までお使いの給湯器よりも大幅な削減が期待できます。特に、都市ガスと比べると基準となる料金が高いプロパンガスをお使いのご家庭では、元々の料金が高い分それだけ削減幅が大きくなるため、エコワン導入の効果を大きく感じられるでしょう。
■給湯ランニングコスト目安(年間)
種類 | 項目 |
---|---|
エコワン (自家消費) |
33,600円 |
エコワン (通常モード) |
44,600円 |
エコキュート | 52,800円 |
エコジョーズ | 100,980円 |
従来型ガス給湯器 | 112,900円 |
※国立研究開発法人建築研究所(協力:国土交通省国土技術政策総合研究所)による「建築物のエネルギー消費性能に関する技術情報」で公開されている平成28年省エネルギー基準に準拠した「エネルギー消費性能計算プログラム(住宅版)Ver.3.3.1」(6地域)による算出(2022年11月現在)
※lpガス料金、従来ガス給湯器、エコワン(160Lタイプ)ともに通期450円/m3
※電気料金は平均単価の27円/kWh(基本料金は除く)
メリット3 CO2排出量の削減で地球環境保全に貢献
エコワンはCO2排出量も業界最小の年間わずか677kg!
地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けて、昨今「脱炭素化」が呼びかけられています。二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量の削減が、各業界で進められ大きな課題となっています。
そのような背景の中、エコワンは給湯器の中でもCO2排出量が一番少なく、地球温暖化の防止に貢献していると言えるでしょう。
■給湯使用時のCO2排出量(年間)
種類 | 給湯使用時のCO2排出量 |
---|---|
エコワン | 677kg 従来型給湯器と比べ約55%削減 |
エコキュート | 834kg |
従来型ガス給湯器 | 1,507kg |
石油給湯器 | 1,565kg |
メリット4 ゼロエネルギーハウス(ZEH)の実現に大きく貢献
エネルギー収支実質ゼロにするためには、エコワン導入が必要不可欠!
ゼロエネルギーハウス(ZEH)とは?
ご家庭のガスや電気の消費エネルギーを削減し、自家発電でエネルギーを創ることを指します。
自家発電を繰り返すことで、エネルギー収支をおおむねゼロ、またはそれ以下にでき、経済性と快適性だけでなく地震や台風など災害時の対策にも役立ちます。
(消費エネルギー=100) + (省エネ+創エネ=-100)=±0
エネルギー収支が実質「0」 これがZEHです!
ゼロエネルギー化が推奨されている現代では、省エネ設備の選択は一層重要度を増していることは明らかです。
またエネルギーを創る「創エネ」の観点でも、太陽光発電を利用して余剰電力を効率的に使用することにより、より一層のランニングコスト削減効果が見込まれるでしょう。
メリット5 災害時でも水が使える安心設計
最近では、光熱費の削減や災害時の備えとして、災害でも切断されにくいとされる電気を活用した、オール電化住宅が増えています。
一方で、電気も絶対に停電を起こさないとは限りません。実際に、2019年に起きた北海道を中心とした地震ではガスには影響がない中、北海道全域の地域で停電するということもありました。オール電化住宅では、停電してしまうとすべての家電製品が使用できなくなります。
そのため、災害に備えるためには、電気の停電とガスの停止、どちらの対策をするかではなく、一方が止まっても復旧までの間、お湯や生活用水を確保できるかの視点で考える方が大切です。
エコワンには、こうした不安を解消し自衛するための3つの予防線が内蔵されています。
①停電時に、ガスのみで給湯可能
②ガスが遮断された際、電気のみで給湯可能
③断水時に、貯水タンク内に保温された水やお湯を利用可能
さらに、太陽光発電と蓄電池もセットで導入すれば、災害対応にもより効果的です。こうした汎用性と高い機能性から、大地震や台風などのインフラ遮断に備える、防災対策の保険としてエコワン導入を検討する方もいらっしゃいます。
メリット6 お湯切れの心配がない
エコワンは、湯量の消費が多くても、効率良くお湯を沸かすことができお湯切れの心配がありません。空気熱を使ったヒートポンプが、60℃以下のお湯をゆっくりと沸かし、約50〜160リットルのタンクにフルオートで貯めることができます。
さらに、タンクのお湯切れ対策として、急速にお湯を沸かせる「エコジョーズ」機能も備えています。
エコキュートは、電気代が安い夜間や深夜に沸かしたお湯を貯める「貯湯式」のため、お湯切れが起こる心配がありましたが、エコワンでは高効率な湯沸機能を補助的に運転させ、おいだきなどで急速にお湯を沸かすことが可能です。
お住まいの生活リズムを学習する機能により、状況に合わせて効率良くお湯を沸かすことができるため、お湯切れや無駄に沸かすことがない点が魅力といえます。
エコワンは、省エネに配慮した電気で稼働するヒートポンプ、お湯切れの心配がないガスを使うエコジョーズという、2つの機能を併せ持つハイブリッド給湯器です。
お湯の使用量が変わりやすい子供のいる家庭でも、快適かつ気軽にお湯を利用することができます。
エコワン(ECO ONE)のデメリット
エコワン唯一のデメリットは、導入費用が高いことです。
ランニングコストは削減できても、機種単価は給湯器のなかで最も高くなります。そのため設置前に、耐用年数である10年間のランニングコストも考慮してから購入を検討しましょう。
■給湯器導入費用 比較代
種類 | 導入費用目安 |
---|---|
エコワン | 60~80万円 |
エコキュート | 30~70万円 |
エコジョーズ | 13~25万円 |
従来型ガス給湯器 | 10~20万円 |
給湯器を比較すると、エコワンが最も導入費用が高いことが分かります。
とは言え、各給湯器の導入費用の差額が、10年間のランニングコストで埋め合わせできるのであればお得な買い物となるでしょう。
例えば、家族の人数が多くお湯を貯める容量が多く、光熱費を削減したい方などにはおすすめです。
仮にエコワンのランニングコストで、導入費用の埋め合わせができない場合も、太陽光発電設備の同時購入で自家発電するなどの対策もあります。
エコワン(ECO ONE)と太陽光の連携でお得に!
エコワンには、太陽光の余剰電力を効率的に利用できる「PV活用モード」が搭載されています。
PV活用モードでは、日中などの時間帯にヒートポンプを稼働させ、太陽光発電の電気でお湯を沸かすことが可能です。太陽光発電の電力を自家消費するため、光熱費を大きく抑えることができます。
エコキュートの場合、夜間や深夜の安い電力プランに変更する必要がありますが、エコワンでは時間帯に関係なく、日中でもお得にお湯を沸かすことが可能です。
【関連記事】
エコワンの電気代が高い理由と対策は?エコキュートとの光熱費の比較も解説
エコワン(ECO ONE)に関するご相談・交換はミズテックまで
ミズテックは、エコワンに関するご相談を24時間365日受付けています。
リンナイのエコワン以外にも、ノーリツやパロマ、パーパスなど国内4大メーカー全ての給湯器製品を取り扱っております。従来型給湯器やエコキュート・エコジョーズもミズテックにお任せ下さい!
■「ミズテック」の基本情報
ミズテック | |
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受付時間 | 24時間365日(電話受付09:00~18:00) |
受付方法 | 電話(TEL)・FAX・お問い合わせフォーム(E-MAIL)・LINE |
交換費用<目安> (本体価格+工事代金+安心保証) |
①給湯専用 68,000円~ ②ガスふろ給湯器 105,000円~ ③熱源機 190,000円~ ④エコワン 直接お問い合わせください |
その他 | 修理対応可5,000円~ |
昨今は、エコワンを筆頭に、エコキュートやエネファーム、エコジョーズなど幅広い省エネ製品が多くの店舗で販売されています。
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