「エコウィルが故障してしまったらどうしよう…」
そのようにお悩みではありませんか?
エコウィルが故障したらどのようにすれば良いのか、「エコウィルでよくある故障の症状」「エコウィルで交換が必要な故障の症状」「エコウィルが故障した時にかかる工事費用」「エコウィルの故障を避けて寿命を延ばす方法」「エコウィルが故障した際の対処法」を解説していきます。
この記事がエコウィルの故障や交換時の対処法に悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。
早速、解説していきます。
目次
エコウィルとは?
エコウィルとは、都市ガスで発電を行い、発電時に出る熱でお湯をつくるとともに暖房もできる家庭用ガスコージェネレーションシステムです。
家庭で使用されるエネルギーの中で、全体の多くを占める給湯と暖房を、発電機能を駆使して効率よく行える点が魅力です。
エコウィルは2006年1月から販売が開始されました。2017年9月に残念ながら販売が終了してしまったため、現在新規商品を購入することはできません。
現在発電+給湯機能をもつシステムとしては、家庭用燃料電池「エネファーム」などが人気です。
なお、エコウィルの寿命目安は約10年です。
約10年後に発電は停止しますが、使用年数が経過するとともに給湯機能に関しても経年劣化が進んでいます。
安全に給湯機器を使い続けるためには、後述する故障の症状にも注意しながら、少しでも早く修理工事や交換工事を行うことが特に重要です。
エコウィルでよくある故障の症状5選
続いて、エコウィルでよくある故障の症状を見ていきましょう。発電機能も搭載されたエコウィルは、他の給湯器にはない故障の症状にも注意が必要です。エコウィルの主な故障の症状は、下記の5つです。
点火できない
エコウィルの故障の症状としてはまず、点火できない症状に注意してください。点火できない原因としては、下記のような理由が考えられます。
- 点火スイッチの故障
- 燃料が不足している
- 電源が切れている
- 配線の接触不良
上記を解決するためには、燃料補給・電源チェック・配線の確認などを行いましょう。
ただし、ご自身で直せないケースも多いため、必要に応じて専門家に相談することが重要です。
発電できない
エコウィルの発電ができない症状が出ている場合にも、故障が疑われます。一時的なエラーで発電停止しているケースもありますが、下記のような原因で発電できないケースもあります。
- 燃料が不足している
- 電源が切れている
- 発電機能の故障
発電できない症状に対してはまず、ご自身で燃料補給・電源チェック・エラーチェックを確認しましょう。
ただし、経年劣化によって発電できないケースもあるため注意が必要です。
なお、使用開始から約10年が経過すると発電機能は停止して使えなくなってしまうことも理解しておきましょう。
電源が落ちる
エコウィルが突然電源が落ちるという症状にも注意してください。過電流が発生した場合・過熱が発生した場合・配線の接触不良が起きた場合などに、突然電源が落ちることがあります。
電源を入れ直すことで元どおりに使えることもありますが、経年劣化が進んでいるケースもあります。配線の確認や接触不良の修理などを行った上で、専門業者に点検・修理を依頼してください。
特に、電源が落ちる症状が頻発する場合には経年劣化を疑うべきでしょう。
配管などからの水漏れ
エコウィルの故障の症状としては、配管やバルブからの水漏れにも注意してください。水漏れの原因としては、下記のようなものが考えられます。
- 配管の破損
- バルブの故障
- 接続部の緩み
水漏れを解消するためには、配管やバルブの交換、接続部の修理などが必要です。DIYで修理して症状を悪化させるケースもあります。他の症状同様に、専門業者に工事を依頼して、できるだけ早くお湯を使える状態に戻したいものです。
お湯の温度が上がらない
エコウィルから出るお湯の温度が上がらないという症状が出た場合にも、故障を疑いましょう。
水栓側に問題がある場合もありますが、給湯器そのものが壊れているケースも多いです。
ヒーターの故障・センサーの故障・配線の接触不良など原因としては様々なものが考えられますが、給湯器内部の故障をDIYで直すことは難しいです。
お湯の温度が上がらない・設定した温度にならないという場合には、エラーの有無を確認した上で、専門業者に症状を伝えましょう。経年劣化によって温度に異常をきたす場合も多いため、使用年数が長い場合には交換も視野に入れてください。
エコウィルで交換が必要な故障の症状とは?
ここまで、エコウィルの故障の主な症状をチェックしてきました。症状によってはエラーの解除やご自身での点検で元どおりに使えるケースもあります。一方で、業者による修理が必要なケースも多いものです。なかには、下記のように修理工事では直すことができず、交換が必要なケースもあります。
使用年数が長く寿命を迎えている(10年超)
使用年数が長く寿命目安を超えている場合には、修理ではなく交換が必要です。
エコウィルの寿命目安はおよそ10年であり、10年近く使用している場合には発電機能・給湯機能ともに交換が必要な状態にあると言えます。
発電機能は使用開始から約10年で停止しますが、給湯機能に関しては使用し続けられる可能性もあります。
しかし、寿命目安である10年を超えている場合には、経年劣化が進んでおりいつ故障してお湯が使えなくなってもおかしくない状態にあると言えます。
無理に使い続けてある日突然故障するのを避けるためにも、早めの点検を行い新しい機器に交換するのが無難でしょう。
修理を繰り返しても同じ故障の症状が出る
修理を繰り返しているものの同じ故障の症状が出る場合にも、交換が必要です。
何らかの症状が出た後でも、点検や修理を繰り返して使い続けることができるケースもあります。
しかし、経年劣化が進んでいる場合、安全に使い続けられる時間は限られているものです。
修理を繰り返していると費用もかさんでいるため、新しい機器に交換した方が結果としてお得なケースもあります。
費用面だけでなく安全性の観点からも、修理を繰り返して完全に使えなくなるまで使うよりも、早めに新しい機器に交換するのがおすすめです。
稼働効率が落ちている機器を使い続けると、月々の光熱費にも影響を及ぼします。
エコウィルが故障した時にかかる工事費用
エコウィルが故障した時には、業者に依頼しての修理工事または交換工事が必要です。そこで問題になるのが、どのくらいのコストがかかるのかということです。エコウィル故障時の工事費用目安は、下記の通りです。
エコウィルの修理費用相場
エコウィルの修理費用相場は、下記のようになっています。
- 保証期間内の修理:無料
- 水漏れや配管の修理:〜5万円
- 給湯機能の故障の修理:〜10万円
- 発電機能の故障の修理:10万円以上
水漏れ等の故障であれば数万円で修理できるケースもあるものの、給湯機能・発電機能の故障となると修理費用も高くなります。
修理して古い機器を使い続けるよりも、新たな機器に交換した方がトータルコストを節約できるケースもあるものです。
どのくらいの総費用がかかるのかを計算した上で、最適な対処法を施しましょう。
エコウィルの買い換え・交換費用相場
エコウィルが寿命を迎えた場合には、新しい給湯機器への交換が必要です。
エコウィルは2017年9月に販売が終了しているため、エコウィル以外の給湯器に買い換える必要があります。
エコウィルから他機器への交換費用相場は、下記の通りです。
- エコウィルからエコジョーズへの交換 :15~40万円
- エコウィルからエコキュートへの交換:30~70万円
- エコウィルからエネファームへの交換:150~200万円
エコウィルから他の省エネ型給湯器に買い換える場合、安くて15〜20万円程度の費用が発生します。本体価格の高い機器に交換する場合、100万円以上の費用がかかります。
予算と使用目的を考慮して業者ともよく相談した上で、今後の生活においてもっとも便利かつお得な製品を選びましょう。
エコウィルの故障を避けて寿命を延ばす方法3選
エコウィルが故障した場合には、修理や交換が必要となります。修理や交換のリスクを少しでも軽減するためには、下記の寿命を延ばす方法を実践してください。
凍結防止対策を施す
エコウィルの寿命を延ばすためには、凍結防止対策が重要です。寒さの厳しい冬場はどうしても配管が凍結するリスクが高まります。
凍結を放置しておくと配管の破裂などに繋がりやすいため、適当な対策を施す必要があります。
毎年寒さの厳しい時期には、下記のような対策を行ってください。
- 凍結防止運転が作動しているのリモコンのマークを確認する
- 浴槽の水を循環アダプター上部より5cm以上ある状態にする
- ガス給湯器のリモコンの運転スイッチをオフにする→お湯の出る蛇口から一分間に約400ミリリットル以上の水を流し続ける
定期的な掃除を行う・排気口が塞がるのを塞ぐ
エコウィルの寿命を延ばすためには、定期的な掃除を行う対策や排気口が塞がるのを塞ぐ対策なども行いましょう。
エコウィルの掃除を怠るとホコリやススが溜まって排気口を塞いだり、汚れが蓄積して水質が悪化したり腐食に繋がったりするものです。
最低でも1ヶ月に1度程度はご自身の手の届く範囲の掃除を行うとともに、障害物がないかなども確認しましょう。
業者による定期点検・メンテナンスを受ける
エコウィルの寿命を延ばすためには、既述のような自分でできる対策を怠るわけにはいきません。とは言っても、セルフチェックだけで寿命を延ばすことができるわけではありません。
業者による定期点検やメンテナンスを受けることも、エコウィルの寿命に関わる重要な対策です。
既述のような故障の症状が出た場合には業者による点検や修理が必須ですが、自分では症状に気づいていない段階でも、何らかの不具合が生じているケースも多いです。
給湯機器や住宅機器のプロフェッショナルである業者であれば、エコウィルの不調にいち早く気づくことができます。
少しでも早く故障やトラブルに対処することで、修理費用を安く抑えたり、故障して使えなくなるのを防いだりすることも可能です。
少なくとも1年に1度はプロの点検・メンテナンスを受けましょう。なお、使用開始から2年間は無償で点検・修理を受けることができます。
エコウィルが故障した時の対処手順3ステップ
故障の症状と使用年数を確認する
エコウィルが故障した際はまず、故障の症状と使用年数を確認しましょう。
故障の症状によって対処すべき手順は異なります。故障の症状には、ご自身で直せないものも多く含まれます。
エコウィルの発電機能はおよそ10年で停止してしまいます。
給湯器としても寿命目安は約10年のため、10年近く使用している場合には修理ではなく交換の方がベターな選択肢と言えます。
契約内容・保証内容を確認する
続いて、契約内容・保証内容を確認しましょう。
エコウィルの保証期間は、2年間のメーカー保証・10年間の有償保証であることが多いです。
無償期間内であれば点検や修理費用は発生しないため、すぐに業者に連絡をして点検をしてもらいましょう。有償期間内の点検・修理費用は、故障内容や契約内容によって異なります。
業者との契約内容を確認した上で、どのくらいの費用がかかるのかを計算しましょう。
使用年数が長く寿命が近づいているにも関わらず修理費用がかさむ場合には、新たな機器に交換した方がお得なケースもあります。
エコウィルは2017年9月に販売終了しているため、他機器の導入費用などもチェックするとよいでしょう。
業者に故障の旨を伝えて工事を依頼する
故障内容と保証内容を確認したら、業者に具体的な状況を伝えてください。
ご自身で修理で直せると思っていたり、数万円の費用で済むと思っていたりするケースでも、業者の現場調査の結果「交換が必要」「10万円以上の費用がかかる」という場合もあります。
必要に応じて機器本体の交換も選択肢に入れ、お得に修理工事または交換工事を受けましょう。
費用が安いだけでなく施工実績が豊富で、信頼度の高い業者を選ぶことも重要です。
まとめ
本記事では、エコウィルの故障について詳しく見てきました。下記のような症状が出ている場合には、エコウィルの修理または交換が必要となります。
- 点火できない
- 発電できない
- 電源が落ちる
- 配管などからの水漏れ
- お湯
2017年9月をもってエコウィルの販売は終了しているため、交換が必要なケースにおいては他機器に買い換える必要があります。ミズテックでは、エコジョーズやエコキュートなど、省エネ性の高い給湯器を豊富に取り揃えています。
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