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給湯器の修理はどこにお願いするのが安い?交換と修理の判断基準

給湯器修理をどこに依頼するのがいいか徹底解説

駆けつけ隊
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給湯器の使用年数が10年未満なら修理できる可能性があります!8~9年使用している場合は、見積りを依頼して修理と交換のどちらにするか検討するのがいいでしょう。

給湯器修理をどこに依頼するのがいいか徹底解説

給湯器修理は、給湯器駆けつけ隊「ミズテック」まで

 

目次

1.給湯器修理の相談先4つの特徴&自分でDIY修理可能な範囲

給湯器の修理ができる事業者は主に「給湯器メーカー」「給湯器販売業者」「ガス会社」「ハウスメーカー・工務店」の4つ。

メーカー保証の期間内(通常1~2年)であれば、ノーリツやリンナイといった「給湯器メーカー」へ、メーカー保証が使えない場合は「給湯器販売業者」へ相談するのが総合的に見てメリットが大きいでしょう。

マンションの場合は、まずは管理会社へご連絡ください。

  • メーカー保証の期間内なら「給湯器メーカー」
  • メーカー保証が使えない場合は「給湯器販売業者」
  • 高くても安心を優先したいなら「ガス会社」
  • 注文住宅にお住まいなら「ハウスメーカー・工務店」も選択肢

1.メーカー保証の期間内なら「給湯器メーカー」へ

故障した給湯器がメーカー保証の期間内であるなら、迷わずメーカーへ連絡していただくのがよいでしょう。メーカー保証の期間は、おおむね次のとおりです。

  • 通常商品 ⇒ 1年
  • BL認定商品 ⇒ 2年
  • 一部のメーカーは独自の保証延長制度あり

住宅部品には「BL」と呼ばれる認定制度があり、この認定を受けた給湯器は保証期間や修理可能期間が長くなります。お手持ちの給湯器に「BL認定シール」が貼られていないか確認してみましょう。

給湯器メーカーへ修理を依頼するメリットとデメリット

給湯器メーカーの修理をお願いするメリットは、給湯器販売メーカーとしての安心感の高さ。そして修理に必要な専門部品の調達が早く、復旧までの期間が短いことです。

一方で、工事費や給湯器の販売価格はやや高い傾向があります。また給湯器本体の交換が必要になったとき、給湯器の選択肢が同メーカーのものに限られるのはデメリットと言えるでしょう。

なお、給湯器の修理はメーカーから認定・委託を受けた提携事業者が実施します。

主な給湯器メーカーは、「ノーリツ」「リンナイ」「パロマ」「パーパス」の4社です。日本国内の給湯器のシェアは、ノーリツとリンナイだけで約8割を占めますので、お使いの給湯器は、ほぼどちらかでしょう。

ノーリツについて

ノーリツは、ガス給湯器の製造と販売が主体の給湯器メーカーです。自社製品に関する修理の技量と経験、専門知識は他の事業者より豊富です。

なお、ノーリツではハーマン製給湯器の修理も対応しています。修理に関する基本情報は、以下のとおりです。

修理受付時間 24時間365日
修理受付方法 電話・FAX・ホームページ
修理費用構成 部品代+出張料+技術料(修理を実施しない場合は、故障診断料(点検診断料)+出張料)
出張料 距離により、2,500円または3,000円
参考 ノーリツが認定するサービス認定店に修理委託

ノーリツに修理を依頼するときは、コンタクトセンターに連絡してください。コンタクトセンターの詳細は、ノーリツの公式サイトでご確認いただけます。

メーカー保証の期間内に故障が発生した場合は、無償で修理してもらえます(諸条件あり)。通常、BL認定品の無償保証期間は2年ですが、「3年保証対象商品」の場合は所有者登録を行うことで保証期間が3年になります。

ノーリツ無償保証期間

BL認定品 非BL認定品 延長保証
2年 1年 3年
※3年保証対象品のみ
※非BL認定品は対象外

ノーリツで修理すると、以下の期間、修理箇所について保証してもらえます。

  • 同一箇所の故障 ⇒ 6ヶ月
  • 同一部品の交換 ⇒ 1年間

リンナイについて

リンナイは、ノーリツと給湯器の国内シェアを分け合う老舗メーカーです。リンナイではガスター製給湯器の修理も対応しています。

修理に関する基本情報は、以下のとおりです。

修理受付時間 24時間365日
修理受付方法 電話・FAX・インターネット
修理費用構成 部品代+出張料+工賃
出張料 30kmまでの場合2,500円程度
参考 リンナイが認定するサービス認定店に修理委託

リンナイの給湯器の修理依頼は、お客様センターで受付しています。詳細は、以下のページでご確認いただけます。

リンナイも、メーカー保証の期間内に故障が発生した場合は無償で修理してもらえます (諸条件あり)。「あんしんの3年保証」にご加入いただくと、メーカー保証期間が「3年」に延長されます。

リンナイ無償保証期間

BL認定品 非BL認定品 延長保証
2年 1年 3年
※業務用を除く給湯器が対象

2.メーカー保証が使えない場合は「給湯器販売業者」へ

給湯器販売業者(ガス給湯器販売・工事業者)とは、給湯器の販売や取付工事を専門におこなう事業者のことです。弊社、給湯器駆けつけ隊ミズテックもこちらに分類されます。

競争が激しく、値引きが大きかったりサービスが豊富だったりするのがこの業態の特徴です。とくに給湯器本体の販売に強く、交換する場合は有力な選択肢になります。

修理に関しては、高い技術力が必要になるので、受け付けている事業者と受け付けていない事業者があります。

給湯器販売業者へ修理をお願いするメリットとデメリット

給湯器販売業者に修理を依頼する一番のメリットは、交換が必要になったときの価格でしょう。ガス給湯器の値引き率が高く、品ぞろえも豊富です。メーカー保証以外に、独自の保証サービスを付けている事業者もいます。

デメリットは、交換を専門とする会社が多いため修理ができて信頼できる事業者を自分で探す必要があります。

なお、弊社、給湯器駆けつけ隊ミズテックでは修理も対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

駆けつけ隊
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修理をしてすぐに別の箇所が故障して、結局、交換になるケースはけっこう多いです。それだと初回の修理費用が無駄になってしまうので、修理がいいのか、交換がいいのか親身になって相談にのってもらえる業者を選ぶことをおすすめします。

3.高くても安心を優先したいなら「ガス会社」へ

ガスを供給する会社は「プロパンガス」会社と「都市ガス」会社の2つに大別できます。プロパンガスを取り扱う会社は、主に地域の中小企業。都市ガスを扱う会社は、大企業が多いです。

都市ガス会社の中でもとくに「大手」として扱われている事業者は、「東京ガス」「大阪ガス」「東邦ガス」「西部ガス」の4社。以前はこうした大会社が導管(地中に埋設されたガスの輸送管)の管理から都市ガスの小売まですべて担っていました。2017年4月以降、小売については全面自由化がスタートしたので他の会社の参入が進んでいます。

ガス会社に給湯器の修理・交換を依頼する場合は、プロパンガスも都市ガスも小売事業者に連絡するとよいでしょう。もしご自宅が都市ガスで、導管事業者以外からガスを買っているのであれば、そちらに問い合わせてみましょう。

なお、修理はガス会社から認定・委託を受けた事業者がおこないます。

ガス会社に修理をお願いするメリットとデメリット

ガス会社に修理を依頼する一番のメリットは、安心感があることでしょう。給湯器のシールや検針票などから連絡先を調べやすいのも、メリットと言えます。

デメリットは、工事費や給湯器の販売価格が高くなる傾向があります。

ガス会社の見積が高い理由

大手ガス会社が販売する給湯器の割引率は、最大で「20%OFF」程度です。一方、ガス給湯器販売事業者が扱う同等機種の割引率は「50~80%OFF」におよぶこともあります。

なぜこのように割引率に大きな差が出るかというと、理由は2つあります。

大手ガス会社の給湯器が高い理由
  1. グループ会社に販売を委託している
  2. ブランドのネームバリュー

大手ガス会社は、グループ企業に販売を委託しているケースがあります。この方法を採用すると、ガス機器販売からガス会社と販売店の利益を確保することになるので、値引きしづらくなるのです。

駆けつけ隊
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たとえば東京ガスならグループ企業の東京ガスライフバルや東京ガスエネスタ、東京ガスエネフィットなどに給湯器の販売を委託しています。

大手ガス会社がネームバリューを持っていることも、強気の価格設定ができる理由のひとつです。

ガス給湯器の修理・交換と言えば、まず「大手ガス会社」を連想する方がたくさんおられます。ですから、ほぼ指名で受注できるので価格競争に巻き込まれません。

逆に、ガス給湯器販売事業者は同業他社が多く、大手のような指名受注もないので、価格とサービスで勝負しているのです。

4.注文住宅にお住まいなら「ハウスメーカー・工務店」も選択肢

注文住宅にお住まいの方限定ですが、リフォームの相談以外にも、家を建てた会社で給湯器の修理を承っていることがあります。

ただし一般的なハウスメーカーや工務店は、自社で修理しません。給湯器メーカーの指定を受けた正規修理事業者に委託しています。

ハウスメーカーや工務店に修理を依頼するメリットは、ハウスメーカーや工務店は給湯器メーカーに対して強い立場にあります。濫用はいけませんが、修理工事の内容や金額に不服を感じたときは、ミカタになってメーカーや修理事業者と交渉してくれるでしょう。

ただし、ハウスメーカーや工務店に修理を依頼すると「ユーザー ⇔ ハウスメーカーや工務店 ⇔ メーカー」という流れになります。その結果、メーカーに直接依頼する場合と比べて余分な費用と時間がかかります。

 

2.自分でDIY修理できる?可能な範囲を知ろう

給湯器の故障は突然起きるので、交換よりは修理のほうが安いといっても、修理箇所によっては高額になるので負担は大きいですよね。ですから「DIYで修理して、費用を抑えられないかな」とお考えになる方もおられるでしょう。

さて、給湯器はDIYで修理できるのでしょうか?
結論から言うと、DIYによる修理は「できる範囲」と「できない範囲」があり、できることは非常に限られます。

安全面を考え、弊社ではご自身の修理はおすすめしません!費用については分割払いなどもご用意していますので、遠慮なくご相談ください。

ここからは「DIY修理が可能な範囲」をご紹介します。
ただし、DIYを推奨する意図でご紹介するわけではありません。あくまでも、ご自身で修理の可否をご判断ください。

駆けつけ隊
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安全面を考え、弊社ではご自身の修理はおすすめしません!費用については分割払いなどもご用意していますので、遠慮なくご相談ください。

1.修理が可能な範囲

DIY修理は手軽に行えるものの、安全対策や正しい方法を理解していることが重要です。
これを前提に、ご自身でDIY修理が可能な範囲として、以下4つのような修理ができます。

ご自身でDIY修理が可能な範囲
  • 給湯給水配管の保温材の交換
  • 浴槽内の循環アダプターフィルターの交換
  • 水抜き栓フィルターの交換
  • 給湯器のリモコン配線の接続

給湯器の修理は、資格保有者でないとできないものもあります。そのため、DIYで修理できる範囲は限定的です。

上述の4つの修理は、資格が要りません。部品もご自身で調達できるので、DIYで修理できます。ただし、じゅうぶん安全や注意点に配慮して作業してください。

自分でDIY修理が可能な範囲の具体例

給湯器の一部の部品交換は、専門的な技術を必要としないため、安全に注意しながら行うことができます。
ここでは、ご自身で行える4つの修理例を挙げていきます。

具体例1:保温材の交換

給湯器の配管に巻かれている保温材は、配管内の凍結を防止したり配管を保護したりするために使われています。この保温材は直射日光や雨風に弱く、劣化が進むとボロボロになります。

配管がむき出しになると凍結防止や配管保護ができなくなるので、保温材の交換が必要です。交換するときは、以下の材料や工具をご準備ください。

  • 給水給湯配管に必要な長さの保温材(配管径に合ったもの)
  • カッターやナイフ
  • ビニールテープ(配管保護テープなど)

保温材を交換される際は、必ず給湯器の電源プラグを抜きガス栓を閉じてください。

お湯を使用した直後は給湯配管が高温になり、火傷するおそれがあります。給湯配管の温度が高いときは時間をおいて、じゅうぶんに温度が下がってから作業してください。

交換は、以下の3ステップでできます。

  1. 配管の長さに合わせて保温材を切る
  2. 配管に保温材を巻く
  3. 保温材の周囲をビニールテープで巻く

このとき、給水元栓や給水給湯配管の接続口は隙間ができないように根元まで覆います。水抜き栓は保温材で覆わないように注意してください。

配管の曲がり角は、2本に分けて繋げると巻きやすくなります。

具体例2:循環アダプターフィルターの交換

浴槽内の循環アダプターにはフィルターが被せてあり、浴槽内のゴミや異物をキャッチする役割を担っています。

フィルターが詰まると正常にお湯張りができなくなったり、設定温度のお湯が出なくなったりします。古いフィルターや掃除しても汚れが落ちないフィルターは、交換しましょう。

駆けつけ隊
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フィルター交換には、循環アダプター本体と合うフィルターが必要です。詳しくはメーカーや給湯器販売業者にお問い合わせいただくか、取扱説明書でご確認ください。

交換は以下の3ステップで簡単にできますが、正しく取り付けないと水位異常や温度異常の原因になるのでご注意ください。

  1. フィルターを左方向に回して外す
  2. 循環アダプターとフィルターのマーク(△等)を合わせてはめ込む
  3. フィルターを右方向に回して取り付ける

フィルターを交換する際は、必ず給湯器の運転スイッチを「切」にしてから作業してください。過度な力でフィルターを回すと破損して水漏れの原因になりますので、ご注意ください。

具体例3:水抜き栓フィルターの交換

水抜き栓(凍結防止のため給湯器内の水を抜く栓)の中のフィルターにゴミや異物が詰まると、お湯の出が悪くなったり、水がお湯にならなかったりします。

掃除をしてもフィルターの汚れが落ちない場合は、フィルターの交換が必要です。交換するときは、以下の材料や工具をご準備ください。

  • 新しいフィルター
  • コイン(水抜き栓が固くて回らないときに使用)
  • 洗面器などの水を受ける容器

水抜き栓のフィルターを交換する際は、まず給湯器の運転スイッチを「切」にしましょう。つづいて給水元栓を閉め、キッチンや洗面所など全ての給湯栓を開けてから作業してください。

フィルター交換作業の手順は、以下のとおりです。

  1. 水抜き栓を左側に回して外す
  2. 配管とつながっているバンドから水抜き栓を外す
  3. 水抜き栓フィルターを外して、新しいフィルターと交換する
  4. 水抜き栓を差し込んで、右側に回して取り付ける
  5. キッチンや洗面所など全てのお湯の蛇口を閉めて、給水元栓を開ける
  6. 水抜き栓から水漏れがないことを確認する

3のときに、水抜き栓とフィルターの間に挟まれているパッキンを失くさないように注意してください。

具体例4:リモコン配線の接続

給湯器を操作するリモコンは、給湯器と配線で繋がっています。この配線は、地震や経年によるネジのゆるみで給湯器やリモコンから抜けることがあります。

配線が抜けるとリモコンの電源が入らず、お湯を出せなくなるので、再び接続し直す必要があります。

駆けつけ隊
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リモコン配線の接続作業は、弱電の部類(小勢力回路の工事)に該当し、電気工事士の資格がなくても可能です。

リモコンの配線接続をするときは、プラスドライバーをご準備ください。作業手順は、以下のとおりです。

  1. リモコンコードが収められているカバーを外す(給湯器前板の取り外しは禁止)
  2. 抜け落ちたリモコンコードをネジ止めする

コードのネジ止めに、極性(プラス・マイナス)はありません。台所用や浴室用など複数のリモコンをお使いの方は、取り付け場所にご注意ください。

なお、作業前に必ず給湯器の電源プラグを抜き、ガス栓を閉栓してください。給湯器の前板を外さないとリモコンコードの接続状況が分からない給湯器は、業者に点検を依頼しましょう。

3.自分でDIY修理してはいけない範囲の具体例

給湯器の修理の大部分は専門知識を要するため、基本的に自分で行うべきではありません。
ここでは、DIY修理が推奨されない具体的な状況を説明します。

自分でDIY修理してはいけない範囲

つづいて「DIYで修理してはいけない範囲」をご紹介します。

ご自身でDIY修理が不可能な範囲
  • 給湯器の内部修理(部品交換や結線など)
  • ガス管の取り外し、取り付け、加工
  • 給水給湯配管の取り外し、取り付け、加工
  • アース棒を使用するアース線の取り付け(D種接地工事)
  • 給湯器の交換
  • 給湯器の改造

給湯器内部はセンサーや電磁弁、安全装置、重要部品を多数組み合わせた複雑な構成になっています。ですから、安全に給湯器内部の修理をおこなうには技術や高度な専門知識、実務経験が不可欠です。

また修理内容によっては、法律で定められた各種資格が必要です。

具体例1:故障を示すエラーコードが点滅している

リモコンにエラーコードが点滅表示しているときは、給湯器内部の故障診断が必要になるケースもあります。

故障診断では電圧や抵抗値などを調べるので、診断方法を知っていないとできません。給湯器の前板を外してご自身で部品に触れたり分解したりすることは、やめましょう。

具体例2:給水配管から水漏れしている

凍結や経年劣化が原因で給水配管の接続部分が変形、あるいは腐食して水漏れすることがあります。

給水配管の交換や加工は資格が必要で、無資格者が施工するのは違法です。知らずにご自身で交換した後に被害が拡大して、業者に相談されるケースも少なくありません。

具体例3:ガス管からガス臭いにおいがする

ガス配管が劣化したり接続部分がゆるんだりすると、微量のガス漏れを起こすことがあります。自分で接続部分を増し締めしたくなりますが、ガス管を交換・加工する工事は資格が要るので業者に相談してください。

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無資格者によるガス管工事は違法で、大変危険ですので絶対にやってはいけません。

DIYをする前に、まずはできるだけ業者に相談しましょう

給湯器の修理は、専門的な知識と技術を必要とします。
安全に関わる重要な部分であるため、自分で行うDIY修理は推奨されません。

特に、ガス漏れや水漏れなど、重大なトラブルにつながる可能性がある場合は、専門の技術者による診断が不可欠です。

 

3.給湯器の修理と交換の判断基準は「利用年数」

給湯器が故障したときは、交換するより修理するほうが安く済みます。できるだけ1台の給湯器を長く使い交換回数を減らすと、給湯器にかかる生涯コストも下がるでしょう。

とは言え、修理で乗り切るにも限界があります。いったい、何を基準に修理または交換の選択をすればいいのでしょうか。

駆けつけ隊
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じつは、その判断の手助けになる基準がいくつかあります。そのうちのひとつが利用年数です。

給湯器の故障が疑われるときは、以下の表を目安にしていただくとよいでしょう。

利用年数 判断基準
メーカー保証の期間内 修理を検討
保証期間終了~7年以下 修理を検討(交換も視野に入れて)
8年以上~10年以下 修理できるか可能性も(交換を念頭に置いて)
11年以上 交換するほうが安心

修理または交換の判断の目安は、給湯器の利用年数が「メーカー保証期間・保証期間終了後・8年以上・11年以上」の4つ。

動画でも解説しました!最後までご覧いただくと良いことがあるかも♪

1.メーカーの保証期間内である場合は、修理一択

給湯器の故障が疑われるときは、まずは保証書の保証期間を確認してみましょう。メーカー保証の期間内であれば、利用者の過失や天災が原因でないかぎり無償で給湯器の修理をしてもらえます。

給湯器メーカーの保証期間は、基本的には購入後1年間程度です。ただし、後述する「BL」認定品は2年保証、使用者登録や長期保証制度に加入している場合は3~10年保証になっているケースもあります。

参考まで、主な給湯器メーカーの保証制度をご紹介しましょう。

Rinnai(リンナイ)製給湯器の保証制度

  • 標準保証期間:1年
  • BL認定品:2年
  • その他の保証制度:あんしんの3年保証

リンナイの「あんしんの3年保証」は、所有者登録した人が対象です(業務用利用は対象外)。

NORITZ(ノーリツ)製給湯器の保証制度

  • 標準保証期間:1年
  • BL認定品:2年
  • その他の保証制度:安心プランS

ノーリツの「安心プランS」は、有償で保証期間を5・7・10年の中から選んで設定できます。

Paloma(パロマ)製給湯器の保証制度

  • 標準保証期間:1年
  • BL認定品:2年
  • その他の保証制度:5年長期保証

パロマの「5年長期保証」はパロマガス給湯器BRIGHTS(ブライツ)の購入者限定で、所有者登録した人が対象です。

PURPOSE(パーパス)

  • 標準保証期間:1年
  • BL認定品:2年
  • その他の保証制度:長期使用製品安全点検制度、5年・7年保証システム

パーパスの特定保守製品(FE/FF式給湯器)は、所有者登録することで保証期間が「3年間」に延長されます。「5年・7年保証システム」は、有償で保証期間を5年または7年に設定できます。

各メーカー上述の保証期間内であれば、まずは給湯器の修理を検討していただくとよいでしょう。

2.利用年数が7年以下なら、まずは修理を検討(交換も視野に)

給湯機は、修理用部品の保有期間が定められています。代表的な給湯機メーカー(リンナイ、ノーリツ、パロマ、パーパス)の修理部品保有期間は、製造打ち切り後、BL品で10年、非BL品で7年です。

この期間内なら、修理用の部品は手に入るので、修理可能です。給湯器の利用年数が7年以下であれば、まずは修理をご検討いただくとよいでしょう。

しかし修理費用が高額だったり給湯器の劣化程度がひど過ぎたりするようなら、交換をおすすめします。

3.利用年数が8年~10年以下なら、修理の金額次第で交換を検討

8年以上ご利用いただいている給湯器は「非BL品」であれば故障しても修理するための部品がないケースもあります。部品があるようなら修理もご検討ください。

「BL品」であっても劣化は進んでいますので、連続的に故障が発生するケースもあります。給湯器の状態によっては、修理より交換を検討していただくほうがよいでしょう。

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故障した箇所により修理費用は大きく変わってきます。2~3万円程度で直るなら修理も選択肢です。ただし故障した場所によっては5~15万円程度かかることも。そうなってくると、修理をしても12~13年程度使うと再度壊れることが多いので、最初から交換してしまったほうが長い目でみればお得です。

4.利用年数が11年以上なら、交換を検討

給湯器を11年以上ご利用の場合は、交換をご検討ください。

給湯器メーカーは「安全上支障なく使用できる期間」として「設計標準使用期間」を設けています。

  • Rinnai(リンナイ)⇒ 10年
  • NORITZ(ノーリツ)⇒ 10年
  • Paloma(パロマ)⇒ 9~11年
  • PURPOSE(パーパス)⇒ 10年

適切な点検を受けずに設計標準使用期間を超えて使用すると、経年劣化の程度によっては重大な事故に至るおそれがあります。給湯器が故障していなくても、期間を超えたら必ず点検してください。

「設計標準使用期間」は、どのメーカーも10年前後です。期間を過ぎるとリモコンに「88(または888)」と表示されるので、目安にしてください。

5.利用年数が何年か知る方法

給湯器の利用年数を知ることは、修理や交換を判断する際に重要です。
特に、長年使用している給湯器は、性能が低下している可能性があります。

何年間利用しているのか知る方法

利用年数を正確に知る方法としては、以下3つがあります。

  1. 給湯器本体を確認する:給湯器の本体または付属のマニュアルには、製造年月日が記載されていることが多いです。
  2. メンテナンス記録を参照する:定期的なメンテナンスを行っている場合、その記録にも設置日や交換の履歴が記載されています。
  3. 販売店やメーカーに問い合わせる:不明な場合は、購入した販売店や製造メーカーに連絡を取り、シリアル番号から設置年月を確認することも1つの方法です。

上記の方法により、給湯器の利用開始から現在までの正確な年数を割り出すことができます。

BL品と非BL品を見分ける方法

給湯器には、BL品と非BL品があります。BL品は、特定の安全基準を満たしている証として認証マークが付けられている高品質な製品です。
これを見分ける方法は以下の通りです。

  • 認証マークの確認:給湯器の本体にBLのマークがあれば、それはBL品です。このマークは、消費者に対して安全性と品質の保証を示すものです。
  • マニュアルや製品仕様書を見る:付属のマニュアルや製品仕様書にも、BL品であるかどうかの情報が記載されています。

これらの情報をもとに、自宅の給湯器がどのタイプの製品であるかを識別し、適切なメンテナンスや必要に応じた修理・交換の判断が可能になります。

 

4.給湯器の修理にかかる費用相場は、7千円~5万円

では、ここからは給湯器を修理する際に、実際にかかる費用についてみていきましょう。

修理費用は7千円~5万円

給湯器の修理費用は故障の種類や部品の必要性によって大きく異なります。
一般的には、基本的な点検や小さな部品の交換であれば、約7,000円から始まりますが、複雑な修理や主要な部品の交換が必要な場合は、最大で50,000円程度まで上がることがあります。

修理費の内訳

給湯器の修理には、様々な費用が含まれます。
例えば、修理費用は以下の要素に分けられます。

  1. 出張費:技術者が現地に訪れるための交通費が含まれます。
  2. 時間料金:修理にかかる時間に応じて、労働費が計算されます。
  3. 部品代:交換が必要な部品がある場合、その部品の価格が含まれます。
  4. 特殊機材使用料:特定の修理で必要な機材の使用料が計算されます。

また、修理の難易度によって、技術者の手間賃も変動するため、状況に応じて見積もりを取ることが重要です。

修理をしなくても出張費がかかることがある

修理業者に依頼した場合、修理が不可能であっても、出張費は発生します。この費用は地域やサービス提供会社によって異なりますが、通常は数千円から1万円程度が一般的です。

このため、修理を依頼する前には、可能な限り問題の診断を自分で行うか、無料の見積もりを提供している業者を選ぶことが賢明です。

もしくは、修理の必要性が不明な場合は、電話やメールでの事前相談をおすすめします。

修理費が安くすむ故障

いくつかの一般的な小さな故障は、修理費用が比較的低く抑えられることがあります。
例えば、以下のような症状が含まれます。

  • 点火がうまくいかない:これは電池の交換や点火プラグの清掃で解決可能です。
  • 水漏れ(小規模):配管の接続部分のパッキンを交換するだけで修理できることが多いです。
  • エラーコードによる自動停止:エラーコードをリセットするだけで解決する場合があります。

修理費が高くなる理由

一方、修理費が高額になる主な原因は、以下の通りです。

  • 高価な部品の交換が必要な場合:特に制御基板や熱交換器など、高価な部品が故障している場合は、修理費用が大きく上がります。
  • 複雑な内部構造の故障:給湯器の内部に複雑な損傷がある場合、修理に長時間を要し、それに伴い労働費が増加します。

修理が必要な症状やその原因によって、費用は大きく変動します。
には15万円程度になることもあり、そうなってくると交換のほうがお得です。故障個所により、金額にはかなり幅があります。
そのため、見積もりを正確にとるためにも、できるだけ詳細な情報を提供することが賢明でしょう。

使用歴8年を超えて修理費が高額な場合は交換を視野に入れよう

給湯器の使用歴が8年を超えると、部品の老朽化や性能の低下が進み、頻繁に故障する可能性が高まります。
特に、重要な部品が故障した場合、修理に必要な費用が新品の給湯器を購入する費用と同等またはそれ以上になることがあります。

また、最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、長期的に見て電気代やガス代の節約につながるため、経済的な観点からも交換が推奨されることが多いです。

例えば、あるメーカーのガス給湯器の場合、基本的な交換費用は50,000円〜300,000円程度で、設置環境によっては追加費用が発生することもあります。

このように、給湯器が8年以上使用されている場合、修理費用と新品購入費用を比較検討し、経済的な負担と将来のエネルギーコストの節約を考慮して交換を検討することが推奨されます。

修理をした時としなかった場合のかかる費用の違い

さきほどお伝えした費用項目は、修理をしたときと修理をしなかったときで、構成が以下のように変わります。

  • 修理をした場合:部品代 + 技術料 + 出張費(+割増料金)
  • 修理をしない場合:故障診断料(点検診断料) + 出張費(+割増料金)

上述のとおり、修理をしない場合でも「故障診断料(点検診断料) + 出張費」が「8,000~10,000円」くらいかかることは注意が必要です

なお「修理をしない場合」とは、作業員の説明を受けてお客様が「修理しない」と判断された場合だけでなく、点検の結果「修理できない(廃番で部品がない、回復が見込めない)」と判明した場合も該当します。

駆けつけ隊
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給湯器は10年以上ご利用いただくと修理できない可能性が高いので、点検せず、最初から交換をご検討いただくのもひとつの方法です。お電話でのご相談は無料ですので、遠慮なくお問い合わせください。

【故障原因別】修理費用の相場

給湯器の修理をした場合の費用の目安は以下の通りです。

  • 部品代:2,000円~30,000円程度
  • 技術料:3,000円~12,000円程度
  • 出張費:2,000円~3,000円程度

この後、もう少し詳しく、故障原因別に修理費用の相場をご紹介しますが、専門的な話も含まれるため、あまり詳しくない方は、以下のツールをお試しください。弊社、給湯器駆けつけ隊ミズテックに給湯器の修理の依頼をした場合の概算見積りが分かります。

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    概算料金のご希望ありがとうございます!
    別途オペレーターよりお電話で詳細料金をご案内いたします。
    ミズテックのコミコミ価格なら本体+施工で ***,***円〜

    ここから故障原因別に修理費用の相場をご紹介しますが、給湯器の故障は原因が複数箇所にまたがる場合もあります。機種や修理業者によっても費用が変わりますので、参考程度にご覧ください。

    電装系の修理費用の相場

    電装系の修理は、配線や電装基盤などが主な対象となります。修理費用の目安は「7,000~45,000円」くらいです。

    項目 費用
    部品代 2,000~30,000円
    技術料 3,000~12,000円
    出張費 2,000~3,000円
    概算費用合計 7,000~45,000円

    電装系の修理は、おどろくほど高額になることもあります。とくに電装基盤の交換は部品だけで1~3万円程度かかり、技術料や出張料も合わせると40,000円以上かかるケースもあります。

    燃焼系の修理費用の相場

    燃焼系の修理は、ガスの供給を抑制するガス電磁弁やガスの量を抑制するガス比例弁、バーナーなどが主な対象となります。修理費用の目安は「14,000~30,000円」くらいです。

    項目 費用
    部品代 7,000~15,000円
    技術料 5,000~12,000円
    出張費 2,000~3,000円
    概算費用合計 14,000~30,000円

    燃焼系の修理は、部品代や技術料がやや高めです。概算として、20,000円前後かかると考えておくとよいでしょう。

    水量制御系の修理費用の相場

    水量制御系の修理は、通水量を計測する水量センサーや出湯を安定させる水量サーボなどが主な対象となります。修理費用の目安は「12,000~38,000円」くらいです。

    項目 費用
    部品代 5,000~20,000円
    技術料 5,000~15,000円
    出張費 2,000~3,000円
    概算費用合計 12,000~38,000円

    水量制御系の修理は、修理箇所によっては部品代や技術料が高額になります。10年以上ご利用いただいている給湯器であれば、交換のほうがトータルでみてお得です。

    安全装置系の修理費用の相場

    安全装置系の修理は、何らかの原因で途中失火した場合にガスを遮断する立ち消え安全装置や、給湯器内部の異常高温を防止する過熱防止装置などが主な対象となります。

    修理費用の目安は「7,000~38,000円」くらいです。

    項目 費用
    部品代 2,000~20,000円
    技術料 3,000~15,000円
    出張費 2,000~3,000円
    概算費用合計 7,000~38,000円

    安全装置系の修理も、修理箇所によっては部品代や技術料が高額になります。10年以上ご利用いただいている給湯器であれば、交換のほうがトータルでみてお得です。

    中和器の修理費用

    エコジョーズタイプの給湯器に搭載されている中和器は、酸性のドレン排水を中和して機外に排出する役割を担っています。

    中和器は消耗品で寿命は10年くらいですが、本体の設置環境や湯の利用量によってはもっと早く交換が必要になることもあります。リモコンに表示されるエラーコード(290、920、930)を目安に、定期的に交換してください。

    中和器の交換費用の目安は、以下のとおりです。

    項目 費用
    部品代 3,000~8,000円
    技術料 7,000~15,000円
    出張費 2,000~3,000円
    概算費用合計 12,000~26,000円

    エコジョーズ本体の型式によって、搭載されている中和器や取付構造が変わります。よって部品代や技術料も変わるので、交換費用は機種ごとに違います。

     

    5.給湯器の修理にかかる時間は2~3時間&最短30分で駆けつけ

    給湯器修理の一般的な流れ、受付から修理完了までの手順は、以下のとおり。修理にかかる時間は2~3時間です。弊社、給湯器駆けつけ隊の場合は、最短30分てご自宅に伺い、部品があれば即日対応します。

    1. 修理受付
    2. 不具合状況の聞き取りと訪問日程の調整
    3. 故障診断
    4. 修理開始
    5. 修理完了
    6. アフターフォロー

    順番に、もう少し詳しく説明していきましょう。まずは、修理受付からスタートです。修理事業者の受付窓口に、電話やFAXで申し込みます。

    事業者によっては、修理受付専用のコールセンターやWeb窓口を設けて365日24時対応しています。お急ぎの方は、各社のホームページで受付時間を確認してみましょう。

    修理を依頼する際、ご利用の製品名や不具合状況など、受付でいくつか質問されます。予め以下の内容を調べて、分かる範囲で準備しておくとスムーズです。

    • 給湯器の製品名
    • 給湯器の購入日または引き渡し日
    • 給湯器の症状(詳しい状況やエラーコードなど)
    • 住所・氏名・電話番号
    • 訪問希望日

    訪問日時になると、修理事業者が来て給湯器を診断します。診断のあと、原因や修理作業時間の説明および概算見積もりを提示して、修理をおこなうか否かの確認があります。

    修理を了承すると、部品の在庫状況によって即日~約1週間程度で修理を実施。

    修理部品が納品されたあと、担当者1名で修理対応します。修理はおおむね2~3時間以内に終わりますが、複数箇所の修理が必要な場合はこの限りではありません。

    修理完了後は、給湯器の試運転を実施して正常であることを確認します。まんがいち給湯器本来の能力を発揮できない場合は、再度修理または状況により修理を中断する場合があります。

    修理保証制度や修理後の点検など、独自のアフターサービスを実施している事業者もあります。詳しくは、修理事業者にお問い合わせください。

    駆けつけ隊
    駆けつけ隊
    給湯器駆けつけ隊ミズテックでは、価格を抑えて修理を承っています。給湯器の交換が必要となった場合も、メーカーから直仕入れを行うことで定価の91%OFFなど格安価格でご提供可能です。代金のお支払い方法は、「現金・お振り込み・クレジットカード」からお選びいただけ、リボ・分割払いもOK!もちろんお見積もり、ご相談は無料です。

     

    6.本当に故障?お湯が使えないときの5つのチェックポイント!

    「お湯が出なくなった」「お湯が水になった」「リモコンの電源が入らない」などの症状が見られるけれど、本当にガス給湯器の故障なのか不安という方は、給湯器駆けつけ隊までお電話いただくか、次の5つのチェックポイントをご確認ください。

    給湯器が運転しない=お湯が出ない時は、「水」「ガス」「電気」の3つ供給ルートに異常がないか大きく分けて以下の5つのチェックポイントから原因を探っていきます。

    1. お湯を使用している場合は、給水栓を閉める
    2. ガス栓と給水元栓が十分に開けてあるか確認(全開にする)
    3. リモコンの運転スイッチをオフもしくは電源を「切」にする
    4. 1分ほど待ってから、リモコンのスイッチをオンもしくは電源を「入」にする
    5. 給水栓を再び開ける

    チェックポイントの確認手順(フロー)

    ポイント

    チェックポイントは5つ!が出るか、は点火するか、電源は入っているかで追及

    お湯が使用できない

    「①蛇口から水が出るか」もしくは「②火は点火するか」のどちらか、あるいは両方に該当する場合は、個別に詳しく調査します。

    「③リモコンの電源は点くか」は、リモコンの設置があるご家庭のみの確認になりますが、リモコンの電源が点くのであれば、「エラーコードの表示有無」を確認します。電源が点かないまたは、リモコンの設置がない場合は、「給湯器の電源プラグが抜けていないか」「プレーカーが落ちていないか」確認します。

    そして落雷や凍結、地震などによる自然災害が懸念される場合は、それらが原因となっていることもありますので、「自然災害の発生有無」もあわせて確認しておきましょう!

    チェックポイントの具体的な確認~対処法

    ①蛇口から水が出るか:水の供給に問題がないか4つのパターンを確認!

    全ての蛇口から水が出るのか、または一部だけなのかなど、以下の4つのパターンを確認することによって原因を絞り込みます。

    事象 確認(4パターン) 主な原因
    お湯側の蛇口から水は出る 一部の蛇口のみお湯が出ない 水栓または配管の不具合
    全ての蛇口でお湯が出ない ガス電気遮断
    お湯側と水側の両方の蛇口で水が出ない 一部の蛇口のみ
    お湯と水の両方が出ない
    止水/水栓または配管の不具合
    全ての蛇口から
    お湯と水の両方が出ない 止水/断水
    止水/断水

    水が出る出ないの状況が確認できたら、詳しい原因と対処法は以下の記事の「給湯器によくある故障や症状」をご覧ください。

    https://mizu-tech.co.jp/blog/blog/9084/

    ②火は点火するか:ガスの供給に問題がないかガス機器で点火確認!

    ガス給湯器以外のガスコンロやファンヒーターなどのガス機器が設置されている場合は、点火を試してガスの供給状況を確認することで、ガスの供給に問題がないか判断することができます。万一ガス機器が点火しなければ、ガスの供給に関して何かしらの不具合が生じています。

    ガスがつかない3大原因

    • ガスメーター遮断(「ガス止」表示、赤色ランプの点滅)
    • ガス栓の閉栓(横向きになっていたら閉栓)
    • ガス残量不足(臭いがする)

    ガスがつかないことが確認されたら、詳しい原因と対処法は以下の記事をご覧ください!

    https://mizu-tech.co.jp/blog/blog/14941/

    ③リモコンの電源が点くか:電気の供給に問題がないか電源を確認!

    リモコンの電源ボタンを押しても「入」にならない場合は、ガス給湯器の電源プラグが抜けていないか、またブレーカーが落ちていないか確認することで、電気の供給に問題がないか判断することができます。

    電源が入らないことが確認されたら、詳しい原因と対処法は以下の記事をご覧ください!

    https://mizu-tech.co.jp/blog/blog/12698/

    ④エラーコードの表示の有無:エラーコードは何かしらの不具合を示している!

    リモコン上に点滅表示されるエラーコード(数字やアルファベットの組み合わせ)は、お湯が出ない原因や不具合が発生している場所をお知らせします。表示されたエラーコードの内容とその対処法は都度、給湯器の取扱説明書や給湯器メーカーのホームページで内容と対処法を確認して下さい。

    エラーコードが確認されたら、詳しい原因と対処法は以下の記事をご覧ください!

    https://mizu-tech.co.jp/blog/blog/9084/

    ⑤自然災害が起きていないか:地震や台風、落雷、凍結などによって安全装置が働くことも!

    地震や台風などの自然災害が起こると、お湯が出なくなることがあります。

    例えば、豪雨により給湯器内部の湿度が上がり点火不良を起こす、また震度5以上の強い地震の衝撃によりガスメーターが感震作動してガスを遮断することなどが挙げられ、同時に給湯器のリモコン上には、エラーコード「111」が点滅表示される場合があります。

    明らかに自然災害によるものであれば、復旧は可能です。

    自然災害が確認されたら、詳しい原因と対処法は以下の記事をご覧ください!

     

    7.給湯器修理に関するよくある質問

    よくある質問

    給湯器のご利用者様の悩みを少しでも解決するべく、修理に関する「よくある質問」をまとめました。ぜひ、参考にしてください。

    給湯器が故障したとき、修理ではなく交換になるケースは?

    利用年数が7年以下であれば、まずは修理をご検討ください。利用年数が8年~10年以下なら修理の金額次第で交換も検討したほうがいいでしょう(ご相談に応じます)。利用年数が11年以上なら交換をおすすめします。なお一般に給湯器の製造終了後10年を過ぎると、修理に必要な部品の入手が困難になり、部品を入手できなければ交換になります。

    給湯器の修理前に、自分で点検できることはありませんか?

    ご自身で点検できる項目については、以下の記事を参照してみてください。

    なお弊社では、まずお客様ご自身で復旧できないか考えて、独自で蓄積している情報や経験からさまざまな方法をアドバイスしています。修理前にご相談されたい方も、お気軽にお問い合わせください。

    点検を依頼する前に、修理費用を知ることはできますか?

    点検前に、概算で費用をお伝えできるケースもあります。

    弊社では、これまでの修理や交換実績をもとにたくさんのデータを蓄積しております。給湯器の状態や不調の様子をお知らせいただくことで、そのデータを使い概算費用をお伝えできる場合があります。

    とくにお知らせいただきたい情報は、以下のとおりです。

    1. 給湯器とリモコンの型式(型番)
    2. 給湯器の使用年数
    3. 現在の給湯器の症状(お湯が出ない、異音がするなど)
    4. 保証の残存期間

    症状は、できるだけ詳細にお知らせいただけますと対応がスムーズです。お客様よりいただきました情報を勘案して、修理よりも交換をおすすめする場合もございます。

    修理は、いつまでできるのですか?

    給湯器の部品は、行政指導によって保有期間が定められています。修理補修用部品は製品の製造が終了したのち「BL認定品は10年間、非BL認定品は7年間」保有しています。したがって、部品の保有期間内であれば修理できます。

    BL認定品とは、財団法人ベターリビングによって認定を受けた優良住宅部品のことです。BL認定されている給湯器は、本体の前板にベターリビングのマークが表示されています。

    ナショナル製の給湯器の修理はできますか?

    ナショナルは、既にガス給湯器製造事業から撤退しています。給湯器内部の故障は、きわめて部品調達が難しい状況にあります。他社製品へ交換になる可能性が高いとお考えください。

    ただし、給湯器本体の不調が疑われる場合でも原因は他にあることもあります。原因がよくわからない場合は、弊社、給湯器駆けつけ隊ミズテックへご相談ください。

    不具合を示すエラーはどこに表示されますか?

    リモコンの液晶画面上に、点滅表示されます。点滅表示と同時に、音でお知らせする製品もあります。

    エラー表示は製品によって異なりますが、通常は液晶画面の時計が表示される場所に2桁または3桁の数字やアルファベットの組み合わせで表示されます。

    給湯器で、エラー履歴を確認することはできますか?

    台所または浴室リモコンで、最新のエラーから遡っていくつかの履歴の確認ができます。

    履歴の確認方法は、各社でリモコンの操作が異なります。詳しくは、各給湯器メーカーや弊社 給湯器駆けつけ隊ミズテックまでお問い合わせください。

    お湯は出るが、リモコンに「888」の数字が表示されて消えません。故障でしょうか?

    「88」または「888」は、給湯器の点検を知らせるサインであり、故障を示すエラーコードではありません。設計上の標準使用期間を経過した場合、または相当する使用回数を超えた場合に表示されます。

    給湯器の使用状況や使い方によりますが、表示される時期は目安として10年相当とお考えください。表示された場合は、有料点検を受けていただくことで表示を消去できます。

    点検されないままのご利用継続は、大変危険です。安全のためにもメーカーの点検を受けていただくか、あるいは給湯器の交換をご検討ください。

    エラー表示はありませんがお湯が出ません。故障でしょうか?

    リモコンにエラーコードが表示されていない場合でも、給湯器の部品故障が原因でお湯が出ないことがあります。また、お手入れ不足でお湯が出ない場合もあります。

    いずれにしても、給湯器の故障か否かを判断するために一度点検していただくことをおすすめします。

    まずは、以下の記事を参考にセルフチェックをおこなってみてください。万が一セルフチェックで解決に至らない場合は、ミズテックへご相談ください。

    リモコンだけの修理は可能でしょうか?

    給湯器よりも先にリモコンが故障した場合は、リモコン自体を交換します。

    リモコンは、給湯器と互換性がある製品でなければ使用できません。古い給湯器に新しいリモコンを取り付けることは、互換性の問題で基本的にできないと考えてください。

    なお、リモコン以外の箇所が原因でリモコンが作動しない場合もあります。故障か否かを判断するために、一度ミズテックへご相談ください。

    日曜や祝日、夜間の修理は可能ですか?

    ミズテックでは、土日祝日を問わず365日営業しており、修理を受け付けています。

    夜間の修理につきましては、作業時に発生する騒音を考慮して、遅くともおおむね20時までの対応となりますこと、ご不便をおかけしますがご理解ください。

    給湯器の所有者登録をしたのか不明ですが、確認できる手段はありませんか?

    あらかじめ、お使いの給湯器の型式と製造番号を控えていただき、直接給湯器メーカーにお問い合わせください。型式と製造番号は、給湯器本体の前板に貼られているシールに印字されています。

    お問い合わせの際は、個人情報保護により所有者ご本人様しかご照会できませんのでご注意ください。

    ミズテックで工事を依頼されたお客様は、弊社までお問い合わせください。本体と施工の「10年W保証」を付帯しておりますので、規約に則って対応させていただきます。

    仕事で立ち合いができない場合、大家さんの立ち合いでも問題ありませんか?

    事前に大家さんにご了承いただければ、特に問題ございません。

    ただし、まれに給湯器が賃貸契約上の付帯設備になっていないことがあります(前の入居者がご自身で給湯器を手配して取り付けているケースなど)。その場合は、入居者ご本人様の立ち合いが必要になることもございます。

    給湯器の修理を実施しなかった場合でも費用がかかりますか?

    修理部品の保有がない、修理しても給湯器本来の機能の回復が見込めないなどの理由によって修理をおこなわなかった場合でも、出張料が発生します。

    また、給湯器の故障診断を実施した場合は、故障診断料を追加でいただくことがございます。

    8.修理か交換か?結局どちらがお得?

    給湯器を修理するか、新しいものに交換するかの判断は、そのコストだけでなく、長期的な経済性や環境への影響も考慮する必要があります。

    状況によっては、修理の方が低コストで済む場合もあれば、新しいモデルへの投資が将来的に大きな節約につながることもあるでしょう。

    修理と交換|メリットとデメリットを比較

      修理 交換

    初期コスト

    通常低い(数千円〜数万円)

    高い(10万円以上の可能性あり)

    利便性

    早急に修理可能

    新しいモデルの設置に時間がかかる場合がある

    環境への影響

    古いモデルの仕様継続

    新しいエネルギー効率の良いモデルへの更新が可能

    長期的なコスト

    繰り返しの修理が必要になる可能性がある

    最新の省エネモデルによる運用コストの節約が可能

    保証・サポート

    修理後の保証は限定的

    新品購入時の長期保証が受けられる

    【修理】火災保険が出ないか一度チェックをしてみる

    多くの火災保険では、自然災害だけでなく、機械の故障や事故による損害もカバーされる場合があります。
    火災保険の契約内容を確認し、給湯器の故障が補償の対象になっているかどうかを確かめましょう。
    給湯器が突然故障し、修理が必要になった場合、火災保険が適用されることがあります。

    例えば、電気のショートが原因で給湯器が使用不能になった場合、保険からの支払いを受けられるかもしれません。

    保険の申請を行う際は、以下の手順を踏むことが一般的です。

    1. 保険会社に連絡して事故の報告を行います。
    2. 保険会社からの指示に従い、必要な書類を準備します。
    3. 給湯器の修理業者や専門家による見積もりと報告書を保険会社に提出します。
    4. 保険会社が損害を査定し、適用範囲を確認後、保険金が支払われます。

    すべての給湯器故障が保険の適用内とは限らないため、契約内容を事前に確認することが不可欠です。

    【交換】今なら補助金が出る人もいる

    日本では、省エネルギー対策として、古いガス給湯器を高効率のものに交換する際に、国や自治体から補助金が提供されることがあります。これは、環境への負担を減らし、エネルギー効率を向上させるための奨励策の一環です。

    補助金の受給資格は、交換する給湯器の種類や設置地域、世帯の収入などによって異なります。
    一般的に、高効率の給湯器、特に「エコジョーズ」や「エコキュート」などの省エネ型給湯器の導入に対して、補助金が設定されていることが多いです。

    この補助金を利用することで、初期投資の負担を大幅に軽減することが可能になります。

    利用者の声としては、「補助金のおかげで、高価だけど効率の良い給湯器に変えることができた」との感謝の言葉も多いです。

    【交換】省エネタイプに変えて電気代節約する方法もある

    給湯器の交換を考える際、省エネタイプへの切り替えは、長期的なコスト削減と環境への配慮の観点から非常に有効です。

    特にガス給湯器の省エネタイプ「エコジョーズ」と太陽光を利用した「エコキュート」が注目されています。

    ガス給湯器の省エネタイプは「エコジョーズ」

    エコジョーズは、従来のガス給湯器に比べて高い熱効率を実現し、使用するガスの量を減らすことでCO2排出量を削減し、光熱費を節約します。

    具体的には、排出される熱を再利用して水を温めるため、ガス消費量が約20%削減できます。

    給湯コストを下げるなら太陽光を利用できる「エコキュート」

    一方で、エコキュートは電気を利用して空気の熱を効率よく使い、お湯を作るシステムです。

    特に、太陽光発電と組み合わせることにより、電気使用量を大幅に削減し、さらなる経済性とエコフレンドリーな環境作りが可能になります。

    交換にかかる費用

    給湯器の交換費用は、機種や設置条件によって異なりますが、一般的には約50,000円から300,000円程度が目安とされています。
    また、交換には本体の価格だけでなく、取り付け工事費用や古い機器の撤去費用などで別途30,000円〜60,000円程度かかります。
    費用を左右する要因として、以下の要素があります。

    • 給湯器の種類と性能:高効率な機種や追い焚き機能付きのものは価格が高くなります。
    • 設置環境:設置場所が狭い場合や配管の工事が複雑になると、工事費用が上がることがあります。
    • 地域による差:地域によって工事費用が異なる場合があり、都市部は地方に比べて高めになることが多いです。

    このように、給湯器の交換には多くの費用が必要ですが、適切な投資を行うことで、長期的には節約が可能です。
    ただし、交換が必要かどうかを判断するには、現在の給湯器の状態や使用年数を考慮する必要があります。

    不確実な場合は、専門業者に相談するのが最善です。
    詳細については、給湯器の販売を手掛ける専門業者ミズテックでさらに学ぶことができます。

    交換をおすすめするのはこんな人

    給湯器の交換を検討する際には、いくつかのポイントを考慮する必要があります。
    特に、以下のような状況にある場合、新しい給湯器への交換がおすすめです。

    • 給湯器の利用年数が長い:給湯器は一般的に、10年から15年が使用の目安とされています。この期間を超えると、故障のリスクが高まり、修理費用が増加する可能性があります。
    • 頻繁に故障やトラブルが発生する:頻繁に小さな故障が起こる場合、それはより大きな問題の兆候かもしれません。多くの場合、これらの小さな修理が積み重なると、最終的には新しい給湯器を購入する方が経済的に合理的となる場合があります。
    • エネルギー効率の向上を求める:現代の給湯器は、エネルギー効率が高く設計されており、ガスや電気の消費を抑えます。省エネタイプの給湯器に交換することで、月々の光熱費を節約し、環境への負担を減らすことが可能です。
    • 補助金の利用が可能な場合:政府や地方自治体では、省エネルギー機器への更新を促進するために、補助金を提供していることがあります。このような支援を利用できる場合、初期投資を抑えながら給湯器を更新することができ、長期的に見て経済的なメリットが大きくなります。

    これらの状況に当てはまる方は、早めに給湯器の交換をおすすめします。

     

    まとめ

    ガス給湯器の修理について、自分でできる範囲と業者に依頼すべき状況を解説しました。
    修理と交換、どちらがお得かは以下のポイントを参考にしてください。

    1. 故障の原因と範囲を確認する:自分でできる簡単な修理か、専門的介入が必要か見極めましょう。
    2. 利用年数をチェックする:給湯器の年数が長ければ長いほど、修理より交換の方が経済的かもしれません。
    3. 修理費用と交換費用を比較する:高額な修理が予想される場合は、新しいモデルへの交換を考慮に入れると良いでしょう。
    4. 省エネ型への交換を検討する:長期的なコスト削減と環境への配慮から、エコジョーズやエコキュートなどの省エネ型に更新することをおすすめします。

    最終的には、専門家の意見を聞きつつ、ご自宅の状況に最適な選択を行ってください。
    安全で快適な生活のためにも、適切な判断をしましょう。

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