「エコキュートでは入浴剤を使えないって聞いたけれど、本当かな?」
上記のような方もいるのではないでしょうか。
肌の乾燥対策やリラックス効果促進のために、お風呂で入浴剤を使っている方も多いと思います。
しかし、入浴剤の中には、エコキュートで使用できないものが存在します。
「使用不可」の入浴剤を使ってしまうと、エコキュートが故障する恐れがあるので注意しましょう。
今回は、「エコキュートで使えない入浴剤と使える入浴剤」について徹底解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
エコキュートで入浴剤を使ってはいけない?
エコキュートは効率よくお湯を沸かすエコな給湯器ですが、入浴剤を入れたら上手く動作しなくなってしまった、といった事例があります。
ここではエコキュートで入浴剤を入れるときに起こり得る注意点について解説します。
エコキュートで入浴剤は使えない?
結論からいうと、状況によっては「入浴剤の使用を推奨していない」という状況です。具体的にどのような場合において、入浴剤を使用しない方がよいのかを確認していきましょう。
フルオートは入浴剤を非推奨にしている
エコキュートを「フルオート」機能に設定している場合は、入浴剤の使用が「非推奨」となっています。
エコキュートでは、お湯はりや追い焚きといった機能をあらかじめ設定した状態に自動で維持してくれる「オート」機能があります。
そのうち、お湯はり・追い焚き・保温・たし湯といった、湯舟の水温を全て全自動で行ってくれる機能が「フルオート」です。
フルオートでは常にお湯の温度を管理しており、より繊細な装置となっているため、合わない入浴剤を入れると故障の原因になってしまう可能性があります。
エコキュートのフルオートとフルオート以外の違いを知りたいたい方はこちら
セミオート・給湯器タイプが入浴剤の使用可能
お湯はり・追い焚き・保温までを行う「セミオート」や通常の給湯器タイプでの給湯であれば、入浴剤は使用可能です。
また、必ずしもフルオートで入浴剤を入れてはダメということではありません。
給湯器専用の入浴剤やメーカーが動作確認済みの推奨入浴剤であれば、フルオートでも使用できます。
入浴剤で実際にエコキュートが壊れてしまった事例もある
実際にSNSなどでは、「入浴剤を入れたら給湯器が壊れた」といったコメントが複数見られます。特に、白濁するような濁りがある入浴剤を入れている場合が多いです。
給湯器の取扱説明書には入浴剤の使用に関する注意の記載はありますが、多くの方が見逃してしまい、失敗したと嘆いている方がいます。
https://twitter.com/ons0530/status/1485046008413573120
エコキュートで使ってダメな入浴剤あることを知らず、5年経過した今。
— 枕 (@mmssgg370) March 10, 2022
なぜ入浴剤でエコキュートが壊れる?
なぜエコキュートに入浴剤を入れると壊れてしまうのでしょうか?その具体的な原因について解説します。
エコキュートの追い焚き機能は危険?
基本的にはどの入浴剤を入れても、それだけで給湯器が壊れることはありません。しかし、合わない入浴剤を入れた状態で「追い焚き」機能を使うと、故障する可能性があります。
追い焚き機能はぬるくなったお湯を再度温かくする機能です。これはぬるくなったお湯を循環口から吸い込み、給湯器で温め直して再度給水しています。
このとき、吸い込んだお湯に合わないもの(異物・成分)が混入していると、配管の詰まりや損傷の原因となってしまいます。そのため、追い焚きをする場合はお湯がきれいな状態かを確認する必要があります。
入浴剤の成分が危険?
※入浴剤の成分面からの「入浴剤が使えない理由」をお願いします
入浴剤にはさまざまな種類がありますが、特に以下の2点について気をつけましょう。
【注意が必要な成分】
- 配管を詰まらせる可能性ある成分:炭酸カルシウム、柑橘類などの固形成分など
- 配管を傷める可能性がある成分:硫黄、塩分(バスソルト)、複数の入浴剤を混ぜるなど
このように、配管が詰まりやすくなる白濁成分や固形物、配管(金属)を傷めやすい硫黄や塩分といったものを入れるときは注意が必要です。
さらに、通常は問題のない成分でも、入浴剤同士を混ぜることで、化学反応が起こり意図せず沈殿が析出することもあります。複数の入浴剤を混ぜることも控えましょう。
エコキュートで使えない入浴剤の特徴
この章では、「エコキュートで使えない入浴剤の特徴」を紹介します。
具体的には、以下の3つです。
- メーカーでテストされてない、NGが出ている
- にごりタイプ
- 生薬・牛乳・バブルバスタイプ
順に見ていきましょう。
メーカーでテストされてない、NGが出ている
当たり前ですが、メーカーでテストされていない入浴剤もしくはNGが出ている入浴剤は、絶対に使わないようにしましょう。
「各メーカーが推奨している入浴剤」のみを使用してください。
にごりタイプ
にごりタイプの入浴剤も、基本的にエコキュートではご利用いただけません。
にごり成分(炭酸カルシウム)が、石灰として配管の表面に付着し、詰まりの原因になるからです。
生薬・牛乳・バブルバスタイプ
生薬や牛乳を使った入浴剤もNGです。生薬の成分やミルク成分が、エコキュートの故障原因になります。ゆず湯や菖蒲湯なども控えるようにしましょう。
また、バブルバスタイプの入浴剤も使うことができません。炭酸ガスなどの発砲成分が配管に入り込むと、センサーの故障を引き起こしてしまう可能性があるからです。
各社のエコキュートで使える入浴剤
メーカーで推奨されている入浴剤についてご紹介します。
基本的に、セミオートと給湯専用タイプは入浴剤の使用に制限はないため、ここでは「フルオート」で使用できるものを挙げています。
パナソニック
- バブ(花王):にごりタイプ・パウダー配合は除く
- バスクリン・きき湯(バスクリン):にごりタイプは除く
- バスロマン(アース製薬):にごりタイプは除く
ダイキン
- バブ(花王)
- 温泡・バスロマン(アース製薬)
- きき湯・バスクリン(バスクリン):バスクリンのにごり湯対応
コロナ
- バブ(花王):にごりタイプは除く
- バスクリン(バスクリン):にごりタイプは除く
- バスロマン(アース製薬):にごりタイプは除く
三菱
- バブ(花王):にごり湯タイプ・シリカパウダー含有タイプは使用不可
- バスロマン(アース製薬):にごり湯タイプは使用不可
- バスクリン(バスクリン):にごり湯タイプは使用不可
東芝
- バブ・マイクロバブ(花王):にごりタイプは除く
- バスクリン・きき湯(バスクリン):にごりタイプは除く
- バスロマン(アース製薬):にごりタイプは除く
日立
- バブ(花王):にごりタイプは除く
- バスクリン・きき湯(バスクリン):にごりタイプは除く
- バスロマン(アース製薬):にごりタイプは除く
ご覧のとおり、お湯に溶かしたときに透明であれば、発泡性や冷感性のあるものでも使用可能な場合がほとんどです。一方で、フルオートで使用する場合、お湯が乳白色などに変化してにごりが現れる入浴剤は避けましょう。
入浴剤の使用でエコキュートが壊れた場合
どんなに注意していても、うっかり非推奨の入浴剤を使って壊してしまう場合もあるかもしれません。ここでは、万が一エコキュートが壊れた場合の対応についてご説明します。
メーカーの保証はどうなる?
一般的なメーカー保証は1~2年で、メーカーによっては保証期間が延長できることもあります。
しかし、メーカーが非推奨としている入浴剤が原因による給湯器の故障の場合、メーカー保証の適用が受けられないことがあります。
メーカー保証はあくまで「イレギュラー(予想外)な故障」に対する保証であるため、メーカーが推奨していない入浴剤を使ったことによる故障では、保証適用外となる可能性が高いです。
非推奨の入浴剤は使わないのがベストですが、もし故障した際は修理の必要性や保証の適用などを含めて、メーカーや代理店に相談してみましょう。
修理となった場合はどうする?
実際にエコキュートを修理することになった場合はどこに依頼すればよいのでしょうか?流れについて解説していきます。
メーカー保証がなければ専門の修理業者に依頼する
メーカー保証が使える場合は、そのままメーカーを通して修理を依頼します。一方、メーカー保証がない場合は専門の修理業者に依頼するのがおすすめです。
その他にもメーカーやガス会社、給湯器販売業者などへも依頼可能ですが、修理費用や修理の迅速さなどを考慮すると、専門の修理業者の方がスムーズかつ安く修理できます。
修理となった場合の費用
一般的に修理費用は7千円~5万円前後です。修理費用は出張費・時間料金・部品代・特殊機材使用料をもとに計算されます。
入浴剤の使用による給水配管トラブルの場合、簡単な清掃や補修のみで完了することもあれば、配管をまるごと交換することもあります。詰まりや傷みが大きく、修理が大がかりになればなるほど費用が高くなります。
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弊社ミズテックでは、エコキュートの修理・交換を承っております。エコキュートのことで何かお困りの方は、お気軽に弊社までご相談ください。初めての方も大歓迎です。
他社では修理を行っていないことも多いです。他社に断れたことも、まずはお問い合わせください。
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エコキュートでの入浴剤使用 まとめ
「エコキュートで使えない入浴剤と使える入浴剤」について簡単に解説しました。
「使用不可」の入浴剤を使ってしまうと、エコキュートが故障する恐れがあるので十分に注意しましょう。
何か分からないことや不安なことがございましたら、お気軽にミズテックまでご相談ください。
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