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エネファームの修理費用は高い?修理が必要な症状と依頼手順と、交換がおすすめのケースも解説

「エネファームの修理費用は高いって聞いたけど本当?」

エネファームの修理に関して上記のように悩んでいる方も多いでしょう。エネファームが故障した際には修理で済む場合もあれば交換が必要な場合もあります。修理で済む場合であっても、修理費用や修理依頼の流れなど分からないことが多くて困ってしまうものです。

この記事では、エネファームの修理に関して「修理が必要な4つのケース」「修理費用」「修理依頼の流れ4ステップ」を解説します。さらに、修理時の注意点や寿命を延ばす方法もお伝えするため、エネファームを適切な流れで修理しつつ長く安全に使い続けられるようになります。この記事が、エネファームの不具合や故障に悩む人のお役に立てば幸いです。

そもそもエネファームとは?省エネ性の高い発電システム

修理の際には迅速な対応が求められるエネファームですが、そもそもどのようなシステムなのでしょうか。エネファームとは、ガスを用いて発電を行い、発電時の熱でお湯も作る家庭用燃料電池のことです。

初期費用は高いものの、下記のようなメリットがあります。

  • 床暖房や浴室暖房と組み合わせてお得に使える
  • ガスが止まった時・電気が止まった時・水が止まった時でも安心
  • 給湯にかかる光熱費を節約できる

上記のような特徴を持つエネファームの寿命目安は10~20年ほどとなっています。最長20年程度使うためには、定期的な点検やメンテナンスが重要です。また、修理が必要なケース・症状をよく理解した上で、その都度適切な対処法を施す必要があります。後述する症状や修理費用相場なども確認し、冷静に対処してください。

エネファームの修理が必要なケース・症状4選

エネファームの修理が必要な症状としては、主に下記の4つが挙げられます。

発電停止

エネファームで発電停止が起きた際には、修理が必要なケースもあります。大きな故障以外での発電停止の理由としては、下記のようなものが挙げられます。

  • 貯湯タンクのお湯が満タンになった
  • 直射日光や外気温の影響で機器内部が一定の温度を超えた
  • マイコンメーターの機能保護のため

上記の理由以外での発電停止や、エラーコードを解除しても発電が再開されない場合には、故障が疑われます。不可解な理由でエネファームが発電停止した場合には、修理が必要と言えるでしょう。

水漏れ

エネファームで水漏れが起こった場合にも、修理が必要です。エネファームを長年使用していると、経年劣化に伴う配管の腐食などにより、穴が開いて水が漏れ出てしまうケースもあります。

穴が小さい状態(ピンホール)の場合には「シューッ」という水が吹き出す音を伴うこともあります。このような音にも注意して水漏れを早急に発見しましょう。

水漏れを放置しておくと修理項目が多くなって交換部品が増え、費用がかさむこともあるため注意が必要です。

ドレン配管や排気口の詰まり

ドレン配管や排気口の詰まりが生じた際にも、修理が必要なケースがあります。エネファームの燃料電池内で発生したドレンはそのまま垂れ流しにできないため、中和してから排出します。

このドレンを排水するための配管やその他の排気口は、ゴミやホコリなどで詰まってしまうことも多いです。詰まりが生じてご自身で対処できない場合には、業者に修理を依頼するのが賢明でしょう。詰まりに際してエラーコードが発生することもあるため、エラーも合わせて確認しましょう。

また、詰まりを防ぐためには、定期的なメンテナンスを行うことも重要です。

外装の変色やはがれ

エネファームの外装が変色したり剥がれたりした場合にも、修理が必要です。エネファームの機器は特殊な外装で覆われていますが、天候によって傷ついたり汚れたりすることもあります。サビなどを招いて寿命が縮んでしまうだけでなく、水漏れなど急を要する症状につながるケースもあるため注意が必要です。

外装の変色や剥がれに気づいた際には、すぐに業者に修理を依頼しましょう。また、外装を守るためには定期的な掃除やメンテナンスが重要です。

エネファームの修理費用相場・交換費用相場を比較

続いて、エネファームの修理と交換にかかる費用を比較しましょう。

エネファームが故障した際の修理費用相場、修理では直すことができず交換が必要な場合の相場は下記の通りです。

修理費用相場

  • 外装・水漏れ・配管の詰まり:1~10万円
  • 発電機能の修理:10~30万円

交換費用相場

新たなエネファームへの買い替え:150~200万円

エコジョーズへの買い替え:15~40万円

エコキュートへの買い替え:30~70万円

 

上記のように、エネファームの修理費用は10~30万円が相場となっています。故障内容によっては数万円で修理できるケースもありますが、使用年数が経過している場合には10万円以上の費用がかかるケースが多いです。

また、エネファームから他機器へ買い替える場合には、エネファーム導入時の2分の1以下の費用で済むケースが多いです。初期費用を抑えたいという人は、エネファームからエコジョーズやエコキュートへの買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。

エネファームの修理依頼の流れ4ステップ

続いて、エネファームの修理の流れを見ていきましょう。具体的な修理依頼の流れは、下記の4ステップです。

エネファームの使用年数と故障内容を確認する

まずはエネファームの使用年数と故障内容を確認してください。使用年数が10年未満であれば無償で点検・修理を受けられるケースもあります。

また、使用年数に関わらず故障内容によって工事の内容や支払うべき料金が変わるものです。どのような故障の症状が出ているかを確認した上で、次のステップに移ってください。

契約内容・サポート内容を確認する

使用年数とともに、契約内容・サポート内容を確認することも重要です。エネファームの点検・修理は使用開始から10年間は無償で行うことができます。このような契約内容に応じて受けられるサポート内容や支払うべき料金は異なります。

修理費用がかさんでしまう場合には、エネファームの修理費用よりも安い給湯器に買い替えるのも一つの手です。このような決定を行うためにも、使用年数・故障内容とともに契約内容・サポート内容もチェックしてください。

メンテナンス担当店・ガス機器業者に修理依頼の連絡をする

続いて、ガス会社のサポートセンターや業者に連絡をして、エネファームが故障している旨・点検や修理が必要な旨を伝えます。ガス会社に連絡をする場合には、エネファーム専用のサポートセンターや担当店が点検・修理を担当してくれます。

専門業者に依頼する場合には、業者ごとの対応地域や対応工事内容も確認しましょう。急いでいるときは難しいですが、口コミでの評価や施工実績なども合わせてチェックしておくと、満足のいく修理工事や交換工事を受けられる確率が高くなりおすすめです。

修理工事に立ち会い料金を支払う

ガス会社や業者に連絡をした上で点検日・工事日が決定したら、当日は点検および修理工事に立ち会う必要があります。
確実に立ち会える日を点検日・工事日として指定するのがおすすめです。

無事に工事が完了したら、請求された料金を支払って完了です。なお、工事内容によって見積もり時と請求額が変動するケースもあるため、前もって料金体系などをしっかりと確認しておきましょう。

エネファームの修理に関する注意点3つ

エネファームの修理に際しては、いくつかの注意事項もチェックしておきたいものです。特に重要な注意事項は、下記の3つです。

故障内容・原因によっては保証対象外となることも

エネファームの修理においては、故障内容・原因によって保証対象外となり得ることを覚えておきましょう。ガス切れなどであればすぐにガス会社が対応することができますが、給湯機能の故障や発電機能の故障は、工事が複雑になり費用がかさむこともあります。

使用開始から10年間は無償で点検・修理を受けられるエネファームですが、なかには例外となる症状も含まれます。あらかじめ契約内容をよく確認しておくとよいでしょう。

発電機能系統の故障に関する修理費用は高額になる

エネファームの修理の中でも、発電機能系統の故障に関する修理費用は高額となることを覚えておきましょう。エネファームは他の給湯器と異なり、発電機能も搭載された設備です。その分発電によって効率的かつお得に給湯や暖房機能も活用できますが、故障してしまうと厄介です。

他の故障の症状に比べて修理費用が高額になる傾向になり、10〜30万円ほどの費用がかかるケースも珍しくありません。このような修理費用を考慮して他の給湯機器に交換する選択肢を取るユーザーもいます。

経年劣化や故障が進むにつれて修理費用も高くつくため、無償期間のうちに定期メンテナンスや点検を行うのがおすすめです。

寿命を迎えている場合には修理ではなく交換が必要

エネファームが何らかの故障の症状に見舞われ、修理をしようと思ったものの修理では直すことができず、本体丸ごとの交換が必要というケースもあります。エネファームは最長で20年が経過すると発電機能が停止しますが、場合によっては10年未満で使えなくなってしまうケースもあります。

少しでも寿命を延ばすためには正しい使い方を実践した上で、定期メンテナンスを受けることも重要です。

なお、修理ではなく交換が必要なケースにおいては、エコジョーズやエコキュートに買い替えるとエネファームへの買い替えに比べて初期費用を抑えることができます。

エネファームの修理回数を減らし寿命を延ばす方法2つ

ここまでエネファームの修理に関して詳しく見てきましたが、できる限り修理回数を減らしたいのが理想でしょう。ここでは、エネファームの寿命を延ばす2つの方法を紹介します。

定期メンテナンスを受ける

エネファームの修理回数を減らすためには、定期メンテナンスを受けることが重要です。既述の通り、使用開始から10年後には総点検を受ける必要のあるエネファームですが、それ以前から定期的にメンテナンスを受けることも重要です。

最低でも1~2年に一度の点検を受けたり、1ヶ月に一度のセルフチェックを行ったりすれば、給湯や発電ができなくなってしまう前に不調を見つけて対処することが可能です。

点検・メンテナンスを怠ると経年劣化が進み、気がついたら修理では間に合わないような故障の症状が出ていた、というケースもあります。このような事態を避けるためにも、定期点検・メンテナンスを受けて修理回数を減らし、エネファームの寿命を延ばしましょう。

必要に応じて水抜きを行う

エネファームの修理回数を減らして寿命を延ばすためには、必要に応じて水抜きを行うことも重要です。エネファームの主なメンテナンスや修理は業者に任せることになりますが、ご自身で行える対策の一つに水抜きが挙げられます。水抜きを行うことでタンク内のお湯を清潔に保ち続けることが可能です。

具体的な水抜きの手順は、下記の通りです。

1.エネファームのシステム電源を「切」にする

2.貯湯ユニットの配管カバーを外す

3.貯湯ユニットの排水栓を全開にし、2~3分ほど排水する

4.排水栓を閉じて配管カバーを取り付ける

5.リモコンでシステム電源を「入」にする

上記の手順で一ヶ月に一回程度水抜きを行えば、より快適にエネファームを使い続けられるでしょう。これまで一度も水抜きをしてこなかったという方は、このタイミングで一度水抜きをしてみてはいかがでしょうか。

エネファームに関してよくある質問

最後に、エネファームに関してよくある2つの質問をチェックしましょう。

エネファームとエコジョーズ・エコキュートとの違いとは?

エネファームとエコジョーズ、エコキュートの違いをまとめると、下記のようになります。

 

エネファーム

エコジョーズ

エコキュート

概要

家庭用燃料電池

潜熱回収型ガス給湯器

自然冷媒ヒートポンプ給湯機

仕組み

ガスを用いて発電と給湯を行う

従来捨てていた排気熱を再利用しガスの力で給湯を行う

大気熱と電気の力で給湯を行う

特徴

・発電も行えるので暖房機器との併用におすすめ

・災害時でも安心

・エネファームやエコキュートに比べて設置スペースが小さくて済む

・エネファームやエコキュートより初期費用も安い

・オール電化に対応

・従来型の電気温水器やガス給湯器の約1/4の給湯コスト

・貯湯タンクのお湯を非常時に使える

エネファームを修理すべきか交換すべきか分からない時の対処法は?

エネファームを修理すべきか交換すべきか分からない時は、ガス会社や給湯器専門業者に問い合わせてみましょう。分からないまま給湯機能や発電機能を使い続けたり、DIYで修理したりすると、故障が進んでエネファームを一切使えなくなってしまうこともあります。

なお、エラー表示が起きた際にはエラーを解除することで元どおりに使えるケースも多いですが、頻発する際には経年劣化が進んでいる恐れもあります。早めに点検を受け、修理または交換を行ってください。

まとめ

本記事では、エネファームの修理について詳しく見てきました。エネファームの修理費用相場は、保証期間外の発電機能の修理で「10~30万円」ほどです。下記のような症状が出ている場合には修理が必要なため、迅速に業者に修理を依頼してください。

  • 発電停止
  • 水漏れ
  • ドレン配管や排気口の詰まり 
  •  外装の変色やはがれ

また、エネファームの寿命を延ばすためには「定期メンテナンスを受ける」「必要に応じて水抜きを行う」などの対策も重要になります。エネファームの修理費用や修理依頼の流れへの理解を深め、必要に応じて適切な修理を受けてできるだけ長く安全にエネファームを使用したいものです。

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